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「あ、学校給食!そうだ、たしか学校に納入する資料に書いてあったんだ!ええと……うん間違いない。一日三万個のコッペパンが製造可能って書いてあった。パンの種類によっては減るんだろうけど」
ゆずが学校の給食にでていたコッペパンを思い浮かべて呟いた言葉に触発されてシズクが思い出した資料には、確かに給食に出る普通のコッペパン。何も入っていない物で一日三万個ものパンが製造可能という事だ。
「三万個……さすがにそんなに食べれない。都市の人口が今、確か二万いないくらいだから……かなり食糧の改善ができる!」
あくまで理想値ではある。色々と制約のある今ではそんな数は製造できないだろう。でも十分夢のある話ではある。
ゆずは考えた。もし工場を開放して稼働までもっていけたら、これはカナタの今後に対する大きな取引材料になるのではと。規模から言ってもマザーの情報にも引けをとらないだろう。それならばトライする価値はあるのでは……どうせ待機中はやる事もないのだ。
「よし、シズク。ううん、パン屋さん。あなたを工場の支配人に任命する。可能な限りのパンの製造に尽力しいてほしい」
いきなりそんな事を言いだしたゆずにシズクは目を丸くして驚いた。ゆずの悪い癖がまた出たようだ。
「ゆず!?なんの話よ。どうしたの、夢でも見たの?工場が使えるようになった夢?それともあまりにパンを食べたくて変になっちゃった?」
ひどい言われようである。
しかしそう思われても仕方ないほどゆずの考えは飛躍していたのだ。
「ごめん、わたし一人で考える癖があって。でも夢じゃない、チャレンジする価値はあると思う。私は帰ってからみんなに話してみる。もし……もし、工場を解放出来たらシズクがパンを作ってくれる?」
「あそこをどうにかするつもり?無理だよ、あの車の数見たでしょ?工場内に何人いるか……考えただけで恐ろしいわよ。でも……それは私の夢でもあるから。もしもそうなったら喜んでやるわよ。でもお願いだから無理な事はしないでね?」
最後の方は懇願するようにシズクは言った。それを聞いたゆずは微笑んだ。薄い感情ではあるがたしかに……
「そうと決まれば帰る!いくよシズク」
「ゆず!ちょっと待ってよ!」
意気揚々と歩くゆずをシズクは慌てて追いかけるのだった。
「はぁ?パン工場?そんなもんこの辺にあったんだ。」
ゆずの話を聞いてスバルはそう言った。時は進んで№4の十一番隊の夕食時、リビング。みんなで食事しながら団欒の時を過ごしている時に、今日あったことをゆずは話した。
「うん、猟友パンの工場。感染者はいっぱいだけど一日三万個!」
もう主語も述語も取っ散らかりである。
さらに半ばむりやり連れてこられたシズクもお呼ばれしている。食事が始まり、ゆずが話し始めた時は混沌だった。
「この子はパン屋さん。花屋をしている。そしてパン工場があって、そこの支配人になるけど今は感染者がいっぱいで稼働できるかもわからない。でも一日最大三万個いける。材料もあるか分からないから、それを調べたいけどどう思う?」
ご飯を食べつつ、箸をタクト並みに振りながらゆずが話した言葉だ。
一斉にクエスチョンマークが飛び交った瞬間だった。こんなに顔が引きつった事は、後にも先にもこの時が一番だとのちにシズクが語り継ぐくらい混沌とした状況だった。
それでもさすが同僚。特にゆず語に造詣の深いヒナタと花音の活躍もあり、少しづつひも解いていって状況を理解するに至った手腕にシズクは感心したものだ。
「確かに夢のあるはなしではあるねぇ」
体に似合わず、少ないご飯をゆっくり口に運びながらダイゴは感心したように言った。
「でもよ、危険度と確実性がないのが問題だぜ?」
対照的に掻き込むスタイルのスバルはご飯粒を散らしながらそう反論する。ちなみにさすが農家の息子、食べ方は汚いが一粒も残さず食べる。
「でも大丈夫かなぁ。お兄ちゃんも白蓮さんもいないし。スバルくんと私だけだと攻撃力不足なんじゃ」
こちらはお手本のようにきれいな食べ方をしている。ヒナタは口に物が入っている間は絶対にしゃべらない。
もちろんそれを真似するように全員に言われた花音はヒナタの隣で黙々と食べながらみんなの話を聞いている。
