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四三 常連さんを呼び込もう
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営業時間を早めて三日目の土曜日、一〇時までに合計二〇〇個ほど売れた。昨日は合計で一四〇個ほどだったので順調に伸びている。特に伸びているのがチーカマだ。今日売れたのも半分はチーカマである。
この後の時間は昨日も一昨日も全く売れなかった。きっと今日も同じだろう。だけど、いくらかでも売れた後なので落ち込まずに済む。ただただお客さんを待ち続ける時間だったとしても、売り上げが有ったか無かったかで気分がかなり違うものである。
「もう営業しているの?」
「はい」
問い掛ける声に振り向くと、ミクーナさんだった。
「店を開くのはお昼近くからじゃなかった?」
「それだと、ご覧の通りに人通りも有りませんから全く売れないんです。だから人通りの有る朝からにしました」
「そうなのね。乾燥させているものは残っている?」
「はい。乾燥させているものは全く売れていませんから……」
「売れてない」なんて口に出すと、なんだか気分が沈む。地味に精神的ダメージが蓄積しているっぽい。
「今は幾つ有るのかしら?」
「今ここには、三種類がそれぞれ二〇〇個ずつです」
「それなら、全部頂戴」
ミクーナさんは用意していたらしき麻袋を差し出してきた。本気のようだ。ただ、その視線は乾燥していないチーカマに向かっている気がする。
「はい、ありがとうございます」
商品を渡して六万円を受け取ったが、あたしには疑問符が浮かぶばかりだ。何故大人買いをしてくれるのかがさっぱり判らない。
「ミクーナ! 置いて行くとは酷いじゃないか!」
「フォリントスじゃない、早かったわね」
ミクーナさんに話し掛けたのは、バッテンの家の撤去の時に居た魔法使いの男性だ。
「まったく、独り占めしようなんて狡い女だ」
「失礼な。貴方にも分けてあげたじゃない」
「代金を取っておいて、『分けてあげた』もないだろ」
「そうかしら?」
そんなやりとりをぼーっと見ていたあたしの視線に気付いたのか、フォリントスさんがこっちに振り向いた。
「ん? どこかで会ったことがある?」
彼はあたしを忘れてしまっているらしい。
「ほら、この間の代理人さんよ」
「代理人? あ、あの時の!」
「ここで店を開いているんですって」
「そうなのか。ん?」
フォリントスさんが薩摩揚げの見本をじっと見た。
「これか!」
「バレちゃ、仕方がないわね」
フフン、って感じでミクーナさんはどや顔をした。
「代理人さん?」
「はい?」
「この乾燥している方で一〇〇ゴールドって本当なのか?」
「はい」
「ミクーナ、お前……」
フォリントスがミクーナさんを睨んだ。しかし、ミクーナさんは素知らぬふりをする
「酷いぼったくり女だ」
「まっ! 失礼な。貴方は喜んで買ってたじゃない」
「ぐぬぬ……」
フォリントスさんは悔しそうに唸ると、こちらを振り向いた。
「代理人さん、こっちの乾燥しているのはまだ有るのかい?」
「えと、今日ここに持ってきた分は、全部そちらの方にお買い上げ頂きました」
あたしがミクーナさんを指し示すと、ミクーナさんはフォリントスさんを挑発するように持っている麻袋を叩いた。
「お前と言う女は……」
フォリントスさんは苦虫を噛み潰したような顔になった。
「あ、あの! 乾燥させたものが宜しければ、明日また持ってきますので!」
