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5の扉 再びのラピス 森へ
癒し
しおりを挟む「 ぁ ーーーー 」
身体 全体から力を抜く様に
「意識」を隅々まで巡らせながら
「すべて」を吐き出す事を意図して 息と共に 声を出す。
声を 出しているけど 直接耳には届かない 水の中
そう、ここは 久しぶりの小川
小さな泉から 大きな泉へ注ぎ込む そこで。
私は、久しぶりに自分をたっぷりと 洗い流して いた。
目に 映るは そよぐ緑と 青い空
時折 何処かへと 横切る鳥達の 黒い影。
緩く流れる 冷た過ぎない 水
その どの子も私を「大丈夫」「ほら いるよ」と 気遣っていて。
「流すね」「しっかり」「すっきり」
「緩りと」 「丁寧に」。
そう 言ってくれてるのが わかる。
なんとなく だけど。
肌に触れる水の感触が、私にそう言っているのだ。
「全部 貰うよ 流すよ」と。
「 溜まってない様で、溜まってるんだろうな 。」
意識していないが 溜まる澱
それは私が拡大する程 微細な エネルギーを感じ取れば取るほどに。
「引っかかってくる もの」、「拾ってくるもの」
まだ「断ち切りきれていない、糸」の様なものなのだろう。
どうしたって、会いたい人には会うし食べ物を貰ったり エローラが遊びに来たり 私も街へふらりと出たりは、する。
それが 「悪い」訳じゃ ないし
それもわかって るんだけど。
きっと、そこで何かしらの「糸」をくっ付けてきているのだろう。
渦巻く 沢山の色 エネルギーと
感じ取りやすい 自分の「性質」。
その事自体はただの「事実」で、要らないエネルギーは流して終えばいいのだけれど この頃「気付き」も多くて「相談」も多かったから。
知らぬうちに、思ったよりも溜めてしまって いたのだ。
そう 私はなにしろ「生きている」のだから。
「取り込むもの」「食べるもの」「感じること」「見るもの」「聞くこと」
「エネルギーから感じる 違和感」。
それはどうしたって、ある。
定期的に「浄め」は必要なんだ
それは わかる。
だって あの いろも そう だし ??
「いかん。」
チラリと思い出した、金色の破壊力が凄くて
サッと払ってみたけれど。
いやいや どうして
だって 「なか」に 「ある」から
いやいやいやいやいやいやいやいやいやいやいやいやいやいやいやいやしかし
「なにをしている?」
「 ヒョッ 」
「バシャン」と、大きな水音を立てて。
遠くの小魚達が吃驚しているのが分かって、今日はもう小川を諦める事にした。
うん 多分なんか もう無理。
そうして、優しく差し伸べられている手をチラリと見、目を逸らしながらも。
迷わず、その手を取ったのである。
「それは、そうであろう。忘れておらぬか?お前が受け取るから、全ては満たされるのだ。それは器が大きければ、大きな程。時間はかかろうし、工程も多かろう。」
「 ぅ ん 。」
その日の 夜。
みっちりと この色が 満ち満ちている
空間の なかで。
私は 久しぶりに 「どこかに忘れていたこと」「失念していたこと」を
思い出させられて いた。
やはり 「難しく」は あるのだろう
「頭の中」「多重展開」 「幾つもの 視点」
「本質」と「枠の中」
「全てを 視界に入れ 俯瞰して
そして細部まで見る」その ことが。
しかし きちんと「意識して」「意図して」いれば、できるのだ。
だからこそ、ここまで辿り着いたとも 言えよう。
「それを、練習するって。ことなんだよね 。」
隣の温もりを確かめながら、目の前の渦巻く不思議な紫紺に思考を委ね 「考え過ぎない様」、その揺らぎと頭の中を同化させる。
う ん?
そうしていると指先に触れている「金色の粒子」と
紫紺の中の粒子の渦が 合ってきて。
「揺らぎ」 「変化」 「変わって ゆくこと」
そうしてふと 思い出したシンの言葉
「見るに 転じる」という こと
あの時の 「二人の関係性の 変化」。
その 「変化」の意味
それも「今なら」 わかって。
「うん。」
しみじみと頷きながらも感じる 「その 意味」
それは「今の私」から 見れば。
「まだ 殆ど 石」だった 彼が
なにかのきっかけで。
「私を 護る」「想う」「欲する」に 転じた こと
「意思を持った」と いうこと。
ん? でも それって。
一体 結局 「どういうこと」なんだろうか。
ゆっくりと首を捻って
じっと 間近にある美しい金の瞳を眺める。
この 「色」が 「あの 色」で?
