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32. 嵐を呼ぶ講演会⑮『勝負所 (後編) 』
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「行きますよ!」
異能の燃費が悪い【百花繚乱】は、柊木監察官と堂神の戦闘が本格化してすぐに解除している。
まるで無尽蔵であるかのように異能を操る堂神とは違い、こちらの余力はそれほど多くはないが───いくら堂神といえど、四本もの魔剣を同時に操るなどという無謀な行動は、さすがに勝負を焦っているのではないか───?という直感に従って、こちらも勝負に出る!
私はアリマ製の強化棍を片手に、真吾とともに堂神目がけて走り出した!
途中、四本のフラガラッハと激しく交戦中の柊木監察官の横をすり抜けながら、私はすれ違いざまに叫んだ。
「柊木監察官、貴女に二つほどお願いがあります!」
「~~~~!なんだぃなんだぃ、この本気で死ぬほど忙しいって時にさぁ!しかもお願いが二つって!とことん、ボクを殺す気かぃ!??」
フラガラッハの猛攻をかろうじて凌いでいるような状況にも関わらず、柊木監察官は軽口を叩いてみせた。この人は、どんな時でも『自分らしくあろうとする』ことを優先するのだな、と半ば本気で感心したくなるほどブレない姿だ。
思わず緩みそうになる表情を引き締めて、私は答える。
「まずはその攻撃、何とかお一人で耐えてください。後は─────を!」
柊木監察官に私の言葉が全て届いたかはわからない。しかし、彼女は一瞬渋い顔をしたものの《拳撃》の手を休めずにぼやいた。
「はっ、この状況で無茶を言ってくれるねぇ♪でもまぁ、その手が唯一の活路って言うのなら───あえてその無茶に乗ってあげるよ♪
───ソラァッ!!!」
肩をすくめながらも、《拳撃》のショートパンチで背後の死角から攻撃に移ろうとしていたフラガラッハの一本を派手に吹き飛ばす!
「そっちこそ、しっかり頼んだよッ♪」
柊木監察官の声を背に、私と真吾は堂神本体へと急速に距離を詰める!
「ぬぅッ、本体への直接攻撃か?
───だが、甘い!!!」
堂神は柊木監察官へのフラガラッハでの攻撃を維持しつつ、私たちに向かっても数十本の剣を新たに出現させて矢継ぎ早に射出させた!
「真吾さん!」
私の声とほぼ同時に、真吾が前に出て【大盾】を上にかざす。
ガガガガガガガガッ!!!
真吾の盾に刀剣の群れが次々と突き立つが、【大盾】の防御は高潮を阻む防波堤のように頼もしく、刀剣を私たちに寄せつけない。
(まず、一手目!)
私はその隙に【大盾】の陰から身を乗り出して、堂神の間合いへと一気に踏み込んだ!
「バカめ、もう忘れたのか?」
堂神の手には、一目で《業物》とわかる日本刀が握られていた。一瞬のうちに、私との接近戦用として具現化させたのだろう。
確かにこのまま突っ込んでは、前の攻防と同じく私の杖術よりも格上である堂神の剣術によって、無惨に返り討ちにあうのが関の山だろう。
しかし────真吾もいる今回は、私だけ突撃した時とはまったく異なる状況だ!
私は目だけで真吾に合図を送った。
彼は私の意図───今、自分が何を求められているか───をすぐに汲んで、【大盾】を堂神の方に向ける。
「【反動盾】!」
つい今しがた、堂神の操る刀剣から受けた刺突や斬撃の衝撃を、真吾の盾のカウンタースキルがそっくりそのまま堂神自身に向けてはね返した!
【反動盾】は真吾の《盾》が受けた物理エネルギーの一部を盾に蓄え、それを相手に向けて再放出するスキルだ。本来は盾に受けるエネルギーをもっと溜めてから起死回生の一撃として使う真吾必殺のスキルだが、今回に限ってはこれで堂神を倒すことが目的ではないので、これでいい!
【大盾】から、指向性を持ったエネルギーが放たれる。
堂神はそれをいち早く察知して、舌打ちしながら飛び退った。
「ちぃッ!」
つい今しがたまで堂神が立っていたコンクリート製の床に、大きなヒビが入る!
(これで二手!そして───)
私は堂神が着地する瞬間を狙って、その懐───堂神の間合いへと一足で飛び込む!
(これが、三手目!)
杖術の修行時代、徹底的に自らの体に動作を叩き込んだ日々を走馬灯のように思い出した。
あの時、師から受け継いだ───《奥義》と呼べる技術を今この瞬間に、惜しみなく披露しよう!
その名も───
『旋風四十四連打突』
初撃は、下方から高速で強化棍を堂神の肋骨付近を狙って打ち込む。
ガキンッ!
