転生王子の常識は非常識らしいです!

四六くま

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第一章 転生者、ルーク・グランバート

1 僕、転生します

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ここは、どこだろうか。
見渡す限りの白、白、白。
もはや天井と床の境目が判別つかない。
そんな部屋?で僕━━━白幕入佳は気がついたらそこにいた。

何があったのか全くわからない。

しばらくすると目の前に光が出てきた。それはだんだん大きくなって、








土下座した人が現れた。



『本っっ当に、すいませんでしたぁぁぁぁぁぁっ!』
「········え?」
しばらくの間。
『········え?』
「いや、その···だから····え?」
『あの~····え?』
いや、なんだよこれ!そりゃいきなりのことで「え?」ってなるよ!でも、
「お前のえ?はなんだよ!」
『す、すいませぇん!』
改めて土下座し直す人を見てさすがにちょっとかわいそうに思えた。
「それで、あなたは誰ですか、ここはどこですか、なにがあったんですか、なぜ謝っているんですか、僕になにがあ」
『ちょ、多いです多いです!ゆっくりでお願いします!え~と、まず僕はあなたの世界で言うところの神、という存在です。』
ふーん、神···ねぇ。
『あれ?意外に全く驚かないんですね』
「ファーストコンタクトが土下座だったからね」
『ヴグッ!』
今更神様といわれてもまぁピンとこないし
『···で、ここはいわゆる天界ですね』
「えぇ!」
『なんでそこはそんなに驚くんですか···

「いや、意外に何もないんだと思って」
もっと神殿とか雲とかあるかと思った。
『そういうの趣味じゃないんで』
あ、そういう問題?
『話すすめますね。簡単にいいますと、入佳さん、あなたは死にました』
あ、やっぱり?
『反応薄っ』
「じゃ、驚こうか?
ええぇっ!うっそ、まz━━」
『すいませんでした。だからやめて』
「あ、死んだってことは死因は」
『・・・・・・・・・・・・・・・・』
ねぇ、何で黙るの。怖いんだけど。
『シ、ショック死です···』
··············マジ?
『マジ』
うわー、だっさー。
『あのー、これには訳がありまして、私のせいなんですね、コレ』
え?どゆこと?
『ここから下界の人を瞬間移動さながら動かしたらどんな反応するかな、と思ってほんの出来心で動かしたら』
「身体がその負荷に耐えられずにショック死を起こしたと」
コクリと頷く神様は凄く健気に見えた。
まぁ、自分のせいで人が死んだら責任感じるわな。
あ、でも、
「生き返ることはで『出来ません』きないんだ···」
『で、でも!異なる世界に転生というかたちでなら生き返る、もとい生まれ変わることができます!』
成る程、世界が違えば差し支えないというわけか。
「もし断れば『消滅します』···了解」
じゃ、転生の一択じゃないか。
うーん、せめて最期に現世の自分が見たいかな。
『あ、じゃあ映しますよ』
そういって足下に透明なパネルが現れた。
『ほら、あれが今ちょうど入佳さんの葬儀をしている葬儀ホールです』
指し示す先にはたしかにあった、が、
「あ、あれ?誰も泣いてなくない?」
むしろ困惑してない?
『えーと、その、入佳さんを動かした先がたまたま墓地だったらしくて、祟りやら呪いやら天罰やらの騒ぎになっててそれどころじゃないみたいです』
え!?嘘だろ?というか祟りはまだしも天罰てなに!?僕まだそんな悪いことしてないよ!ごく普通の大学生だったよ!
『あの~、入佳さん、もういいですか』
という神様に頷く。
「早く転生して」
『気持ちは分かりますがその前に能力を付加しようと思うのですが』
お、能力とは?
『必要だと思う能力ですね、こんなのとかどうでしょう』
その能力をまとめると、
『言語補正』(異世界のすべての言語において補正がかかる能力)
『知識補正』(異世界における一般的知識が付与される能力)
『体力補正』(異世界における必要と判断される体力値が補正される能力)
『魔力付与』(異世界で必要とされる魔力を付与する能力)
であった。
なるほどなるほど、確かに必要な能力だ。
「あ!」
『どうしました?』
「衛生面だよ!汗かきにくいとか汚れつきにくいとかいろいろ!」
『な、なるほど。確かに大事なことなので付与しておきますね』
ポワン、と音がしたので付与したのだと思う。
『衛生面強化』(身の回りの衛生面が清潔に保たれる能力)
いいねいいね、こんなものかな?
あー、お金は?
『子供の状態で転生するのでお金を持っていたらおかしいかと』
あ、そっか。お金をもって産まれたらとんでもないことになるわな。
そろそろいいか、と聞く神様に、容姿は?と聞くと、任せて!と返ってきた。
不安だ。凄く不安になる。
『そろそろ良さそうなので転生しますね』
オッケー。でも、まてよ?
『では、いきます!』
「あ、あの、神様って男性ですか、女性ですか?」
視界が薄くなっていく中で神様は呆れたように
『女の子に決まってるでしょーが』
といい、その言葉に僕は満足気に微笑んだ。







━━━実は、男の子だと思ってたのは内緒である。
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