透明の「扉」を開けて

美黎

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24の扉 クリスタル

形に成る 輪郭

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 そのまま狭間を抜けて、森を通り 
 緑のバスルームを抜けると直接帰還報告へ向かう。

「   ♪    」

 そして「新しい気分」のまま、白い扉を開けると
珍しく待っていた様な姿の本部長が 私を見るなりこう言った。


「それでお前は。あれは何にしたらいいと思う?」
 
少し 考えたが「こたえ」は既に私の中にあって
 「考えるようなことではない」のが わかる。

「 いや。  「今 必要なもの」にすればいいと思います。 勿論、お任せしますけど。」

「…分かった。」

 簡潔に そう答えた彼はその答えを予測していたのだろう。

ペラペラと手元の書類を捲り始めたから、「何にするのか」は粗方検討していたに違いない。

 だから 用事の済んだ
 「じゃ、お邪魔しました~」と言って。

 ヒラヒラと手だけを振る白衣に「成長したな」と思いながら、本の山を通り抜け 書斎を後にした。



「   さぁて、と ? これから 。 まあ、今日はもうお終いだけど 明日はまた浄め  うん、魔女部屋寄ってから  ふむ。」

 こうして
  大きな「一つの楔」を踏んで。

 「なに」とははっきり言えないけれど
自分が「また大きな山を超えようとしている」のがわかるから、だからこそ「何かが来るのを待つ体勢になりそうな矛先」を
 「新しい方向」へ きちんと修正する。


  テクテクと 自分のところ虚空へ帰りながらも
 「その 明日からの新しい行き先」を思うけれど。

 今までずっと「次は 何が観えるのかな」って
 「思っていたし」
 「楽しみにしていたし」
 「観察しようとしていたし」
 「待っていたけれど」、
 は 「何処かから来るもの」ではなくて。

  やはり「自分内側から生まれ来るもの」なのが、
  今回 はっきりとわかった。


「閃き」
「流れ」
「世界の展開」によって
 、「自分の中にある生まれるものに気付くこと」

 それは「外からやってくるもの」ではなく
  「内から湧いてくる源泉の抽出」である。

そう、
 今までは「それ」がごっちゃになって わかり辛かったけれど
は「行動して見付けて出会っていた」のではなく
 「行動して」のだ。

 
  それは「気付き」とも言えるが
   「光を抽出する」
   「向こうをこっちに持ってくる」
   「中にあるものをことばかたちにする」と 言えて
 
 「新しい段階で 新しい教えをこと」でなく
 「新しい段階で 新しいこと」だ。


「    ふむ 成る程、 だから今はまだ「部分」で。 それがまた補完されて 「拡大している全体わたし」だ 、と。」

 実際 暫く前から
 に「相手」はおらず、ひとりでテクテクと進む「魂の道」を歩んでいる。

だから
 「なにか」「どこか」、外から来る出会い方をせず
 「何かして 気付く」やり方がずっと続いていて
それはそれで良くて、それが「私のやり方になっていた」のだ。


「   うむ ? 」

 そしてそれはまた、「自分の性質」とも通じていて。

     「目を瞑ると せかい」

 それが ベースにあるから「景色の向こう側」が「の違い」で観えてきて、いろんな要因が重なり「今 結果的にそうなっているのが わかる」。


  世界は「いろんなピースの集まりで出来ていること」
  そして 
  「それはホログラムの様に 移り変わるものだということ」。


 それが「自分の真実」として ジワジワと嵌り始め、
景色世界がそれに対応してきているのが 実感としてわかるのだ。

  
「   だよね。 」

 だから
 最近感じる「私に できることはない」は
  「それ」も関係しているのだろうと思って。

「いつも 私をその眼で観ていた彼」に会いに、
 ふわりと狭間を 潜って行った。











   「彼」から 「私」が
  「どういう風に観えているのか」、

 それは何度か考えたことが あったけれど。

「その どれも」は
 「間違ってはいないが」「表層だけであったし」、
 「どのもまた古い眼鏡をかけていた」のが
  今またようく、観える。


  白き狭間を抜けて 「彼の気配」を同じ空間に感じて。

 まだ その姿は見えていないが
 「この光の中に彼が含まれていること」を感じ、
 実際に「この光の景色が彼の観ているものなのだ」と認識すると
 物凄く大きな「なるほど」が 襲ってくるからだ。


「   ああ   そういう、こと事実か 。」


     ふむ ?


