透明の「扉」を開けて

美黎

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8の扉 デヴァイ 再々

今の私

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そうして鏡の前へやってきた私は 自分の顔を 見て。

「 ふぅむ?」

首を傾げながら 頬を撫で少しずつ角度を変えて
 観察をしていた。



   うーん ?

  なん か?

    変わった?  いや 変わってない??


   どうだ ろうな ? ? ?


鏡に映った自分の顔は、見慣れた顔だが
 変わって いる様な
 変わって いない様な。

そんな微妙な 気配しかしない。


 だけど。

 多分 なんか  もっと  でも。


 「変わった筈」なんだ。

 私の「なかみ」が これだけ変化しているのだから。


そのままじっと 眺めていた。

いや、眺めるでもなく
 ただ 鏡の前へ 突っ立っていただけかも知れないけど。




 「私は私を認める必要がある」
 「わかる 必要がある」
 「深く」
 「知る 必要がある」


この頃ずっと繰り返していた「整理」と「浄め」
 自分の中の片付け
 組み直すこと
 設定し直すこと
 それ 即ち。

 まだ 何処かが ズレているということ。


 その 「ズレ」「差異」
 殆ど「同じに見えるもの」の、違いを 
      見つけるんだ。


 それは  そこは 一体。

 なんなの  どこなの  だろうか。



ずっとじっと その鏡に映った「自分」を 見る。


  何度も 出てくるもの

    繰り返すこと

       見えるもの

  見せられていること

     展開している粒子


   その 質   色  量

   流れ    方向

      場所

    配分

         組み合わせ

   並べ方

    
      その 表す かたち 。



   私の 「本当の目的地」

   「なりたいものではなく

      もの」。



「   そう、そうか。」

「なりたい」「なれない」ではなく
「そうである」のに「そうではない」理由。

それはきっと まだ自分の中に残る「枠」だ。

 
  

 


それを認める。
まだ、「怖がっていてもいい」と。

 認め、それが自然と去っていける様に 
 自分を整える
 知る わかる 把握してあること
 誤魔化さずに 受け入れ 在ること。


「そう、を。まず、わかるって ことだ。」

わかっている様で わかっていない
深く落ち切っていない 部分

 長く永い 「わたし」の中で
  幾重にも張り巡らされた 光の網の 中に。

 まだ 残る澱を 徹底して 取り除く

 めげずに
 諦めずに
 飽きずに
 しつこく
 丁寧に
 慎重に
 万全を期して。

 それを 続けて行くということ 

 どこまでも それでしかないということ。


「 そう だよね。」

ポツリと「死に切った最硬の自分」に向かい、呟く。

 私の なかに ある 光

  消えない自分の一部
 あの深海にて拾ってきた名もなき光の一部でもある
 最も硬い わたし。

それを思い出して、「そうだよな」と 小さく息を吐く。


 そう こればっかりは どうしようもないんだ。

 誤魔化したって 
 見ないフリをしたって
 全く 見えないと

  「私には 無理」なんだ。 それは。

 だって私に「見えぬ部分はない」し、
 ぜんぶを含む まるっとすべてが 「自分の中」なのだから
 そもそも 見ないフリができない。

 だからこその、「今」だし「そうである」のだし

 それを きちんと しっかり
 丁寧にわかって
 また 押印して進む。


  「また 越えれば見える景色」
  「次の山」「扉を開ける」為に。


しか、ないのだ。



「  ふむ。」

それに
 あれも それも   どれもこれも。


  「私が起こしている」のではなく
  「創った現実」でも ないし

 あれらは そう 「ただあるだけ」なのである。


違う側面から見れば、「私が創った現実」それは間違ってはいない。

 だが しかし。

「世界」から手を離している私から見れば
それは「ただ展開している現実映像」で
私達「光の粒子」、一つ一つが大きなかたちになり
映し出している「幻像」だ。

 
 自分の「設定」を 変えて
 「粒子」そのものを「せかい」から調達し
 今 自分の歩む道の一歩一歩を創り出している、私からして。

 「式を変える」
 「こたえを変える」
 その「方程式自体を変える」
それは必要だろうがが、わかっていないと
落ちていないと。

 それはきっと 何度も繰り返す下降への道なのだ。


 "私は まだ「世界」を
  
    こと"

  深い分 広い分 時間がかかること
  そうである が
  そうでも いいこと。

 それは少しずつ丁寧に 剥がしてゆけば
 いつかは

  なくなる ということ。


まだ、しつこく残る澱を その何倍ものしつこさで排して行く
そういうことなんだ。

 地味だけど
 ひたすらに続く その澱に辟易しそうになるけれど

 それは「作業」では ない。


「うん。」

 それは 「祝福」で
 「世界」への「感謝」で
 これまでずっと、あの色達に

  お礼をいうということ
  労うということ
  最大限の感謝と祝福で 光の虚空へ 送り。

     こと

  「ぐるり」含まれるのだ ということ。


 も、もう 「解放」されて
 いいと いうことなのだ。


「  そこが。まだ、足りなかったのかも。」

確かにを 心底「わかる」のは
難しいだろう。

 私だって。
 まだ 「ほんとうに わかっている」のかは
 分からないと思っている。


いつだって そうだ。


「覚悟」の時だって ずっと後
 最近になってから知る その「覚悟」の意味
 重さ 深さ
 それは難しいものではないのだけれど
 決して「軽く」はない 「思い」でもある。


「 軽やかに、なる 筈なんだけど。」

でもそれは。

 「両極」の 世界にある、私達が知る必要のある「重さ」で
 その「極限にある重さ」を 知るからこそ
 「極限の軽さ」が、そういうことなんだろう。


「なるほど これは。確かに 「あたま」では、わからないな。」

 なんでも ざっくり 感覚で捉える自分
 
それが今、活きているのが わかる。


 ぐるぐると全体を網で捉え その 中の
  自分の必要を数多の光が教えてくれること
  取り出せること
 しつこく吟味して 最善を実行できること。


「確かに。ネット検索が上手いって、いつもしのぶに言われてたもんな。?」

それとは少し違うが、本質は同じだ。

  数多の粒の中から
   自分の拾ってくる

そう「外側」は違えど「本質」は同じだからだ。

 なんでか わかんないけど。

昔から私には、自分の欲しいもの
その漠然とした大きな砂場の中での一粒を見つけられる、根性と目が ある。


「そこね、根性。諦めない。 だって、。 納得、できないんだもん。直ぐに要らなくなっちゃうし、それはそれでその子が可哀想だし。」

 そう それは 本質「要らないもの」ではなく
 「私が要らないもの」であって
 「誰かの必要」かも知れないのだ。

「そう、みんな違って、それが 「せかい」を創っているのよ。」


結局 いつも。
 そこに辿り着くのだけど。



しかしなにしろ、この 山をまた超え「見える景色」が見たいから。

 ただ ひたすらに進むのみ
それだけなので ある。


「しかし。 私最近、ずっと だな??」

 自分を解すこと
    知ること
    わかること

 それ以外 あまり何もしていない気がするけれど
 
 ふむ?

 でも。  まあ。

 結局  それがわかれば。

「すべてが、万事解決 するのは 確か。」

それは間違いないだろう。

私の光達が、全力で頷いているのも わかる。


「さ、それなら それで。」

そうして今日も 気の向くまま 風の吹くまま

 光の 赴くままに。

 真っ直ぐ 進むのである 。




 



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