「有るのか!?」
「はい。在庫はそれぞれ一〇〇〇個以上有ります。必要な数を仰っていただければ持ってきます。お急ぎなら今日の閉店後に下町まで来て頂ければ……、と」
あたしがそう言うと、今度はフォリントスさんがミクーナさんの方を見てニヤニヤ笑い、ミクーナさんは目を見開いた。
「何よ? その数」
「ここ一週間余りの分が殆どそのまま在庫になったもので……」
「そう言えば、売れ残りだとか言ってたわね」
「はい」
自分で言ったことなんだけど、情けない気分だ。
「だけど、困るわね。私の買う分が無くなるほど売れて貰っても困るけど、売れなくて店を閉められたらもっと困るわ」
ミクーナさんがそんなことを呟いた。
「フォリントス、貴方、代理人さんの売り上げに貢献しなさい」
「何だよ、それは?」
「ほら、早く」
「ちっ、まあ、いいけどさ」
フォリントスさんが渋々と言った感じで同意した。
「それじゃ代理人さん、乾いてないのを一〇個ずつ貰おう」
「はい、ありがとうございます」
もぐっ。
フォリントスさんは品物を受け取ると、味見とばかりに直ぐに薩摩揚げを囓った。一つ食べ終わるとまた一つと口へと運ぶ。手が止まる様子が無い。
「貴方、ここで全部食べるつもりなの?」
「いや、そんなつもりは無かったんだが、普通に美味い」
「何よ、それ」
何故か恨めしそうに、ミクーナさんはフォリントスさんを睨んだ。
「これは手が止まらん。特にこのチーカマだっけか? 全く飽きる気がしない」
フォリントスさんの食べる速さがどんどん速くなっている気がする。
「代理人さん。チーカマを後一〇個、いや、三〇個くれ」
「はい、ありがとうございます」
そしてまた、フォリントスさんは食べ始めた。
「あー、もう! 人が我慢している前でパクパクパクパク! 代理人さん、私にもチーカマを三〇個よ!」
「あ、はい!」
チーカマが大人気である。チーカマの生産量を増やした方が良い気がしてきた。油で揚げないチーカマであれば、今の倍までは対応可能だ。薩摩揚げを揚げるのと平行して焼く余地が残っている。
「前も思ったけど、このチーカマばかりは生がいいわね」
ミクーナさんがチーカマを食べながら、そんなことを言った。
「焼いているのに生って言うのか?」
「いいんじゃない? 乾燥してないんだから」
「それもそうだ」
「それにしても、この身体中を駆け巡る感じが堪らないわ」
「何? 感じちゃってるのか?」
「馬鹿なこと言ってんじゃないわよ!」
そして、なんだかんだ言いながら二人は食べ続けた。
「ミクーナ、フォリントス、お前達はこんな所で何をやってるんだ?」
レクバさんだ。
「見れば判るでしょ」
「そりゃ、何かを食ってるのは判るけどよ」
「だったら、それでいいじゃない」
「処置無しだな」
レクバさんは肩を竦めた。
それから程なくして、ミクーナさんとフォリントスさんはチーカマを食べ終わった。
「ふぅ。やっちゃった感が有るわね」
ミクーナさんはお腹をさすっている。食べ過ぎた時に誰でもしてしまう仕草だ。
「俺も少し食い過ぎたようだ」
「だけど、何だか無性に魔法を使いたい気分だわ」
「奇遇だな。俺もだ」
「ふふふふふ」
「はっはっはっは」
あ、あれ? 二人がおかしなテンションになってる。
「お前達、なんか変だぞ?」
「失礼な。私達は至って普通よ」
フン、と鼻息を荒くして、胸を突き出すように身体を反らすミクーナさん。さっきまでのクールさは何処へ行った?
「まあ、いいけどよ」
いいんだ!?
