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第13章 白鳥の騎士団
第27話 Nooooooo!
「自分は君の父親なんだ」
コウキはその言葉を聞いて、衝撃を受ける。
暗黒騎士の正体がクロキ先生だったのも驚きであるが、そのクロキが自身の父親であると言ったのだ。
驚くのも当然であった。
実はコウキはこれまで父親の事を考えた事がない。
いや、考えないようにしていた。
なぜなら、母であるレーナが両親について秘密にするように言われていたからだ。
また、父親はあまり良い者ではなかったような言い方をされていたのもある。
いや、むしろかなりの変態だと聞いていたのである。
「いやだ……、嘘だ……。クロキ先生が●●●をしたり、○○〇をしたりするような変態だなんて。違いますよね。他にも……」
コウキはクロキをまっすぐに見るとレーナから聞いた事を問い詰める。
そんな、コウキの視線をクロキはまっすぐに受け止めると微笑む。
そして、その笑顔のまま顔を横に動かしレーナを見る。
コウキはクロキの視線を辿りレーナを見る。
レーナはクロキの視線から逃げるかのように顔を反らしている。
「ねえ、レーナ。どういう事?」
クロキの顔は笑っている。
しかし、内心では怒っているようであった。
「し、仕方ないじゃない! 下手に父親に興味を持たれたくなかったのだもの! 父親だって言わないでって言ったのに! どうして言うのよ!!」
レーナはそう言ってクロキに詰め寄ると怒りだす。
クロキがコウキの父親である事は秘密であり、レーナはコウキが父親に興味を持たないように誘導していたのだ。
また、クロキにも秘密にするように言っていて、それをばらした事を追求する。
「えっと、そうは言っても、どっかでは言わないと……。って、そうじゃなくて!! 何で自分が●▽●や、○■〇をしてる事になっているだよ! そんな事しないよ!! 何コウキに吹き込んでいるだよ!! レーナ!!」
「いいじゃない! 実際本当に変態っぽいところがあるわよ! 一緒に寝てるときとか!!」
「ええと……。でもそれは、ええと……。コウキの前で言う事じゃないだろ!」
目の前で両者は口論をし始める。
コウキは呆けた表情でそれを眺める。
(ええと、何だろう……。何かすごくくだらない事で言い争っているような)
クロキとレーナは口論を続けている。
優勢なのはレーナである。
あれほど強かったクロキも口では勝てないようだ。
「うん?」
「あら?」
そんな時だった。
クロキとレーナは空を見る。
「結界がなくなった事でエリオスの天使達が動き出したようだね」
「そのようね……。早く脱出してよ、クロキ。貴方が戦ったら天使達が大けがしちゃうわ」
レーナはそう言うとクロキを追い払うような仕草をする。
「ちょ、何か扱いが悪いような……。ねえ、コウキ。もし、今が嫌になったらナルゴルにどうかな? いつでも歓迎するよ」
そう言ってクロキはコウキに手を差し出す。
「え、ええと……」
コウキはどうしようか迷う。
「こら! クロキ!! コウキを連れて行かないでよね!! あの子も待っているんだから! 早く行ってよ!!」
そう言うとレーナはコウキを抱き寄せる。
「全く……、じゃあねコウキ。また会おう!」
そう言うとクロキは兜を被り空へと飛びあがる。
上を見ると黒い竜が飛んでいる。
過去にエルドで観た竜と同じであった。
クロキはその竜に乗るとそのまま去って行く。
「行ったわね……」
レーナはそんなクロキを見送る。
先程まで喧嘩していたのが嘘のような穏やかな表情である。
「あの、母様……」
コウキが呼びかけるとレーナはコウキを見て微笑む。
「ごめんなさいね。クロキの事を秘密にしていて、立場が立場だから言えなかったの。貴方も秘密にしてね。じゃあ、そろそろ私も行かないとね……。また会いましょう、コウキ」
そう言うとレーナは姿を変え、元のメリニアの姿へと戻る。
姿を戻したメリニアは突然倒れる。
「えっ、巫女様!!」
コウキは慌ててメリニアを支える。
メリニアを見ると気を失っているようであった。
母の気配はしない。
レーナはメリニアの中から去ったようだ。
コウキはメリニアを床へと寝かせる。
クロキの事は誰にも言えないだろう。
暗黒騎士は敵だと教わった。
その暗黒騎士の血が繋がっているというのは言いにくい。
また、レーナからも秘密にしてとお願いされたので言うつもりはない。
「クロキ先生が自分の父親……。そして、やはり母様は母様だった……」
コウキはクロキとレーナのやり取りを思い出す。
喧嘩をしているように見えたが、本当は仲が良さそうだった。
コウキはどうして暗黒騎士と女神がくっついたのかわからない。
そして、どうして一緒にいないのか疑問に思う。
だが、最終的に何か理由があるのだろうと結論する。
「それにしても、この後どうすれば良いんだろう?」
コウキは周囲を見て途方にくれる。
この場にいた仲間達のほとんどは宝石へと変わってしまった。
変わっていないのは気絶しているメリニアとギルフォスだけである。
聖レナリア共和国の騎士団本部へ救援を求めに行かなくてはいけないだろう。
しかし、このまま彼らを誰も付けず放置するのはためらわれた。
「とりあえず、ギルフォスを起こそうか……」
