透明の「扉」を開けて

美黎

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8の扉 デヴァイ 再々

思考の材料

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 「考える内容」に 入れない

 「想像しない」

 「思考の材料」に ならないこと。

もう それは 「ピースカケラ」として
  自分の中で 回さないこと 。


それ材料」が 「なにであるか」は
 知っているけれど。

 「それ不純物」で想像をし
 創造することは ない

 そういうこと 。



 私は 「わたしの織物」を。

 「美しく」「緻密で」「優美な」「唯一の」

 「わたしじぶん」として。


 完成 させたいのだ。


 私だけにしか 出せない 色
 私だけにしか 出せない 光沢
 私だけにしか 出せない 繊細さ
 私だけにしか 出せない 配色
 私だけにしか 出せない 軽やかな重み
 そして 全体を統率する 「意志」。



 「それ」そのものが 持つ 「ひかり」

     「魂」 「思い」 「軸」

 完璧な調和が取れた 「物語わたし」というもの。


それを 実現 する為に。

ここから また 行きたいと思う。











「      ふ  む  ? 」

夢から 覚めて。

また
夢を見ている様な 不思議な感覚
 しかし「隣にある実感」が 「温もり」を伝えてきて
 
「ああ 朝だ」と思う 瞬間。



 ふむ ?

    なに?


 して  どうして  なに が。


なんだか、わからないけどこれまでの絡まりが
解けた様な、すっきりした感覚が「なか」にあって 夢の内容を思い出そうと反芻してみるが 映像は出てこない。

 う~ん ?

でも。

とりあえず「焦点を定めかねていた」、昨日までよりぐんと視点が上がったのを 感じる。


「 まあ、 それなら それで。」

とりあえずはなにも困る事など無い。

ゆっくりと身体を起こし、今日の色を彷徨わせながら「この色」をキープしたまま 起き出す事にした。


 きっと この「状態」が 鍵

それだけはなんとなくだけど。

 わかって いたからである。




テクテクと 廊下を歩くと共に
あまりカケラに気を取られない様にも する。

 多分 ここのところ 私は。

 くるくる ブワリと 大きく小さく
 渦を巻きながら変化をする自分と共に
 回っていたのだ。

なんとなく、それが一旦落ち着いて 今の自分がすっきりしていると共に「次」をまだ考えない方がいいのも、わかる。

私が自分で 「自分の中で何が起こっていたのか」、それを整理する 「わかる」必要があるからだ。

それは 整っていなくとも
    纏っていなくともいいのだけれど
 「私が使いやすいかたち」であること
それが重要だ。

 
 だから多分。
自分の中での、その迷路が すっきりと解け
整理されて。
降りて来るまでは 遊んでいていいのだろう。

そんな気がして、大きく息を吐き切り替えると
元気よく食堂の扉を 開けた。







「そうだね、少し。ボーッとして来るといいよ。」

優しい薄茶の瞳に そう言われて。

私がボーッとする場所に選んだのは、島の端っこ
 そう 「あの場所」だった。

 ウキウキも
 ワクワクも
 「新しい私」も 勿論あるのだけれど

 一旦 私は 「古きを終わらせる必要がある」事を。

 本能的に 知っていたからだ。


だから、自分の中での「死と再生」を展開すべく。
旧い神殿の裏側へ 静かに歩いて いた。







 なにも 誰も いない

  「静寂」だけが 吹き付ける 場

 変わらずどす黒い痕はしかし

 私に「なに」を訴える訳でも なく。

  ただ そこにあり、その「ありよう」を
  静かに伝えてきている。


「 そう。 そうなんだよね。 」


 なにも。


    なにもなくとも いい。


 それだけは 確かなんだ。


ずっとじっと ただ 静かに私を撫でる風に吹かれるまま
薄灰色の空を眺めて いた。

 ここのところ くるくると変化する 自分の中身が
  忙しくて。

こうして「なんでもなく」、ボーッとするのも本当に久しぶりだという事に 改めて気付く。



「     」

ふと 上を見上げて。

 声にならぬ 「こえ」を 吐き

 ただ 風に身を任せ全てを飛ばして もらう。


 なんだろう ね
 なんだろう か。


   結局  私は 「わたし」で 良くて

  他の「なに」とも 違って いて

   でも それはそれで 良くて寧ろ

  その方が 良くて。


 
   "ただ ありのまま 存在すること"


 それだけが。

こんなにも、難しかったのだと
難しく 考えていたのだと
難しいと 思い込んでいたのだと。

改めて、流れる雲の濃淡を見ながら 思う。



  「枠」 「しがらみ

    「思い込み」  「刷り込み」


  「使っている 信念」。


多分 「世界の理」が 枠で
私達が使っていた信念で
基準としていた ルールで
 「ほんとう」は なんでもよくて。


 「建物」「構造仕組み」  「人」


       「物質自体」

  
   「ことわり」 「パターン」

  「習慣」  「癖」


  沢山の 「そうであると 信じていたこと」

そこから 解放された 私は。


   「今 私は ほんとうに 自由」


その ヒシヒシと感じられる「」が 風に乗り「見えないチカラ」となって 「新しい なにか」として。
ゆっくり ジワリと自分に流れ込んでくるのを 感じていた。




そうして 「本当に なくとも いい」

 「自分だけが 存在している」
 それを 心底沁み込ませた 私は。


 なんにも ない
 誰もいない
 誰も来ない
 この 場で。


   ただ 裸になって

  ひたすら風に吹かれて いたんだ。












次の日、起きた時 お腹が痛くなくてホッとした。

 実は 昨日 実際。

 「本当に裸で」、あの場所に寝転がっていたからだ。


 さぁて 今日は。
 どう、しようかな ?


そのままじっと 光の虚空を見つめ
自分の「からだ」と相談しながら 今日の体調を確かめて、頭の中にも光の粒子を 流す。

  
   ん ?

ふと、「いつもと違う」感覚があり 閉じていた目をパチリと開ける。
 
すると、キラキラと気前良く光り 粒子を振り撒くみんなが なんとなくだけど「変化した」様に 見えて。

 ふむ?


「あの時見つからなくてよかった」、今更心底そう思いながらも ハタと気が付いてムクリと起き上がった。

  ん?? やっぱり ?

 あれ?  なん か ?


   ちが  う ? ? ??


実際「なにが」、違うのか わからない。

「 んん?」

でも。
なんか。

「えっ なんだろう、これ。」

とりあえず、「良い変化」なのは わかる。


なにしろみんなが祝福を「これでもか」と振り撒いているのが、確実に解って しかしこのままこの場にいると「なにが変化したのか」、判別するのは難しそうだ。
 この、空間自体が 「祝福状態」だからだ。


「えっ、なんだろう これ。有難いけど ??」

とりあえず ここから出ないと分からなそうだ。
 それならいつも通りに してみよう
そう思って。

モゾモゾと起き出し羽衣を掴んで、神域を後にしたんだ。



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