変だと言いながら、レクバさんは特に気にしていない様子。そして、今し方あたしの店で買った白身魚の薩摩揚げを口に入れる。
「結構、いけるな」
次に、鰯の薩摩揚げを口に入れる。
「生姜が利いていて美味い」
そして、最後にチーカマを口に運ぶ。
「あーっ!」「あーっ!」
レクバさんの様子を見ていたミクーナさんとフォリントスさんが声を上げた。
「なんだ!?」
「何でもないわ」
「ああ、何でもない」
「変な奴らだな」
そして、レクバさんは途中で止めた手を動かす。
「あーっ!」「あーっ!」
もしゃもしゃもしゃ。
今度こそ二人が叫ぶのを無視してレクバさんはチーカマを食べた。
「あぁぁぁ……」「あぁぁぁ……」
何故か絶望的な声を出す二人である。
「普通だな」
「なっ! チーカマの良さが判らないなんて、これだから脳筋は!」
「まったくだ」
「何なんだ? さっきからお前達は?」
「お前達は、何を喧嘩してるんだ?」
四人組の残る一人が割って入った。
「ドラムゴ、何処かに行ってたの?」
問い掛けた筈なのに何故か問い返されたドラムゴさんは、何やら抱えていた。
「ああ、そこら辺の屋台を回ってた。この辺りの屋台はかなり安いのな。それに、何軒か回れば必要な食料が揃うのには驚いた。まるで示し合わせたみたいだ」
不思議なことも有るものだと思いながらパン屋さんを見てみると、冒険者四人の方を見ながら悪い顔になっていた。してやったりって感じだ。
ドウヤラ、ケイカクテキダッタヨウダ。あ、片言になっちゃった。
「代理人さん、店は何時に閉めるのかい?」
「午後五時頃です」
「それじゃ、六時頃に下町に行こう。何処で待てばいい?」
「前に依頼を受注して頂いた時の、宿屋の食堂が良いかと」
「判った」
待ち合わせの場所と時間を決めると、フォリントスさん達は帰っていった。
「あのぅ、もしかして本当に示し合わせてたんですか?」
四人を見送った後、あたしはパン屋さんに訊いてみた。
すると、パン屋さんはニヤリと笑う。
「そうさ。ここら辺は人通りが少ないだろ? だから、何か客を惹きつけるものが必要だって話をしてな。冒険者や旅商人を狙った品物を揃えるようにしたんだ」
「だけど、冒険者って、荒くれ者が来たりしませんか?」
考え方は正しいと思うが、冒険者を狙うのは危険なのじゃないかと感じた。
「それは大丈夫。この辺りの屋台の半分は元ランク5の冒険者だから、大抵の奴なら対処できる。暴れるような奴は大抵ランク7か6止まりの奴ばかりだしな」
「そう言うものなんですか?」
「そうさ。ランク4だと騒ぎを起こすような奴は稀だし、ランク5でも冒険者の稼ぎで貯金もできるから、殆どの奴は騒ぎを起こすなんて損なことはしないものさ」
「ランク7や6だと、騒ぎを起こしても損じゃないみたいに聞こえますけど……」
「損には違いないが、高が知れてると考える奴も居るんだ。生活が苦しいことに変わりが無いからな」
「そんなに?」
「ああ、かなり苦しい。収入がそんなに多くない割に武器や防具が消耗するんで、費用が馬鹿にできないんだ」
「大変なんですね」
あたしが生活に困っていたのは、この世界に来てからトカゲを倒す前までだ。その間、他の冒険者と行動を共にするような依頼を受けたことも無かった。だから、普通の冒険者の生活なんて全く知らない。あたし自身はチートで大抵のことができたこともあって、生活面の苦労もよく判らない。
ふと、純三さんに言われたことを思い出した。
あたしは女神に守られている?
何を馬鹿なと、あたしは首を何度も横に振った。
「だけど、あんた、お手柄だぞ」
「ええ!? 何で、そうなるんですか?」
「さっきの四人はランク4の有名人だ。元々ミクーナは常連だったが、他の三人はそうでもなかった。しかし、さっきの様子じゃ、常連になってくれそうだ。そうすると、売り上げの伸びを期待できる」
「三人だけでそんなに伸びるものなんですか?」
「三人だけじゃ伸びないさ。でもな、有名人が贔屓にしている店で買おうって奴も多い」
「あー、はい。そう言うことって有りますよね」
