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5の扉 再びのラピス 森へ
持っているもの
しおりを挟むエネルギーの 質
物質自体が 持つ 質感
組織構成 色 形
組み合わせ バランスと その 意味 意図。
「ふむ。」
同じ 「黒い石」でも 違う
エネルギーの質 発しているもの
周囲に創り出す その「場」。
「面白いな。」
繊維質 塊 硬度 水分量 透明度
結晶の形や連なり 純度の違い。
「こっちの黒は、「地面」の黒。でも、人間ぽくもあるな?どっしり、でも少し硬くてでも、柔らかい。でもこれは繊維質で「通ってる」から、なんか「濾過器」。私に、近いな?」
そう
同じ 「黒」でも 色々あって
それが齎す 「効果」と言えば
少し違うかも 知れないけれど。
「うーん、「影響」?の方が、 近い??」
そこに 「あるだけ」で
「場の空気を変える」「それ」
それは勿論「エネルギー」でもあって
それ自体が「チカラ」を 持つ。
うん? でも 「あれ」も。
そうだ な ?
いやいや、待って 話が ズレる。
いや、同じなのかも 知れないけど。
「んで?なんだっけ?」
朝からダイニングテーブルの上 「黒い石」を眺めながら
石達と睨めっこをしている わたし が ひとり。
うん
なんだ なんだ、この子達の 「発している なにか」が
気になって 並べ始めたら
うん 終わりがない 疑問に ぶち当たったのよ
しかし、「疑問」では ないのかも知れない。
それは 「事実」「現実」「もの」「物質」として
ここに 「ある」「存在している」
それそのものの「エネルギー」「違い」
それを「検証」して いたのだ。
「うむ。ある意味 勉強。」
「えっ、何が?」
「 ウヒョッ 」
「ヨル…………「ウヒョ」は、無いと思うわ、「ウヒョ」は。」
「あっ」
エローラ さん。
あ、そうか 今日は 約束の日
すっかり失念していたけれど。
エローラから「しっかり話を聞かせてもらいますからね」と
ある意味「恐ろしいセリフ」を 言われてから 暫く。
「確かに。今日、約束してたわ 。」
「やだ!忘れてたの?」
「いいや、うん。いや?」
「どっちなのよ、もう…………。まあ、いいけど。」
「エヘヘ」
「で?何?石が、どうかしたの?」
「あー、これなんだけどね 」
そうして私があれこれ、エローラに
「色が」「質感が」「結晶の」
「なんやかんや」を。
説明し始めて、暫く。
途中途中、話に気を取られ
止まりながらも用意が出来たお茶を注いでいると
じっと黙って私の話を聞いていた彼女は いきなりなんの、話なのか。
しかしきっと 私の「核心」でもある、その「性質」の話を始めたのである。
「成る程ね。確かに、シャットにいた時から思ってたけど。ヨルは細かいって言うか、なんだろうな…………その、見る所?視点?場所?ポイント?が普通と違って。繊細で、だからこそ「ああいう色」が出せるんだろうけど。でもそれってやっぱり見えないと、できないから。私も想像では「こう」って分かってても、出せない色とか組み合わせって。あるもの。」
「 ほ う?」
「「頭の中で描けるけど できない」のと、「頭の中にも無い」のは、また違うんだろうけど。うん、その「違いが分かる」所からなのよね。ほら、生地の色とか相談してるとどうしても、そうなるじゃない?」
「確かに。」
「でも、それってやっぱりある意味「才能」だから。その拘りとか、譲れない部分とか。それがそれぞれ人によって、違って。だからまじないを生かした職業が成り立つんだと思うんだけど。………えっ、そんな話だよね?」
「うん。多分、そう。」
流石はエローラ
なんとなく なんだろうけど。
私の顔を見て、「違いの比較」をそう取ったのだろう。
午前中の まだ高い光
窓からの日は そうまだ深く差し込む事なく私達の顔は
照らされていないけれど。
充分 見える細部
エローラの 灰色の髪は今日 綺麗に纏められているし
結婚してから シックな髪型
しかし それも大人っぽい格好に 似合う彼女
流石のセンスは やはり更に新しく更新されても いる様で。
そして 彼女の勘も。
しかしそれは、当たって いる
でも きっとエローラは
今もう既に 「そう」だから。
きっと 解るんだろう けど。
「ん?それで、何か悩んでるのまた?…………でもね。外見とか、なんとかそれも全部含めて、「ヨル」なんじゃない?」
「 」
?
