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二二 限定品の明と暗
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明けて火曜日、午前七時前には家を出てヘルツグへと走った。
ヘルツグの市場は雪の中でも活気に満ちている。売られている魚もかなり安い。一〇キログラムほどだろう一メートルくらいの鱈が一〇〇〇円、鯖やイカも一〇キログラムほどで一〇〇〇円、鯵は同じく五〇〇円だ。
鯖の塩焼きや竜田揚げ、鯵フライ、イカ天やイカフライと食べたいものが浮かんでくる。だけど、商品にはどうかと考える。揚げ立てと時間が経ったものとの差は野菜より顕著に感じると思う。むむむ……。
だったら、冷めても問題ないもの、あるいは冷めてるのが普通なものを考えればどうだろう? スーパーの冷蔵コーナーを思い浮かべた。蒲鉾、竹輪、薩摩揚げ?
ポン。
思いついて手を叩いた。
薩摩揚げって九州じゃ「てんぷら」と呼ばれているんだから、屋号から離れないよね? 駄目かな……?
いや、駄目っぽくてもそれで行っちゃおう。
そうと決まれば、白身の方が癖が無くて食べやすいので鱈を主な材料とする。ただ、鱈だけだと淡泊になりすぎるので少しだけイカや鯵を混ぜるとしよう。
そんな訳で、今日買うのは鱈を三〇キログラム、イカを一〇キログラム、鯵を一〇キログラム、鯖を一〇キログラムだ。鯖は全部自分で食べるためのものだ。塩焼きが大好きさ。
問題は、魚を捌くのが大変で内臓などの後始末も必要なことだ。どうにかならないものかと、魚屋のおじさんに聞いてみる。
「あの、魚の内臓やエラを抜いて貰うことってできないものでしょうか?」
「内臓を持ち帰らないのなら、向こうで只でやってるから行ってみな」
おじさんは市場の一角を指差した。
「只なんですか?」
「そうさ。内臓から魚醤や魚油を作ってるのさ」
「ああ、はい。ありがとうございます」
おじさんに示された方に行くと、下処理サービスをしている所は直ぐに見つかった。だって、店先には包丁だけが置かれたテーブルが有るだけで、奥には内臓が山積みなんだから。
「すいません、下処理をお願いします」
「あいよ。どんだけの下処理をするのかい?」
「イカはワタを、魚は内臓と頭とエラと鱗と鰭を取って貰えるでしょうか?」
「あいよ。内臓や頭なんかの抜いた部分は持ち帰れないが、いいかい?」
「はい」
合計六〇キログラムの下処理は一時間も掛からずに終わった。仕事も見事なものだった。
皮や中骨を残しているのは移動中に潰れないようにだ。逆に、身が結構付いている鱈の頭も取って貰ったのは、食べたとしても結局は始末に困るのが容易に予想できたからである。たらこや白子、イカのワタなんかも同様で、食べきれる筈がない。
処理して貰った後の重さは鱈とイカが約六割、鯖と鯵が約七割になっている。
そして、帰って直ぐに捌くもの以外を全て冷凍したら、クーロンスへの帰り道を急いだ。
「魚? あんた、一体どこに行ってきたんだ?」
あたしが担いでいる袋からはみ出していた魚の尻尾を見て、門番が訳が判らないと言う顔をした。
「ひ・み・つ」
人差し指を右左右と振りながら答えたら、もの凄く渋い顔をされた。むむむ。
帰り着いたのは、午前一〇時前。約三時間の行程だった。
今日は市場への買い出しは休み、昨日の内に買っていた材料で今日の分の天ぷらを揚げる。その最中にイカ、鱈、鯵の下拵えだ。
鱈は一キログラム程度を切り分け、小さく切って水に晒す。イカは三杯だけ皮を剥き、天ぷら一〇個分を切り分ける。残りの部分と足が薩摩揚げの材料だ。鯵は二匹を三枚おろしにして小骨を抜く。