日本でアイドルの追っ掛けをしていた人達を思い出した。
「まあ、あんたがあの四人と知り合いだったのには驚いたけどな」
「以前、依頼を受けて貰ったことが有りまして」
「それはどんな依頼なんだ?」
「古い家の撤去をお願いしたんですけど、家を宙に浮かせたりして凄かったです」
あの時の様子を説明した。
「魔法も凄かったんですが、あの人達の手際の良さが感動的でした」
「それは俺も見てみたかったな」
パン屋さんは少し羨ましそうに言った。
その後は特に何もなく、商品が売れることもなく午後五時を迎えた。この分じゃ、もっと早く店を閉めても大丈夫そうである。
いっそ昼夜逆転の生活にした方が良いのかも、と思わなくもないが、夜中に作業をすると近所迷惑にもなる。だから、そうするのは他に手が無くなってからだ。
ともあれ、今日は待ち合わせが有るので手早く後片付けをして帰宅する。
家に帰り、今日の売れ残りをフリーズドライにしたら、待ち合わせに丁度良い頃合いだった。
乾燥薩摩揚げと乾燥チーカマは、製造日毎に袋に入れて個数を控えている。袋が高価なため、種類毎にまでは分けてない。そのため、今回は抱き合わせ販売も視野に入れておこう。
今日作った分も含めて袋を八つ持って食堂に行くと、フォリントスさんは既に待っていた。他の三人も一緒にいる。
「お待たせしました」
「いや、まだ待ち合わせの時間前だ」
「これが品物です。一応、全部持ってきています」
あたしが袋を掲げてみせると、四人は目を丸くした。
「実際に見ると、やっぱり多いわね」
「はい。合計で四二五二個です」
「それ、全部売れ残りだって話だったけど、一体どうして?」
「営業時間が悪かったようです。一昨日から九時前には店を開くようにしたら、少しずつ売れるようになってきました」
「そう」
ミクーナさんは、そこで何か気付いたような表情になった。
「だけど待って。もし生のものが売り切れたら、乾燥させたものはどうなるの?」
「材料が無くなるので作らなくなります」
「そうなのね……」
ミクーナさんが何やら考え始めた。ただならぬ緊張感さえ漂っている。
ごくり。
誰かの生唾を飲み込む音が聞こえた。あっ! あたしだ。
「乾燥させたものの在庫が無くなっていたとして、頼んだら作って貰えるのかしら?」
「えーと、仕入の都合が有りますから、二日前までに言って頂ければ五〇〇個くらいまでなら大丈夫です」
「そう。それなら、足りなくなったらそれでお願いするわ。取りあえずそこに有るのは全部買わせて貰うわね。フォリントス、それでいい?」
「いいよ」
「レクバ、ドラムゴ、明日からまた迷宮に行くわよ」
「はあ?」
「どうしてそうなる?」
レクバさんとドラムゴさんはぽかんとしてしまう。
「懐が寂しくなるからに決まってるじゃない」
「そりゃ、それだけ買い込めば寂しくもなるだろう」
「それだけじゃないけどね」
「フォリントスも行く気満々なのか!?」
「勿論だ」
「判ったよ。だが、お前達の希望で行くんだから魔法をケチるんじゃないぞ?」
「勿論そのつもりよ?」
「当たり前じゃないか」
「お前達、やっぱ少し変だぞ?」
「失礼な。至って正常よ」
レクバさんとドラムゴさんは顔を見合わせ、首を横に振った。
しかし、放っておくと話が終わりそうにない。
「あのぅ、お話は纏まったでしょうか?」
「あ、ごめんなさい。それで、幾つ有るんだったかしら?」
「合計で四二五二個ですが、全部買って頂けるのでしたら、数の確認も大変ですし、全部で四〇万ゴールドでいかがでしょう?」
「代理人さんはそれで良いの?」
「はい。在庫は無い方がいいので」
「それなら、お言葉に甘えるわ」
袋の中を確認して貰い、袋ごと渡して代金を受け取ると、あたしは直ぐに家路に就いた。明日の仕込みも有るのでのんびりとしている訳にもいかないのだ。
それにしても、ミクーナさんの大人買いは不思議だ。理由が判らない。
あっ! さっき訊けば良かったんだ……。
今、気付いても遅い。今から戻って訊くのも変だし、気にしないことにした。
「さあ、明日の仕込みをしましょう」
あれ?