堂神が日本刀の鍔のやや上部分で打撃を受けると、私は強化棍の持ち手を滑らせながら棍の上下を入れ替え、持ち手が反転した瞬間に今度は円軌道を描いた二撃目を左側頭部に向けて放つ!
それも堂神は日本刀で受けるが、私の強化棍は止まらない。
堂神が受けたと同時にまた持ち手を逆さまに入れ替えて反転攻撃、また受けられると同時に反転、そして攻撃、次もそのまた次も────。
「───ッ!?」
攻撃を受けながら、堂神は悟った。いや、嫌でも悟らざるをえなかった。私の繰り出してる奥義の本質を。
この《奥義》は敵からの反撃を許さない、まるで輪廻のように途切れることのない『打突の波』だ。
『攻防一体』という言葉があるが、この奥義の本質を言い表そうと思えば『攻攻一体』となるだろうか?
一つの攻撃はすでに次の攻撃への『きっかけ』であり、次々と押し寄せる波涛のように、敵に反撃の余地を一切与えないのがこの技の本質である。
見せた時には必ず相手を仕留める、故に必中、必殺・───それこそが《奥義》と呼ぶに足りる技術の結晶だった。
だが、防戦に追い込まれながらも、堂神の伎倆もまた、間違いなく達人級だった。
一撃でもまともにその身で受ければ、たちまち骨にヒビが入るくらいの衝撃は避けれない打突の嵐を、冷静かつ的確に受け続けている。肩口、頚椎、鳩尾、肝臓、腎臓、喉、人中、脛、こめかみ───容赦なくそれらの急所を狙った私の円軌道を描いた打突をかわし、捌き、受け、決して致命的な一撃をもらわない。
───ニヤリ。
嵐のように私が繰り出し続ける『旋風四十四連打突』の真っ只中で、堂神が微かに笑みを見せた。まるでお前の奥義はすでに見切ったぞ、と言わんばかりの余裕。
(こんな短時間に対応するとは───それでも!)
「─────はァァァーーーーッ!!!」
私は本当の狙いを決して悟られないように、全力で堂神に強化棍を振るい続けた!
───しかし。
四十四どころか、すでに六十以上の打突を繰り返していた私の攻撃の、眉間を狙った鋭い突きを身をひねりながら空を切らせ、堂神はついにこの攻防での初めてのチャンスを掴んだ。
突きをかわされ、私の体がほんのわずかだが体勢を崩す───その半瞬ほどの隙を見逃す堂神ではなかった!
獰猛な猛禽類のように目を輝かせ、上段からの日本刀の一閃で私の手から強化棍を弾き飛ばす!
「なかなかいい攻撃だったがな───この俺を殺るにはもう一手、足りなかったようだな?」
禍々しく顔を歪め、自らの勝利をはっきりと確信する堂神。
奥義を破られた上に、強化棍が手から離れて無手となった私だが───悲観も絶望もなく、極めて冷静に、眼鏡のブリッジを中指で押し上げながら堂神に返した。
「そうでしょうか?
確かに伎倆比べでは貴方の方が上でしたが───どうやら読み合いでは、私の勝ちのようですよ?」
「はっ、負け惜しみを────な!な、にぃッ!!!!?」
私の強がりを笑い飛ばそうとして、堂神の表情が固まった。
(~~~~なぜ!お前が、ここに────ッ!!!!?)
堂神が叫び声を上げる前に、四本の魔剣フラガラッハをまるで従えるかのような形で交戦しながら接近してきた柊木監察官が、堂神本体への間合いへと一気に肉薄する!
(これが───私たちの四手目です!)
自律的に行われるフラガラッハの波状攻撃をもはや完全に無視して、柊木監察官は背後から堂神の脇腹に《拳撃》の拳を叩き込む!
「ソォラァァァッッ!!!」
堂神は咄嗟に、拳の軌道上に日本刀をねじ込んだ!
パキィーーーン!
───が、《拳撃》の剛腕は業物の刀をいとも簡単に粉砕し、そのまま勢いを殺さず堂神の体へと拳が吸い込まれていく!
メキメキメキメキィィッッ!!!
「ご、ばぁッ!!!」
複数の骨が折れる嫌な音が通路に響き、堂神は口から血を吐いて吹っ飛んだ!
通路の壁に全身を叩きつけられ、堂神はそのまま床に倒れ込んで動かなくなる。
と同時に、堂神が発動させていた《刃》の異能が解除されたのか、柊木監察官に執拗にまとわりついていた魔剣たちが突然、跡形もなく消失した。
「だから、先に言っただろぉ~~?
