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第二七話 香辛料を前にして
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「累造は今日、外出禁止だ」
そんなルゼ言葉から一日は始まった。
累造からすれば意味不明だ。
「何かあったんですか?」
「特に何もない」
プイッと明後日の方を向いてルゼが言い放った。累造にはいよいよ意味が判らない。
チーナがその様子を見てクスクスと噴き出した。
「店長は累造君が居ないと寂しいんですよね?」
「え?」
ルゼをからかうチーナの言葉に、累造こそ顔が熱い。そんなからかわれ方をしたのは初めての経験なのだ。気の無い相手にすら動揺するだろうところに持ってきて、ルゼはそう言う関係になるのも吝かではない相手でもある。
そんな様子にチーナが目を見開き、口角を吊り上げる。
「あれあれあれー? 春ですかー? 春なんですねー? 私を残して春が来ちゃうんですねー? あんな所やこんな所であんな事やこんな事をしちゃうんですねー? そして、爛れた官能に身を委ねちゃうんですねー?」
チーナがいやんいやんと身体をくねらせる。その様子に、ルゼが気持ち悪そうに顔を引き攣らせた。
累造もルゼと同じ顔だ。
「ぐふふふふ」
何を想像しているのかチーナがそんな笑いを漏らしたところで、ルゼが頭が痛いとばかりにこめかみに指を当てて顔を顰めた。
「チーナ、春ってなんだ?」
「えええ!? なんで私の考えてた事が判るんですか? もしや店長は読心術の使い手!?」
「いや、思いっきり口に出してたから」
チーナは顔に驚愕を張り付かせた。
外出禁止にされてしまった累造は、野次馬から解放された店を見て回っていた。
雑貨類は現代日本からすれば全体的に古くさい印象で、中には使い方がさっぱり判らないものも有る。元の世界では電気製品に取って代わられてしまっているものなのだろう。
続けて調味料の棚も眺めた。調味料は重量の割りに高価なものも有るため、会計所の近くに陳列されている。会計所に立ちニコニコとしているルゼの視線には、もぞ痒さを感じてしまった。
その棚に有る香辛料を見ていて閃いた。ターメリック、クミン、コリアンダー、カイエンペッパー、シナモン、カルダモン、フェンネル等々、必要なものは揃っている。
「これは作るしかない!」
右手を握りしめ、思わず声を上げてしまった。
「今度は一体なんなんだい?」
突然の累造の声に若干引きながらルゼが尋ねた。
「カレーです、カレー、カレーライスですよ!」
「そんなに意気込むほどのものなのか?」
ルゼはもう完全に引いている。
「はい! 日本の国民食で嫌いな人の方が珍しい料理です!」
「ニホン? は判んないけど、そんなに凄いのか」
「それは、もう」
累造はにやける。良い笑顔である。
それを見るルゼの方は唖然とするばかりだった。
香辛料は元の世界の感覚からすれば一〇倍以上の値段である。必要な量を購入すれば所持金がかなり減ってしまうが気にしない事にする。カレーライスに向けて突き進むのみである。
だが、それも次の瞬間には挫けそうになった。香辛料をすり鉢のような小さな石臼を使って磨り潰すのには思いの外、骨が折れる。日本のスーパーで粉になった香辛料を売っているのも当然だと改めて思った。
香辛料を磨り潰しながら思いだした事もある。元の世界では、りいなに突っ込まれながらも、ハンバーガー、牛丼、ラーメン、カレーライス、オムライス等の料理を召喚する魔法陣も描いたものだった。実際には召喚ではなく調理になってしまっていたが、材料をその場に用意していても大差は無いと考えて召喚の括りに入れている。
そのカレーライスの魔法陣では、香辛料を粉末にする工程を組み込んでいなかった。じゃがいも等の皮を剥く工程も入っていない。一方で、牛丼の場合には米、大豆、塩で醤油の製造工程から組み込んでいる。そんな具合に統一性も無ければ調理工程にも抜けがあり、料理に関する魔法陣は総じて使い物にならない。だが、その関係で調べた内容は役に立っている。知識と言うものは何が役に立つか判らないものである。
