上 下
146 / 1,381

492.ゲートボール

しおりを挟む
「ゲートボールをしよう」

 魔王は唐突に言った。

「何だ? そのゲートボールってのは」
「簡単に言えば、ボールをスティックで叩いてゲートを潜らせるゲームだ」
「どうしてそれなんだ?」
「たまたま目に付いたからだ」

 魔王は胸を張った。
 しらっと白ける一同である。

「……まあ、やってみようか」

 魔王が何か言い出さなければ大体同じ毎日を繰り返すだけなので、剣士も話に乗らないことはない。
 そして場所を換えてゲームを始める。

「で、男3人、どうしてマホの後でしゃがんでるんですか?」
「いや、こう言う角度も有りかと思ってな」

 それを聞いてか、魔法使いがお尻をキュッと振った。
しおりを挟む

処理中です...