透明の「扉」を開けて

美黎

文字の大きさ
1,140 / 2,047
8の扉 デヴァイ 再々

私の 境界

しおりを挟む


それにしても これまで 私は。

 「境界」というものを引こう、と 考えた事がなかった。

まだ 自分が「世界」にあった ずっと前は
確かに「幽霊」「呪い」「負の感情」、そんなものは怖かった気がする。


だけど、「あの場所」を レナと 見て 感じて。
祭祀で「光が昇ること」、そんな 沢山の経験をして
 見て 感じて 思って
そうして結果 光達を 置いてこれなかった こと。

 結局 それそこが ある意味
 「わたしのすべて」で

 すべての色を 含みたいこと

 だからこそ「名もなき 光」で 在れる私

 「見えない側」と 繋がれること
 渡り歩けること
 「数多の光」の 指揮をとれる こと。

この「境界を引く」が 違えば。

 きっと こうはならなかった 私の道
 それが今 また 実感としてわかる。
 

そして更に。
ここまで沢山の色を集め そうして最後
あそこグレースクアッドから 黎と 共に来てから。

 更に「変化した 私の認識」
 私にとって 「闇」は なんら 「恐れるもの」では ないし
 以前 夢で訪れたあの子興味の様な 純粋な「思い」も 知った。

 だから 私にとって「思い」は。

 境界を引く様なものではないし
 どんな「いろ」も 含みたいし
 例え 何色が 新しく来たとしても。

恐れる事は なく それが「黒」でも「闇」でも
とんでもなく「腐り落ち 腐敗した色」でも。

私の中にはそれを上回る「何色をも 含む 純粋な透明」が 含まれるから
「何色も 自分の一部である」と 知っているから 
 そうなので ある。


だからきっと 私にとって「境界」とは、「自身と他者」との間に引くものではなくて

 「世界と私」の間に引くもの 

気付いて いなかったけれど
意識していなかったけれど
 
 「違和感」と「私」の間に 引くものだったのだ。

特定の「もの」とか「ひと」に引くものではなく
「本質ではないもの」、そこに引くもの


だから、まだ 引いていなかったんだ。
みんなの 「真ん中本質」のが 分からなかったから。
 見えていたけど 認識できて いなかったから。


だがしかし、「真ん中本質」が見える前に 
恐怖により、それを してしまうと。

 「せかい」が わからない

それを本能的に 知っていたのだろう。
今思えば そう 思う。


しかしここに来て、「世界」への抵抗が ぐっと上がった 自分の目

それは「より高い光」を取り込んだ所為で
だからこそ
「なにをも含む事ができるのでは ないのか」、迷っていた私だったけど。


 それが 違っていたんだ。

 いや 「違った」と言うよりは
 「認識違い」「順番」「方法」
 それが違って。

 「自分の中で 自分の認識を正していた」
 そういうことなのだろう。


確かに より高い光ならば「なにをも含む事ができる」、それは そうである。
だがしかし、「同調」「共同」「共感」その性質が強い私は自分を必要が あって。

 「自分が 納得しやすい 世界のかたち」

それを構築する必要が あり
「視界矯正眼鏡」ではない、私独自のもの
上手に世界に存在する方法を 考え出さなければ いけないのである。

 そう 私は 「生きて」いるから。

「裏側だけ」に存在する事も、できるのだろうけど
この「世界」に 体を持って生まれたからには
表側こちら側」で やる事が ある
それと同時に 展開される 「私の道」

