転生したらチートでした

シャクラマ学園･冒険者編

説明回です！！

｢うう、ご迷惑をおかけしました。｣
　お姉さんが目を覚まし、謝罪をした。
　だが、謝るのは私の方だ。
｢いいえ、謝るのは私の方です。｣
　ごめんなさい、と頭を下げるとお姉さんはすぐに反論した。
｢いえ、受付嬢なのに驚いて気絶するなんてことはいけないことなんです。耐性をつけないといけません。それに、冒険者についての説明をするつもりだったのに、すみませんでした。｣
　今度はお姉さんが頭を下げた。
　そして頭を上げるとすぐに口を開いた。
｢では説明を始めますね。まず、冒険者カードのことですか、今皆さんの分を発行しているので少し待っていただければ･････あ、待ってください。今できたみたいです。｣
　お姉さんはそう言いながらギルドの奥を指差した。
　そこには、大きな木箱を持ったがたいのいいお兄さんがこっちに向かってきているところだった。
｢彼はギルマスです。力仕事はほとんど任せているので雑用係のようになっていますけどね。｣
｢おい、ギルマスに対して態度が違うんじゃないか？｣
　ギルマスは苦笑をしながら木箱をカウンターの上に置いた。
　お姉さんはその木箱の蓋を外して中からカードの束を取り出した。
｢これが冒険者カードです。色はランクで異なります。現在の皆さんのランクは一番低いG ランクなので白になっています。ランクは低いものからG,F,E,D,C,B,A,S というようになっています。各ランクの色はお楽しみとして置いておいてください。｣
　お姉さんは名前を確認しながらカードを配った。

アメリア･シークライド
　性別　女
　年齢　八歳
　職業　学生

　と、書かれている私の冒険者カードを受け取って無くさないようにスカートのポケットに入れた。
｢年齢は自動的に更新されるようになっています。｣
　なにそれ怖い。誕生日教えたっけ？
　あ、学生証に書かれてたわ。

｢次は依頼についてです。依頼は奥にあるボードに貼られているので、依頼を受けるときはそれを持って受付に来てください。｣
　説明をしながら大きなボードを指差す。

｢魔物を倒して手に入れた素材や魔石も受付で換金出来ます。換金したお金は冒険者カードに入れることが出来ます。ほとんどのお店は冒険者カードに入れたお金を使うことが出来ますよ。｣

｢依頼に行くときはパーティーを組んでもいいかもしれませんね。｣

｢まぁ簡単に言うとですね、受付に来たら大体はなんとかなります。｣
　ざっくりしすぎだろ！
｢ざっくりしすぎだろ！！｣

　え？いやいや私じゃないよ！？私が言ったんじゃないからね！？
　言ったのはギルマスだよ！
　考えてることが言われるとは思ってなかったけどね。

｢こんないかついお兄さんは置いといて。冒険を楽しんでくださいね。くれぐれも瀕死の状態に陥らないようにランクに合った依頼を受けてください。｣
　お姉さん、ギルマスかなり落ち込んでるよ？