お前のへなちょこ剣なんて、木っ端微塵に粉砕してやるってさ♪」
魔剣との激しい戦闘でその身に無数の傷を負いつつも、腰に手を当て誇らしげに胸を張る柊木監察官。
「これほど見事に連携がはまるとは───お見逸れしました」
私は大袈裟なほどに恭しい態度で、堂神との戦いに終止符を打ってくれた柊木監察官に頭を下げたのだった。
異能の燃費が悪い【百花繚乱】は、柊木監察官と堂神の戦闘が本格化してすぐに解除している。
まるで無尽蔵であるかのように異能を操る堂神とは違い、こちらの余力はそれほど多くはないが───いくら堂神といえど、四本もの魔剣を同時に操るなどという無謀な行動は、さすがに勝負を焦っているのではないか───?という直感に従って、こちらも勝負に出る!
私はアリマ製の強化棍を片手に、真吾とともに堂神目がけて走り出した!
途中、四本のフラガラッハと激しく交戦中の柊木監察官の横をすり抜けながら、私はすれ違いざまに叫んだ。
「柊木監察官、貴女に二つほどお願いがあります!」
「~~~~!なんだぃなんだぃ、この本気で死ぬほど忙しいって時にさぁ!しかもお願いが二つって!とことん、ボクを殺す気かぃ!??」
フラガラッハの猛攻をかろうじて凌いでいるような状況にも関わらず、柊木監察官は軽口を叩いてみせた。この人は、どんな時でも『自分らしくあろうとする』ことを優先するのだな、と半ば本気で感心したくなるほどブレない姿だ。
思わず緩みそうになる表情を引き締めて、私は答える。
「まずはその攻撃、何とかお一人で耐えてください。後は─────を!」
柊木監察官に私の言葉が全て届いたかはわからない。しかし、彼女は一瞬渋い顔をしたものの《拳撃》の手を休めずにぼやいた。
「はっ、この状況で無茶を言ってくれるねぇ♪でもまぁ、その手が唯一の活路って言うのなら───あえてその無茶に乗ってあげるよ♪
───ソラァッ!!!」
肩をすくめながらも、《拳撃》のショートパンチで背後の死角から攻撃に移ろうとしていたフラガラッハの一本を派手に吹き飛ばす!
「そっちこそ、しっかり頼んだよッ♪」
柊木監察官の声を背に、私と真吾は堂神本体へと急速に距離を詰める!
「ぬぅッ、本体への直接攻撃か?
───だが、甘い!!!」
堂神は柊木監察官へのフラガラッハでの攻撃を維持しつつ、私たちに向かっても数十本の剣を新たに出現させて矢継ぎ早に射出させた!
「真吾さん!」
私の声とほぼ同時に、真吾が前に出て【大盾】を上にかざす。
ガガガガガガガガッ!!!
真吾の盾に刀剣の群れが次々と突き立つが、【大盾】の防御は高潮を阻む防波堤のように頼もしく、刀剣を私たちに寄せつけない。
(まず、一手目!)
私はその隙に【大盾】の陰から身を乗り出して、堂神の間合いへと一気に踏み込んだ!
「バカめ、もう忘れたのか?」
堂神の手には、一目で《業物》とわかる日本刀が握られていた。一瞬のうちに、私との接近戦用として具現化させたのだろう。
確かにこのまま突っ込んでは、前の攻防と同じく私の杖術よりも格上である堂神の剣術によって、無惨に返り討ちにあうのが関の山だろう。
しかし────真吾もいる今回は、私だけ突撃した時とはまったく異なる状況だ!
私は目だけで真吾に合図を送った。
彼は私の意図───今、自分が何を求められているか───をすぐに汲んで、【大盾】を堂神の方に向ける。
「【反動盾】!」
つい今しがた、堂神の操る刀剣から受けた刺突や斬撃の衝撃を、真吾の盾のカウンタースキルがそっくりそのまま堂神自身に向けてはね返した!
【反動盾】は真吾の《盾》が受けた物理エネルギーの一部を盾に蓄え、それを相手に向けて再放出するスキルだ。本来は盾に受けるエネルギーをもっと溜めてから起死回生の一撃として使う真吾必殺のスキルだが、今回に限ってはこれで堂神を倒すことが目的ではないので、これでいい!
【大盾】から、指向性を持ったエネルギーが放たれる。
堂神はそれをいち早く察知して、舌打ちしながら飛び退った。
「ちぃッ!」
つい今しがたまで堂神が立っていたコンクリート製の床に、大きなヒビが入る!
(これで二手!そして───)
私は堂神が着地する瞬間を狙って、その懐───堂神の間合いへと一足で飛び込む!
(これが、三手目!)
杖術の修行時代、徹底的に自らの体に動作を叩き込んだ日々を走馬灯のように思い出した。
あの時、師から受け継いだ───《奥義》と呼べる技術を今この瞬間に、惜しみなく披露しよう!
その名も───
『旋風四十四連打突』
初撃は、下方から高速で強化棍を堂神の肋骨付近を狙って打ち込む。
ガキンッ!
