魔☆かるちゃ～魔王はこたつで茶をすする～

１８８５．温泉宿

　温泉宿の女将は目を見開いた。
　別人だが嘗て見たような全裸の女が泊まりに来たのだ。
　その全裸の女モトバも女将を見て眉を跳ねさせる。
　探索者達は口笛を吹くような仕草をした。
　それもその筈、女将は民族衣装らしきものを着ているが、その衣装が肌の全てが見えるくらい透け透けなのだ。

『いらっしゃいませ』

　女将の顔は上気していた。

『トマリタイノ　デスケド、ヘヤハ　ヒトツ　アイテマスカ？』
『はい。直ぐにご案内いたします』

　女将は何も問うことなく案内する。
　その途中の廊下で探索者たちは生唾を飲んだ。

「この女将もそそられるぜ」
「トウが立ってるのに色気ムンムンだ」

　わちゃわちゃと騒がしかった。