透明の「扉」を開けて

美黎

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23の扉 新世紀

創り方の変化

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 今日の朝食は サラダとスープ
  そこに
 小さなボールごはんと付け合わせのドレッシングだ。


「   うん、今日も美味しい。 」

「ヨルはゴパンが好きだね?」

「  はい、やっぱりごはんを食べないとなんかお腹がしっとりしないんですよね。」

「……しっとりか…。」

 薄茶の瞳が 「いつもの独特の表現」を受けて。

なにやら真剣に考え始めている様だが
 「ゴパン」は私が「ごはんごはん」とずっと言っていた所為でみんなが呼ぶ様になった通称であり
ぶっちゃけ正式名称は知らない、「米の様な粒だがもう少し軽いなにか」で ある。

 それは「米の様な 麦」みたいなもので。

 お米ほど もちもちしていないが
 パンより腹持ちが良く しっとりしていて
 味がお米に近く アレンジがし易い食物だ。

そして 「お米を求めていた私」は
 イストリアに提案されたそれを直ぐに取り入れ、こうして毎日のメニューにアレンジを加え出してもらっている。

 お陰で「小さなボール二個」でも、「大地の味」と「世界のエネルギー」を溜められるそれは
日々の主食になっていて
 やはり「世界のこたえを受け取ることは大切だなぁ」と 内側からに知らしめるものでも あるんだ。


「  う~ん、やっぱり このシンプルな塩とハーブのアレンジが一番好きかも。」

 「この食べ方」「この食感」「この飽きない味」

そこへ辿り着くまでに、色々な試行錯誤はあったけれど。

 それも、「根源へ辿り着くまでの道のりで過程」だと思うと
面白くもあるし「行程を逆行している様で」、なんだか不思議な感じがする。


「  だから結局、「なにか」を試行錯誤して失敗しながら作る って言うのは「ここ世界の」且つ、「これまでの原理」で。 多分、光が降りて波状になるのは「それ」とは関係ないんですよね。 そこに「試行錯誤はない」。 ただその「波のスクリーンに映る過程」に、歪んだ転換翻訳が入るだけなんだ。 」

「………………なるほど?それで?」

「  光が、 転換する時点で。むにょっ、ていくやつが? 歪んで? うーん、きっと「向きが違う」から、 こっちから向こうを想像すると「辻褄が合わなく」、なるんですよ。 なんか、降りてきた時と逆バージョンになるから。  でも、それは「逆になる」を適用して視れば良くて、 ふむ。 しかし「どんな光が こうなったのか」、それは 辿る過程が時代によっても 変化してるよね? うん?意味わかんなくなってきたな 」

「まあ、なんとなく言わんとしている事は分かるよ。」

「   きっと昔は「今よりストレートに受け取ってたから」、「その物」の光の意図も分かりやすかったんですよね。 なんだろう、そもそもの発露、発案? それが純粋で明白だった。 今はそこに「儲け」や「名声」、あとはなんだろう、なんか色々絡んでるし、見る方も視点が絡まってるから。 「その物」を見ても、わかりにくいのか。 まあわかるけども。 結局その、「違う転換が適用されるまで」、時間がかかるって ことなんだろうなぁ 」

「………君の信念に沿って降りるならば、そうなんだろうね。まだ、その方法を取れるには時間がかかるし、上層だけでは成らぬ事も沢山ある。私達がやっている事も、まだまだ道半ばだ。そういう事だよね?」
「  はい。」

「それで?………朝からどうして、その話に?」

 まあ、私の話が突然なのは「いつものこと」だが
 確かに「真面目な話」であることは 多くない。


 だけど 朝から「綺麗な光景」を観たから。

 心地良くリラックスしているスペースは
  素直に「今日展開している景色」を
 悪戯っぽく待っている、期待の瞳に話し始めた。


「    う~ん、なんか。 ほら、現実だと「何かを作ろう」と思うと、型紙?計画から起こして、材料、道具、行程を経て更に失敗と試行錯誤みたいになるじゃないですか。 でも「ほんとうの創造」って、「思ったものを生み出す行程」だから 自分が「それだ」と思ったものを、自分レーダーを頼りに探して、探って、、「そうだ」という物質に辿り着く みたいな。 」

「…ふむ。」

「  なにか、今は「あるもので作るのが常識」になっちゃってるからそうなんだろうけど、昔は何もなかったから。 「あるもので作る」じゃなくて「こういうのがあるといい」とか「こういうのが」、から出発してて 「作る」、じゃなくて「生み出してる」んですよ。 「そこからの派生」じゃなくて、「そこ」、「その大元」を掴んで元素?原理を発見している。 だから真に自分の欲しいものを掴んでるってことなんですよね。 でもそれは、結局「無限を掻き分けて掴んだから 具現化してる」ってことで 。」

「成る程、言いたい事は、分かる。確かにあの子ウイントフークといろんな子供達を見ていると、そう感じるね。…しかしそれも時代の違いだ。今は昔より物が溢れている。まあ、そうは言っても「新しいもの」を創る者は、いつの時代もいるのだろうけどね。」

「 はい。 想像の使い方が違うんだろうなぁ。 回路の なにか 「前提が違う」。」

「ふふ………それは君やルガ、あの子を見てれば分かるよ。なんだろうね、その違いとは。」


 そんな風に 優しく笑う彼女の「言うこと」は
  私の中に ピタリと嵌って。

 キラキラと楽しそうに光る、薄茶の瞳に応えて頷くけれど
 イストリアだって 充分前提が違う者の一人である。

 ゆっくりと 確かめる様にパンを千切るその姿は
きっと「私がそう考えていること」もわかるのだろう。

そしてきっと 「何故 私の想像がそう展開したのか」、それに気付き「続き」を始めるのを待っているのだ。


「   う~ん?」

 そして
 確かに「今話したこと」は「それもそう」なのだけど
そもそも私は「光が水に転換する行程で 浸透する階段状の世界」
 それを考えていた筈だ。

 それが 「現実」と混ざって。

「方法の違い」と「前提の違い」、いろんなところがわちゃわちゃして 複雑に観えている。

 だけど勿論 「ことは単純」で
       「シンプル」
       「紛れもなくそれ」みたいな
   「こたえわたし」である筈だ。


   そう 実際「出てくるものこたえ」も。

  実質「私成分」である為、複雑であるはずが ないのである。


「   うん。」

 そう思って、チラリと顔を上げると
向いのイストリアはただ静かにサラダとパンを楽しんでいる。

 だから 「そのいつもの采配」に 感謝をして。

 「とりあえず なんだったのか」、
  その単純な質問を スペースへ 投げたんだ。




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