堂神が日本刀の鍔のやや上部分で打撃を受けると、私は強化棍の持ち手を滑らせながら棍の上下を入れ替え、持ち手が反転した瞬間に今度は円軌道を描いた二撃目を左側頭部に向けて放つ!
それも堂神は日本刀で受けるが、私の強化棍は止まらない。
堂神が受けたと同時にまた持ち手を逆さまに入れ替えて反転攻撃、また受けられると同時に反転、そして攻撃、次もそのまた次も────。
「───ッ!?」
攻撃を受けながら、堂神は悟った。いや、嫌でも悟らざるをえなかった。私の繰り出してる奥義の本質を。
この《奥義》は敵からの反撃を許さない、まるで輪廻のように途切れることのない『打突の波』だ。
『攻防一体』という言葉があるが、この奥義の本質を言い表そうと思えば『攻攻一体』となるだろうか?
一つの攻撃はすでに次の攻撃への『きっかけ』であり、次々と押し寄せる波涛のように、敵に反撃の余地を一切与えないのがこの技の本質である。
見せた時には必ず相手を仕留める、故に必中、必殺・───それこそが《奥義》と呼ぶに足りる技術の結晶だった。
だが、防戦に追い込まれながらも、堂神の伎倆もまた、間違いなく達人級だった。
一撃でもまともにその身で受ければ、たちまち骨にヒビが入るくらいの衝撃は避けれない打突の嵐を、冷静かつ的確に受け続けている。肩口、頚椎、鳩尾、肝臓、腎臓、喉、人中、脛、こめかみ───容赦なくそれらの急所を狙った私の円軌道を描いた打突をかわし、捌き、受け、決して致命的な一撃をもらわない。
───ニヤリ。
嵐のように私が繰り出し続ける『旋風四十四連打突』の真っ只中で、堂神が微かに笑みを見せた。まるでお前の奥義はすでに見切ったぞ、と言わんばかりの余裕。
(こんな短時間に対応するとは───それでも!)
「─────はァァァーーーーッ!!!」
私は本当の狙いを決して悟られないように、全力で堂神に強化棍を振るい続けた!
───しかし。
四十四どころか、すでに六十以上の打突を繰り返していた私の攻撃の、眉間を狙った鋭い突きを身をひねりながら空を切らせ、堂神はついにこの攻防での初めてのチャンスを掴んだ。
突きをかわされ、私の体がほんのわずかだが体勢を崩す───その半瞬ほどの隙を見逃す堂神ではなかった!
獰猛な猛禽類のように目を輝かせ、上段からの日本刀の一閃で私の手から強化棍を弾き飛ばす!
「なかなかいい攻撃だったがな───この俺を殺るにはもう一手、足りなかったようだな?」
禍々しく顔を歪め、自らの勝利をはっきりと確信する堂神。
奥義を破られた上に、強化棍が手から離れて無手となった私だが───悲観も絶望もなく、極めて冷静に、眼鏡のブリッジを中指で押し上げながら堂神に返した。
「そうでしょうか?
確かに伎倆比べでは貴方の方が上でしたが───どうやら読み合いでは、私の勝ちのようですよ?」
「はっ、負け惜しみを────な!な、にぃッ!!!!?」
私の強がりを笑い飛ばそうとして、堂神の表情が固まった。
(~~~~なぜ!お前が、ここに────ッ!!!!?)
堂神が叫び声を上げる前に、四本の魔剣フラガラッハをまるで従えるかのような形で交戦しながら接近してきた柊木監察官が、堂神本体への間合いへと一気に肉薄する!
(これが───私たちの四手目です!)
自律的に行われるフラガラッハの波状攻撃をもはや完全に無視して、柊木監察官は背後から堂神の脇腹に《拳撃》の拳を叩き込む!
「ソォラァァァッッ!!!」
堂神は咄嗟に、拳の軌道上に日本刀をねじ込んだ!
パキィーーーン!
───が、《拳撃》の剛腕は業物の刀をいとも簡単に粉砕し、そのまま勢いを殺さず堂神の体へと拳が吸い込まれていく!
メキメキメキメキィィッッ!!!
「ご、ばぁッ!!!」
複数の骨が折れる嫌な音が通路に響き、堂神は口から血を吐いて吹っ飛んだ!
通路の壁に全身を叩きつけられ、堂神はそのまま床に倒れ込んで動かなくなる。
と同時に、堂神が発動させていた《刃》の異能が解除されたのか、柊木監察官に執拗にまとわりついていた魔剣たちが突然、跡形もなく消失した。
「だから、先に言っただろぉ~~?
お前のへなちょこ剣なんて、木っ端微塵に粉砕してやるってさ♪」
魔剣との激しい戦闘でその身に無数の傷を負いつつも、腰に手を当て誇らしげに胸を張る柊木監察官。
「これほど見事に連携がはまるとは───お見逸れしました」
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