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学園編
6. 突然の召喚術と慟哭
しおりを挟む薄暗いその部屋には、二人の男がいた。
外はまだ明るいが、遮光カーテンが自身の役割を忠実にこなし、部屋は薄暗い。
本棚、デスクにソファ。それ以外は何も無い質素な部屋には、二人の男の存在感だけが静かに漂っている。対となる布の間からまっすぐと明かりが漏れ、かすかに部屋を照らした。
「……来てくれるか、心配しておりました」
「もっと贅沢な部屋を想像してたよ。質素すぎないか?」
ソファに座るたつとらは、部屋を見回した。そして「ソファはフカフカだ」と呟きながら、校長を見遣る。
デスクに座る校長は、心底嬉しそうな笑顔を浮かべた。
「何笑ってんだ」
たつとらが口を尖らせて、足をテーブルに放りやる。たつとらの不躾な態度すらも嬉しいかのように、校長はさらに笑みを深めた。
たつとらはそんな彼を見て、諦めたかのように口端を吊り上げる。そして部屋に並べられている歴代校長の写真に視線を移し、ヒュウと口を鳴らした。
「出世したな。今や、ウェリンク校の校長か」
「……歴代の英雄や、父から比べればまだひよっこです」
「いい年して謙虚だなぁ」
楽しそうに笑いながら、たつとらはテーブルに置いた足を下ろす。そして立ち上がった。
たつとらが一筋漏れる光の線から避けるように、デスクの前に立つ。ウェリンク校の現校長であるドグラムスは、静かに口を開いた。
「あなたの素性を明かすつもりはありません。が、機密扱いにはしません」
「ん?」
首を傾げるたつとらに、ドグラムスは更に続けた。
「素性を明かそうとする者を止めはしませんし、その者が答えにたどり着いても良いと思っています。が、先生はどう思われますか?」
「先生」という単語を強調して言うと、ドグラムスはニヤリと悪戯に笑った。
「先生はやめろ」と苦笑しながらたつとらは髪をかき回し、再度口を尖らせる。
その仕草に笑みを浮かべると、不意にドグラムスは立ち上がり、窓際へゆっくり移動した。80はとうに過ぎているはずだが、どっしりとした足取りで老いはまったく感じられない。
ドグラムスは日差しを遮っていたカーテンを、窓一枚分開けた。途端に部屋全体が明るくなり、たつとらの姿を照らしだす。
陽に当てられたたつとらを、ドグラムスは目を細めて見つめる。
「その者が行き着く答えは、どれも正解では無いでしょう。あなたの正解にたどり着くのは不可能ですから」
眩しそうに目を細めたたつとらは、口の端を吊り上げた。見る人にとっては自嘲的にも、挑戦的にもとれる笑みだ。
僅かに寂しさを滲ませて、ドグラムスはその笑顔を見つめる。たつとらはその目に気づかない様子で、すっと自身の手を差し出した。
「その時がやってくるまで、宜しく、校長先生」
「……来ないことを願って。よろしくお願いします。先生」
硬くてまだ若々しい手を握り締めながらドグラムスは思った。
本当にそのの時など来なければ良い。
この男が、教師のまま一生を終える事が出来れば良い。
教師のまま、教え子を育て、成長を喜び、歳をとり、命を終える。そんな一生を。
しかしそれが不可能なことだということを、ドグラムスは十分にわかっていた。
手が震え、握りしめた手に力がこもる。
「握力強っ。手が潰れる」
カラカラとたつとらが笑い、反対の手でドグラムスの老いた肩をさすった。
「泣くなよ、校長先生だろ」
肩を震わせるドクラムスは耐えられず、涙を零した。
__________
訓練場に繋がる長い廊下は、生徒たちにとって神聖な道である。それと同時に、自分たちの小ささを知る道でもあった。
ガラス張りの廊下には、かつて国で活躍した英雄の写真とその功績が貼り出されている。それらは訓練場に向かう生徒たちを、見張るかのように見つめていた。
訓練を怠るな。
自分に厳しくあれ。
英雄になるためには………。
一種の暗示のように書かれている、生徒たちを鼓舞する言葉の数々は、Bクラスにとってプレッシャーでしかない。
鉄はこの廊下が嫌いだった。もちろん歴代の英雄たちの写真が嫌なわけじゃない。
むしろ自分が好きな英雄の写真を見て、鉄自身もモチベーションを高めることが多かった。
「お、今日はディード・ウェザールの誕生日か」
道元の言葉に、鉄は掲示板を見遣る。
ディード・ウェザール
ウェリンク国最大の英雄であり、伝説である。
見慣れた顔写真の下に、彼の成し遂げた業績が並べられる。
『ウルフェイラの原で、元凶の核を撃破 現在行方不明』
「生きてたら105歳か……もう生きてないよな」
ウルフェイラの原で、英雄ウェザールは《異形の核》を撃破した。といわれている。
「いつ見ても強そうに無い顔よね………」
いつの間にか傍に来ていたテッサが言うと、陸がクスクスと笑う。
