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海底牢獄チュリマー編
第75話 救出活動開始!
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喜びはしゃぐフィッシュと対照的にジャガルドは目を細めて少しプラッセを警戒していた。
「お、おいまさかとは思ったが本当にこの檻を抜け出して来たってのか...?」
「プラッセなら来てくれるって行っただろ?」
プラッセは困ったように頭をかく。
「いや、今回ばかりは俺の力だけじゃちょっと脱出は無理だったな正直。実は隣の檻にいたやつがバケモンでさ、檻を素手でこじ開けて俺も逃がしてくれた。リアムはそのバケモンの精霊が倒してくれたし。」
フィッシュとジャガルドが驚き目を見開く。
「リアムを倒せたのか?」
「ああ。今ガッチガチに凍ってるよリアムは。」
ジャガルドは目をつむって少し考えるそぶりを見せる。
「あんたのことは信用しよう。俺のこともここから出してくれないか?」
「えーと、まずあんたは誰だ?」
ジャガルドは忘れていたと少し笑みを浮かべて答える。
「霊船フリゲート号の船長ジャガルドだ聞いたことあるか?」
それを聞いてプラッセは首を傾ける。
「悪いが聞いたことねーなぁ。」
「な、それは困ったな。そちらは冒険をしているのだろ?俺を助けてくれたら仲間になってやっても良いのだぞ?」
それを聞いてフィッシュが反応する。
「ま、まじですか!?プラッセ、霊船フリゲート号って有名な海賊船なんだよ、そんな悪い人じゃないし仲間になるってんだから助けてやってくれないか?プラッセ。」
プラッセは深く頷く。
「フィッシュがそこまで言うなら助けて仲間になってもらおうか。でも海賊船の船長が捕まってるってことはその船員も当然この中にいるんだろ?それ全員救い出すってか?」
ジャガルドは手を頭の後ろに持って行って俯く。
「俺の仲間も救い出してほしい。そのときは仲間たちにフリゲート号の船長を譲り、俺はこちらに来る決心をしようと思う。だが今はまだあいつらは仲間なんだ。救い出してはくれないか?」
プラッセはジャガルドを見て微笑む。
「ここで仲間を見捨てるやつなら助けないでおこうと思ったよ。」
そう言ってプラッセはリアムから奪ったマスターキーで2人の牢屋の鍵を開ける。
周囲から俺の檻も開けろと恐ろしいほどの殺気が伝わって来るがプラッセはあえて堂々と歩いていく。
「ジャガルド、もし仲間を見つけたらそのときは俺を呼び止めてくれ。俺はまずジェノンさんを探すことに専念しようと思う。」
フィッシュも頷いて賛成の意を示す。
しばらくすると正面から老人が1人、足音もなく近づいて来るのが見えた。
プラッセ以外は身構えるが老人は笑顔で近づいて来て気付いた時には3人の背後にいた。
「お前たちはプラッセの仲間かい?」
「フィッシュ、ジャガルド、警戒しなくてもいい。俺の隣の牢屋にいたディグルだ。」
フィッシュとジャガルドは額に冷や汗を浮かべながらも構えをとく。
「そ、そうだったかそれはすまない。我々を救い出してくれてどうもあいがとう。」
ジャガルドのぎこちない感謝にディグルは微笑む。
「わしがここに来たのは若いものの技術を借りたくてだな...」
「お、おいまさかとは思ったが本当にこの檻を抜け出して来たってのか...?」
「プラッセなら来てくれるって行っただろ?」
プラッセは困ったように頭をかく。
「いや、今回ばかりは俺の力だけじゃちょっと脱出は無理だったな正直。実は隣の檻にいたやつがバケモンでさ、檻を素手でこじ開けて俺も逃がしてくれた。リアムはそのバケモンの精霊が倒してくれたし。」
フィッシュとジャガルドが驚き目を見開く。
「リアムを倒せたのか?」
「ああ。今ガッチガチに凍ってるよリアムは。」
ジャガルドは目をつむって少し考えるそぶりを見せる。
「あんたのことは信用しよう。俺のこともここから出してくれないか?」
「えーと、まずあんたは誰だ?」
ジャガルドは忘れていたと少し笑みを浮かべて答える。
「霊船フリゲート号の船長ジャガルドだ聞いたことあるか?」
それを聞いてプラッセは首を傾ける。
「悪いが聞いたことねーなぁ。」
「な、それは困ったな。そちらは冒険をしているのだろ?俺を助けてくれたら仲間になってやっても良いのだぞ?」
それを聞いてフィッシュが反応する。
「ま、まじですか!?プラッセ、霊船フリゲート号って有名な海賊船なんだよ、そんな悪い人じゃないし仲間になるってんだから助けてやってくれないか?プラッセ。」
プラッセは深く頷く。
「フィッシュがそこまで言うなら助けて仲間になってもらおうか。でも海賊船の船長が捕まってるってことはその船員も当然この中にいるんだろ?それ全員救い出すってか?」
ジャガルドは手を頭の後ろに持って行って俯く。
「俺の仲間も救い出してほしい。そのときは仲間たちにフリゲート号の船長を譲り、俺はこちらに来る決心をしようと思う。だが今はまだあいつらは仲間なんだ。救い出してはくれないか?」
プラッセはジャガルドを見て微笑む。
「ここで仲間を見捨てるやつなら助けないでおこうと思ったよ。」
そう言ってプラッセはリアムから奪ったマスターキーで2人の牢屋の鍵を開ける。
周囲から俺の檻も開けろと恐ろしいほどの殺気が伝わって来るがプラッセはあえて堂々と歩いていく。
「ジャガルド、もし仲間を見つけたらそのときは俺を呼び止めてくれ。俺はまずジェノンさんを探すことに専念しようと思う。」
フィッシュも頷いて賛成の意を示す。
しばらくすると正面から老人が1人、足音もなく近づいて来るのが見えた。
プラッセ以外は身構えるが老人は笑顔で近づいて来て気付いた時には3人の背後にいた。
「お前たちはプラッセの仲間かい?」
「フィッシュ、ジャガルド、警戒しなくてもいい。俺の隣の牢屋にいたディグルだ。」
フィッシュとジャガルドは額に冷や汗を浮かべながらも構えをとく。
「そ、そうだったかそれはすまない。我々を救い出してくれてどうもあいがとう。」
ジャガルドのぎこちない感謝にディグルは微笑む。
「わしがここに来たのは若いものの技術を借りたくてだな...」
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