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1123.宿場町
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宿のオーナーは行儀良く穏やかな雰囲気を醸すマント姿に好感を持った。
「あんたも城下町に行こうとしてたのか?」
マント姿は頷いた。
「やっぱりあれか? モトバを抱きたくてか? いいよなぁモトバ」
「えっ!? 違っ!?」
オーナーはマント姿が男とばかり考えて話し掛けていたが、声が妙に甲高かった。
先は喉が渇いて声が掠れていたために気付かなかったのだ。
「その声!? まさか女か!?」
「う、うん……」
「マジか……。またどうして女1人で行こうと思った? 案内人を頼めば良かったのに」
「お金が無くて……」
「女なら余程不細工でもなけりゃ、身体で払えるぞ。どうせ城下町に行けば男に抱かれるんだろ?」
「……」
マント姿は色々と踏ん切りを付けないまま城下町を目指していたようだ。
「なら、ここで働くか? 客が少ないから毎日の飯代くらいしか給料を出せないがな。それで抱かれてもいいと思えるヤツが来たら頼めばいいさ」
「! いいの?」
「ああ。放り出すのも寝覚めが悪いしな」
「……よろしくお願いします」
「あんたも城下町に行こうとしてたのか?」
マント姿は頷いた。
「やっぱりあれか? モトバを抱きたくてか? いいよなぁモトバ」
「えっ!? 違っ!?」
オーナーはマント姿が男とばかり考えて話し掛けていたが、声が妙に甲高かった。
先は喉が渇いて声が掠れていたために気付かなかったのだ。
「その声!? まさか女か!?」
「う、うん……」
「マジか……。またどうして女1人で行こうと思った? 案内人を頼めば良かったのに」
「お金が無くて……」
「女なら余程不細工でもなけりゃ、身体で払えるぞ。どうせ城下町に行けば男に抱かれるんだろ?」
「……」
マント姿は色々と踏ん切りを付けないまま城下町を目指していたようだ。
「なら、ここで働くか? 客が少ないから毎日の飯代くらいしか給料を出せないがな。それで抱かれてもいいと思えるヤツが来たら頼めばいいさ」
「! いいの?」
「ああ。放り出すのも寝覚めが悪いしな」
「……よろしくお願いします」
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