魔☆かるちゃ～魔王はこたつで茶をすする～

１８３５．混ぜて

　警官は考えた。

『自分も言葉の教え合いに参加できませんか？』
『俺らは構わないが……』

　比加礼太は答え、真夜維人も頷いた。
　しかし相手あってのことなので探索者達にも了承される必要がある。
　しかも言葉の通じない相手に理解を求めることになる。
　難易度が高い。
　その相手である探索者達はと言うと、警官を見て未だ首を傾げていた。
　警官からは探索者達が直ぐに判ったが、探索者達からは身形が異なる警官が判らなかったのだ。
　警官も知らない人のように見られて困惑するが、今までと違う恰好だったことに思い至った。
　そこで唯一持って来ている制帽を被って見せると、探索者達が驚いた顔をした。
　そしてこれならと、話を持ち掛ける。

『自分も混ぜていただけませんか？』

　身振り手振りを交えて説明しようとしたが、探索者達には伝わらなかった。