独り言で気合いを入れた後で気付いた。明日は日曜日だ。今から作っても売るのは月曜日になってしまう。それはいただけない。
逆に、月曜日から考えると、仕入をするべきは日曜日になる。しかし、当然ながら日曜日に仕入れは出来ない。月曜日に売るためには土曜日に仕入れた食材で作ったものになる。前日の食材でも不安を感じるのに、二日前だと厳しい。
暫く考え込んだものの、不安な食材で作るのはやはり避けたい。朝から仕入れたもので作っていると、また売れない時間だけの営業になってしまう。お店を早く開くために作る数を少なくしてしまうと、品切れの時に言い訳のしようが無い。
中途半端なことをするより、明後日の月曜日は素直に休業にしてしまうとしよう。
とにもかくにも、来週から定休日を水曜日から月曜日に換えることにする。
そして、今日仕入れた食材については一気に乾燥薩摩揚げと乾燥チーカマにしてしまった。
この後の時間は昨日も一昨日も全く売れなかった。きっと今日も同じだろう。だけど、いくらかでも売れた後なので落ち込まずに済む。ただただお客さんを待ち続ける時間だったとしても、売り上げが有ったか無かったかで気分がかなり違うものである。
「もう営業しているの?」
「はい」
問い掛ける声に振り向くと、ミクーナさんだった。
「店を開くのはお昼近くからじゃなかった?」
「それだと、ご覧の通りに人通りも有りませんから全く売れないんです。だから人通りの有る朝からにしました」
「そうなのね。乾燥させているものは残っている?」
「はい。乾燥させているものは全く売れていませんから……」
「売れてない」なんて口に出すと、なんだか気分が沈む。地味に精神的ダメージが蓄積しているっぽい。
「今は幾つ有るのかしら?」
「今ここには、三種類がそれぞれ二〇〇個ずつです」
「それなら、全部頂戴」
ミクーナさんは用意していたらしき麻袋を差し出してきた。本気のようだ。ただ、その視線は乾燥していないチーカマに向かっている気がする。
「はい、ありがとうございます」
商品を渡して六万円を受け取ったが、あたしには疑問符が浮かぶばかりだ。何故大人買いをしてくれるのかがさっぱり判らない。
「ミクーナ! 置いて行くとは酷いじゃないか!」
「フォリントスじゃない、早かったわね」
ミクーナさんに話し掛けたのは、バッテンの家の撤去の時に居た魔法使いの男性だ。
「まったく、独り占めしようなんて狡い女だ」
「失礼な。貴方にも分けてあげたじゃない」
「代金を取っておいて、『分けてあげた』もないだろ」
「そうかしら?」
そんなやりとりをぼーっと見ていたあたしの視線に気付いたのか、フォリントスさんがこっちに振り向いた。
「ん? どこかで会ったことがある?」
彼はあたしを忘れてしまっているらしい。
「ほら、この間の代理人さんよ」
「代理人? あ、あの時の!」
「ここで店を開いているんですって」
「そうなのか。ん?」
フォリントスさんが薩摩揚げの見本をじっと見た。
「これか!」
「バレちゃ、仕方がないわね」
フフン、って感じでミクーナさんはどや顔をした。
「代理人さん?」
「はい?」
「この乾燥している方で一〇〇ゴールドって本当なのか?」
「はい」
「ミクーナ、お前……」
フォリントスがミクーナさんを睨んだ。しかし、ミクーナさんは素知らぬふりをする
「酷いぼったくり女だ」
「まっ! 失礼な。貴方は喜んで買ってたじゃない」
「ぐぬぬ……」
フォリントスさんは悔しそうに唸ると、こちらを振り向いた。
「代理人さん、こっちの乾燥しているのはまだ有るのかい?」
「えと、今日ここに持ってきた分は、全部そちらの方にお買い上げ頂きました」
あたしがミクーナさんを指し示すと、ミクーナさんはフォリントスさんを挑発するように持っている麻袋を叩いた。
「お前と言う女は……」
フォリントスさんは苦虫を噛み潰したような顔になった。
「あ、あの! 乾燥させたものが宜しければ、明日また持ってきますので!」
「有るのか!?」
「はい。在庫はそれぞれ一〇〇〇個以上有ります。必要な数を仰っていただければ持ってきます。お急ぎなら今日の閉店後に下町まで来て頂ければ……、と」