もし、これらの魔法陣が料理ではなく何処からか召喚する形であったとしても、全く使えないのは同じである。漠然とした場所から召喚できるのは質量の小さい原子や分子だけで、牛丼のような複雑なものはどうにもならない。
そんな詮無い事を色々と思い出しながら、香辛料を魔法で粉末にできないかとも考える。
魔法陣の直前の空間に有る物を粉末にする事は多分できる。しかし、召喚と同様の理由から特定の品物を選別して粉末にできる訳ではないので、極めて危険である。魔法の動作中に指を突っ込んでしまえば指が無くなってしまう。外部に作用する魔法は慎重に扱わなければならない。
色々考えている内に香辛料を粉にする作業は終わった。既に一時間余りを費やしている。
ただ、そんな作業を興味深げに見守る二つの目が、ずっとそこには有った。
「ルゼさん、店の方は大丈夫なんですか?」
「ショウに任せているから平気だよ」
「そうなんですか?」
じっと見られているのも居心地が悪い。
「ああ、それに累造のやっている事はなんとなく儲け話の匂いがするんだよ」
「ええ!?」
想像の斜め上である。
「まあ、全ては結果を見ない事にはね」
「はあ……」
ルゼが良いならそれで良いと考えるしかない累造であった。
「買ってきましたよ」
チーナが買ってきたのは、じゃがいも、玉葱、人参、にんにく、生姜と肉である。外出禁止の累造に代わってチーナが買いに行っていたのだ。
だが、チーナはルゼの様子を見て、いっそ累造とルゼに買い物に行かせるべきだったと若干の後悔をしている。
「店長、ショウさんが一人で困ってましたから、お店に行ってください」
「えーっ」
ルゼが少し口を尖らせる。
「ルゼさん、後は料理するだけですから、出来てからのお楽しみにしていてください」
「そうですよ、累造君の面倒は私が見ておきますから」
「むー」
ルゼは渋々と言った風情で店へと向かった。
食材の下拵えはチーナ頼みである。調理の工程を知っていても、実際には殆ど調理をした事のない累造が包丁を使うと、食材が極めて哀れな事になる。そのため、累造はカレールウの作成だ。
まずはオリーブオイルに小麦粉を加えて炒める。小麦粉の粉っぽさが無くなったら粉にした香辛料を入れてまた炒める。そして十分練り合わせたらカレールウの完成だ。手順は簡単だが小麦粉を炒めるのに時間が掛かる。
カレールウができた頃にはチーナは下拵えを終えて待っていた。場所を替わり、チーナには肉を焼いて貰いながら米を磨ぐ。更に野菜を炒めて貰いながら水を計る。今度は、野菜を炒めるのを替わってチーナが米の釜の方の竈に火を入れる。竈に火が入る頃には野菜も炒め終わり、後は煮込むばかりである。今回、玉葱を飴色に炒める事はしていない。
「シチューと手順は変わりませんね」
これなら簡単だとチーナは言うが、累造には大仕事だった。料理の道は険しい。
「二人で楽しそうだね」
累造とチーナの後ろからそんな声がする。
「もう、店長、お昼まで我慢してください」
振り返ったチーナが呆れるように言った。
「ちぇーっ」
ルゼはすごすごと引き返していった。
そして昼食はカレーライスである。
「美味いじゃないか!」
「これは、食が進みます」
ルゼとチーナは新しい味に満足そうである。
だが累造は市販のルウには叶わないのを実感するばかりだった。米もかなりぱさつく感じで今ひとつである。
それでも久しぶりの日本の味と言えるものなのだ。その味を噛み締め匙を進めた。
「これって売れるんじゃないか?」
食後、ルゼが言った。
「そうですね、香辛料の粉を混ぜたものなら売れそうです」
「ほら、やっぱり儲け話になったじゃないか」
チーナも同意した事で、ルゼはどや顔である。
その一方で累造は、日本ではカレー粉自体はそれ程売れていないため、商品化してもそんなに売れるものでは無いだろうと考えた。