イカと鯵と鱈の半分を念入りに砕き、塩を加えて粘りが出るまで練る。そこに、若干粗めに砕いた鱈の残り半分と、人参と玉葱のみじん切り約三〇〇グラムずつを加えて更に練る。練り終わったら三〇個に小分けする。
そして、イカ天を揚げ、薩摩揚げを揚げ終わったら今日の営業の準備は完了だ。
イカ天は一〇食、薩摩揚げは三〇食の限定で、今日はいずれも八〇円である。
開店して間もなく、いつものようにメリラさんが訪れた。
「いらっしゃいませ。今日は今日限定の商品が有りますよ」
「あら? それはどんなものかしら?」
「これがイカの天ぷらで、これがテンプラです」
イカの天ぷらと薩摩揚げを指差しながら、あたしは言った。
「んん? てんぷら? 何のかしら?」
「えーと、薩摩揚げとも言いまして、魚の身を練って揚げたものです」
「魚……なの?」
「はい。イカも海産物ですよ」
頷くあたしに、メリラさんは暫し呆けたようになった。
「え、あ、じゃあ、その二つを一つずつ貰おうかしら」
「ありがとうございます。一六〇ゴールドになります」
品物を受け取ったメリラさんは、暫くイカ天と薩摩揚げを睨んだ後、意を決したようにイカ天に齧り付いた。
途端、メリラさんが顔を顰めて硬直する。そしておもむろに手を口に当てた。
「お口に合いませんでしたか」
メリラさんはただ首を縦に振る。涙目だ。喋ろうにも口の中のものが邪魔で喋れないのだろう。
イカは好き嫌いが出やすいから、駄目な人はほんとに駄目なんだよね……。
そして、メリラさんはクレープに齧り付ぎ、味を誤魔化しつつどうにか飲み込んだ。
「酷い目に遭ったわ。世の中にこんなに不味いものが有るとは思いもしなかったわね」
「それは残念でした。代わりにかき揚げを一つサービスします」
「あら、ありがとう」
「イカは元々今日だけのつもりだったんですが、それで正解だったようですね」
「そうね。私としてはそう願いたいところね」
苦笑いをするしかない。
メリラさんはかき揚げで口直しをした後、薩摩揚げを恐る恐る囓る。ゆっくり、慎重に咀嚼する。もぐもぐもぐ。咀嚼が早くなっていく。もう一口、二口、薩摩揚げは無くなった。
暫しの沈黙。
「悪くないわね。だけど、ちょっとだけ生臭いかしら?」
「生臭かったですか……」
生姜を入れなければならないようだ。しかし生姜は粉末が一〇〇グラム二〇〇〇円くらいである。すり身一キログラムにつき二〇グラムくらいは入れるとすると、薩摩揚げ一個の原価が一〇円は上がる。中々に悩ましい。
「魚を練った方はずっと売るようになるのかしら?」
「はい。少し改良したりとかが必要みたいですけど、近い内に通常メニューにするつもりです」
「そう、それは楽しみね」
そう言いながら、追加で買って帰るのはじゃがいもとケールのメリラさんだった。
ヘルツグの市場は雪の中でも活気に満ちている。売られている魚もかなり安い。一〇キログラムほどだろう一メートルくらいの鱈が一〇〇〇円、鯖やイカも一〇キログラムほどで一〇〇〇円、鯵は同じく五〇〇円だ。
鯖の塩焼きや竜田揚げ、鯵フライ、イカ天やイカフライと食べたいものが浮かんでくる。だけど、商品にはどうかと考える。揚げ立てと時間が経ったものとの差は野菜より顕著に感じると思う。むむむ……。
だったら、冷めても問題ないもの、あるいは冷めてるのが普通なものを考えればどうだろう? スーパーの冷蔵コーナーを思い浮かべた。蒲鉾、竹輪、薩摩揚げ?
ポン。
思いついて手を叩いた。
薩摩揚げって九州じゃ「てんぷら」と呼ばれているんだから、屋号から離れないよね? 駄目かな……?