あたしがそう言うと、今度はフォリントスさんがミクーナさんの方を見てニヤニヤ笑い、ミクーナさんは目を見開いた。
「何よ? その数」
「ここ一週間余りの分が殆どそのまま在庫になったもので……」
「そう言えば、売れ残りだとか言ってたわね」
「はい」
自分で言ったことなんだけど、情けない気分だ。
「だけど、困るわね。私の買う分が無くなるほど売れて貰っても困るけど、売れなくて店を閉められたらもっと困るわ」
ミクーナさんがそんなことを呟いた。
「フォリントス、貴方、代理人さんの売り上げに貢献しなさい」
「何だよ、それは?」
「ほら、早く」
「ちっ、まあ、いいけどさ」
フォリントスさんが渋々と言った感じで同意した。
「それじゃ代理人さん、乾いてないのを一〇個ずつ貰おう」
「はい、ありがとうございます」
もぐっ。
フォリントスさんは品物を受け取ると、味見とばかりに直ぐに薩摩揚げを囓った。一つ食べ終わるとまた一つと口へと運ぶ。手が止まる様子が無い。
「貴方、ここで全部食べるつもりなの?」
「いや、そんなつもりは無かったんだが、普通に美味い」
「何よ、それ」
何故か恨めしそうに、ミクーナさんはフォリントスさんを睨んだ。
「これは手が止まらん。特にこのチーカマだっけか? 全く飽きる気がしない」
フォリントスさんの食べる速さがどんどん速くなっている気がする。
「代理人さん。チーカマを後一〇個、いや、三〇個くれ」
「はい、ありがとうございます」
そしてまた、フォリントスさんは食べ始めた。
「あー、もう! 人が我慢している前でパクパクパクパク! 代理人さん、私にもチーカマを三〇個よ!」
「あ、はい!」
チーカマが大人気である。チーカマの生産量を増やした方が良い気がしてきた。油で揚げないチーカマであれば、今の倍までは対応可能だ。薩摩揚げを揚げるのと平行して焼く余地が残っている。
「前も思ったけど、このチーカマばかりは生がいいわね」
ミクーナさんがチーカマを食べながら、そんなことを言った。
「焼いているのに生って言うのか?」
「いいんじゃない? 乾燥してないんだから」
「それもそうだ」
「それにしても、この身体中を駆け巡る感じが堪らないわ」
「何? 感じちゃってるのか?」
「馬鹿なこと言ってんじゃないわよ!」
そして、なんだかんだ言いながら二人は食べ続けた。
「ミクーナ、フォリントス、お前達はこんな所で何をやってるんだ?」
レクバさんだ。
「見れば判るでしょ」
「そりゃ、何かを食ってるのは判るけどよ」
「だったら、それでいいじゃない」
「処置無しだな」
レクバさんは肩を竦めた。
それから程なくして、ミクーナさんとフォリントスさんはチーカマを食べ終わった。
「ふぅ。やっちゃった感が有るわね」
ミクーナさんはお腹をさすっている。食べ過ぎた時に誰でもしてしまう仕草だ。
「俺も少し食い過ぎたようだ」
「だけど、何だか無性に魔法を使いたい気分だわ」
「奇遇だな。俺もだ」
「ふふふふふ」
「はっはっはっは」
あ、あれ? 二人がおかしなテンションになってる。
「お前達、なんか変だぞ?」
「失礼な。私達は至って普通よ」
フン、と鼻息を荒くして、胸を突き出すように身体を反らすミクーナさん。さっきまでのクールさは何処へ行った?
「まあ、いいけどよ」
いいんだ!?
変だと言いながら、レクバさんは特に気にしていない様子。そして、今し方あたしの店で買った白身魚の薩摩揚げを口に入れる。
「結構、いけるな」
次に、鰯の薩摩揚げを口に入れる。
「生姜が利いていて美味い」
そして、最後にチーカマを口に運ぶ。
「あーっ!」「あーっ!」
レクバさんの様子を見ていたミクーナさんとフォリントスさんが声を上げた。
「なんだ!?」
「何でもないわ」
「ああ、何でもない」
「変な奴らだな」
そして、レクバさんは途中で止めた手を動かす。
「あーっ!」「あーっ!」
もしゃもしゃもしゃ。
今度こそ二人が叫ぶのを無視してレクバさんはチーカマを食べた。
「あぁぁぁ……」「あぁぁぁ……」
何故か絶望的な声を出す二人である。
「普通だな」
「なっ! チーカマの良さが判らないなんて、これだから脳筋は!」
「まったくだ」
「何なんだ? さっきからお前達は?」
「お前達は、何を喧嘩してるんだ?」
四人組の残る一人が割って入った。
「ドラムゴ、何処かに行ってたの?」
問い掛けた筈なのに何故か問い返されたドラムゴさんは、何やら抱えていた。
「ああ、そこら辺の屋台を回ってた。この辺りの屋台はかなり安いのな。それに、何軒か回れば必要な食料が揃うのには驚いた。まるで示し合わせたみたいだ」
不思議なことも有るものだと思いながらパン屋さんを見てみると、冒険者四人の方を見ながら悪い顔になっていた。してやったりって感じだ。
ドウヤラ、ケイカクテキダッタヨウダ。あ、片言になっちゃった。
「代理人さん、店は何時に閉めるのかい?」
「午後五時頃です」
「それじゃ、六時頃に下町に行こう。何処で待てばいい?」
「前に依頼を受注して頂いた時の、宿屋の食堂が良いかと」
「判った」
待ち合わせの場所と時間を決めると、フォリントスさん達は帰っていった。
「あのぅ、もしかして本当に示し合わせてたんですか?」
四人を見送った後、あたしはパン屋さんに訊いてみた。
すると、パン屋さんはニヤリと笑う。
「そうさ。ここら辺は人通りが少ないだろ? だから、何か客を惹きつけるものが必要だって話をしてな。冒険者や旅商人を狙った品物を揃えるようにしたんだ」
「だけど、冒険者って、荒くれ者が来たりしませんか?」
考え方は正しいと思うが、冒険者を狙うのは危険なのじゃないかと感じた。
「それは大丈夫。この辺りの屋台の半分は元ランク5の冒険者だから、大抵の奴なら対処できる。暴れるような奴は大抵ランク7か6止まりの奴ばかりだしな」
「そう言うものなんですか?」
「そうさ。ランク4だと騒ぎを起こすような奴は稀だし、ランク5でも冒険者の稼ぎで貯金もできるから、殆どの奴は騒ぎを起こすなんて損なことはしないものさ」
「ランク7や6だと、騒ぎを起こしても損じゃないみたいに聞こえますけど……」
「損には違いないが、高が知れてると考える奴も居るんだ。生活が苦しいことに変わりが無いからな」
「そんなに?」
「ああ、かなり苦しい。収入がそんなに多くない割に武器や防具が消耗するんで、費用が馬鹿にできないんだ」
「大変なんですね」
あたしが生活に困っていたのは、この世界に来てからトカゲを倒す前までだ。その間、他の冒険者と行動を共にするような依頼を受けたことも無かった。だから、普通の冒険者の生活なんて全く知らない。あたし自身はチートで大抵のことができたこともあって、生活面の苦労もよく判らない。
ふと、純三さんに言われたことを思い出した。
あたしは女神に守られている?
何を馬鹿なと、あたしは首を何度も横に振った。
「だけど、あんた、お手柄だぞ」
「ええ!? 何で、そうなるんですか?」
「さっきの四人はランク4の有名人だ。元々ミクーナは常連だったが、他の三人はそうでもなかった。しかし、さっきの様子じゃ、常連になってくれそうだ。そうすると、売り上げの伸びを期待できる」
「三人だけでそんなに伸びるものなんですか?」
「三人だけじゃ伸びないさ。でもな、有名人が贔屓にしている店で買おうって奴も多い」
「あー、はい。そう言うことって有りますよね」
日本でアイドルの追っ掛けをしていた人達を思い出した。
「まあ、あんたがあの四人と知り合いだったのには驚いたけどな」
「以前、依頼を受けて貰ったことが有りまして」
「それはどんな依頼なんだ?」
「古い家の撤去をお願いしたんですけど、家を宙に浮かせたりして凄かったです」
あの時の様子を説明した。
「魔法も凄かったんですが、あの人達の手際の良さが感動的でした」
「それは俺も見てみたかったな」
パン屋さんは少し羨ましそうに言った。
その後は特に何もなく、商品が売れることもなく午後五時を迎えた。この分じゃ、もっと早く店を閉めても大丈夫そうである。
いっそ昼夜逆転の生活にした方が良いのかも、と思わなくもないが、夜中に作業をすると近所迷惑にもなる。だから、そうするのは他に手が無くなってからだ。
ともあれ、今日は待ち合わせが有るので手早く後片付けをして帰宅する。
家に帰り、今日の売れ残りをフリーズドライにしたら、待ち合わせに丁度良い頃合いだった。