私の「真ん中」に 共にあるは
いつもの「金色の ひかり」
それはこの前、夢で。
「やっと 辿り着いた」と。
思った 「それ」だ。
でも この人は ずっと私と共に、旅をしていて。
「 ?? おじい、ちゃんが?金色 で ?ひかり が ???」
目の前の美しい金の瞳は なんの「こたえ」も
映し出しては いない。
ただ「美しく そこにある」、だけだ。
確か。
始まりは
あのおばあちゃんの部屋の引き出しで見つけた「黄色の石」、それが喋り出した事からだった。
それで確か、朝が。
「あれは 惣介から貰ったものよ」って。
言ってた 筈。
「 ???」
「魂」 「ひかり」 「いろ」
「エネルギー」 「チカラ」
「きんいろの ひかり」。
なにが どこからどう、繋がっている のか
さっぱり わからないけれど。
しかし「私が求める 金色の光」が。
「これ」なのは はっきりと わかるんだ。
「 ? ふむ?」
ただ、なんとも言えない優しげな色を浮かべ
私の回想を見守る この瞳
これはずっと グロッシュラーの あの部屋で。
あの頃 から
いや きっと もっと前
なんなら 始めから。
見ていた 「ただ そこにある いろ」
「私を尊重し 護り 導き 時に助け
なにも侵さず なににも侵されぬ いろ」
けれども「共に歩む」と 「決めてくれた」いろ。
そう、自分の中で気付くと。
胸の真ん中にある なにかがぐっと主張してきて
苦しくはないのだけど、少し息を止める。
暖かい 様な 少し苦しいような
でも心地良くて しっかりと「そこにある」なにか
私の「真ん中」が。
包まれている様な そんな気が するのだ。
いや 「包まれている」というか「ひとつ」なのか。
その 「なか」にあるものを感じると共に
最近、出ていなかった涙がジワリと 目に滲む。
この人は 居なかった間
どこで なにを
どう 「変化」「変容」して
でもきっと。
「なにか」の「代償」か 「エネルギー」は
使った筈なんだ。
「私の半身」と なる 為に。
でも ここまで来たから わかるけれど。
それは 「代償」でも「犠牲」でも
「私の為」でも なくて
そうでもあるのだけれど 結局は
「ぜんぶ」「すべて」「彼」の ため
「それが 全てにとっての 最善」それが解るから
彼が やったこと
「そう あるもの」「そうあるべき もの」
ただ それだけなのだ。 きっと。
「 ありがとう。」
その、言わずにはいられなかった 私の「感謝」を
ただ静かに優しく受け止めるその、金の瞳が。
「本当の 場所」
「心から 安心できるところ」
「ああ 成る程な」「そうか」
「安全な 場所」 「私の あるべきところ」
それが 沁み込んで くるから。
溢れそうな涙を袖で拭いて、その「安全」という核心に思いを馳せる。
「私達」は ずっとずっと
「侵されない」「侵さない」
「安全な場所」を 求めて いて。
「動物」であらば
必ず 「生きる」には危険が伴っていた時代
長かったその歴史にやっと 終止符を打ち
「安全 安心」の場所に 辿り着いたのだと いうこと
「世界」を終わりにして 「せかい」へ 出て行くということ
「生きもの」としての 「本能」と
「魂の光」が 両立して在れる
「現時点での 最高の場所」。
それが 「ここ」に 「ある」ことの 有り難さよ。
キラキラと 美しい粒子が渦巻く 宇宙空間
揺らぎの中の 青 紺 紫
目を凝らさないと その渦は見えないけれど
「揺らいで」「変化している」のは わかるんだ。
感じるんだ 全身で。
「本当の宇宙」は どんなだか 私は見たことがないけれど
「深く」「不思議」で
きっと「素敵」で 「面白い」。
その 中でも一際光る 「金色の星」、それはただただ優しく私に「ここだ」と行き先を示す様に光って いて。
ああ 確かに 私は 「ひとりでも立てる」けれど。
「この 光」と 一緒ならば 更に 拡大して
「もっと不思議」「可能性」「未知」へと
踏み込んで行ける、そう 思うんだ。
どうしてなのかは わからないけど。
「 なんだろうね。なんか、うん。」
「よい、たまには休め。お前の中は、忙し過ぎるのだ。まあ、よく感じるのはいいが、やはり休まねば身が持たぬ。」
ぇっ ぅん?
っ ?????
それ どっちの はなし ですか
ね?
私の反応にフワリと彼の「いろ」が変わったのが わかる。
いかん。
とりあえず、これ以上「その目」を見ない様にして 「確かにずっと ぐるぐるしてる」この頃の自分を振り返って みる。
実際、そう頻繁に「出掛けて」いる訳ではないし
森で 癒されてもいるし
ここで 癒されても まあ いるんだけど。
「なんか うん。」
でもきっと。
また、これも「変化の前」の休憩地点なのだろう。
「10の扉」 それも思った ばかりなのだ。
なにしろ
私は 「今の私」を きちんと把握 して
また「精査して」「織り直して」「行く支度」を して。
調えば また 「次の扉」への道が
ふと「降りてくる」のだろう。
「なにしろ、力を抜く事だろうな。」
「 ぅ?ん? あっ、駄目だよ。今日は休むんでしょ?」
クイ、と顎を上げられ「いけない瞳」に見つめられて
「この人 休ませる気あるのかな」と 思いつつも。
きっと この感じは
本気じゃ ない はず。
そう 彼の「いろ」を感じ取って、チカラだけ伝え フワリと懐へ潜る。
もう 寝るもんね。
おやすみ なさーい
その 私の「なかの声」が 聴こえたのか どうなのか。
そっと布団を掛け、髪をゆっくりと梳き始めた その手に。
速攻で眠りに落ちたのは 言うまでもないので ある。
うむ。
☆15
0
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