いや、駄目っぽくてもそれで行っちゃおう。
そうと決まれば、白身の方が癖が無くて食べやすいので鱈を主な材料とする。ただ、鱈だけだと淡泊になりすぎるので少しだけイカや鯵を混ぜるとしよう。
そんな訳で、今日買うのは鱈を三〇キログラム、イカを一〇キログラム、鯵を一〇キログラム、鯖を一〇キログラムだ。鯖は全部自分で食べるためのものだ。塩焼きが大好きさ。
問題は、魚を捌くのが大変で内臓などの後始末も必要なことだ。どうにかならないものかと、魚屋のおじさんに聞いてみる。
「あの、魚の内臓やエラを抜いて貰うことってできないものでしょうか?」
「内臓を持ち帰らないのなら、向こうで只でやってるから行ってみな」
おじさんは市場の一角を指差した。
「只なんですか?」
「そうさ。内臓から魚醤や魚油を作ってるのさ」
「ああ、はい。ありがとうございます」
おじさんに示された方に行くと、下処理サービスをしている所は直ぐに見つかった。だって、店先には包丁だけが置かれたテーブルが有るだけで、奥には内臓が山積みなんだから。
「すいません、下処理をお願いします」
「あいよ。どんだけの下処理をするのかい?」
「イカはワタを、魚は内臓と頭とエラと鱗と鰭を取って貰えるでしょうか?」
「あいよ。内臓や頭なんかの抜いた部分は持ち帰れないが、いいかい?」
「はい」
合計六〇キログラムの下処理は一時間も掛からずに終わった。仕事も見事なものだった。
皮や中骨を残しているのは移動中に潰れないようにだ。逆に、身が結構付いている鱈の頭も取って貰ったのは、食べたとしても結局は始末に困るのが容易に予想できたからである。たらこや白子、イカのワタなんかも同様で、食べきれる筈がない。
処理して貰った後の重さは鱈とイカが約六割、鯖と鯵が約七割になっている。
そして、帰って直ぐに捌くもの以外を全て冷凍したら、クーロンスへの帰り道を急いだ。
「魚? あんた、一体どこに行ってきたんだ?」
あたしが担いでいる袋からはみ出していた魚の尻尾を見て、門番が訳が判らないと言う顔をした。
「ひ・み・つ」
人差し指を右左右と振りながら答えたら、もの凄く渋い顔をされた。むむむ。
帰り着いたのは、午前一〇時前。約三時間の行程だった。
今日は市場への買い出しは休み、昨日の内に買っていた材料で今日の分の天ぷらを揚げる。その最中にイカ、鱈、鯵の下拵えだ。
鱈は一キログラム程度を切り分け、小さく切って水に晒す。イカは三杯だけ皮を剥き、天ぷら一〇個分を切り分ける。残りの部分と足が薩摩揚げの材料だ。鯵は二匹を三枚おろしにして小骨を抜く。
イカと鯵と鱈の半分を念入りに砕き、塩を加えて粘りが出るまで練る。そこに、若干粗めに砕いた鱈の残り半分と、人参と玉葱のみじん切り約三〇〇グラムずつを加えて更に練る。練り終わったら三〇個に小分けする。
そして、イカ天を揚げ、薩摩揚げを揚げ終わったら今日の営業の準備は完了だ。
イカ天は一〇食、薩摩揚げは三〇食の限定で、今日はいずれも八〇円である。
開店して間もなく、いつものようにメリラさんが訪れた。
「いらっしゃいませ。今日は今日限定の商品が有りますよ」
「あら? それはどんなものかしら?」
「これがイカの天ぷらで、これがテンプラです」
イカの天ぷらと薩摩揚げを指差しながら、あたしは言った。
「んん? てんぷら? 何のかしら?」
「えーと、薩摩揚げとも言いまして、魚の身を練って揚げたものです」
「魚……なの?」
「はい。イカも海産物ですよ」
頷くあたしに、メリラさんは暫し呆けたようになった。
「え、あ、じゃあ、その二つを一つずつ貰おうかしら」
「ありがとうございます。一六〇ゴールドになります」
品物を受け取ったメリラさんは、暫くイカ天と薩摩揚げを睨んだ後、意を決したようにイカ天に齧り付いた。
途端、メリラさんが顔を顰めて硬直する。そしておもむろに手を口に当てた。
「お口に合いませんでしたか」
メリラさんはただ首を縦に振る。涙目だ。喋ろうにも口の中のものが邪魔で喋れないのだろう。
イカは好き嫌いが出やすいから、駄目な人はほんとに駄目なんだよね……。
そして、メリラさんはクレープに齧り付ぎ、味を誤魔化しつつどうにか飲み込んだ。
「酷い目に遭ったわ。世の中にこんなに不味いものが有るとは思いもしなかったわね」
「それは残念でした。代わりにかき揚げを一つサービスします」
「あら、ありがとう」
「イカは元々今日だけのつもりだったんですが、それで正解だったようですね」
「そうね。私としてはそう願いたいところね」
苦笑いをするしかない。
メリラさんはかき揚げで口直しをした後、薩摩揚げを恐る恐る囓る。ゆっくり、慎重に咀嚼する。もぐもぐもぐ。咀嚼が早くなっていく。もう一口、二口、薩摩揚げは無くなった。
暫しの沈黙。
「悪くないわね。だけど、ちょっとだけ生臭いかしら?」
「生臭かったですか……」
生姜を入れなければならないようだ。しかし生姜は粉末が一〇〇グラム二〇〇〇円くらいである。すり身一キログラムにつき二〇グラムくらいは入れるとすると、薩摩揚げ一個の原価が一〇円は上がる。中々に悩ましい。
「魚を練った方はずっと売るようになるのかしら?」
「はい。少し改良したりとかが必要みたいですけど、近い内に通常メニューにするつもりです」
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