27 / 30
26、ペット
しおりを挟む
「やい、子分」
「ニャー」
「おい、なんだ、この白猫は」
「親分、かわいいでしょう?知り合いに頼まれて、1週間だけ預かってるんですよ。親分にも癒やしのお裾分けです。前に石っころをずいぶん可愛がってたから、きっと猫も好きだろうと思って」
「バアロウ、勝手に連れてくるんじゃねぇ。で、おめえ猫を預かる代わりにいくら貰ったんだ」
「いくらって、あっしはそんなにセコくありやせんよ。困ったときはお互い様ですから」
「バアロウ、タダで預かったのか?おめえ泥棒のくせにどんだけお人好しなんだ。やい子分、絵の具と紙を貸せ」
「どうするんです?」
「猫絵を描いて売りさばく」
「いつの時代ですか、まったく」
「ならスマホを貸せ。癒やし動画を撮って流す」
「そんなことしたら知り合いに怒られますよ」
「なら猫に自撮りさせりゃあいい。猫の自撮りなら、著作権はないからな。どれどれ、肉球にテープを貼って…」
「ニャー!」
「ぎゃっ!!」
「お、親分、大丈夫ですかい?顔が傷だらけですぜ」
「にゃろう…、令和の大泥棒に傷を負わすとはいい度胸だ」
「お、親分、落ち着いて。そうだ、ここは動物裁判で事を収めましょう」
「バアロウ、何言ってやがる。それじゃ俺の気が済まねえ。よおし、仕返しだ。この猫の名前は」
「あ、聞き忘れました」
「なら俺はこの猫を差別戒名で呼ぶ」
「だめですよそんなの」
「ならタマネギを食わす」
「タマネギ中毒になっちまいますよ」
「ならアフリカの呪術師のもとへ連れて行く」
「やめてくださいよ。それに、元はといえば親分が肉球にテープを付けるのが悪いんですから。そんなことが知れたらかえってお叱りを受けますぜ」
「バアロウ、奈良の鹿じゃあるまいし。仕返しがだめなら恩返ししろってんだ。やい、泥棒の元へ来た猫ちゃんよ、何か上等なものを盗んできたら許してやるよ」
「ニャー」
「あっ、いっちまった。親分、このまま帰ってこなかったらどうしてくれるんです?知り合いになんて言えば…あっ、戻ってきた!何か口にくわえてるぞ」
「なんだ、そりゃ?」
「これは…、ノンアルコールビールです」
…………………………
〈猫の文化〉
江戸時代では、本物のネコが貴重で少なかったために、ネズミを駆除するための呪具として猫絵を描いて養蚕農家に売り歩く者もいた。(Wikipediaより抜粋)
〈サルの自撮り〉
サルの自撮りは、メスのクロザルがイギリスの自然写真家デイヴィッド・スレイターのカメラを使って自撮りした写真のこと。この写真はウィキメディア・コモンズにアップロードされ、2014年半ばに大きな話題を呼んだ。人間以外の動物による作品に著作権は発生するのかが問題となったのである。(中略)2016年、アメリカ合衆国連邦裁判所は、サルは画像の著作権を有しないと判断した。(Wikipediaより抜粋)
〈動物裁判〉
動物裁判(どうぶつさいばん)とは、中世ヨーロッパなどにおいて行われた、人間に危害を加えるなどした動物の法的責任を問うために行われた裁判手続を指す。(判例の一部)1386年、フランスで、赤ちゃんを蹴り殺したブタが絞首刑。15世紀、李氏朝鮮で、人を殺したゾウが島流し。17世紀、フランスで、痒みで人を苦しめた南京虫が銃殺刑。1974年、リビアで、人に噛み付いたイヌが懲役1ヶ月。(Wikipediaより抜粋)
〈差別戒名〉
差別戒名(さべつかいみょう)とは、かつて日本の仏教で行われた差別的慣習の一つ。一般的には被差別部落民に付けられた特殊な戒名をいう。(中略)「玄田牛一」(タテから読むと「畜生」と読める)といった例もある。(Wikipediaより抜粋)
〈アルビノーアフリカにおけるアルビノへの迷信〉
アフリカではアルビノへの偏見が著しく、アルビノが命の危機にさらされるほどである。アルビノの人々の身体が切断され、殺害されることがある。また、切り取られた身体は闇マーケットにおいて高値で取引される。アルビノの身体を呪術に用いることで、幸福をもたらすとの迷信が信じられているからだ。アルビノの女性と性交するとエイズが治ると信じられている地域もあり、それによるレイプ被害も深刻である。(Wikipediaより抜粋)
〈奈良の鹿〉
天文20年10月2日、10歳の女子が本子守町で鹿に石を投げたら当たり、神鹿を殺害したとして、大人と同じように縄でくくられた上で興福寺周囲の塀を馬で一周させられ(大垣回し)した後に斬首処刑され、家族は連座で家屋を破壊され追放された(『興福寺略年代記』)。また、その昔興福寺の寺子屋で三作という名前の小僧が習字をしていた、そこに鹿が現れ半紙を食べられそうになったため、小僧はとっさに文鎮を鹿に投げつけた、ところが急所に当たったためか、鹿は死んでしまった。神鹿殺害の罪は穴に石で埋められる石子詰め刑罰と定められており、三作もこの刑で死罪となった。(Wikipediaより抜粋)
〈ネコー食性〉
ビール酵母サプリメントやノンアルコールビールが好物であり、おやつ代わりに与えている例も多い。当然、アルコールが入っている通常のビールを猫に与えるのは厳禁である。(Wikipediaより抜粋)
「ニャー」
「おい、なんだ、この白猫は」