「確かに突破力の低下は否めない。だから応援を頼もうと思ってる」
一応ゆずも考えてはいたようで、何か考えがあるようだ。しかし都市外に出てばっかりで、他の部隊ともほとんど交流もない十一番隊の応援を受けてくれるところがあるだろうか。
「明日行ってみる。だめだったら諦めて、カナタ君たちが戻って来てからまた考える。でも一番はカナタ君を助ける一助になるかもしれない事だから……」
「分かってるって。もし応援を受けることができたら、やるだけやってみようぜ。」
スバルがそう締めくくって、その日の話し合いは食事と共に終了した。
「はあー……染みる。」
結局今から帰るのも危険だし、明日も同行してもらうんだからとゆずが説得して、シズクは隊舎に泊まる事になった。
せっかくなのでと女性陣全員でお風呂に入っている所である。色々と不足しているものの、№4では豊富な自然の山々から流れて来る川が何本もあり、水だけは豊富にある。
お湯も太陽の熱でお湯を作るユニエーターを複数設置しているので豊富に使える。お風呂は誰に憚る事もなく毎日入れるのだ。
浴室も施設用のユニットバスが組んでありかなり広い。女性陣全員が一列に並んでもまだ余裕がある。
「こんなゆっくりお風呂に入るのも久しぶりだな~」
あご下まで湯につかったシズクがしみじみと言った。
「二番地ではあんまりお湯を使えないんですか?」
少し表情を曇らせながらヒナタが訊ねた。
「さすがに都市と比べるとね。でも戸建てに住めるし、そこまで悪い訳じゃないんだよ。ただ、こんな広い浴槽につかるとなんか温泉に来たみたいな気分になってさ」
パシャリと顔を流しながら言う。
「それなら、また入りにくるといい。歓迎する。パンもよろしく」
もう眠たそうな声でゆずがそう勧める。その膝の上では花音も溶けそうな顔になっている。
それを見てヒナタと顔を見合わせて笑った。久しぶりなのは何もお風呂だけではない。こうしてあまり気を使わずに一緒にお風呂に入れる友人ができたという事もそうだった。
常に気を張っておかないといけない生活を強いられる中で、ここだけは無防備をさらせる空間だった。
「それじゃお休みなさい」
結局風呂を上がるとベッドに直行してしまったゆずに替わり、部屋と寝具を準備してくれたヒナタがそう言って部屋を出て行く。
「おやすみなさい。いきなり来て悪かったね、余計な仕事増やしちゃって」
誘ったゆずは関係ないが、いきなり一人分食事も準備しないといけないし、こうして客間や寝具、着替えまで準備してくれたヒナタと花音には申し訳なかったのだ。
「ふふ、気にしないでください。ここしばらくゆずちゃん元気なかったから心配してたんです。でも今日は普段よりテンション高いくらいで。きっかけをくれたシズクさんには感謝してるんですよ」
そう言うとにっこりとほほ笑んでヒナタは部屋のドアを閉めた。
「ほんとにいい人ばっかりなんだな……」
最初、全然知らない仲の自分を助け、危険だからと都市外に同行してくれたゆずに対してそう思っていた。ところがここに来てみると全員がゆずに負けず劣らずいい人ばかりだった。
実家を離れ就職のために来た四国でパニックに巻き込まれ、流れに流されて№4に来た。今は二番地で同年代の女性二人と三人で戸建ての家に住んでいる。
住み始めて数カ月たつが、いまだに気を許せるまでに至っていない。普通はそうだろう、見ず知らずの他人と災害に巻き込まれ避難生活めいた暮らしをしているのだ、お互いに警戒しても不思議じゃない。
ところがここは来た瞬間から受け入れてくれ、いつしか自分の警戒心もどこかに飛んでしまっていた。
みんな何かを抱えているようではあるが、お互いに思いあって暮らしてるのがよく分かった。
正直な所パン工場の件はどうにもならないだろうと思う。それでもその雰囲気を壊すのが忍びなくて言えなかったのだ。
「せめて、せめて何かプラスになるような事が……あると、いいんだけど……」
心地よくまどろみ始めた事にも驚いた。初めて来たところで自宅よりも心安らかに眠れるなんて……家ではお互いの挙措が気になり、ちょっとした物音にも敏感になり、布団に入っても眠りにつくまでかなりかかる毎日なのだ。
「……パン…………つくろ……」
せめて約束のパンだけは精一杯のものを作ってここに持って来よう。そしてあわよくばまたこうして……