黒い髪に、男性にしては大きな瞳。写真は25歳の時に撮られたものだが、歳より大分若く見える。
とてもこの世界の最大の脅威、異形の核を撃破したとは思えない。
「こら。我が国最高位の英雄よ。思ってても言わない」
「セラ、それ言ってるのと同じ……」
道元が突っ込み、5人でクスクスと笑いあう。すると揶揄うような声が降って来た。
「お、崖っぷち組がいるぞ」
視線を声の方へ向けると、Sクラスのグループが廊下を渡って来ている所だった。グループの中心にいるのがルードス・デハイムだ。
入学当時から飛びぬけた才能を発揮し、Sクラスに進級。今でもSクラスのトップを維持している。
しかも出身が貴族と何もかも恵まれている彼は、上層部のなかでも最有望株である。
短い髪に、鋭い目つきが只者ではないことを窺わせる。
鉄たちに声を掛けたのはルードスを囲む取り巻きであり、ルードス自身は興味なさげに視線を向けているだけだ。
ほかの者たちは卑下した視線を鉄たちに送り、まるで面白いものを見つけたかのように笑っている。
「レヴェル検定の練習はいいのか? 相手は赤い爪だったっけか?」
「懐かしいなぁ赤爪。楽勝だったけどよ」
聞かれてもいないのにベラベラとしゃべる男たちは、軽そうに見えてもSクラスに属する実力者だ。
将来は鉄たちの上司になるかもしれない。
しかし同じ学年である以上、位は無くライバルであることには変わりは無い。挑戦的な物言いに、鉄が反応する。
「今から訓練しに行くところだけど、何か用かよ?」
鉄が反抗してくるのを待っていたかのように、髪の長い男が前に出た。赤茶色の髪をサラリとかき上げる様は、いかにも貴族といった感じだ。
「レヴェルFなんて簡単に卒業してしまったから、そのために訓練する君たちの苦悩がさっぱり分からないよ」
「んだと!」
今にも掴みかかりそうな鉄を道元が制し、耳打ちする。
「鉄、やつはコーレイン一族だ。セラの親父の上司に当たる。……わかるな?」
「く………」
セラの父親は軍本部で通信士を務めている。
コーレイン一族は古くからこの国の通信をまとめてきた一族であり、貴族の中でもトップクラスである。
身は引いたが相変わらずコーレインを睨み付ける鉄に、コーレインはニヤニヤと下賤な笑いを浮かべる。
「今度、僕とルードスはレヴェルDへの挑戦を許されたんだ」
「レヴェルD………」
陸が呟くと、待ちかねていたようにコーレインが声のボリュームを上げる。
「そうさ!一般兵の中でも一握りしかいないレヴェルDだよ。君たちは到底追いつけまい」
ふははははと、お手本のような声を立てながらコーレインは笑う。
よほど上機嫌なのであろう。そろそろやめようぜと目で訴えるクラスメイトの視線にも気づかない様だ。悦に入った彼は、更に捲し立てる。
「ツヴァイ先生の代わりに赴任してきた教師も、20代半ばの若造と聞く。君たちも運のつきかもね。まあ、このあいだ卒業した期生もBクラスは5,6人だったと聞く。ほんと中途半端は辛いよねぇ。大体お父様が言っていたけどBクラス自体が……」
「行くぞ」
業を煮やした様子のルードスが歩き始めると、コーレインは慌てて後を追った。
「ちょ、待ってよルードス……」
先ほどまで威張っていたコーレインの声が尻つぼみで消えていき、廊下は静寂に満たされた。
鉄がこの廊下が嫌いな理由はこれだ。
ライバル心むき出しの生徒たちは、訓練に行くときはこの廊下を必ず通る。時には喧嘩も起こる学園一ピリピリとした場所なのだ。
「俺たちも行こう。悔しかったら合格して、クラス対抗で目にもの見せてやろう」
道元が冷静に言い、鉄は黙って頷いた。
__________
「クラス対抗?」
「そうだよ。たつとら知らないの?」
聞いたかな?とたつとらは首を傾げる。
その仕草が可笑しかったのか、陸は準備運動をしながらクスリと笑った。
「なんか面倒くさそうだな。やる意味あんのか?」
髭も生えていないのに、たつとらは顎を撫でる仕草を見せる。陸は少し困ったように微笑んだ。
クラス対抗は、生徒たちにとって卒業前の大事なイベントだ。
Sクラスにとっては、自分たちの力を存分に見せ付ける機会である。その他のクラスにとっては、Sクラスにどれだけ肉薄出来るか、自分たちを測る機会でもある。
前提として、Sクラスの勝利は絶対だ。それほどSとBでは実力の差がある。
あまり闘争心のない陸には、たつとらの言うことは大いに理解できる。しかしクラスメイトの事を思うと、同意できないのがもどかしい。
陸が口を開こうとするとたつとらは踵を返し、もう準備万端といった鉄たちを見回した。
「そんなん、うちが勝つって決まってんだろ」
わずかに聞こえた声に、陸が「え?」と声を漏らす。しかしその声は届くことなく、たつとらは生徒たちに向かって歩き始めていた。
「いいか、今日からレヴェル検定の本格的な訓練に入る。あ~セラ、そのままでいい」
