愛され女は、秘されたギフトを惜しまない

月山 歩

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14.初めてのデート

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 翌日、王妃とのお茶会を心配していたレイモンドによって、アリスはデートしようと呼び出された。

 馬車で向かった先は美しい湖のほとりだった。

 青空の下、二人でピクニックをするため、ブランケットを広げた。
 腰かけ、ピッタリと並んで手を繋いで、湖の静けさを楽しんている。

「王妃とのお茶会はどうだった?」

「王妃様はハキハキとした方ね。
 思ったより、ざっくばらんで話しやすい方だったわ。」

「王妃は君に何をさせたかったんだい?」

「王妃様は三人の女性を紹介してくれて、その三人のうち誰がケイリー王子に相応しいか知りたかったみたい。

 私は適職しかわからないから、見えた適職はそのまま伝えたわ。

 そしたら、その結果を参考にして、ケイリー王子に後は委ねるって王妃様がおっしゃっていたわ。」

「そうか。
 適職は王妃って見えて、アリスの意見をそのまま採用するんでなければ、それでいいか。」

「王妃様にも言われたけど、王妃は職業ではないのよ。」

「そうだよね。
 良かったよ。
 変な判断をさせられて責任重大じゃなくて。」

「そうね。
 でも、私は見えるままを言うだけだから。
 できることは限られるわ。」

「うん、アリスはそれでいいよ。
 充分役割を果たせているよ。」

 そう言って、レイモンドはアリスの柔らかいおでこにキスをする。

 初めてのことにアリスは、真っ赤になって俯く。

 そんなアリスをレイモンドはまた抱きしめる。

 遠巻きにフィリップやロイその他の影達もいたが、レイモンドはもう遠慮する気はさらさらなかった。

「ところで、王妃様とお話ししていて思ったんだけど、犯罪者の方の更生に私の適職は使えるんじゃないかって思ったの。

 きちんと適職に就けたら、犯罪を犯すことなく真っ当に働いていけるんじゃないかなって。」

「犯罪者と関わる気かい?
 危険が及ぶかもしれないじゃないか。
 認められないな。

 どうしてもと言うなら、僕も同行するよ。」

「レイに最初から関わってもらうのは申し訳ないわ。
 忙しいのに。

 王妃様もレイの判断を聞いてからって言ってたわ。」

「僕と言う人間を王妃はわかっているからね、付き合い長いし。

 実はこの国を影で操っているのは王妃なんだ。
 良くも悪くもすごい女性さ。」

「ところで、アリスもう僕の邸で一緒に住まないかい?
 君ともう離れていたくないんだ。」

 そう言ってレイモンドはアリスにぴったりと寄り添う。
 甘い二人はゆっくりピクニックを堪能した。


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