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番外編
半ば 続
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倉庫の隠し部屋で十分に自分の欲求不満を満たしたコルンは何事も無かったように、冷静な顔で自分の主の元に倉庫から帰っていた。
こっそり鹿肉を食べようと倉庫に侵入していたククルに隠し部屋に入るところから帰るのを偶然見られていた。ククルは鹿肉を噛みながらぼーとしていたが、どうしようと考えた。
「はわわ、どっ、どうしよう!コルンが何か企んでるなんて!と、と、とりあえずマスターに!」
自分が見た一部始終を主に伝えようと、ククルはコルンより先に主の元に行こうと思ったが、どうやってコルンに出会わず、早く行けるか考えたが、わからないまま主の部屋から倉庫に延びる『避難通路』から倉庫を出た。
倉庫を出るとじめじめしたどんよりした雰囲気だったがこんなモノかと思い、コルンは鼻をヒクヒクさせながら螺旋階段を人間では出来ない5段飛ばしで登っていった。
朝方は地下倉庫から5階の主の部屋に行くまでは1階からのエレベーターに乗ると1分するかしないかだが、開店した夜になるとお客様がエレベーターを使う為、従業員やキャバ嬢はバックヤードの人荷用エレベーターを使っている。
現実のバックヤードのエレベーターはお客様用のエレベーターに比べて、点検されにくく安全管理に不満が残ったまま使われていることが多い。しかし、建築基準法と労働安全衛生法のより、有資格者による年に1回の定期点検を受けることが定められている。また、安全の為に月に1回以上、保守点検を受けることが奨励されている。
そんな事はさて置いて、そんなバックヤードのエレベーターはこの店の作業員の5名により、点検されていた。ククルは点検し終えた方に乗ろうとしたが、作業員の黒髪でCカップの可愛らしい人間の娘が「こちらも作業に入るのでちょっと待ってください」と注意してきたので待つことになった。
コルンは店の主のエリザベスの元に、ククルより先に着いた。
「どうしたの?避難通路から上がって来るなんて?」
エリザベスこと琥太郎は息切れしているコルンに水が入ったコップを渡しながら聞いた。
「は~、は~~、ぜぇ~は、ゴクゴク……」
「どう?落ち着いた?」
「マッ、マスター…ありがとう……」
まだ心臓が激しく脈を打っていてキツいが、自分達の主に感謝した。
「そんな事はいいから、どうしたの?」
コルンは飲み干したコップを革製のふかふかした二人用のソファーが向き合った間に置いてあるガラス張りのテーブルに置いて、主に薦められるままソファーに座り、心臓を落ち着かせながらククルの倉庫での一部始終を話した。
…、……、………………
「なるほど……ククルが倉庫でないはずの扉を開き、男二人を連れ込んで何かをしていて、部屋を出てきたらククル一人だったんだね?」
「そうです!」
エリザベスはククルの言う事は本当だろうけど、コルンにも確認しないとなと考えていた。
そんな時、エリザベスの後ろ辺りに魔力を感じる黒色の霧状の何かが出現した。すると、その霧状の何かからククルが出て来た。
「あらコルンどうしたの?」
ククルは冷静な声でコルンに質問した。
コルンは自分と主のエリザベスに伝えた事をククルが聞いていたのかとビクビクしていて、ぶつぶつとしか答えられなかった。
コルンの代わりにエリザベスが「お悩み相談と世間話をしてたの」と答えた。
ククルは「そうでしたんですね」とエリザベスを見ながら言った。
「ところでさ、最近常連さんのお客様の何人かが行方不明になっているみたいなんだけど知らない?」
エリザベスは最近ククルに頼らずに読めるようになったサンナ語の新聞を読みながらククルに尋ねた。
「さぁ~、知りません」
ククルは苦虫を食べたかのようなひきつった無表情な顔になっていたが、主の質問に答えた。
「そう言えば、ククルは最近倉庫によく行くみたいなんだけど本当に知らない?」
「確かに倉庫には行きますが、点検の為に行っているんですよ?疑ってます?」
「疑ってはないんだけどね…とりあえず行方不明になっているお客様がいるから気を付けてね」
エリザベスがそう言うと、ククルは深々と礼をした。
「コルンもだよ?」
と言われて、コルンもソファーに座りながらコクンと頷いた。
ククルは「他にも仕事があるのでこれで失礼します」と言うと、黒色の霧に入るなり霧と共に消えた。
「何かあるね…」
「マスター信じることにしたんですか?」
コルンがグイグイ聞いて来た。
「顔近いよ…とっ、とりあえず鎌を掛けたら、苦そうな顔をしたから信じることにした」
そう言うとエリザベスはメモ用の紙1枚と鉛筆を1本をコルンに渡すと、
「これでククルが倉庫に入った日を聞いて来て」
と言った。
実は、地下倉庫の前には日替わりだが警備員が一人立っている。
コルンは座っていたソファーから立ち上がると、避難通路からではなく部屋の扉から出ると早足で警備員室に向かった。
部屋に一人になったエリザベスは、ククルをどうするか考えた。
