2 / 2
実験後
しおりを挟む
A「…あら、被検体3号がまた気づいたの。この子察しが良すぎて上手く命令を送れないのよね。処分かしら。」
B「処分だな、邪魔すぎる。代わりに誰を入れるか…」
2人の声が響き渡る。
周囲には数多の水槽。
水槽の中にはたくさんの管に繋がれた脳。
管の先にはコンピュータ。
そう、2人は乙女ゲームを強制的に脳にプレイさせている。
脳は、人だった。
いや、過去形はおかしいかもしれない。
ゲームの中で人として生きている。
昔とは違う人としてだが。
2人は初め、ゲーム機器の乙女ゲームで満足し、語り合っていた。
そのうちAが言い出した。
「ねぇ、人間でやったらどうなるかな?乙女ゲーム。」
…これが出来る能力がAにはあった。
すぐさま人の脳を抜き取り誰も入って来れない場所を作り、脳による乙女ゲームを作った。
そして、時に脳に信号を送り、乙女ゲームから脱線させないようにした。
しかし、被検体3号はそれに応じなかった。
Aにとって邪魔だった。
でももうどうでも良くなってきていた。
Aはもうこの脳の乙女ゲームも飽きているからだ。
次は脳で戦闘ゲームにでも作ろう。
そしたら被検体3号は邪魔だから処分だ。
代わりに…
A「ねぇ、B」
B「どうした…?…っ」
A「Bのそれ、ちょうだい?」
Bもまた水槽の中に入った。
しかしBは気づかないだろう。
それが現実か、プログラミングされたゲームか。
自分は存在しているのか、それとも脳なのか…。
B「処分だな、邪魔すぎる。代わりに誰を入れるか…」
2人の声が響き渡る。
周囲には数多の水槽。
水槽の中にはたくさんの管に繋がれた脳。
管の先にはコンピュータ。
そう、2人は乙女ゲームを強制的に脳にプレイさせている。
脳は、人だった。
いや、過去形はおかしいかもしれない。
ゲームの中で人として生きている。
昔とは違う人としてだが。
2人は初め、ゲーム機器の乙女ゲームで満足し、語り合っていた。
そのうちAが言い出した。
「ねぇ、人間でやったらどうなるかな?乙女ゲーム。」
…これが出来る能力がAにはあった。
すぐさま人の脳を抜き取り誰も入って来れない場所を作り、脳による乙女ゲームを作った。
そして、時に脳に信号を送り、乙女ゲームから脱線させないようにした。
しかし、被検体3号はそれに応じなかった。
Aにとって邪魔だった。
でももうどうでも良くなってきていた。
Aはもうこの脳の乙女ゲームも飽きているからだ。
次は脳で戦闘ゲームにでも作ろう。
そしたら被検体3号は邪魔だから処分だ。
代わりに…
A「ねぇ、B」
B「どうした…?…っ」
A「Bのそれ、ちょうだい?」
Bもまた水槽の中に入った。
しかしBは気づかないだろう。
それが現実か、プログラミングされたゲームか。
自分は存在しているのか、それとも脳なのか…。
0
この作品の感想を投稿する
あなたにおすすめの小説
完結 愚王の側妃として嫁ぐはずの姉が逃げました
らむ
恋愛
とある国に食欲に色欲に娯楽に遊び呆け果てには金にもがめついと噂の、見た目も醜い王がいる。
そんな愚王の側妃として嫁ぐのは姉のはずだったのに、失踪したために代わりに嫁ぐことになった妹の私。
しかしいざ対面してみると、なんだか噂とは違うような…
完結決定済み
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
婚約破棄された令嬢が記憶を消され、それを望んだ王子は後悔することになりました
kieiku
恋愛
「では、記憶消去の魔法を執行します」
王子に婚約破棄された公爵令嬢は、王子妃教育の知識を消し去るため、10歳以降の記憶を奪われることになった。そして記憶を失い、退行した令嬢の言葉が王子を後悔に突き落とす。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる