魔☆かるちゃ～魔王はこたつで茶をすする～

４２１．店舗

「行列がますます伸びたゾ」
「得体の知れない金は使える所でさっさと使ってしまいたいようだな」
「偽造を疑われたカ」
「疑い通りなら重大犯罪だからな」
「ダンジョン内で使ってしまえば犯罪にならないものナ」
「……」

　一瞬の沈黙の後、魔王とシェフはカタカタと笑った。

「いやー、失敗、失敗！」
「して、どうすル？」
「必要があったら地上で硬貨のデザインを変更するだろ」
「行列のことダ」
「あー」

　魔王は暫し考える。

「ラーメンとうどんとそばを追加しよう」

　壁も入口もある普通の店舗を造ることにした。