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第1話 魔法のポーチ
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俺、佐藤 翔の父親が死んだ。
父子家庭の俺だが特別父親に思い入れはない。
平凡に育てられてきた俺だが、とうとう一人になってしまった。
母親は俺を産んだ後、魔物に殺されたらしい。
魔物は俺が生まれた20年前に出現した。
そして同時に人々はあらゆる能力を手に入れた。
しかし俺には能力が発現しなかった。
全世界で能力が発現しないのは全世界の1割程度で、俺はもちろんいじめられた。
ただ能力を持ち合わせていなかっただけで。
親を恨んだりもしたが、今は自分の才能を恨むしかない。
「腹減ったな、、そういえば…」
空かした腹が鳴ったのと同時にあることを思い出した。
親父が死んだとき、開けろと言われていた箱がある。
それは遺産だと父親は言ったが、それは小さい木製の古びた箱だ。
押し入れにあった箱を持ち上げ、膝に乗せるも重みは感じない。
はなから現金など期待はしてないが、少しがっかりだ。
首を落として溜息を付きながら俺はその箱を開いた。
呪文が書かれたポーチだった。
それと手紙が入っており、それを読む。
『魔法のポーチ
それにはあらゆる魔道具が入っている
一日10回まで使用可能』
「魔道具?」
普通のポーチではなさそうなそのポーチを開き、中に手を伸ばす。
「なんだ?これ?」
感触があるのと同時に、顔を引きつらせながらその手を引くと、手にはハンバーガーが握られてあった。
「ハンバーガー?確かに食べたかったけど、、、」
そして俺はコーラが欲しいと頭の中で考える。
そして手を伸ばすと手にはコーラが握られていた。
「嘘だろ、、マジで魔法…魔法のポーチじゃねえか」
翔はハンバーガーを大きな口で丸かじりし、コーラを流し込んでニヤリと笑みを浮かべる。
「これがあれば何でも、何でもやりたい放題じゃねえか!!」
生まれてきて一番の高揚感。
初めて自分に可能性を感じた。
この家に生まれて良かったと初めて思った。
いや、このポーチを使えばこれから先、ずっとこの家に、父親に感謝し続けるだろう。
魔法のポーチをギュッと抱きしめ、俺はあらゆることを頭の中で想像する。
「魔法を使えるようになる木の実」
そう呟き、俺はポーチの中を探る。
するといくつもの木の実が現れる。
赤色の木の実から真っ黒な木の実まであり、その木の実の表面には火だったり、水だったりの表記がある。
「すげえぞ、これで魔法が使えるようになるのか!?」
俺は真っ赤な火の文字のついた木の実を食べる。
サイズは口一杯分で、丸ごと口に放り込む。
「熱い!!!」
喉から熱さが沸き上がり、飲み込むと身体が胃から中心に身体が燃えるように熱さが広がっていく。
「く、くそ!!水!!水でろ!!!」
そう叫んでポーチから水を取り出し口に流し込むも、蒸発をして消えてしまう。
頭を押さえてもがく中、俺は水の木の実を口に放り込む。
すると全身が潤ったかのように熱さは消え、痛みは治まる。
「はぁはぁ…」
翔は息を切らしながらも、全身に何か不思議なものを感じることにニヤリと笑みを浮かべ、掌に火を出す想像を掻き立てる。
「ん…?」
しかし火は起きない。
「あんな痛い苦しい思いをして、まさかパチモンの木の実を食わされたんじゃねえだろうな!!」
頭を掻きむしるが、あることに気が付いた。
「魔力がないからか、、」
そう思い、魔力の木の実を想像してポーチの手を伸ばす。
すると紫色の木の実が現れ、それを勢いよく、躊躇なく口に放り込む。
すると全身が痺れるような不思議な感覚に襲われた。
「これで出せるんじゃねえか…」
そう思い、翔は火を連想する。
すると人差し指から小さな火がゆらゆらと小さく現れる。
「まじかよ、、、ほんとに使えた…」
しかしライター程度しか使えなさそうだ。