だが、この累造の見解にはカレールウとして売られている分が考慮に入っていない。
そんなルゼ言葉から一日は始まった。
累造からすれば意味不明だ。
「何かあったんですか?」
「特に何もない」
プイッと明後日の方を向いてルゼが言い放った。累造にはいよいよ意味が判らない。
チーナがその様子を見てクスクスと噴き出した。
「店長は累造君が居ないと寂しいんですよね?」
「え?」
ルゼをからかうチーナの言葉に、累造こそ顔が熱い。そんなからかわれ方をしたのは初めての経験なのだ。気の無い相手にすら動揺するだろうところに持ってきて、ルゼはそう言う関係になるのも吝かではない相手でもある。
そんな様子にチーナが目を見開き、口角を吊り上げる。
「あれあれあれー? 春ですかー? 春なんですねー? 私を残して春が来ちゃうんですねー? あんな所やこんな所であんな事やこんな事をしちゃうんですねー? そして、爛れた官能に身を委ねちゃうんですねー?」
チーナがいやんいやんと身体をくねらせる。その様子に、ルゼが気持ち悪そうに顔を引き攣らせた。
累造もルゼと同じ顔だ。
「ぐふふふふ」
何を想像しているのかチーナがそんな笑いを漏らしたところで、ルゼが頭が痛いとばかりにこめかみに指を当てて顔を顰めた。
「チーナ、春ってなんだ?」
「えええ!? なんで私の考えてた事が判るんですか? もしや店長は読心術の使い手!?」
「いや、思いっきり口に出してたから」
チーナは顔に驚愕を張り付かせた。
外出禁止にされてしまった累造は、野次馬から解放された店を見て回っていた。
雑貨類は現代日本からすれば全体的に古くさい印象で、中には使い方がさっぱり判らないものも有る。元の世界では電気製品に取って代わられてしまっているものなのだろう。
続けて調味料の棚も眺めた。調味料は重量の割りに高価なものも有るため、会計所の近くに陳列されている。会計所に立ちニコニコとしているルゼの視線には、もぞ痒さを感じてしまった。
その棚に有る香辛料を見ていて閃いた。ターメリック、クミン、コリアンダー、カイエンペッパー、シナモン、カルダモン、フェンネル等々、必要なものは揃っている。
「これは作るしかない!」
右手を握りしめ、思わず声を上げてしまった。
「今度は一体なんなんだい?」
突然の累造の声に若干引きながらルゼが尋ねた。
「カレーです、カレー、カレーライスですよ!」
「そんなに意気込むほどのものなのか?」
ルゼはもう完全に引いている。
「はい! 日本の国民食で嫌いな人の方が珍しい料理です!」
「ニホン? は判んないけど、そんなに凄いのか」
「それは、もう」
累造はにやける。良い笑顔である。
それを見るルゼの方は唖然とするばかりだった。
香辛料は元の世界の感覚からすれば一〇倍以上の値段である。必要な量を購入すれば所持金がかなり減ってしまうが気にしない事にする。カレーライスに向けて突き進むのみである。
だが、それも次の瞬間には挫けそうになった。香辛料をすり鉢のような小さな石臼を使って磨り潰すのには思いの外、骨が折れる。日本のスーパーで粉になった香辛料を売っているのも当然だと改めて思った。
香辛料を磨り潰しながら思いだした事もある。元の世界では、りいなに突っ込まれながらも、ハンバーガー、牛丼、ラーメン、カレーライス、オムライス等の料理を召喚する魔法陣も描いたものだった。実際には召喚ではなく調理になってしまっていたが、材料をその場に用意していても大差は無いと考えて召喚の括りに入れている。
そのカレーライスの魔法陣では、香辛料を粉末にする工程を組み込んでいなかった。じゃがいも等の皮を剥く工程も入っていない。一方で、牛丼の場合には米、大豆、塩で醤油の製造工程から組み込んでいる。そんな具合に統一性も無ければ調理工程にも抜けがあり、料理に関する魔法陣は総じて使い物にならない。だが、その関係で調べた内容は役に立っている。知識と言うものは何が役に立つか判らないものである。