コウキはギルフォスを起こす事にするのだった。
コウキはその言葉を聞いて、衝撃を受ける。
暗黒騎士の正体がクロキ先生だったのも驚きであるが、そのクロキが自身の父親であると言ったのだ。
驚くのも当然であった。
実はコウキはこれまで父親の事を考えた事がない。
いや、考えないようにしていた。
なぜなら、母であるレーナが両親について秘密にするように言われていたからだ。
また、父親はあまり良い者ではなかったような言い方をされていたのもある。
いや、むしろかなりの変態だと聞いていたのである。
「いやだ……、嘘だ……。クロキ先生が●●●をしたり、○○〇をしたりするような変態だなんて。違いますよね。他にも……」
コウキはクロキをまっすぐに見るとレーナから聞いた事を問い詰める。
そんな、コウキの視線をクロキはまっすぐに受け止めると微笑む。
そして、その笑顔のまま顔を横に動かしレーナを見る。
コウキはクロキの視線を辿りレーナを見る。
レーナはクロキの視線から逃げるかのように顔を反らしている。
「ねえ、レーナ。どういう事?」
クロキの顔は笑っている。
しかし、内心では怒っているようであった。
「し、仕方ないじゃない! 下手に父親に興味を持たれたくなかったのだもの! 父親だって言わないでって言ったのに! どうして言うのよ!!」
レーナはそう言ってクロキに詰め寄ると怒りだす。
クロキがコウキの父親である事は秘密であり、レーナはコウキが父親に興味を持たないように誘導していたのだ。
また、クロキにも秘密にするように言っていて、それをばらした事を追求する。
「えっと、そうは言っても、どっかでは言わないと……。って、そうじゃなくて!! 何で自分が●▽●や、○■〇をしてる事になっているだよ! そんな事しないよ!! 何コウキに吹き込んでいるだよ!! レーナ!!」
「いいじゃない! 実際本当に変態っぽいところがあるわよ! 一緒に寝てるときとか!!」
「ええと……。でもそれは、ええと……。コウキの前で言う事じゃないだろ!」
目の前で両者は口論をし始める。
コウキは呆けた表情でそれを眺める。
(ええと、何だろう……。何かすごくくだらない事で言い争っているような)
クロキとレーナは口論を続けている。
優勢なのはレーナである。
あれほど強かったクロキも口では勝てないようだ。
「うん?」
「あら?」
そんな時だった。
クロキとレーナは空を見る。
「結界がなくなった事でエリオスの天使達が動き出したようだね」
「そのようね……。早く脱出してよ、クロキ。貴方が戦ったら天使達が大けがしちゃうわ」
レーナはそう言うとクロキを追い払うような仕草をする。
「ちょ、何か扱いが悪いような……。ねえ、コウキ。もし、今が嫌になったらナルゴルにどうかな? いつでも歓迎するよ」
そう言ってクロキはコウキに手を差し出す。
「え、ええと……」
コウキはどうしようか迷う。
「こら! クロキ!! コウキを連れて行かないでよね!! あの子も待っているんだから! 早く行ってよ!!」
そう言うとレーナはコウキを抱き寄せる。
「全く……、じゃあねコウキ。また会おう!」
そう言うとクロキは兜を被り空へと飛びあがる。
上を見ると黒い竜が飛んでいる。
過去にエルドで観た竜と同じであった。
クロキはその竜に乗るとそのまま去って行く。
「行ったわね……」
レーナはそんなクロキを見送る。
先程まで喧嘩していたのが嘘のような穏やかな表情である。
「あの、母様……」
コウキが呼びかけるとレーナはコウキを見て微笑む。
「ごめんなさいね。クロキの事を秘密にしていて、立場が立場だから言えなかったの。貴方も秘密にしてね。じゃあ、そろそろ私も行かないとね……。また会いましょう、コウキ」
そう言うとレーナは姿を変え、元のメリニアの姿へと戻る。
姿を戻したメリニアは突然倒れる。
「えっ、巫女様!!」
コウキは慌ててメリニアを支える。
メリニアを見ると気を失っているようであった。
母の気配はしない。
レーナはメリニアの中から去ったようだ。
コウキはメリニアを床へと寝かせる。
クロキの事は誰にも言えないだろう。
暗黒騎士は敵だと教わった。
その暗黒騎士の血が繋がっているというのは言いにくい。
また、レーナからも秘密にしてとお願いされたので言うつもりはない。
「クロキ先生が自分の父親……。そして、やはり母様は母様だった……」
コウキはクロキとレーナのやり取りを思い出す。
喧嘩をしているように見えたが、本当は仲が良さそうだった。
コウキはどうして暗黒騎士と女神がくっついたのかわからない。
そして、どうして一緒にいないのか疑問に思う。
だが、最終的に何か理由があるのだろうと結論する。
「それにしても、この後どうすれば良いんだろう?」
コウキは周囲を見て途方にくれる。
この場にいた仲間達のほとんどは宝石へと変わってしまった。
変わっていないのは気絶しているメリニアとギルフォスだけである。
聖レナリア共和国の騎士団本部へ救援を求めに行かなくてはいけないだろう。
しかし、このまま彼らを誰も付けず放置するのはためらわれた。
「とりあえず、ギルフォスを起こそうか……」
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