やっぱ異世界行くなら魔法!仲間!探検!それに楽しむことだよね!!

夏蜜柑

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一章 天使に転送されるみたいですっ!

大天使様に会ってミマシタッ!!

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「えっとこの魔法陣の中央に立ってればいいってことだよな」
そう言いながらシンヤとマコトは怪しげに紫に光を放つ魔法陣の中央に歩み寄る。
「中央に行きましたね?逆巻サカマキ様、荒崇アライ様」
天使はシンヤとマコトが中央に立っていることを確認すると
「それじゃ、いってらっしゃいませ♪」
シンヤ達が立っている魔法陣に触れ天使が何やら小声で詠唱を唱えはじめる。その詠唱に反応したのか魔法陣が先程より紫の光を強く放つようになり暗闇が紫色の光を受け辺り一面紫色に見えるぐらいの・・・

「「眩しっ!」」余りの眩しさにシンヤとマコトが漏らした言葉だった。

一瞬目を瞑る。


そしてすぐにまた目を開く。


シンヤ達の目の前には真っ暗空間とは真反対の真っ白に光り輝く空間が広がっていた。
「あ。あの天使はついてこなかったんだな」シンヤが呟くがマコトはそれよりと
「早く大天使様ってのを探そうぜ!ここにいるんだよなっ!!」
マコトはわくわくしているようだ。
それにシンヤも応じ「そうだな、探すか!」と返事をする。
シンヤとマコトが探しはじめようとしたまさにその時。

『いや、人間その必要は無いぞ。』

シンヤは周りを見回すが誰かいる気配もない。なのに
何だろう直接脳内に訴えてくる声が聞こえてくる。
その声を聞き間違えじゃないかと確かめる為にシンヤはマコトに聞いてみることにした。
「なあ?マコト今、声が聞こえなかったか?頭の中に直接喋りかけられている様な」
「あ、やっぱシンヤにも聞こえた?2人して空耳ってことは無いよなー。ここ静かだし」

『空耳なわけなかろうっ!!この大天使である私が貴様らにテレパシーを送ってやってるんだっ!』

また何処からか声が聞こえる。今度は先程と違い少し怒り気味の様子だった。
シンヤとマコトは顔を見合わせ
「えっとマコト大天使って天使の上の天使ってこ調調とだよな?言葉遣い悪くね?貴様らとか言っちゃてるしさ」
「まあまあシンヤそう言うなよ天使にも色々いるのさきっと・・・そんなことより異世界に行かせてもらうんだろ?」
マコトの言葉に、「そうだった、そうだった」と最初の目的を思い出し
取り敢えず何処にいるか分からない大天使様らしき者に叫びかける。

「おーい!!大天使さーんっ!俺達もう説明とかいらないから手早く異世界に行きたいんだけどー!!!」
『そんなに叫ばぬとも聞こえるわっ!!そもそも貴様らの前に立っている』
お早いお返事でなにより。あと大天使ってアホなのかな?前には何も見えないんだが。
シンヤは一応全方位に目を見やる。
・・・どこにもいないじゃないか!!
『あっはっは!そんなに見渡しても私の姿は貴様らには見えんよ。不可視の魔法をかけてるからな理由は言えないが』
大天使(笑)は高らかに笑い声をあげる。
それに答えシンヤ。
「そうか。何か理由があるならそれでいいけど俺達を異世界に連れて行って欲しいんだけど」
ふむ。この大天使(笑)に頼むは少し心配になってきたぞ・・・
とシンヤの中で大天使が大天使(笑)になりつつある時。
ドシィィィィーーン!!!!
大きく重い音を響かせシンヤ達の前に大きな扉が現れた。
その扉に興味を示したマコトが大天使に問う。
「大天・・・大天使(笑)さん。この扉は何だー?たぶんこっから異世界に行けるということだと思うけどさー」
『おい。貴様らさっきから呼び方がおかしくないか?』
いえ。全然とシンヤ達は首を横に降る。
『まあ良いわ、それよりその扉から異世界に行ける。行けるが最後の確認だ。本当に行くんだな?』
シンヤ達は何を今更というように「おう!!」
・・・少しの沈黙が流れ。
『そうかそうか、では行ってくると良い。』
大天使のこの言葉を最後に扉が自動的にバンっ!!と開きシンヤとマコトを
そして吸い込まれ意識を失う中シンヤは思った。
「ああ、意識失うの何回目だろう・・・」



シンヤ達が意識を取り戻し見たものは紛れもなくシンヤ達が憧れていた異世界だった。
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