それはやはり「光の道」で。

 「世界」で 自分というものを見つけ
 かたちを はっきりとさせてきた私は

 「裏側見えない世界の私」と
 「表側肉体の私
 それを上手く 両立させて。

 
  「自分のせかい」を創る
 それもにして 創る

それ即ち「具現化」「かたち物質として存在している せかい」それなのである。


「 ああ、 でも。 か。」

イストリアが 言っていたけれど。

  「彼と君、二人が共にある世界」

それはきっと「そこ」だ。

 石であった 彼と 人である私が
 ほんとうに 共に在れる せかい。

  そういうこと なんだ。


「 たぶん。 そう、だよね 。」

なんとなく だけど。

 私は 「彼と私が共にある」、それは
 「私が変わる」のだと、思って いた。

 なんか 不思議な話とか
 ファンタジーとか
 御伽噺的な  そう あんな感じで。

「二人は 幸せに暮らしました」の、私が天に昇る?バージョン。

 でも。

「それって。 違うの かも。」


具体的には 何もわからない。

なにも ない のだけれど ここまで来たから
わかる その「具現化」のこと
私が 今 「やること」、それは「見えないものを 現すこと」それなのである。

 それが どういう「かたち」かは わからないけど。


「 ふぅむ。」


 あっ  でも。

 やっぱり  そうなんだ。


ここまで思考が辿り着くと ポンと 降りて来たカケラ

そう 私達は やはり 「言葉にできない なにか」を 具現化したいと思い 生きているもので。

 沢山の 作品 
 歌  詩  絵  

 あの 
 瞬間に 感じるもの「時を留めておきたい」
 「その 見えないものを 表したい」
 その「思い」が。

 チカラになって 創造 できる。

 それが 例えば「写真」という テクノロジーと なって。

「やっぱり。 より、人に近い 目線  自分のを、写したい からだよね。」

撮った写真から 感じる「それ以上のもの」
描かれた絵から滲み出る「その人の想い」。

 だから やっぱり。

 そういうことなんだ。

 「創造のチカラ」、それが原動力にも なり
 エネルギーにも なり
 それぞれが美しく反応した時 出来上がる「なにか」。

「 そう だよね。 」

  うん。


「だから、それをする為にも。私は、より分かりやすい「境界」を創る、のか。」

 それって なんなのだろう な ?

なにしろ色々、試してみる必要はあるだろう。

あの 夢の中で反芻していた「かたち」、それがヒントになりそうな気がするけれど「どう 適用するか」それは検討してみなければならない。

 それに ややこしいのは 無理だし
 「パッとできる」、それは必須だ。

なにしろ「目に入るもの」、それに対して適用するものだから
瞬時にできる様に したい。


「 う~ん、でも。「違和感」、なら 瞬間、いや見る前、空気 でも。わかるん だけど ??」

 む?

 「空気で わかる」

 なにか ここに。  ヒント が ありそうな
  気が する。


「 えっ 空気。」

 「かたち」じゃ ない けど ??

 でも。

 ものでも ないし な??


  え ~
       でも  でもな

 やっぱり  って

   なんか 「かたち」だと すれば

 いちいち「展開」しないと 駄目? なの?

 「適用」?
 それも なんか 面倒


 てか そもそも。

 そこに 「行く」「見る」「聴こえる」「嗅ぐ」とか
 「その時点」で 感じてしまう ならば ?


そもそも それじゃ「遅い」んじゃ ない の ???


「   ふぅ~~~ む?」

多分 なんか きっと。

 「あたま」を 使うとわからない気がする。

いや 私が 考えたくない だけかも
知れないけど。


「 いや でも  しかし。やはり、頭を使ってしまっては うむ。」

 なんか。  本末転倒 な 気がする。


現時点で、既にこんがらがっているのだ。

なんか。 別に。

 これ って 「考える様な」問題 でも

 ないんじゃ  ない  の  ?????





暫く ボーっとしていた。

ある意味 いつも通り。

重厚感の ある 天井を 見て

 なんか 「軽くなったかも」と 感じてみたり
 チラリと窓へ 目線だけ やって。

 「ああ やっぱり 青いな」
 「青は いい」なんて 思って みたり。


 「てか。 今日、こたえ 出なくない?」と。

 その 問題を 「ポイ」と 放り投げた 時。


 ん?