魔力を鍛える必要がありそうだ。
そう思っていると、翔の意識は遠くなっていき、気を失った。
父子家庭の俺だが特別父親に思い入れはない。
平凡に育てられてきた俺だが、とうとう一人になってしまった。
母親は俺を産んだ後、魔物に殺されたらしい。
魔物は俺が生まれた20年前に出現した。
そして同時に人々はあらゆる能力を手に入れた。
しかし俺には能力が発現しなかった。
全世界で能力が発現しないのは全世界の1割程度で、俺はもちろんいじめられた。
ただ能力を持ち合わせていなかっただけで。
親を恨んだりもしたが、今は自分の才能を恨むしかない。
「腹減ったな、、そういえば…」
空かした腹が鳴ったのと同時にあることを思い出した。
親父が死んだとき、開けろと言われていた箱がある。
それは遺産だと父親は言ったが、それは小さい木製の古びた箱だ。
押し入れにあった箱を持ち上げ、膝に乗せるも重みは感じない。
はなから現金など期待はしてないが、少しがっかりだ。
首を落として溜息を付きながら俺はその箱を開いた。
呪文が書かれたポーチだった。
それと手紙が入っており、それを読む。
『魔法のポーチ
それにはあらゆる魔道具が入っている
一日10回まで使用可能』
「魔道具?」
普通のポーチではなさそうなそのポーチを開き、中に手を伸ばす。
「なんだ?これ?」
感触があるのと同時に、顔を引きつらせながらその手を引くと、手にはハンバーガーが握られてあった。
「ハンバーガー?確かに食べたかったけど、、、」
そして俺はコーラが欲しいと頭の中で考える。
そして手を伸ばすと手にはコーラが握られていた。
「嘘だろ、、マジで魔法…魔法のポーチじゃねえか」
翔はハンバーガーを大きな口で丸かじりし、コーラを流し込んでニヤリと笑みを浮かべる。
「これがあれば何でも、何でもやりたい放題じゃねえか!!」
生まれてきて一番の高揚感。
初めて自分に可能性を感じた。
この家に生まれて良かったと初めて思った。
いや、このポーチを使えばこれから先、ずっとこの家に、父親に感謝し続けるだろう。
魔法のポーチをギュッと抱きしめ、俺はあらゆることを頭の中で想像する。
「魔法を使えるようになる木の実」
そう呟き、俺はポーチの中を探る。
するといくつもの木の実が現れる。
赤色の木の実から真っ黒な木の実まであり、その木の実の表面には火だったり、水だったりの表記がある。
「すげえぞ、これで魔法が使えるようになるのか!?」
俺は真っ赤な火の文字のついた木の実を食べる。
サイズは口一杯分で、丸ごと口に放り込む。
「熱い!!!」
喉から熱さが沸き上がり、飲み込むと身体が胃から中心に身体が燃えるように熱さが広がっていく。
「く、くそ!!水!!水でろ!!!」
そう叫んでポーチから水を取り出し口に流し込むも、蒸発をして消えてしまう。
頭を押さえてもがく中、俺は水の木の実を口に放り込む。
すると全身が潤ったかのように熱さは消え、痛みは治まる。
「はぁはぁ…」
翔は息を切らしながらも、全身に何か不思議なものを感じることにニヤリと笑みを浮かべ、掌に火を出す想像を掻き立てる。
「ん…?」
しかし火は起きない。
「あんな痛い苦しい思いをして、まさかパチモンの木の実を食わされたんじゃねえだろうな!!」
頭を掻きむしるが、あることに気が付いた。
「魔力がないからか、、」
そう思い、魔力の木の実を想像してポーチの手を伸ばす。
すると紫色の木の実が現れ、それを勢いよく、躊躇なく口に放り込む。
すると全身が痺れるような不思議な感覚に襲われた。
「これで出せるんじゃねえか…」
そう思い、翔は火を連想する。
すると人差し指から小さな火がゆらゆらと小さく現れる。
「まじかよ、、、ほんとに使えた…」
しかしライター程度しか使えなさそうだ。
魔力を鍛える必要がありそうだ。
そう思っていると、翔の意識は遠くなっていき、気を失った。
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