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お墓参り
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お墓参りをしに来た
ふたりを、同じお墓に入れてあげた
翔くんが、もしも俺が_って、悟ったように言ってた時、同じお墓に入りたいって、呟いてたんよ
縁起でもないこと言うなやって、怒ってごめんな
言ってくれてありがとう
冷たい水を墓石にかける
陟さんに柄杓を手渡す
ちょっと触れた指先は、まだ温かくて。
「……水が冷たいーって、凍えてないといいな」
「あー、ふたりなら仲良く寒い寒い言ってそうやな」
なんて、軽く笑いながら。
「時々、拓也が見えるってゆーてたもんね」
「そだな…拓也が迎えに来てくれたんなら、幸せだな」
「絶対そうやで…」
肯定するように深く頷く
「…翔くん、笑ってたね」
「せやな……きっと、拓也と一緒やね」
「…絶対、な」
確かめ合うように絶対、そう繰り返した
俺らは抱き合い、何回目かも分からない涙を流した
ふたりを、同じお墓に入れてあげた
翔くんが、もしも俺が_って、悟ったように言ってた時、同じお墓に入りたいって、呟いてたんよ
縁起でもないこと言うなやって、怒ってごめんな
言ってくれてありがとう
冷たい水を墓石にかける
陟さんに柄杓を手渡す
ちょっと触れた指先は、まだ温かくて。
「……水が冷たいーって、凍えてないといいな」
「あー、ふたりなら仲良く寒い寒い言ってそうやな」
なんて、軽く笑いながら。
「時々、拓也が見えるってゆーてたもんね」
「そだな…拓也が迎えに来てくれたんなら、幸せだな」
「絶対そうやで…」
肯定するように深く頷く
「…翔くん、笑ってたね」
「せやな……きっと、拓也と一緒やね」
「…絶対、な」
確かめ合うように絶対、そう繰り返した
俺らは抱き合い、何回目かも分からない涙を流した
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