「親分、かわいいでしょう?知り合いに頼まれて、1週間だけ預かってるんですよ。親分にも癒やしのお裾分けです。前に石っころをずいぶん可愛がってたから、きっと猫も好きだろうと思って」
「バアロウ、勝手に連れてくるんじゃねぇ。で、おめえ猫を預かる代わりにいくら貰ったんだ」
「いくらって、あっしはそんなにセコくありやせんよ。困ったときはお互い様ですから」
「バアロウ、タダで預かったのか?おめえ泥棒のくせにどんだけお人好しなんだ。やい子分、絵の具と紙を貸せ」
「どうするんです?」
「猫絵を描いて売りさばく」
「いつの時代ですか、まったく」
「ならスマホを貸せ。癒やし動画を撮って流す」
「そんなことしたら知り合いに怒られますよ」
「なら猫に自撮りさせりゃあいい。猫の自撮りなら、著作権はないからな。どれどれ、肉球にテープを貼って…」
「ニャー!」
「ぎゃっ!!」
「お、親分、大丈夫ですかい?顔が傷だらけですぜ」
「にゃろう…、令和の大泥棒に傷を負わすとはいい度胸だ」
「お、親分、落ち着いて。そうだ、ここは動物裁判で事を収めましょう」
「バアロウ、何言ってやがる。それじゃ俺の気が済まねえ。よおし、仕返しだ。この猫の名前は」
「あ、聞き忘れました」
「なら俺はこの猫を差別戒名で呼ぶ」
「だめですよそんなの」
「ならタマネギを食わす」
「タマネギ中毒になっちまいますよ」
「ならアフリカの呪術師のもとへ連れて行く」
「やめてくださいよ。それに、元はといえば親分が肉球にテープを付けるのが悪いんですから。そんなことが知れたらかえってお叱りを受けますぜ」
「バアロウ、奈良の鹿じゃあるまいし。仕返しがだめなら恩返ししろってんだ。やい、泥棒の元へ来た猫ちゃんよ、何か上等なものを盗んできたら許してやるよ」
「ニャー」
「あっ、いっちまった。親分、このまま帰ってこなかったらどうしてくれるんです?知り合いになんて言えば…あっ、戻ってきた!何か口にくわえてるぞ」
「なんだ、そりゃ?」
「これは…、ノンアルコールビールです」
…………………………
〈猫の文化〉
江戸時代では、本物のネコが貴重で少なかったために、ネズミを駆除するための呪具として猫絵を描いて養蚕農家に売り歩く者もいた。(Wikipediaより抜粋)
〈サルの自撮り〉
サルの自撮りは、メスのクロザルがイギリスの自然写真家デイヴィッド・スレイターのカメラを使って自撮りした写真のこと。この写真はウィキメディア・コモンズにアップロードされ、2014年半ばに大きな話題を呼んだ。人間以外の動物による作品に著作権は発生するのかが問題となったのである。(中略)2016年、アメリカ合衆国連邦裁判所は、サルは画像の著作権を有しないと判断した。(Wikipediaより抜粋)
〈動物裁判〉
動物裁判(どうぶつさいばん)とは、中世ヨーロッパなどにおいて行われた、人間に危害を加えるなどした動物の法的責任を問うために行われた裁判手続を指す。(判例の一部)1386年、フランスで、赤ちゃんを蹴り殺したブタが絞首刑。15世紀、李氏朝鮮で、人を殺したゾウが島流し。17世紀、フランスで、痒みで人を苦しめた南京虫が銃殺刑。1974年、リビアで、人に噛み付いたイヌが懲役1ヶ月。(Wikipediaより抜粋)
〈差別戒名〉
差別戒名(さべつかいみょう)とは、かつて日本の仏教で行われた差別的慣習の一つ。一般的には被差別部落民に付けられた特殊な戒名をいう。(中略)「玄田牛一」(タテから読むと「畜生」と読める)といった例もある。(Wikipediaより抜粋)
〈アルビノーアフリカにおけるアルビノへの迷信〉
アフリカではアルビノへの偏見が著しく、アルビノが命の危機にさらされるほどである。アルビノの人々の身体が切断され、殺害されることがある。また、切り取られた身体は闇マーケットにおいて高値で取引される。アルビノの身体を呪術に用いることで、幸福をもたらすとの迷信が信じられているからだ。アルビノの女性と性交するとエイズが治ると信じられている地域もあり、それによるレイプ被害も深刻である。(Wikipediaより抜粋)
〈奈良の鹿〉
天文20年10月2日、10歳の女子が本子守町で鹿に石を投げたら当たり、神鹿を殺害したとして、大人と同じように縄でくくられた上で興福寺周囲の塀を馬で一周させられ(大垣回し)した後に斬首処刑され、家族は連座で家屋を破壊され追放された(『興福寺略年代記』)。また、その昔興福寺の寺子屋で三作という名前の小僧が習字をしていた、そこに鹿が現れ半紙を食べられそうになったため、小僧はとっさに文鎮を鹿に投げつけた、ところが急所に当たったためか、鹿は死んでしまった。神鹿殺害の罪は穴に石で埋められる石子詰め刑罰と定められており、三作もこの刑で死罪となった。(Wikipediaより抜粋)
〈ネコー食性〉
ビール酵母サプリメントやノンアルコールビールが好物であり、おやつ代わりに与えている例も多い。当然、アルコールが入っている通常のビールを猫に与えるのは厳禁である。(Wikipediaより抜粋)
応援ありがとうございます!
0
お気に入りに追加
3
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる