魔☆かるちゃ～魔王はこたつで茶をすする～

１２１０．ネットサーフィン

　インターネットに繋がると言うことは、ネットサーフィン思うがままと言うことでもある。
　オリエは不意に思い出し、またスマホを手にしてネットサーフィンをやってみた。
　オリエが異世界文化で日頃から興味を引かれるのが風呂だ。
　ここから温泉に辿り着くのは容易だった。

「温泉……、行ってみたいなぁ」
「温泉か。現地に行くのは叶わぬが、丸々再現することは可能だ」

　魔王は自身も興味を抱いたので第３階層を拡張して幾つかの島を創り、その各所に温泉地を再現した。

「どうせなら旅の風情も味わいたいけど……」
「旅の風情？」
「駅弁とか？」

　温泉に付きものなのが列車の旅で、列車の旅に付きものなのが駅弁だ。
　オリエは温泉関連としてその辺りにも目を通していた。

「ふむ……」

　魔王は一つ頷いて鉄道を敷設した。