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6の扉 シャット
新しい盾
しおりを挟む「コラ。起きろ。」
「…………んん?」
珍しく気焔に起こされる。
「どうしたの?…………遅刻?」
「いや。…………いい。」
…なぁに?人の事起こしといて。
もう一度寝ようかと思ったけど、目が覚めてしまった。
その後問い詰めたところ、私が気焔の胸元にグリグリグリグリ頭を突っ込んでいたらしい。
それは失礼致しました。
どうやら、私のせいだったらしい。
いつもと違うタイミングで起きた為か、まだ頭がボーッとする。
時計を見ると、黄の時間が始まるところ。
まだ全然早い。
久しぶりに、朝風呂でも行こうか。
あれからしばらく上のお風呂に行っていない。
そろそろ大丈夫じゃない?
チラリと気焔を見る。
きっと起きているくせに、まだベッドで寝たフリをしている気焔。
うん、多分、大丈夫かな?
気焔を見ても何ともない事を改めて確認すると、私は着替えを持って部屋を出る。
この時間、誰かに会う事は無いだろうし、お風呂の後そのままエローラを迎えに行くつもりだからだ。
「お風呂に行ってくる。」
小さな声で気焔に告げると、最近全くお風呂に行こうとしなかった私を少し心配していたのか、「ああ。」と言ってちょっと楽しそうに返事をした。
寝たフリどこ行った。
「うわ、久しぶりのこの臭い。」
今日は硫黄泉だ。扉を開けた途端に分かった私は意外と硫黄の日に当たっていなかったんだなぁと思う。初日以外…………一回くらい?
とりあえず脱衣所で着替え、布を巻き巻きする。
露天風呂は外から見えないようになったが、みんなから「一応布は巻くように」言われていた。
何だかみんなに心配かけたので、その言いつけには大人しく従っている。
とりあえず、癖になるよう巻いておく事にする。
洗う時以外はちゃんとしないとね。
「おはよう、ライオンくん。」
ちゃちゃっと身体を洗うと、ライオンくんの隣にまず入った。
「ぐぽぼー」
多分、「おはよう」だな。
そう思って、口から出るお湯を受ける。
両手から溢れてゆくお湯を見ながら、それだけでリラックスしていた。
「はぁ~~~。」
ライオンくんから離れ、手足を伸ばす。
あー、さいこう。
朝から広いお風呂、プライスレス。
でも、天井を見ながらふと気が付いてしまった。もしや…………ライオンくんはこの前の私の醜態を目撃したのではなかろうか。
途端にソワソワして、何だか落ち着かなくなる。
露天風呂行こっ。
そうして私はちょっと、逃げた。
「うーん、この時間に外見るの初めてかも。」
朝方や夜、出かけることが無い為シャットの空模様がよく分かっていない私は、ぐるりと空を眺めながら、露天へ入る。
ちょっと、肌寒いしね…………。
シャットの季節は、どうなっているのか。
そんな事を考えながら岩風呂を眺める。
空もずっと橙だし。
今は朝方なのに、少し白っぽい橙って感じ。
夕方はもう少し黄色っぽいけど、まぁそう大して変わらない。
朝なので少し肌寒いが、それも濡れてるからかもしれない。
特に寒いとか、暑いとかも聞いた事は無い。
まだ来てから季節が巡るくらいも居ない、というのはあると思うけど。
そんな事をぐるぐる考えながら、橙の空を見ていた。
んー、これはこれで綺麗なんだけど、どうしても夕暮れっぽい気分になるんだよなぁ…………。
ん?
鳥?
でも鳥とかいないんじゃなかったっけ?
視界の端に何かが通った気がして、空をぐるっと見渡す。
何も無い、橙。
雲も無いんだよね…。
「あっ!」
黒い烏。
咄嗟にそう感じたけれど、本当に烏かどうかは判らなかった。
とにかく速い、その鳥のようなものは露天風呂の上を軽く旋回してすぐに飛び去って行った。
黒い翼が、辛うじて分かったので「烏かな?」と思ったのだ。
「え…ヤバいかな?」
周りのビルからは、見えないようになっている筈。
でも上空は分からない。
…………また怒られる?