「う~ん、ククルは何を企んでる…」
独り言をぶつぶつ言いながら、いつも通りの仕事をするのであった。
倉庫の隠し部屋で十分に自分の欲求不満を満たしたコルンは何事も無かったように、冷静な顔で自分の主の元に倉庫から帰っていた。
こっそり鹿肉を食べようと倉庫に侵入していたククルに隠し部屋に入るところから帰るのを偶然見られていた。ククルは鹿肉を噛みながらぼーとしていたが、どうしようと考えた。
「はわわ、どっ、どうしよう!コルンが何か企んでるなんて!と、と、とりあえずマスターに!」
自分が見た一部始終を主に伝えようと、ククルはコルンより先に主の元に行こうと思ったが、どうやってコルンに出会わず、早く行けるか考えたが、わからないまま主の部屋から倉庫に延びる『避難通路』から倉庫を出た。
倉庫を出るとじめじめしたどんよりした雰囲気だったがこんなモノかと思い、コルンは鼻をヒクヒクさせながら螺旋階段を人間では出来ない5段飛ばしで登っていった。
朝方は地下倉庫から5階の主の部屋に行くまでは1階からのエレベーターに乗ると1分するかしないかだが、開店した夜になるとお客様がエレベーターを使う為、従業員やキャバ嬢はバックヤードの人荷用エレベーターを使っている。
現実のバックヤードのエレベーターはお客様用のエレベーターに比べて、点検されにくく安全管理に不満が残ったまま使われていることが多い。しかし、建築基準法と労働安全衛生法のより、有資格者による年に1回の定期点検を受けることが定められている。また、安全の為に月に1回以上、保守点検を受けることが奨励されている。
そんな事はさて置いて、そんなバックヤードのエレベーターはこの店の作業員の5名により、点検されていた。ククルは点検し終えた方に乗ろうとしたが、作業員の黒髪でCカップの可愛らしい人間の娘が「こちらも作業に入るのでちょっと待ってください」と注意してきたので待つことになった。
コルンは店の主のエリザベスの元に、ククルより先に着いた。
「どうしたの?避難通路から上がって来るなんて?」
エリザベスこと琥太郎は息切れしているコルンに水が入ったコップを渡しながら聞いた。
「は~、は~~、ぜぇ~は、ゴクゴク……」
「どう?落ち着いた?」
「マッ、マスター…ありがとう……」
まだ心臓が激しく脈を打っていてキツいが、自分達の主に感謝した。
「そんな事はいいから、どうしたの?」
コルンは飲み干したコップを革製のふかふかした二人用のソファーが向き合った間に置いてあるガラス張りのテーブルに置いて、主に薦められるままソファーに座り、心臓を落ち着かせながらククルの倉庫での一部始終を話した。
…、……、………………
「なるほど……ククルが倉庫でないはずの扉を開き、男二人を連れ込んで何かをしていて、部屋を出てきたらククル一人だったんだね?」
「そうです!」
エリザベスはククルの言う事は本当だろうけど、コルンにも確認しないとなと考えていた。
そんな時、エリザベスの後ろ辺りに魔力を感じる黒色の霧状の何かが出現した。すると、その霧状の何かからククルが出て来た。
「あらコルンどうしたの?」
ククルは冷静な声でコルンに質問した。
コルンは自分と主のエリザベスに伝えた事をククルが聞いていたのかとビクビクしていて、ぶつぶつとしか答えられなかった。
コルンの代わりにエリザベスが「お悩み相談と世間話をしてたの」と答えた。
ククルは「そうでしたんですね」とエリザベスを見ながら言った。
「ところでさ、最近常連さんのお客様の何人かが行方不明になっているみたいなんだけど知らない?」
エリザベスは最近ククルに頼らずに読めるようになったサンナ語の新聞を読みながらククルに尋ねた。
「さぁ~、知りません」
ククルは苦虫を食べたかのようなひきつった無表情な顔になっていたが、主の質問に答えた。
「そう言えば、ククルは最近倉庫によく行くみたいなんだけど本当に知らない?」
「確かに倉庫には行きますが、点検の為に行っているんですよ?疑ってます?」
「疑ってはないんだけどね…とりあえず行方不明になっているお客様がいるから気を付けてね」
エリザベスがそう言うと、ククルは深々と礼をした。
「コルンもだよ?」
と言われて、コルンもソファーに座りながらコクンと頷いた。
ククルは「他にも仕事があるのでこれで失礼します」と言うと、黒色の霧に入るなり霧と共に消えた。
「何かあるね…」
「マスター信じることにしたんですか?」
コルンがグイグイ聞いて来た。
「顔近いよ…とっ、とりあえず鎌を掛けたら、苦そうな顔をしたから信じることにした」
そう言うとエリザベスはメモ用の紙1枚と鉛筆を1本をコルンに渡すと、
「これでククルが倉庫に入った日を聞いて来て」
と言った。
実は、地下倉庫の前には日替わりだが警備員が一人立っている。
コルンは座っていたソファーから立ち上がると、避難通路からではなく部屋の扉から出ると早足で警備員室に向かった。
部屋に一人になったエリザベスは、ククルをどうするか考えた。
「う~ん、ククルは何を企んでる…」
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