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8の扉 デヴァイ 再
やること やりたいこと
しおりを挟む出てきた 「思い」の
「解放」と「癒し」
この頃の 私のテーマ
「すべて」の「なか」に ある「自分」
即ち 「しっかり 自分の 手当もすること」
ただ、神域に「在る」ことで
それは段々と私に馴染み、その「こと」すら自分の一部になっていく。
そう「心地良く ある」こと。
どこまでも広がる白、拡大された領域、深くなってゆく「私」。
それを全身で感じながら、今日も一人、佇んでいた。
時折 混じる 真珠の雫
静かに ひかる 金銀の彩色
薄灰青の 点描 奥行きのある 縁
不思議な深さを湛える 青銀の 大きな鏡
最近私の神域に創り出されたその鏡は、きっと私の「チカラ」から、出来ている。
フワリ、フワリとみんなの間を舞いながら
キラキラと光る糸を巻き取り紡ぐ、しなやかな手を見ながら思う。
「解し」「洗い清め」「丁寧に」「手厚く」
「他人にそうする様に」
薄く金色に光り舞う慶の動きを感じながら、胸にそっと手を当てた。
「私が 感じること が みんなに 還る」
それが、分かるから。
「自分」の、「想い」にも、丁寧に。
「自分の想い」だからこそ、丁寧に。
地道なこの作業の繰り返しなんだ。
私を純化する、純度を上げるということは。
しかしそうしている、中でも。
「副産物」が生まれてくることに、私は気が付いていた。
いつの間にか 「カケラ」から「パーツ」から
組み上げられていた 青銀の大きな鏡
四角く大きな それは 少し歪だけれど
なんとなく不思議な写り方をするそれが 逆に
「真実」を 映し出す様で 気に入っている
私よりも大きな その鏡は
大層な額縁に入っていて
しかしそれは 豪華と言うより 繊細で 濃密な
奥行きのある細工が施されている
小さな小さな真珠から 美しく大きな丸の真珠
青いカケラ ビーズ 鈍く光る金銀細工
大きさと重そうな出立を前に しかし感じるのは
透明度の高い 何処までも深い湖と 静寂だ
あの、黄金の光を浴びてから 以前より
より私の色が出せる様になった気がする。
だから、これは。
あの時、少し落とした「寂しさ」のしっぽの様なものだと思う。
その他にも
余った糸から出来る「端切れ」「糸」
慶の沢山の手から紡ぎ出されるそれらは
沢山の「いろ」があるけれど どれも
「私の色」になっているから 統一感がある
だから、組み合わせても素敵だろうし。
グラデーションで、織ってもらっても綺麗だろう。
星屑から生まれる「カケラ」は ガラスだろうか。
こちらは「潤い」が多い「想い」が変換したのだと、思う。
透明で、純粋。
だけど少し、「涙」を含むものだ。
真珠は。
「核」が黒い不純物で、私の「なか」の「黒」から発生する。
糸になるもの、ガラスになるもの、「なにが どう」なのかは はっきりしないけど。
真珠はきっと、私の中の黒を包み込もうとしている私の「なかみ」で、それもまた美しく転換して「そのかたち」になるのだろう。
自分の「なかみ」が、色々な美しいものに転換する。
それはとても良いことだと思うし。
「黒は黒でも 純粋な黒に する」
「黒を白に転換する」
「暗色の明度を上げる」
そんな 風に。
「私の好きな色」「思う色」に、すればいいのだ。
ルールなんて無いし 黒くても、素敵だ。
フワフワと楽しそうに舞う、沢山の蝶を見ていると本当にそう思う。
そう、その「副産物」と同時に、仲間たちにも変化は起こっていた。
ウンが持っていた、シンプルなリュートも徐々に色が着いてきているし。
ラーダの衣や、窮の装備もなんだか豪華になってきている気がする。
無意識にやっているのだろう、どこかで見た覚えのある組紐の配色、窮が持つ弓の様な武器と言うか、道具。
リュートは無地から少しずつ色が増え、紋様、彩色、この頃は螺鈿の様なキラキラしたものが増えた。
きっと、「これまでの私」が知っている「美しいもの」が「私の色」で詰め込まれた、それらは。
やはり、魂が震えるから出てくるもので。
それが本来の、姿なのだろう。
「それぞれの「魂のいろ」が分かる、「もの」が創れたらいいよねぇ………。」
相変わらず小川に流されながらも、そんな事を考えていた。
だって、「綺麗なもの」「美しいもの」「好きなもの」が、生まれてくる度に。
どうしたって、考えてしまうのだ。
世界のこと、みんなの「想い」、それぞれの、色。
「シリカ、どうしてるかなぁ。………今度こっそり覗きに行こう。」
あの、光を感じて来てくれた、彼女の様に。
自分の「特性」「好き」を、生かして。
それが、「個性」で「売り」になって、「交換」したり「商売」すれば、一番いいと思う。
「うん、それなら女性も参入できるしね?………まあ、でもそれまでの道のりが遠いのかもだけど…。」
常々、思っていたことだけど。
「働かないと 生きていけない」それは、当たり前のことなのだろうか。
「魂を 輝かせるだけ で 生きて いける」
そんな世界を 実現する為に。
私達は 「進化」するんじゃ ないの ??