でもな…言わないのもマズいよね。
とりあえず急いでお風呂から出て、着替える。
鏡に映った銀髪を見て「目立つよね…」と呟きながらも三つ編みにしていく。
髪は薄い水色なのだが光の加減によって銀髪に見えたり、白っぽく見えたりもする。
本当に明るい所で見ると貝殻の内側、が最も近い表現だ。
遊色で、水色だけが遊んでる感じ。
三つ編みにするとそれが目立って、とても綺麗だ。
本当はこのままで、あのワンピース着たら可愛いのに。
そう思うが、仕方がない。
危険だと言われているのだ。
「絶対、バレるな」と。
さっきの鳥のことを思い出して、サッと髪留めを付けると着替えて扉を出る。
「あ。」
何故か、扉の前では気焔が待っていた。
何でバレたの?
仕方が無いので「怒らないでね?」と前置きして、歩きながら話し始めたのだった。
意外な事に気焔は怒りもしながったが、「エローラと朝食に行け。勝手に色々するなよ?」と言い置いて何処かへ出かけて行った。
またウイントフークにでも報告に行くのだろうか。
ま、怒られなかったから、いいか。
そうして私はエローラを起こしに行った。
「今日はアレなんでしょう?」
「そのはず。」
私は朝食のパンを飲み込みながら、エローラに答える。
今日は素朴なパンに豆っぽいクリームスープに果物。
久しぶりにアイプを見た私は若干テンション高めだ。
エローラは勿論、普通に食べているが初めてアイプを見るレナなんかは、「うわ…………」とか言いながら蛍光ピンクのアイプをパクパク食べているエローラを恐ろしいものを見る目で眺めている。
そもそもあまり色が無いシャットだが、どうやらレナの世界もそう変わらないらしい。
「美味しいよ?」
私は自分が初めてアイプを見た時の事を思い出して、懐かしくなった。
ティラナも、ハーシェルさんも元気だろうか。そんなに経ってないけど、少し、寂しくなる。
エローラが私の表情を察して背中をトントンしてくれた。
こういう所が、やっぱりお姉さんだよね。
「ほら、ヨル、のんびりしてると遅れるわよ。」
「あ、そうだった。」
今日はシェランとの約束の日だ。
彼の為にも遅れる訳にはいかない。
うん。気合入れなきゃ。
私達は朝食を終えると、エローラを見送り寮の入り口で待つ。
リュディアとシェランとは、ここで待ち合わせだ。
今日は割と早めの時間だからか、まだ誰も通らない。
ただ、あの橙の像だけが佇んでいた。
「ねぇ。あれさ。」
「うん?」
「多分、あんたよね。」
「…え?」
レナの顔を見る。多分、「あれ」とは橙の像の事だろう。
誰が作ったのか知っている様子のレナ。
像をじっと見ながらレナは続ける。
「だって似てる。靴もそっくりじゃない?服装が辛うじて違うくらいよ?…………気を付けなさいよ。」
「気を付ける?」
「何にせよ、像まで作るって事は執着してるって事よ。何かやらかしたの?」
「…………うーん?」
特に覚えは無い。
イスファとは最近会っていないし…………。
「あ。」
「え?なに?分かったの?」
「うーん。分かんないけど、原因があるとすればアレかな…………。」
「なによ。」
「うーん。今度、招待するわ。」
多分、みんなを連れて行くには気焔やレシフェに聞かなければならないだろう。
確かイスファの時に怒られたし。
よく話をしたとすればあの時しか思い付かない。
でも、執着?されるような事なんて、全く思い浮かばないんだけど。
「お待たせ。」
「あ、おはよう。」
始めに来たのはリュディアだ。
今日も紺の綺麗な髪をきっちり結んで、できるお姉さん風だ。
順調にまじない道具に進んで楽しそうなリュディアは、今日の道具も手伝っているらしい。
「ごめん、待たせた。」
すぐにシェランもやってきて、みんなでゾロゾロウィールに向かう。
一体どこでやるんだろう?
