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いつか
しおりを挟む臙脂色の密な絨毯、豪奢な硝子の青い灯り。
濃茶の重厚な腰壁、地紋が美しい紺色の壁紙。
ふかふかの絨毯を小さな足音がパタパタと走る。
精巧な彫刻が施された、厚い大きな木の扉。
大きな木が描かれたその重い扉を開け、「そこ」に行くのは、久しぶりだ。
軽く息を吸い、思いきって扉を押す。
古い蝶番が少し軋んだ音をたて、開いた隙間から青い光が漏れた。もう一息、扉を押すとそこから小さな足音が滑り込む。
それを確認して、中に入った。
相変わらず豪奢な造りの、祈りの場。
清浄な空気の中、高い天窓から差し込む光が天使の梯子の様に見える。
「わぁ。凄いね!あ、あれだ!!こっちこっち!」
「ちょっと待って?焦らなくても人形は逃げないよ。」
「これ?おばあちゃんが言ってたのって。とっても、素敵…………。」
「そうだね。大切な、神様だからお祈りしておきなさい?」
「はぁい。でも、凄く綺麗ね?こっちの男の子が白、赤…金色で、こっちの女の子は白、青…銀色?かな。キラキラしてるし、なんだか幸せそうだね?」
「そうね。やっと、会えたからね…。」
長い、長い旅を経てようやく一緒になった二人。
今日も青い光が差し込む聖堂の最奥にひっそりと並んでいる美しい、人形。
以前は闇に包まれていたこの聖堂も、あの子のお陰でこうして光が差し込むようになった。
今も、元気でやっているだろうか?
たまには会いに来ると言ったまま、もう私はおばあちゃんになったよ。
まぁ、私はあの子がどこかの世界で元気でやっているなら、それだけで、いいんだけどね。
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