パチクリと瞬きで返事をした私に
違う角度から齎される その話。
それはやはり 「同じ黒の石でも 違う」事と 同じで。
「人 一人一人が それぞれに持つ
波長 いろ 性質の 話」だったんだ。
「だって、それって「ヨルしかできないこと」だから、きっと「そう生まれて」「その容姿」で「その性格」なのよ。それってやっぱり、意味があると思うけどな。モデルを探してると、そう思うもん。「その人だけにしか 出来ない表現がある」って。」
「なるほど、それは 確かに。」
「だからヨルはそれを生かして、色々やれば、いいのよ。ほら、劇に配役がある様にお姫様の役の人はそれをやらなきゃだし、商人も素敵だし、ヨルは教会のアレだし。てか、他にその役、やれる人、いや「人間」?いないから、多分。」
「うっ 」
「何を迷ってたの?えっ、迷ってた?まあいいじゃない、「女神」でも「神」でも。でもさ、もし神様がいるなら。絶対、みんなにそれぞれピッタリな「役」を。用意してると、思うけどな?まぁでもやっぱり、「魔女」はここではあんまりおススメしないけど。」
「みんなそれぞれのピッタリな 役」
その言葉に大きく頷いて、それと共に自分の「なか」にもそのエローラが齎した、違う色のカケラをポンと 放り込む。
そう 「神様」とか
「誰が」「なにが 」 「世界」を創ったのか
それは それぞれの解釈で いいんだろうけど。
「本題」はきっと
「みんな違う それぞれ本来の色でひかる」
それだけで 良くて。
「そうなん だよね 。」
ポツリと呟くと、話し終わってすっきりしたのか。
エローラは、ゆっくりと優雅にお茶に口を付けていて
その伏せられた睫毛に、視線が止まる。
そうしてじっくり 自分にいろを沁み込ませながらも 「睫毛は灰色なのか」を観察し始めた 私
しかし、その時。
残っていた紫のカケラが、目の前へ ポンと飛び込んできた。
「魔女はオススメしない」
「うん? 」
どうやらエローラの中で まだ「魔女」への
イメージは払拭できていないらしい。
あんなに おススメポイント
売り込んだのに。 ?
ハーブティーやオイル、私が創るルシアの店に卸している商品は「魔女の薬」というとっても素敵なネーミングを課している。
始めはみんな、手に取るのを躊躇う らしいけど。
しかし今では密かな人気商品になっているらしく、私も定期的に創る様にはしている。
ハーブ達も 応援すると
褒めると 伸びがいいし
花達の香りも うん
とっても深く、なるのだ。
「やっぱり。「魔女」も、いいよ。うん。」
「ちょっと。今、そっちの話じゃなかったよね?」
「え うん?」
私の明後日の方向を見咎めた灰色の瞳は
「パン」とテーブルに手を置いて。
「で?彼とは、どうなの?」
と きっとエローラ的「本題」を斬り込み始めた。
「えっ、てか逆に。今、そっちの話 だったっけ ???」
「いいのよ、それは別に。」
エローラ的には些細な事なのだ。
私が 女神 だろうが 神 だろうが
魔女だか なんだか よく わからなくても。
「で?」
「えっ。」
「今日こそ、吐いてもらうわよ。そりゃもう、洗いざらい。」
えっ
「て、いうか。したのよね?それは、そう、なのよね???????」
え エローラ さん 。
「 ぇ ぅ う? ん? まぁ ええ 。 そう?なの かな???」
「えっ。てか、それでそうじゃなかったら。…………うーん、なんか自信失くすわ。でもヨルだから、なぁ…………。」
「えっ 」
エローラ さん それ
どういう 意味 ???
「ま、ま、それで?なにが、どうなってそうなったのよ?奥手のヨルが。」
「えっ、うん、まあ。はい。」
そうして。
案の定 ガッチリとエローラに ホールドされた私は。
逃げ場を失くし
早めに 抵抗も 放り投げる事に して。
「その話」を 洗いざらい 吐く事に
なったので ある。
うむ。
☆14
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