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23の扉 新世紀
新しい構築
しおりを挟む「これと………これも。そう、ね。まだ出そうだけれど、はっきりしてるのは、このくらいね。この暑さが過ぎたら、また変わるとは思うけれど。とりあえず今ある分からやっていかないと、時間が掛かるわよね…。」
私達が 今決めているのは「空き家と土地」
その「持ち主をどうするのか」の話で
これもまたデヴァイによく似た「譲渡の話」でも ある。
向こうでは銀の家がそれを統括している様に、最終的にはきちんとここへ話が来たけれど
最初はやはり その「異例な持ち主の意向」を「どうしたらいいか」、みんな迷ったらしくて。
無碍にする訳にもいかず、「遺言だから」と
教会に相談する人が 少しずつ集まった事から
この話が決まった様だ。
そして ソフィアは事前にイストリアとある程度相談をして、
「私に回ってくる土地屋敷に 色石の標を付けること」を決めていた。
だけど勿論、向こうに標という「標」は存在していない。
だから とりあえず「それ」が
「なんでだろう」と思って。
「その 意図」を読みながらも、「この部屋の空気」も
ぐるりと味わっていた。
「 でも、別に内容は公表はしないんですよね? 確かにちゃんと決めておくのは意味があると思いますけど、「しるし」まで要りますか? 」
そう言った 私の顔をチラリと見て
直ぐに首をフルフルと振る ソフィア
その肩に掛かるサラリと垂れた灰色の髪が
窓からの光に照らされ 銀髪の様に光って。
嗜める様に強く光る瞳が 「だめよ」と言っているのが
わかる。
そして「その 瞳のいろ」が
「必要をきちんと据えておくこと」
その「楔の大切さ」を意味していたから。
素直に返事をして、自分を切り替えることに する。
「 はい。 わかりました。」
「私達はここを守る者として。こうして別の形で残そうとしてくれた、意思を無駄にする事はできないわ?元来、ここは誰しもが遠い親戚というくらい「継ぐ事」について困る事は無かったのよ。それでも今回、遺言という形で「いつもと違う行き先」が決まる事になった。………これも運命で、そうなる様に出来ているのよ。貴女なら解ると思うけれど。」
「 はい。 ですね。」
確かにさっき、見せて貰った白い封筒の中には。
「遺言」とは 書かれていなかったけれど
「残った家は泉の女神に捧げる様に」、
書いてあった。
その「泉の女神」という久しぶりのことばを観て
「胸に湧き上がったいろ」は
確かに「あの頃からの繋がり」を きちんと私に示して いて。
だからこそ、ソフィアの言うことも最もだと
キラキラと光る瞳の色を観て そう思う。
ふむ。
だから
目の前の「実際の美しい景色」から
「今のエネルギーのいろ」、そこへ視点をくるりと切り替えて。
テーブルに分けられている書類を眺めながら
「それなら」「どう するのがすべてにとっての最善か」
それを くるくると廻していくことにした。
テーブルの上には 沢山の「権利書的な書類」が
重ねられている。
それに加え、親切にもソフィアは「ラピスの地図」を起こしてくれていて
「その飛び飛びの領地」が「私のイメージである青」で塗られ
わかりやすく「ラピスでの網の貼り方」を 示してくれている。
「 成る程?」
勿論、彼女にそんなつもりは無いに違いない。
だけど 私の眼には「それ」が
「光の網を引くにはどう描くのが最適か」
それを観せてくれている気がして、そこからまた糸口は拡がり
結果的に 主へ「最終的な全体図」を 視せているのだ。
その「あお」は
「今の景色」と「これからこうなるであろう景色」、
その「両方のエネルギー的景色」で重なっているもの
だから私は
この「青い部分」がここからどんどん拡がるのがわかるし
「最終的には すべて繋がる」、それもわかる。
「意識の境界」が取り払われ
実際にどんどん繋がってゆく土地
「ことば」という「境界」をどんどん繋げ
「なにをも」含んでゆく私という魂
そう、それは「連動している景色」で
時差はあれど「着実に現実化している私の行動の結果」で ある。
だから「ここにきて」
「こうしてこの景色を観ていること自体」が
「せかいの後押し」であり
「YES」であるということ
それを踏まえて全範囲で進行中の「私の世界」を「どう 動かして行くのか」、
それは自分の「リラックス」、それにかかっていると 言える。
「 うん。」
もう この期に及んで「私のやるべきこと」は無いし
実際「自分のなかに居ても」、その体が固ければ「実際のチカラは出ない」、
それは もう織り込み済みの回り道だ。
だから一度、大きく息を吐いて。
まだ、息をする様には使えていない
「根源からの視点でそれを視ること」
改めて「その新しい位置」の自分調整を キチキチと行い
違和感のない様に、「ちょうどいい位置」を調整する。
それは「休日に漫画とお茶を用意して 思う存分その時間を堪能する準備」に 似ていて。
「最も居心地のいい空間でワクワクしている自分」を想像し、
それに合わせて「矢印の先を視ること」
そういうことであり、
「未来」とは「決まっていること」ではなくて
「今まだ見えない可能性であると認識していること」
その視点が必要である。
だから 自然と「二個目のお菓子」、
それにも手を 伸ばして。
「のんびりどうぞ」と言う、笑顔に微笑み返し
カサカサと レモンイエローの包みを開けたので ある。
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