透明の「扉」を開けて

美黎

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8の扉 デヴァイ 再々

原資

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 私は もう「世界」にはいない

その言葉が謎だった けれど
やっとその「こたえ」が きた。


 私は既に 私のカケラを回している

  「新しいせかいのカケラ」

そう、それは粒子の大きさ 質 量と色
全てがこれまでの「世界」とは違う、新しいせかいの物だ。

だから それ 即ち。


「そもそも そう、「原資が 違う」のよ。「私が せかいで出来ている」からして、既にそうなっている、そう なる。そういう事に。なりませんかね、せかい さん。」


 取り入れるもの
 回すひかり

 エネルギー チカラ  具現化してゆくもの。


「ふぅむ。」

そうなのだ。

 新しい せかいのチカラを原動力として
             材料として
 使っているから

 「出来上がる」「創り出される」「生み出される」のは
 
        新しいせかい

それはきっとすべてにとっての普遍的な 法則だ。


 「使った材料に則った 「もの」ができること」
 「素材と出来上がりの品は 同じ質であること」。


 カケラを変えても 私が「自分の認識設定」を 変えなければ。

  は 成らない 
  と いうこと。


「だからやっぱり。私が、ズレてたんだ。 回すものカケラも、勿論精度は上げてくんだけど、上げてたんだけど。 そもそもの設定、目的地?その、「方程式」を変えてなくて「変えなきゃ変えなきゃ」って、思っているけど微妙にポイントが ズレてて。」

  そう 変えるべき 「部分」が 違ったんだ
 いや 
 合ってるんだけど 「要点」が 違った?
 いや
 「足りなかった」のか。

 一生懸命、「カケラなかみ」の精度を上げているんだけれど
 それをずっと 常時 「やる」と意図してやっていると
 どうしても疲れが くる。

 いつかの間にか「やんなきゃ」に なってしまっていること
 だから がズレていて
 ズレているから、無理が来るのだ。

「そう、だから 設定を変える。 私が回しているのは、「新しいひかりカケラ」。それ即ち「回せば 結果は自ずとこれまでとは違う創造になる」と いうこと。を変えるのではなく、を変えるということ。」

  それを、 

  沁み込ませるのは こっちなんだ。


「なんか、どうしても「みんな世界と同じ位置」に 戻っちゃいがちなんだよなぁ 。」

 辺りを見る事により 「世界」にある 事により
 自分も 「なるほど」「そうだよね」
 「私は大丈夫かな」そうやって いつの間にか
 近づいて行って 同じ位置で修正していること

 そもそも「今いる位置が違う」から。

 それは 「やってもいい」が 「やり方」は
 よく見極め 「自分の方法組み合わせ」を考えなければならないということ。


「だからあんたは。「世界を庇護下に置いている」から、そうなるのよ。手を離せばいいの。ひとり立ちさせときなさい。」

「 うっ はぁい。」

 そう そうなんだ
 確かに。


今日も ほんのり暖かい空気が漂う 魔女部屋の中で
 昼寝をしていたはずの朝
 いつもの様に 独り言を言っている私
その構図は健在である。

 気が向いた時にだけ 返事をくれる朝の ことば

そのヒントはやはり的確で 私の中にある「まだ 持っていなければならない病」、それが原因の一つなのは確かだろう。


「そう、なんだよね 。」


  「材料」  
        「創るもの目的地

 「カケラ素材の質」

    「意図するところ」

 それをきちんと繋げる こと
 絡まりを解いて。

 「最適」に 設定し直すこと。

   
これまでの「世界」は そこがちぐはぐで
全てがズレて 逸らされて 逸らしてもいて
等価交換ではなかった世界
 しかしこれからは。

「 ふむ。 新しい、せかいなのだよ。」

 私は 外に出た 
    出ると決めた 光

 そこは
 「すべて」と 合わさった 「枠の外の せかい」
 で あるからしてそれには宇宙の普遍的な法則が適用される筈だ。


 私は 少し変わった位置に いる。

 それを もっとずっと きちんとわかって。

「自分の位置を 更に修正していく」、それが必要なのだろう。

 
「ふぅ~む? 私も、まだまだ だな。」

しかし 私が 思うに。 


「でも、多分。「等価交換」ではなかったけど、それなりに ちゃんと、してきたから?、「こうなってる」って。こと、だもんね ?」

誰にでもなく 問いかけるその問い
 それは勿論「自分の中にある光達」への自問自答で
 これまではものが。

 これからは 違うということ
  
 「回す光を 間違えなければ」
 「新しいひかり」「カケラ」「未知」「可能性」
 「オールマイティーのひかり」を使えば
 「設定を書き換えれば」
 きっと ずっと  もっと。


