死の床に、エッセイの価値を、教わった。

文人画人【人は悩む。人は得る。創作で。】

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土地柄について思うこと

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「この家は遺跡の上に建っています」

 入居のときに営業さんにいわれた。

 遺跡から何かがでてきた場合、うちの持ち物になる。

 もちろん歴史的大発見だったら個人が所有するものではないだろうけど。

 遺跡だから、古い岩盤が残っていて、頑丈だそうである。

 地震にも強い。

 東日本大震災のとき、この辺一帯はあまり揺れなかった。

 その当時は少し離れた所に住んでいたが、被害は台所洗剤が洗っていないお皿の上に落ちて少し出てしまっていただけだった。

 棚の物もまったく落ちなかった。

 昔湿地帯だったところは、被害が酷かった。

 土地が低いところがそうだ。

 近所でも低い所には台風の洪水で大きな被害が出ている。

 うちは高台にあるので、火災保険も水害は外してある。

 またこの辺一帯には城下町跡で、道路が入り組んでいる。

 だが坂を下っていくとすぐに田園地帯に出ることができる。

 住宅地、商業地、農業地など、バランスが良い土地柄だ。

 風土という意味では、引っ越したばかりのとき、歩いている人たちが皆挨拶をしてくることに驚いた。

 人情を感じる土地である。

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