そう考えながら、シズクの意識は心地よく沈んでいった。
「あ、学校給食!そうだ、たしか学校に納入する資料に書いてあったんだ!ええと……うん間違いない。一日三万個のコッペパンが製造可能って書いてあった。パンの種類によっては減るんだろうけど」
ゆずが学校の給食にでていたコッペパンを思い浮かべて呟いた言葉に触発されてシズクが思い出した資料には、確かに給食に出る普通のコッペパン。何も入っていない物で一日三万個ものパンが製造可能という事だ。
「三万個……さすがにそんなに食べれない。都市の人口が今、確か二万いないくらいだから……かなり食糧の改善ができる!」
あくまで理想値ではある。色々と制約のある今ではそんな数は製造できないだろう。でも十分夢のある話ではある。
ゆずは考えた。もし工場を開放して稼働までもっていけたら、これはカナタの今後に対する大きな取引材料になるのではと。規模から言ってもマザーの情報にも引けをとらないだろう。それならばトライする価値はあるのでは……どうせ待機中はやる事もないのだ。
「よし、シズク。ううん、パン屋さん。あなたを工場の支配人に任命する。可能な限りのパンの製造に尽力しいてほしい」
いきなりそんな事を言いだしたゆずにシズクは目を丸くして驚いた。ゆずの悪い癖がまた出たようだ。
「ゆず!?なんの話よ。どうしたの、夢でも見たの?工場が使えるようになった夢?それともあまりにパンを食べたくて変になっちゃった?」
ひどい言われようである。
しかしそう思われても仕方ないほどゆずの考えは飛躍していたのだ。
「ごめん、わたし一人で考える癖があって。でも夢じゃない、チャレンジする価値はあると思う。私は帰ってからみんなに話してみる。もし……もし、工場を解放出来たらシズクがパンを作ってくれる?」
「あそこをどうにかするつもり?無理だよ、あの車の数見たでしょ?工場内に何人いるか……考えただけで恐ろしいわよ。でも……それは私の夢でもあるから。もしもそうなったら喜んでやるわよ。でもお願いだから無理な事はしないでね?」
最後の方は懇願するようにシズクは言った。それを聞いたゆずは微笑んだ。薄い感情ではあるがたしかに……
「そうと決まれば帰る!いくよシズク」
「ゆず!ちょっと待ってよ!」
意気揚々と歩くゆずをシズクは慌てて追いかけるのだった。
「はぁ?パン工場?そんなもんこの辺にあったんだ。」
ゆずの話を聞いてスバルはそう言った。時は進んで№4の十一番隊の夕食時、リビング。みんなで食事しながら団欒の時を過ごしている時に、今日あったことをゆずは話した。
「うん、猟友パンの工場。感染者はいっぱいだけど一日三万個!」
もう主語も述語も取っ散らかりである。
さらに半ばむりやり連れてこられたシズクもお呼ばれしている。食事が始まり、ゆずが話し始めた時は混沌だった。
「この子はパン屋さん。花屋をしている。そしてパン工場があって、そこの支配人になるけど今は感染者がいっぱいで稼働できるかもわからない。でも一日最大三万個いける。材料もあるか分からないから、それを調べたいけどどう思う?」
ご飯を食べつつ、箸をタクト並みに振りながらゆずが話した言葉だ。
一斉にクエスチョンマークが飛び交った瞬間だった。こんなに顔が引きつった事は、後にも先にもこの時が一番だとのちにシズクが語り継ぐくらい混沌とした状況だった。
それでもさすが同僚。特にゆず語に造詣の深いヒナタと花音の活躍もあり、少しづつひも解いていって状況を理解するに至った手腕にシズクは感心したものだ。
「確かに夢のあるはなしではあるねぇ」
体に似合わず、少ないご飯をゆっくり口に運びながらダイゴは感心したように言った。
「でもよ、危険度と確実性がないのが問題だぜ?」
対照的に掻き込むスタイルのスバルはご飯粒を散らしながらそう反論する。ちなみにさすが農家の息子、食べ方は汚いが一粒も残さず食べる。
「でも大丈夫かなぁ。お兄ちゃんも白蓮さんもいないし。スバルくんと私だけだと攻撃力不足なんじゃ」
こちらはお手本のようにきれいな食べ方をしている。ヒナタは口に物が入っている間は絶対にしゃべらない。
もちろんそれを真似するように全員に言われた花音はヒナタの隣で黙々と食べながらみんなの話を聞いている。
「確かに突破力の低下は否めない。だから応援を頼もうと思ってる」