その、「ポン」と丁度入った 混沌の鍋から
光の粒子が ファッと 舞い上がって。


「   あ。 」


 あれ 。

         かも。


そう、やっぱり「こたえ」が 自分の中から
出てきたんだ。





 あ  そうか。

 「わたし」が 「私自身からだ」が 

  「それセンサー」なんだ。


そうだ。

 思った 筈だ。

 私達は 「光の粒」 「独自の色の集まり」

 「その それぞれの特性を持ち かたち創って在るもの」。

 だから その「多角形のカケラ」、一つ一つが
 自分を構成している光の粒に 当たって該当していて。

 そもそも そこに「違和感を感じる」という事は
 「私のカケラじゃない」「いろ じゃない」
 「粒ではない」そういうことなので ある。


「 ふむ? なるほど?? して?」

だから 私が「紛れもない わたし」で「世界」に存在している、で。

  いい

 「線引き していい」「それじゃないと感じていい」

 「吟味せず 弾いてOK」

私はきっと「なにもかもを検証したい質」だけれど
そう すべきだと思っていたけれど
このこと境界」に関しては そうじゃなくて。


「そっか。 そもそも、「自分がセンサー」に なるんだ。 嫌なら嫌で、いいんだ。ちゃんと理由は きっと「なか」に、あるんだから。」

そういう事なので ある。


「 えっ  なんか。 良かった ?」

そう、複雑なかたち、カケラ 光の多角形の事を解ったのはいいのだけれど 流石にそれを毎瞬展開するのはなんだか億劫である。

 そして 「境界は 線である」
     「かたちである」
     「なにか 他のものである」と いう。

 私自身の 思い込み 

そう、再び私の足を引っ張っていたのは やはり自分の思い込みで。


    えっ

    結局  ? ?


「       なんか 。」

 ねえ。

自分にツッコむ気も起きなくて、とりあえずベロリとまたバーガンディーに ダレた。

 うん 勿論 手元にある白い角の
 制作は 1ミリたりとも 進んでいない。


そうしてとりあえず 弾き出されてきた
 その 「結果」に満足した私は。

 そのまま 疲れてウトウトと
 船を漕ぎ始めたので ある。



 





 








 












しおりを挟む
感想 3

あなたにおすすめの小説

わたしの下着 母の私をBBA~と呼ぶことのある息子がまさか...

MisakiNonagase
青春
39才の母・真知子は息子が私の下着を持ち出していることに気づいた。 ネットで同様の事象がないか調べると、案外多いようだ。 さて、真知子は息子を問い詰める? それとも気づかないふりを続けてあげるか?

どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~

さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」 あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。 弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。 弟とは凄く仲が良いの! それはそれはものすごく‥‥‥ 「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」 そんな関係のあたしたち。 でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥ 「うそっ! お腹が出て来てる!?」 お姉ちゃんの秘密の悩みです。

愛された側妃と、愛されなかった正妃

編端みどり
恋愛
隣国から嫁いだ正妃は、夫に全く相手にされない。 夫が愛しているのは、美人で妖艶な側妃だけ。 連れて来た使用人はいつの間にか入れ替えられ、味方がいなくなり、全てを諦めていた正妃は、ある日側妃に子が産まれたと知った。自分の子として育てろと無茶振りをした国王と違い、産まれたばかりの赤ん坊は可愛らしかった。 正妃は、子育てを通じて強く逞しくなり、夫を切り捨てると決めた。 ※カクヨムさんにも掲載中 ※ 『※』があるところは、血の流れるシーンがあります ※センシティブな表現があります。血縁を重視している世界観のためです。このような考え方を肯定するものではありません。不快な表現があればご指摘下さい。

妻の遺品を整理していたら

家紋武範
恋愛
妻の遺品整理。 片づけていくとそこには彼女の名前が記入済みの離婚届があった。

吊るされた少年は惨めな絶頂を繰り返す

五月雨時雨
BL
ブログに掲載した短編です。

百合ランジェリーカフェにようこそ!

楠富 つかさ
青春
 主人公、下条藍はバイトを探すちょっと胸が大きい普通の女子大生。ある日、同じサークルの先輩からバイト先を紹介してもらうのだが、そこは男子禁制のカフェ併設ランジェリーショップで!?  ちょっとハレンチなお仕事カフェライフ、始まります!! ※この物語はフィクションであり実在の人物・団体・法律とは一切関係ありません。 表紙画像はAIイラストです。下着が生成できないのでビキニで代用しています。

父親が再婚したことで地獄の日々が始まってしまいましたが……ある日その状況は一変しました。

四季
恋愛
父親が再婚したことで地獄の日々が始まってしまいましたが……ある日その状況は一変しました。

妻に不倫され間男にクビ宣告された俺、宝くじ10億円当たって防音タワマンでバ美肉VTuberデビューしたら人生爆逆転

小林一咲
ライト文芸
不倫妻に捨てられ、会社もクビ。 人生の底に落ちたアラフォー社畜・恩塚聖士は、偶然買った宝くじで“非課税10億円”を当ててしまう。 防音タワマン、最強機材、そしてバ美肉VTuber「姫宮みこと」として新たな人生が始まる。 どん底からの逆転劇は、やがて裏切った者たちの運命も巻き込んでいく――。

処理中です...