くるりと回る世界、懐かしい光景。
ビルの谷間、アスファルトの道路。
毎日通う、学校や仕事。私の世界。
「毎日 当たり前の様に 行く仕事」
「仕組みを作り出す為 作られた仕事」
「便利だけど なくてもいいもの」が
溢れている 社会
私の世界は、そんなものが多いと思う。
たまに家に来るセールスの人、入ってくるチラシ。
「便利なもの」は、知れば勿論欲しくなるだろうし、確かに人によって必要な物もあるだろう。
でも、要らない物も沢山あると思うし。
強引な勧誘や、勢いのあるうたい文句を見ていると「そこまでして」と思ってしまうのだ、私は。
「勧誘」や「お願い」を断れないタイプの私には、それが不思議だった。
いつも玄関で困っているとお母さんが代わってくれるけど。
子供だから、対応しなくていいのだろうけど。
子供なのに、関係なく捲し立てる人だって、いるのだ。
「今の私」で考えれば。
それが「求められると応えなければならない 差し出さなければならない」と思っていた「私の部分」なのだと、解るのだけど。
「本当に必要なもの」だけがある、社会なんてないのかも知れない。
「本当に必要なもの」は一人一人違って、定義ができないから混乱するのも、分かる。
でも。
「なんか、無理して働いてる、っていうか、「なにか」を見ない様にして働いてるって言うか。「仕事のために仕事してる」みたいなのが疑問なのかな………。」
それとも。
その「心の声」を無視した生き方が。
気になっていたのかも、知れない。
今 思えば。
そう
私達は。
発展してきて。
水だって水道から出るし、お湯もすぐ出来る。
洗濯も洗濯機があるし、掃除ロボットだって出来た。
でも。
その、「余った時間」を。
なにに、使っているのだろうか。
それが「仕事」ならば。
「意味、あるのかなぁ…………??」
何故だか私の頭の中に「近現代の私」は、殆どいない。
まだ気付いてないだけなのかも、知れないけれど。
「殆どの私」は、そこそこ古い生活をしていて、畑があって家畜がいて。
洗濯だって川か井戸か。
そんな記憶しか、思い出していないからなのか、その「家事」に充てられていた時間がまた「仕事」に転換しているのが、不思議でしょうがないのだ。
「内で働くか」「外で働くか」その違いはあるかも知れない。
だけど。
なんか。もっと。
世界は。
「創造性」や その人独自の「工夫」、「色」を
表して
より 彩りの いい 鮮やかな 世界に。
なっている と 思ってたんだ。
なんとなく、だけど。
「「発展」の、方向性の違いなのかな………。」
確かに機械化した方が良いものや、例えば科学、それに医療の発展は。
ある程度なくてはならない、ものなのだろう。
でも、どこかで道が、一つの方向に定められて。
みんなが、同じ方へ行き過ぎて。
「物質的」な もの に寄り過ぎたんだ。
何事も、「バランス」だから。
それは「世界」でも「国」でも「地域」でも
「個人」でも、「同じ」で。
結果としてやはり、それは崩れ、物が溢れ。
今、地球は岐路に立っていると思う。
「デヴァイだって、そんな感じだもんね………。」
「見えるもの」「見えないもの」
「物質」「チカラ」
「各々の色を どう 生かすのか」
「うーーーん。でも、ここはまじないがあるのに、なんで「見えないもの」が、無い風な訳??なんでだろうな?」
まじないがあって、力を使える人がいて。
不思議な事も、あるのならば。
「うーーん。分からん。」
「でも、なぁ。とりあえず、具体的に私が出来ることって、………無いんだけど。」
女性に、上を向いて欲しい。
デヴァイでの願いはそれが大きい。
だって 私達は
「自分の色で 輝きたい」から 発展 してきて
それぞれが 生活を
「生きる」 ことを。
楽しむために 生まれたのでは ないの ?