二人について行くと、あの、始めにあいつとシェランがやり合ったホールに着く。
あの広い、ドームのような、煙突が見える所。
そこには、既にレシフェが待っていた。
「お前達に試して欲しいのは、盾だ。」
私とレナはレシフェの説明を真面目に聞いていた。
リュディアはそもそも一緒に作ったので説明要らずで、ただ実験するのにいきなり青エプロンからだと危険、という事で最初は見学するようだ。
本人は大丈夫と言ってたらしいがそれは私も危ないと思う。
リュディアは試したくて仕方がないみたいでウズウズしているけれど。
私は予備みたいなものなので、ちょっと話半分で説明を聞いていた。
だって、少し離れた所でシェランが試作の槍や剣を色々変化させたりしてとっても気になっていたのだ。
いや、見るなという方が無理がある。
シェランがこの前あいつと戦った時の動き。
普通じゃなかったけど、何か運動をやっているのだろうか。
こっちでスポーツとか、あるのかな?
彼は滑らかな動きで腕に着けている多分腕輪のような物を、器用に剣や槍などに変化させている。
ちょっとシェランが何か呟いて腕輪を触る。
すると長い槍だったものが滑らかに剣に変化して、それを振りながら進むシェラン。
かっこいいな…………。
「おい。いい加減にしろ。」
「え?」
振り向くと、呆れた顔のレシフェとレナがいた。
あら?だって、ねぇ?
私、一人でだいぶ見惚れていたみたいだ。
「とりあえず、お前は何もするな?まず、見てるだけだからな?」
この前の事がある。
レシフェはくどいくらいに私に念を押すと、レナに立ち位置を指示しながら道具を渡す。
それは丸い形のペンダントだ。
あれをどうするんだろう?
始めの方の説明だと、基本、本人のまじない力を増幅して盾となり大きくなる、と話していた。
だからシェランのまじない道具の攻撃に同じ黄のレナの盾だと余裕を持って防げる、という実験らしい。
分かっていてもやっぱりドキドキするな…………。
大丈夫かな…。
でもあまり心配すると、またやらかしちゃうかもしれないし。
なんだか不安になってきた…。
「ねぇ。」
レシフェの側に行って、話しかける。
私の不安そうな表情を見て察したのだろう、きちんと説明してくれる。
「この前お前達に教えた呪文は攻撃の衝撃を防いだり、広範囲の攻撃なら防げるがああいう剣、弓、槍とか一点集中型の武器だとまず防げない。やはり、盾が必要だ。だが道具や防具も何も無しで強い盾を作るなんてまず普通の奴は無理だ。今はあのくらい小さくて、持ちやすい、使いやすい防具を研究してる。」
それって、戦う事を前提としてるって事だよね?
レシフェの話を聞いて、漠然と不案になる。
そんな事態になるの?
いつ?ここが?
ラピスは大丈夫?
みんなの分は出来るのかな?
「あまり不安になるな。大丈夫だ。その為に俺らが今やってる。シェランも元から鍛えてるから、武器の扱いも上手いしな。」
「シェランはレナと同じ所から来たのよね?」
「そうだ。俺も居た、グロッシュラー。あそこは色んな事を教えてるが、勿論戦い方もだ。いざという時は兵にもなるよう、訓練させられる。」
「…………。」
「だーいじょうぶだって!…………お前の事さえバレなければ。」
じゃあ私の事が知られれば、戦いになっちゃうの?