気をつけの号令を掛けようとしたセラを制すと、たつとらは続けた。
「このクラス15名中3名はFに受かっているが、残りのものはFに受からなければ漏れなく特別枠剥奪……とここまではタールマ先生に聞いた」
何人かの生徒が暗い顔になり、足元を見つめる。Fに受からなければ、一般クラスへ落とされる。これは誰もが知っていることだ。
「この時期になってもFに受かっていないものが多すぎて、落ちこぼれクラスと言われている、とも聞いてる」
鉄がムッとした顔になるのを見て、たつとらはニヤリと笑う。
「"悔しい、なんでそんな風に言われるんだ、一生懸命やっているのに" "特別にいたってだけで十分なんだ。私は全力を尽くしたのよ" そんな風に思ってる人間もいるだろう」
暗い顔をしている生徒にそう言葉を投げかけ、たつとらは腕を組んだ。
「これからは、そういう馬鹿な事一切考えなくていい。そんなもん今からくるワンコに食わせとけ」
ジャリと音がして、訓練場の砂が騒いだ。びりびりとした緊張感が、たつとらから放たれている。
「始めようか」
たつとらはそう言い、ちょっと下がるように生徒たちに促した。
「慟哭、来い」
たつとらが静かに呟く。すると黒い衣を纏った仮面の男が、突如ぶわりと現れた。
長い衣を靡かせ、慟哭はたつとらの周りをゆるゆると飛び回る。そして仮面の下の瞳が、生徒たちを一瞥した。
その恐ろしい瞳に、生徒たちの肌は一気に粟立つ。僅かな身動きも危うい。そんな本能が全員の動きを止めた。
慟哭はたつとらの前で跪くと、地が震えるような声を発した。掠れているのに、耳にねじ込まれるような強さを持った声だ。
「たつとら様、呼ばれるのを心待ちにしておりました。……この者たちを殺せばよろしいですか?」
慟哭の言葉に、生徒たちは思わず息を呑む。一方のたつとらは、呆れたように笑った。
「慟哭、お前は相変わらずだな。この者たちは俺の生徒だ。絶対に傷つけるな」
「せいと……?」
そう呟くと、慟哭はまた生徒たちをぐるりと見回した。そして再度たつとらに一礼する。
「かしこまりました。では何をご所望で?」
「赤爪、5体ほど出せるか? 今すぐ」
生徒全員が『えっ?』という顔を見せる中、慟哭は即答する。
「御意」
慟哭が黒い衣を靡かせ両手を広げると、波紋のように地面が揺れた。地面がどんどん赤く染まって行く。
そこからゆるゆると浮き上がってきたのは、まぎれもなく赤爪という異形だ。人間を見境なしに襲う、この世界に蔓延る生き物である。
確かに5体いるが、その全部が眠ったままだ。
「慟哭、流石だ。ありがとう」
「これしきの事、勿体無いお言葉です。この慟哭、いつでも召喚をお待ちしております」
その言葉を残し、慟哭はくるくると煙になった。そして地面へと吸い込まれていく。
今見たもの全てに、理解が追いつかない。
混乱している生徒たちをよそに、眠っている赤爪の真っ赤なたてがみを、たつとらは撫でている。
「赤爪はな、原産は東の山岳地帯なんだ。そこに生える炎の気をもつ赤い実を食べて、こいつらは大きくなる。そのため、赤爪は原産地に近ければ近いほど強くなるとされている」
ニコニコしながらたつとらは話しているが、一方の生徒たちは嫌な予感がしてならなかった。
「この赤爪は正真正銘そこから来た本物の赤爪だ。つまり最高品質! これで練習すれば本番は楽勝だろ!」
予感は的中した。そして生徒たちは、これから来る試練に震えながら身構えた。
そんな生徒たちに、たつとらは無邪気に言い放つ。
「そんじゃ今日は初日だから、4人で組んで倒してみてくれ」
生徒たちは空いた口が塞がらず、かといってどう言葉を発せばいいかも分からない。
もう何から聞いていいか分からない。
いつまでも固まっている生徒たちを心配したのか、たつとらが口を開いた。
「大丈夫。大怪我はしないようにちゃんと見とくから」
_______
「嘘よね、嘘よ。召喚術なんて見たことないし、見ることもないと思ってた」
セラが呟き、またもや疲労困憊といった感じで食堂の机に突っ伏した。道元も隣に座りながら、同意するように呻く。
召喚術など、歴史の教科書にしか書いていない架空の技だと思っていたのだ。
いきなり召喚術を使い、得体の知れないものを召喚し、更には赤爪までたつとらは出してしまった。
「しかも俺たちが検定を受けた時の赤爪より、明らかに強い。たつとらの言う通り最高品質なんだろうよ」
2人の会話など聞こえていないほど疲れている様子の鉄は、額を机にくっつけ、手はだらりと下に伸ばしている。
「ほんとに、何者よ。たつとら」
セラが呟き、陸は心配そうに鉄を見た。
たつとらの出した赤爪は5体いた。しかし結局、Bクラス全員で3体しか倒すことが出来なかったのだ。
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