乾燥薩摩揚げと乾燥チーカマは、製造日毎に袋に入れて個数を控えている。袋が高価なため、種類毎にまでは分けてない。そのため、今回は抱き合わせ販売も視野に入れておこう。
今日作った分も含めて袋を八つ持って食堂に行くと、フォリントスさんは既に待っていた。他の三人も一緒にいる。
「お待たせしました」
「いや、まだ待ち合わせの時間前だ」
「これが品物です。一応、全部持ってきています」
あたしが袋を掲げてみせると、四人は目を丸くした。
「実際に見ると、やっぱり多いわね」
「はい。合計で四二五二個です」
「それ、全部売れ残りだって話だったけど、一体どうして?」
「営業時間が悪かったようです。一昨日から九時前には店を開くようにしたら、少しずつ売れるようになってきました」
「そう」
ミクーナさんは、そこで何か気付いたような表情になった。
「だけど待って。もし生のものが売り切れたら、乾燥させたものはどうなるの?」
「材料が無くなるので作らなくなります」
「そうなのね……」
ミクーナさんが何やら考え始めた。ただならぬ緊張感さえ漂っている。
ごくり。
誰かの生唾を飲み込む音が聞こえた。あっ! あたしだ。
「乾燥させたものの在庫が無くなっていたとして、頼んだら作って貰えるのかしら?」
「えーと、仕入の都合が有りますから、二日前までに言って頂ければ五〇〇個くらいまでなら大丈夫です」
「そう。それなら、足りなくなったらそれでお願いするわ。取りあえずそこに有るのは全部買わせて貰うわね。フォリントス、それでいい?」
「いいよ」
「レクバ、ドラムゴ、明日からまた迷宮に行くわよ」
「はあ?」
「どうしてそうなる?」
レクバさんとドラムゴさんはぽかんとしてしまう。
「懐が寂しくなるからに決まってるじゃない」
「そりゃ、それだけ買い込めば寂しくもなるだろう」
「それだけじゃないけどね」
「フォリントスも行く気満々なのか!?」
「勿論だ」
「判ったよ。だが、お前達の希望で行くんだから魔法をケチるんじゃないぞ?」
「勿論そのつもりよ?」
「当たり前じゃないか」
「お前達、やっぱ少し変だぞ?」
「失礼な。至って正常よ」
レクバさんとドラムゴさんは顔を見合わせ、首を横に振った。
しかし、放っておくと話が終わりそうにない。
「あのぅ、お話は纏まったでしょうか?」
「あ、ごめんなさい。それで、幾つ有るんだったかしら?」
「合計で四二五二個ですが、全部買って頂けるのでしたら、数の確認も大変ですし、全部で四〇万ゴールドでいかがでしょう?」
「代理人さんはそれで良いの?」
「はい。在庫は無い方がいいので」
「それなら、お言葉に甘えるわ」
袋の中を確認して貰い、袋ごと渡して代金を受け取ると、あたしは直ぐに家路に就いた。明日の仕込みも有るのでのんびりとしている訳にもいかないのだ。
それにしても、ミクーナさんの大人買いは不思議だ。理由が判らない。
あっ! さっき訊けば良かったんだ……。
今、気付いても遅い。今から戻って訊くのも変だし、気にしないことにした。
「さあ、明日の仕込みをしましょう」
あれ?
独り言で気合いを入れた後で気付いた。明日は日曜日だ。今から作っても売るのは月曜日になってしまう。それはいただけない。
逆に、月曜日から考えると、仕入をするべきは日曜日になる。しかし、当然ながら日曜日に仕入れは出来ない。月曜日に売るためには土曜日に仕入れた食材で作ったものになる。前日の食材でも不安を感じるのに、二日前だと厳しい。
暫く考え込んだものの、不安な食材で作るのはやはり避けたい。朝から仕入れたもので作っていると、また売れない時間だけの営業になってしまう。お店を早く開くために作る数を少なくしてしまうと、品切れの時に言い訳のしようが無い。
中途半端なことをするより、明後日の月曜日は素直に休業にしてしまうとしよう。
とにもかくにも、来週から定休日を水曜日から月曜日に換えることにする。
そして、今日仕入れた食材については一気に乾燥薩摩揚げと乾燥チーカマにしてしまった。
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