「繋がっている」ことを、当たり前に思える様になった、今。
胸にあるのは、そんな思いだ。
私達 は どこまで 発展して
どこまで 拡大 して
「大きいこと」は いいこと なの?
「拡げる」 「強い」「多い」
でも。 それは 「他」を侵害する程
大切なこと なのだろうか。
壊された生態系、汚染された大気。
「なにか」が 足りなくて
バラバラに 離れてしまった
この 世界 も。
結局 「行き着く先」は。
学ばない、私達が 辿る 道は。
キラリと光る「カケラ」
くるくると 回り始める それは。
「いや、「同じ」には。ならない。させない、し。うん、え?いや?もしかして……… ?」
その 為に
いやいや いや?
でも そう
そうなんだ
やっぱり 私 は。
「繋ぐ」 「ひかり」
「何処も」 「同じ」
「ひとつ」 「世界」
「次元」 「瞬間」
「狭間」 「跳ぶ」
えっ
そう そう なの ???
しかし。
くるくると回り着地した私の頭はある程度、あるべき場所にピースが嵌り、「いつもの色」を放っている。
そう いつも みんなに。
言われていた あれ
「君は 世界を繋いで 帰って行く」
「……………まあ、そうか。そうなのか。「そういうこと」か………。」
私の世界だけが「例外」なんて。
ある訳が、無かったんだ。
だって「全て」は「ひとつ」で、「繋がって」いて。
それは もう 知っていること だから。
「うん、まあ。…………うーーーん。」
結局、唸ることは変わっていない。
しかし、なんだか納得がいった感は、ある。
「えーーー。だから、結局。「全部は繋がってる」から、こっちが良くなればあっちも。良くなる、ってことだよね…?それはなんか、いいかも………。」
くるくると回る景色、鮮やかな色は見慣れた看板、近所の景色。
あそこだって。
ちゃんと「私の場所」で。
いつか、戻るのか、どうなるのか。
未だ持って、全く予測ができないけれど。
「まあ。分かってる未来なんて、つまんないもんね…………。でもハッピーエンド、なのは。なんでか、「知ってる」んだけどな………。」
パシャリと水に手を落とし、その境界の感触を確かめる。
半分 融け込む 「私の 水」「繋がり」「神域」
「今」、「ここ」で。
「生きる」こと。
何故だか、私のこの「人生」に。
もう、悲惨な思いや虐げられる経験は、含まれていないのが、分かる。
「こうなったらどうしよう」、時折そう思う事はあるけれど。
それが「現実」に「今」に適用されないのが、分かるのだ。
「暗い人生は 今じゃ ない」
はっきりとある、その想い。
どうしてなんだろうか。
でもきっと。
「もう いいんだ」
あの 黄金の ひかり
金色の水流 あれに 解されたから。
わかる
きっと 「今の私」は 「最後の私」で。
だから 「これまでの私の 集大成」として
この「生」を めいっぱい 楽しんで。
「終わり」に する のが わかるのだ。
「そう なるように できている」
瞬間
自分の「なか」に 差す 白銀の光
キラリと 舞う 青銀の真珠と 蒼
揺らぎと共に齎された、新しい「色」が
頭の中に靡きながら 展開している。
「ああ。……………なんか。わかんないけど。ありがとう。」
何処から来たのか 誰が 齎したのか
それも 分からないけれど。
「私の為の ひかり」
それだけは、解っていたから。
ゆっくりと、空を見て、そう 言って。
そっと、目を 閉じたんだ。
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