 そうやって この事実を口に出しながらも、「それってどういうこと?」という「自分の中の何故」にも きちんと眼を向ける。


  そう、「この景色」を 「なるほど納得」とは思うのだけど。

 「それ」が「何故なのか」、世界に通ずる様に話すのはまだとても難しい。


   この"彼しか 観えないいない景色"

 それは勿論「実際の景色世界」でもで、にはこの様に
世界で「彼だけ発光している様に視えている」。

 まあ 正確に言えば
 「千里などの石達」
 「スピリット」
 「森の木々や自然物」、
それらは違う意味で光っているが、「ひと」の中でひかる発光するのは「彼だけ」なのだ。

 そしてそれは「彼が自分が「なに」であるか知っていること」に起因していて。

   「自分が「なに」で」
   「なんのために存在していて」
   「どうすべきか」、いつだってブレないから
   そうである光っていると 言える。


「    そういう ことか。 」

 だから その「なるほど」を持ったまま
  テクテクと虚空を進んで。

実際の姿が観えるまで光の粒子を浴びていくと、ちゃんと「私を待っている彼」が 見え始めた。




   うん?

    確かに?

   そう言えば
  「具体的なことば」は 忘れたけれど

   なんか
   「私が諦めないから」とか
   「ずっとそうだから」、「自分はそう決めた」、
    みたいなこと。

 
   言ってた、やつと同じだってことだよね ?


    その「私の芯」と 「気焔

   まあ 今 
   変化して 千里達とは違うものに
    なっちゃってるけど
     
   
   そもそもの根本は「そこ」にあって
  「お互い」を「そう光だと認識していること」


       それで?


    えっと
   だから

  「光の中にお互いしか視えない」って ことは
  「ほんとうの意味で 話が通じている」のは

   ここ私達の間、だけって こと だよね?

   
    「話が通じてる」って 言うか

   「いろ波長が合ってる」?
     なんて言ったら いいんだろ 


      うん?  ?



「    そういう こと? だよね 」

「ああ。いつだか、そう言った筈だが。」


私が こうしてスペースへくるくる展開する疑問のこたえは
 「問い掛けずとも 自然と降ってくるこたえてくれる」もので
この光の虚空という「私の場所」の 性質である。

 ある意味「この中」は 「くくりのなか」でも あるから。

 彼は私がこの領域へ入った時点で
  「同じ様に「感じ」」、
  「私のを わかって知っているのだ」。


「まあ、概ね間違ってはいない。知っていると思うが、光は、皆持っている。だがその光が弱く隠れてしまっているから、景色の中へ埋もれるし「全て同じ色に観える」のだ。だからよっぽど視ようとしないと、視えない。そういう意味で、お前のいろは強いし目立つ。」

「   なる ほど  ? 」

「そう、そして その疑問の通り。それもまたタイミングで、お前の光を見付けたのも、また采配だ。勿論全てはいつか光るのだから、最終的にお前以外の光も 全ては光り出す。だが今は、「こうなっている」、それだけのこと。」

「  うん 」

  彼の「ことば」を追いながら
 「私が同時展開する疑問」のこたえにも頷くけれど
 確かに「これ」は タイミングの話でもあるが
 「それだけの話」でも ない。


そして 今彼が
 私を「自分の唯一無二だ」という言葉で表現しないところが「成る程」と 納得できるし。

また
 「そう思える自分の認識が塗り替えられていること」にも気付くけれど
  確かに それはそうで
 「私達は 唯一無二の関係だけれど」
 「それもまたタイミングで」
 「それをきちんと選んだからそうなっている」、これは そういう話だ。


  そう、「もしタイミングが合わなかったなら」
   「じゃない光と彼のタイミングが合っていたなら」

  は 


 「この今の地点の選択」とは
  
  
  「」は 必ず「行動するから」。

  「それは 成り」「創られてゆく」ということ事実
 その時点で他の可能性も存在はしているが
  「選択されていないから 無いのと同じ見えないということである。


「   ふむ  」

  だから「現状」以外は 見え現実化していなくて。

  普段 人は「可能性」というものが「ないと思っている」。


 しかし
  実際「可能性」は 「そこにある歩ける道」で
 だけど「強い意思」と「勇気」がないと掴めない「向こう側の意図」だ。

  それは 自分で決めてきた下書き
  なぞればやれば なぞるほどやるほど
  その「輪郭」を濃くしていき、
  最終的には「しっかりとした現実になって」
   楽に歩める「道」に成る。



「   」

「そういう、こと だ。さあ、もう寝ろ。」

「   うん。 」

 だから 
  そこまで「私の回想」を待ってくれた彼の瞳に
   素直に頷いて。

 その 心地良い金色に包まれながら

  眠りにつくことに したので ある。
  



 
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