もし、これらの魔法陣が料理ではなく何処からか召喚する形であったとしても、全く使えないのは同じである。漠然とした場所から召喚できるのは質量の小さい原子や分子だけで、牛丼のような複雑なものはどうにもならない。
そんな詮無い事を色々と思い出しながら、香辛料を魔法で粉末にできないかとも考える。
魔法陣の直前の空間に有る物を粉末にする事は多分できる。しかし、召喚と同様の理由から特定の品物を選別して粉末にできる訳ではないので、極めて危険である。魔法の動作中に指を突っ込んでしまえば指が無くなってしまう。外部に作用する魔法は慎重に扱わなければならない。
色々考えている内に香辛料を粉にする作業は終わった。既に一時間余りを費やしている。
ただ、そんな作業を興味深げに見守る二つの目が、ずっとそこには有った。
「ルゼさん、店の方は大丈夫なんですか?」
「ショウに任せているから平気だよ」
「そうなんですか?」
じっと見られているのも居心地が悪い。
「ああ、それに累造のやっている事はなんとなく儲け話の匂いがするんだよ」
「ええ!?」
想像の斜め上である。
「まあ、全ては結果を見ない事にはね」
「はあ……」
ルゼが良いならそれで良いと考えるしかない累造であった。
「買ってきましたよ」
チーナが買ってきたのは、じゃがいも、玉葱、人参、にんにく、生姜と肉である。外出禁止の累造に代わってチーナが買いに行っていたのだ。
だが、チーナはルゼの様子を見て、いっそ累造とルゼに買い物に行かせるべきだったと若干の後悔をしている。
「店長、ショウさんが一人で困ってましたから、お店に行ってください」
「えーっ」
ルゼが少し口を尖らせる。
「ルゼさん、後は料理するだけですから、出来てからのお楽しみにしていてください」
「そうですよ、累造君の面倒は私が見ておきますから」
「むー」
ルゼは渋々と言った風情で店へと向かった。
食材の下拵えはチーナ頼みである。調理の工程を知っていても、実際には殆ど調理をした事のない累造が包丁を使うと、食材が極めて哀れな事になる。そのため、累造はカレールウの作成だ。
まずはオリーブオイルに小麦粉を加えて炒める。小麦粉の粉っぽさが無くなったら粉にした香辛料を入れてまた炒める。そして十分練り合わせたらカレールウの完成だ。手順は簡単だが小麦粉を炒めるのに時間が掛かる。
カレールウができた頃にはチーナは下拵えを終えて待っていた。場所を替わり、チーナには肉を焼いて貰いながら米を磨ぐ。更に野菜を炒めて貰いながら水を計る。今度は、野菜を炒めるのを替わってチーナが米の釜の方の竈に火を入れる。竈に火が入る頃には野菜も炒め終わり、後は煮込むばかりである。今回、玉葱を飴色に炒める事はしていない。
「シチューと手順は変わりませんね」
これなら簡単だとチーナは言うが、累造には大仕事だった。料理の道は険しい。
「二人で楽しそうだね」
累造とチーナの後ろからそんな声がする。
「もう、店長、お昼まで我慢してください」
振り返ったチーナが呆れるように言った。
「ちぇーっ」
ルゼはすごすごと引き返していった。
そして昼食はカレーライスである。
「美味いじゃないか!」
「これは、食が進みます」
ルゼとチーナは新しい味に満足そうである。
だが累造は市販のルウには叶わないのを実感するばかりだった。米もかなりぱさつく感じで今ひとつである。
それでも久しぶりの日本の味と言えるものなのだ。その味を噛み締め匙を進めた。
「これって売れるんじゃないか?」
食後、ルゼが言った。
「そうですね、香辛料の粉を混ぜたものなら売れそうです」
「ほら、やっぱり儲け話になったじゃないか」
チーナも同意した事で、ルゼはどや顔である。
その一方で累造は、日本ではカレー粉自体はそれ程売れていないため、商品化してもそんなに売れるものでは無いだろうと考えた。
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