レシフェは大丈夫、大丈夫と言うけれど不安はどんどん膨らんでいく。
「だから、本当に気を付けろ。あまりみんなに力を見せるな?お前さえ隠せれば、やりようはある。予言の事もエイヴォンが調べてるし、ラピスもなんとかなってきてる。」
じっと、私の目を見て話すレシフェ。
ティラナのくりくりした目を思い出す。
「ただ、この前の休憩室の事もある。万が一の事を考えておく必要はある。備えあれば憂いなしだからな。」
「その諺、こっちにもあるんだね…………。」
「ん?ああ。最悪予言通りになったとしても、あいつらが箱舟で逃げるだけだ。後はこっちでなんとかすれば良い。もしくは箱舟計画をぶっ潰せばいい。今まで通りならそう問題ないんだ。だがな、お前が知れるとどう頑張ってもドンパチだ。」
言っている事は、分かる。
私が消されれば、もしくは消される方向になればシンが黙ってない。
取り込まれる方向だとしても…………同じだろう。
勿論、シン以外にも私を守る為、みんな…………。駄目駄目、無理。
「解るな?実際、揉めるとしたら原因はお前以外はあり得ないんだよ。」
「分かった。とりあえず頑張る。」
レシフェは私の言葉に「ホントかぁ?」と言いながら、とりあえず準備に入った。
「絶対、黙って見てろよ?」
シェランとレナが離れて向かい合う。
盾の防御力を試す為なので、先にレナが何か呪文を唱え、ペンダントに触れる。
するとペンダントが黄色の光を帯び、レナの前でそのままペンダントが大きくなったような丸い盾になった。
レナの膝まで隠した盾はその、オーラのようなもので更に盾を囲み、床までをカバーしている。
どうなってるんだろう、あれ。
あそこも安全なのかな?
レナはそのままペンダントを握っているだけで、盾はレナの前で静止している。
それにしても、すごい。
これをレシフェが手伝ったとはいえ、シェランとリュディアで作ったのだ。
二人とも、優秀過ぎると思う。
そして向かい側にいるシェランも呪文を唱える声が聞こえてきた。
いよいよ。
シェランは腕輪だからか、そのまま腕をスッと上に上げる。そして下ろし始めた時には既に手にはボウガンのような機械っぽい弓が握られていた。
あれ?もしかして、あれを打つの?
駄目駄目、大丈夫なんだから、手出ししちゃ駄目なのよ。邪魔になっちゃうのよ?
自分に言い聞かせる。でも、私の想像している弓はこの前、あいつが出したみたいな旧式の所謂弓だ。
あんな、ボウガンみたいなのじゃ、ない。
威力の違い。
実際ボウガンを打つ所を見た事は無い。
でも絶対普通の弓より殺傷能力が高そうに見えるそれは、機械で打ち出すタイプのものに似ている。
片手で構える、シェラン。
駄目駄目。もう、目を瞑っちゃう?
しかし、私が一人まごまごしている間にレナがシェランに向かって頷いた。
シェランの指が引き金にかかる。
「!」
駄目! プツン
パァン!
「おーーーっ。」
「分かっててもびっくりするわよね。」
「大丈夫だったか?」
「うん。ちょっと衝撃はあるけどね。」
「「おや。…楽しそうではないか。」」
「お、前…………。」
「「フン。お前か。お前の顔など見たくも無いが?」」
「…ちょっとこっちへ来い!ああ、お前らは何度か試してみろ。シェラン、武器も変えてみろよ?すぐ戻る!」
「何しに来た?ヨルは?」
「「閉じておる。」」
「?邪魔しないようにか?何故だ?お前達はこんなにポンポン入れ替わるのか?」
「「煩いのう。近づいているからの。仕方がなかろうよ?フフ。」」
「お前…………。とりあえず帰れ。このままだとまずいんだ。ヨルが狙われる。」
「「ほう。我に物申すか。…………。」」
「…………。」
「「フン。その様な不届き者、塵にしてやればよかろう。あんな小細工、せずとも我がちょいとやってやろうか?」」
「…………。お前に借りを作るつもりはない。」
「「ほう?」」
「これは俺らの問題だ。確かにお前がやれば何の苦労もないだろう。だが、それじゃ意味が無いんだ。お前らが変えたところで俺らが変わらなければ意味が無い。」
「「ふぅん?あながち馬鹿でもないようだな?」」
「いいから早く帰れ。出てくるな、本当に。ギリギリだぞ?」
「「…またな。」」
「行ったか?!クッソ綺麗だけどそっちは御免被りたいな…………。おい?ヨル!?」
痛い。
「おい!しょうがないな。気焔か?」
ん?気焔?