「そう えっと、多分。これまでは、きっと「私のベースからだ」、「物質面」を創ってて これからは「ひかり未来」を創造する。それが 近いか ??」

多分 これまで「手にしてきたもの達」は
私の「チカラ」「エネルギー」に訳ではない。

 きっと だったから
 なり難かったけれど それはそれで
 「私という」を創っていた筈だ。


 だから「きた」自分の位置が 「今」ここで
 だからこそ 次の創造へ進める道

 「自らの せかい」「未来」「道」「行き先」を 
   創り出すと いうこと。

   創り出せる可能であると いうこと。


「 ふぅむ。」

 使い方 設定 思っていたこと
 「方程式」が
 それがちょっと ズレてただけで。

 チョチョイと 直せば?

「うん、なんか。 そのまま、イケる気がする。」

「それにね、あんたは頑張り過ぎよ。その気は前からあるけど。そもそも今いる位置も違うし、スピードも速い。だからもっと、余裕を持っていいってこと。焦りなさんな、あんたはまだ子供よ。ある意味では。」

「う、うん? ありがとう。」

 確かに ?

くるりと回って再び、顔をお腹に埋めた 朝
その姿を眺めながら、「確かに そうだ」とも思う。


 実際問題 私は まだ 「子供」なんだろう。

 だから 自分が「ある」し 「できて」もいるけれど
 「ズレがち」でもあるし 「揺れる」し
 「流れる」ことも ある。

「でも。 それで、いいって ことだし?それもまた、経験。」

 「許し」「認め」「進んで行く」
 
 なるほど そうだな ?

 確かに。

 その「ことば」が 降ってくると
 自分がなんとなく 柔らかく なって。

   フワリと 拡大できる

  それがわかる。


「流石 朝。」

チラリと動かした尻尾を返事と受け取り、自分もそのまま バーガンディーにダレる。

 そう 
 私にもっと 必要 なのは

   「大人の余裕」かも 知れない。

「 フフフ」

思わず漏れ出た、自分の怪しい笑みに
灰色の毛並みが一瞬「ギクリ」としたのが わかる。

 フフ 起こさない様に しなきゃ。
 朝もお昼寝しないと いけないもんね?

 てか。
 私もお昼寝、したら いいかしら?


そうして、横目で灰色の毛並みを眺めながら
くるくると 杖を回しているうちに。

なんとなく、ポワポワとした 光に包まれながら
うたた寝に滑り込んで 行った。






  ひかりが 見える 。

 純白の ひかり

    薄桃色の ひかり

   白金の ひかり

     とんでもなく 純粋な黒と

    様々な清く鮮やかないろ

 そうしてそれを 包む 透明な ひかり 。


 「すべてに 含まれる」
 「普遍的な ひかり」
 「名もなき 光」
 「遍在する なにか」
 「なにより微小だからして どこにも含まれる それ」
 「みんなの核にあるもの」
 「ひかり」
 
 それは即ち 「真実」「なにでもないもの」
 「ほんとう」「エネルギー」
 
言葉にするのは 難しいけど。


 今 うたた寝の中
 私は「自分のひかり」を 外側から見ていて。

「? 私の? 「成分」が、それに近くなってきた? 含まれる 分が 多くなってきた??」

 なんとなく だけど。

自分の「からだ」も 少しずつ光化が進んできて
軽くなっている 
明晰さが増している
 だから 答えが来るのが 早い
それが わかる。


 きっと 多分だけど。

 「私が  みんな光達に 近づいている」

そうなのではないかと。
思うんだ。

 そしてそれはきっと そう なのだろう。

だって
多分
それはきっと。


私が最終的に望む「せかい」、それに含まれる「あの色金色」に そういう事だからだ。


 ふむ。
  
    ならば 。 そう して

  もっと 徐々に  近づいて  いけば 。


「 まるっと ぜんぶが 。 」

 そう  オッケー って  こと だ ?


なんとなくの 解決
 しかしとてつもなく良い気分の うたた寝の中
 私の脳みそはとっくに仕事を放棄していて。

 記憶 は 働きそうにないし
 でもきっと 光達は。

 仕事をして くれるだろう

それもわかる から。


 そうよ 休むのよ うん。


そうして パタリと閉じられた虚空と 共に。

私の意識も 収束していったので ある。




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