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終焉の森

準備

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 朝食を食べ終えたレイは装備を変えて準備をしている途中だった。
 
「それにしても、朝ご飯のメニューを聞いた時は驚いたね。」

 レイが食べた朝ご飯のメニューはとてもありふれたメニューだったが、元となった食材がどれもすごすぎたのだ。
 なぜなら、目玉焼きの卵が神鳥の卵。サラダの野菜が神界と魔界でしか取れない上に、そのどちらでも採れるのが非常に珍しい野菜だったのだ。
 それに、その他の食材も神性の帯びた種族が食材となっており、調味料もそれらで作られている。
 はっきりと言って今まで何気に食べていたが、遠慮気味なりそうだったがソロモンさんが気にせず食べていいと言うのだった。なぜかと聞くと、神器で魔力か神力で収納している食材や鉱石など装備品以外はなんでも増やせるというものが存在するそうだ。その話を聞いた時には驚きすぎて逆にノーリアクションになった。

 っとさっきのやりとりを思い出しながら準備をしていると着替え終わったので部屋を出た。

「確かソロモンさんが準備が終わると訓練所に来てって言っていたな。今から向かいますか。」

 っと歩く事5分ぐらいでついた。
(相変わらずこの屋敷が広すぎる。。。)
 
「お!来たねレイ!やっぱりその装備がとても似合ってるよ!白と黒の装備だけど黒髪だからとても似合ってるよ」

「ありがとうございます。ソロモンさん。それにしてもなんで訓練所なんかに呼んだんですか?」

「あぁ、それはだね、君は武器を使ったり近接格闘がとても得意だそうだし、スキルもそれに関するスキルしかなかったからね。前にバングルも渡した事だし、ここにある気に入った武器を持っていくといいよ。君の魔力量だとここにある上位の武器でいいのは全て持っていけそうだから持っていってもいいよ!」

「そーですね。流石に全部は悪いので弓と大剣だけもらっていきますね。」

「むぅ、レイがそう言うならそれでいいけど全部持っていっても良いよ??」
 などとソロモンが言うがレイは真面目な部類なので
「そんなに武器があっても全て使えませんし、持て余すだけだからね。」

「あはは、君らしいね。まぁ、いいだろう、僕が見繕ってあげるから待っててね」

 っと言われて少し待っているて、いくつかの武器を持ってきた。

 そしてレイが選んだ武器が次のうちの三つだ。

装備名:無弓
品質:夢幻級
性能:魔力です射ることもできるし弓矢を用いて射ることもできる。この弓は持ち主によって品質も変わるし威力も上がる。

装備名:稲妻の大剣
品質:夢幻級
性能:この体験は魔力を必要とせず、一振りで稲妻が広範囲で走る。稲妻に触れると殆どのものが焼け死ぬが、威力は調整が可能。静電気ぐらいの威力から黒ずみになる威力まで限界はない。この大剣は持ち主によって品質も威力も上がる。

装備名:悪魔王と天王の双剣
品質:伝説級
性能:神器になる可能性を秘めた双剣。品質は伝説級だが神話級よりも珍しく、神器に最も近い双剣。ある条件をクリアしないと神器に至れない。

「双剣はごめんね。レイピアか片手剣で探してたんだけど両方ともなくてさ。それならまだ可能性のある双剣を贈ることにしたよ」

「この双剣って私に使えるんですか?名前からして私じゃなくソロモンさん向けの武器な気がしますよ?」

「あはは、武器の名前なんて気にしなくていいよ。武器にも奥底で自我みたいなものは存在するからね。だから君が使っているうちに君を主人と認めてくれるかもだからありがたく受け取ってよ」

「ソロモンさんがそう言うから受け取りますよ。けど、いい武器ですね黒と白だけど、かっこいいです」

「気に入ってもらえて何よりだよ。ではこのまま迷宮に向かおうか。あ、それと迷宮のことだけど今の君だと初めから踏破しても最下層付近まで行くのは余裕だけど1000階層まであるから時間を食うだけだから995階層まで送るね。そこから武器の肩慣らし程度で戦ってきてよ。僕の主人には伝えておくからさ」

「そんなに簡単なんですか?私って才能無しですよ?下に行くにつれて強くなるのに私でクリアできたら誰でもクリアできるんじゃないんですか?」

「君は999だからねレベル。才能なしで999まであげると才能ありのレベル500と同程度ぐらいの強さを得れるから君の同郷の者たちだと君でも今は勝てるよ。才能を得ると誰も君には勝てなくなりそうだけどね」

「そうなんですね。前からですけどソロモンさんは私のことを買い被りすぎですよ。私で強くなれたら私のクラスの一部なんて最強ですよ最強。ってこんな話するより早くいきましょーよ!」

「ふふ、そーだね。早く行こうかレイ。では僕に捕まって。ダリスには迷宮に行くことは伝えてあるから今から転移で向かうね。絶対に離さないでよ。」

「転移」
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