一応ゆずも考えてはいたようで、何か考えがあるようだ。しかし都市外に出てばっかりで、他の部隊ともほとんど交流もない十一番隊の応援を受けてくれるところがあるだろうか。
「明日行ってみる。だめだったら諦めて、カナタ君たちが戻って来てからまた考える。でも一番はカナタ君を助ける一助になるかもしれない事だから……」
「分かってるって。もし応援を受けることができたら、やるだけやってみようぜ。」
スバルがそう締めくくって、その日の話し合いは食事と共に終了した。
「はあー……染みる。」
結局今から帰るのも危険だし、明日も同行してもらうんだからとゆずが説得して、シズクは隊舎に泊まる事になった。
せっかくなのでと女性陣全員でお風呂に入っている所である。色々と不足しているものの、№4では豊富な自然の山々から流れて来る川が何本もあり、水だけは豊富にある。
お湯も太陽の熱でお湯を作るユニエーターを複数設置しているので豊富に使える。お風呂は誰に憚る事もなく毎日入れるのだ。
浴室も施設用のユニットバスが組んでありかなり広い。女性陣全員が一列に並んでもまだ余裕がある。
「こんなゆっくりお風呂に入るのも久しぶりだな~」
あご下まで湯につかったシズクがしみじみと言った。
「二番地ではあんまりお湯を使えないんですか?」
少し表情を曇らせながらヒナタが訊ねた。
「さすがに都市と比べるとね。でも戸建てに住めるし、そこまで悪い訳じゃないんだよ。ただ、こんな広い浴槽につかるとなんか温泉に来たみたいな気分になってさ」
パシャリと顔を流しながら言う。
「それなら、また入りにくるといい。歓迎する。パンもよろしく」
もう眠たそうな声でゆずがそう勧める。その膝の上では花音も溶けそうな顔になっている。
それを見てヒナタと顔を見合わせて笑った。久しぶりなのは何もお風呂だけではない。こうしてあまり気を使わずに一緒にお風呂に入れる友人ができたという事もそうだった。
常に気を張っておかないといけない生活を強いられる中で、ここだけは無防備をさらせる空間だった。
「それじゃお休みなさい」
結局風呂を上がるとベッドに直行してしまったゆずに替わり、部屋と寝具を準備してくれたヒナタがそう言って部屋を出て行く。
「おやすみなさい。いきなり来て悪かったね、余計な仕事増やしちゃって」
誘ったゆずは関係ないが、いきなり一人分食事も準備しないといけないし、こうして客間や寝具、着替えまで準備してくれたヒナタと花音には申し訳なかったのだ。
「ふふ、気にしないでください。ここしばらくゆずちゃん元気なかったから心配してたんです。でも今日は普段よりテンション高いくらいで。きっかけをくれたシズクさんには感謝してるんですよ」
そう言うとにっこりとほほ笑んでヒナタは部屋のドアを閉めた。
「ほんとにいい人ばっかりなんだな……」
最初、全然知らない仲の自分を助け、危険だからと都市外に同行してくれたゆずに対してそう思っていた。ところがここに来てみると全員がゆずに負けず劣らずいい人ばかりだった。
実家を離れ就職のために来た四国でパニックに巻き込まれ、流れに流されて№4に来た。今は二番地で同年代の女性二人と三人で戸建ての家に住んでいる。
住み始めて数カ月たつが、いまだに気を許せるまでに至っていない。普通はそうだろう、見ず知らずの他人と災害に巻き込まれ避難生活めいた暮らしをしているのだ、お互いに警戒しても不思議じゃない。
ところがここは来た瞬間から受け入れてくれ、いつしか自分の警戒心もどこかに飛んでしまっていた。
みんな何かを抱えているようではあるが、お互いに思いあって暮らしてるのがよく分かった。
正直な所パン工場の件はどうにもならないだろうと思う。それでもその雰囲気を壊すのが忍びなくて言えなかったのだ。
「せめて、せめて何かプラスになるような事が……あると、いいんだけど……」
心地よくまどろみ始めた事にも驚いた。初めて来たところで自宅よりも心安らかに眠れるなんて……家ではお互いの挙措が気になり、ちょっとした物音にも敏感になり、布団に入っても眠りにつくまでかなりかかる毎日なのだ。
「……パン…………つくろ……」
せめて約束のパンだけは精一杯のものを作ってここに持って来よう。そしてあわよくばまたこうして……
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