「何ぞ?呼んだか?」
「ああ。良かった…。また、出たんだよ。あっちが。ちょっと引き取ってくれコイツ。まだ俺は実験の途中だ。」
「…………。分かった。ヨルは連れて帰ろう。あとは大丈夫だな?」
「ああ。何故出たのか、多分無意識で力を使わないよう、抑えたみたいだな。あいつは「閉じてる」って言ってたが。分かるか?」
「いや…まぁ何とかしよう。」
「ああ。任せたぞ。それにしても出過ぎじゃ無いか…………。」
ふわふわしてる。
きっとこの暖かさは気焔だ。
どこ行くのかな?
ていうか、私実験中だったよね?
何で気焔に運ばれてるんだろ?
まぁいいか…………。
ん。ベッドだ。
布団?うん?え?気焔も寝るの?
え~起きづらいな…………。
どうやら部屋へ帰っきたのはいいが、多分、気焔は私の隣に寝そべっている筈。
そして多分、私の事を見ている。絶対。
朝起きて、気焔が目を瞑っている時もあるけど大体目を開けている時は私の事を見ているのだ。
しかも、ニコニコ…も嫌だけど、「無」の金の瞳で。
中々怖いんだよね、アレ。
なんだか考えている事も全て見透かされていそうな、あの金の瞳。
私をいつも見ている、優しい瞳じゃない、多分、彼本来の瞳。
どうしよう。このまま寝ちゃう?
「お主は…………。」
気焔が突然喋ったので、ピクッとしてしまった。
絶対、起きたのバレてる。
このまま寝たフリをするのも気まずい。
仕方が無いのでそっと、目を開けるといつもの優しい瞳だった。
ホッとして、「どうしたの?」と問い掛ける。
「いや。大丈夫だ。」
大丈夫?「なんでもない」とかじゃなくて「大丈夫」?
急に、心配になる。
何か、また気焔が遠くに行きそうな気がして服をギュッと掴んだ。
どうしたらいいんだろう?
結局、この前どこにも行かないって約束してくれたっけ?
何だか私が恥ずかしくなって終わった気がするな…………?
気焔は「ハイハイ」みたいな感じだった様な気がする。
でも、多分…………。
あれからちょこちょこ考えては、いた。
気焔が大切にしているもの。
すぐに思い付いたし、どんなに考えても、それしか思い付かなかった。
多分、それは姫様だ。
だって元々姫様の石だしね。
そう、仕方がない事なのだ。
もし、私がどんなに離れて欲しくなくても、その時が来れば気焔は姫様の元に、帰る。
帰っちゃうんだよね…………。
しょうがないし、引き止める権利は私には、無い。
私はただ、姫様を探す役目を負っているだけ。
それ以上でも、以下でも無い。
今は、だから守ってくれているだけなんだ。
駄目。あんまり甘えちゃ後が大変。
大丈夫、私には朝もいるし。みんなも、いる。
なんならレシフェも…………無い無い。
結局、私が「一番がいい」と言った時も、気焔は何も答えはしなかった。
そういう事なんだ。
…………でも何か変わるわけじゃ無い。
私は今まで通り姫様の服を修復するし、石も探すし、みんなと頑張ればいい。
頼りすぎなければ、いいだけ。
うん。オッケー。
そこまで考えると、私はベッドから抜け出す。
そのまま、寝ると思っていたのか気焔は少し驚いた顔をして私を見ていたけど、ちゃんとニッコリ笑って言った。
「ちょっと、女子会してくる。」
エローラが、もう戻ってる筈だ。
隣の部屋だから大丈夫、とそのまま気焔の顔を見ずに、部屋を出た。
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