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8の扉 デヴァイ 再々
創ること 使うこと
しおりを挟む「ふむ。「仮想現実」の、世界。」
でも わたしは やっぱり。
手を 使って 創りたいし
その方が「味」が出るし
唯一無二ができるし
「あ。 でも そうか。」
そうか これまでは
「なにが上手い」か 決まってたから。
そうでなくては ならなかったんだ。
一様に 表される「これが良い」「上手い」「素晴らしい」と
されるもの
しかしそれは私から見れば皆「同じ」に見えて。
味気もないし 面白くもなんとも ないのだ。
「 ああ~、だからなのか 。」
「私達は 何をしに来たのか」
それにも通ずるこの 問題
いや 「問題」でもないのだけれど。
だって みんな「自分の好きに」創れば いいのだから。
「 ふぅむ。だから、色々。 ゲーム、ふむ Ai ふむ?多様性 ふむ。」
そう 「どちらがいい」という問題ではないのだ。
「どちらが好きか」そういう選択なので ある。
「ふむ? その上で、私は手仕事が好き、だと。」
そういうことなんだろう。
「でも結局、上手い下手が無いならば。断然、「自分の色」が出る、手仕事だよねぇ ???」
「それは、その人の好みと考え方に寄るのだろうね。」
「あっ やっぱりそう思います ?」
大きな声で 青のホールの ど真ん中で。
ぐるぐると歩き回りながら独り言を言っていた
いつもの私
それを発見したイストリアが頷きながらも私のくるくるに 参加してくれる様だ。
「作ること」
「創ること」
「なにを使うのか」 「カケラ」
「色」
「かたち」
「現したいもの」
「見えるもの」
「見えているもの」
「視点 位置の違い」
「持っているもの」
「組み合わせ」
「それぞれの 表の色 裏の色」 。
舞い始めた、カケラを眺めながら。
世界で 表現されている、色々な物事に思いを馳せると
パラパラと舞っていたカケラ達は
糸を縫う様に 繋がり始める。
「でも、表現することそれ自体で。その「行為」が 「繋がり」を思い出す?わかる、わかろうと できる? のかも。」
小さな頃、習い事で絵を習っていた。
その場で 身に付けた 発見したこと
感じていたこと、それは未だ 私の中にずっと残っている大切な、「いろ」だ。
「対象を よく見ること」
「表現すること」
「手を 使うこと」
「見えているものと 描いたものとのズレ」
「より 近くみえること」
「絵の具を混ぜた時 塗った時 それぞれが違うこと」
「絵になると また違って見えること」
「それっぽい」とは 「そうである」とは
また「違う」ということ。
「イストリアさんなら、分かりますよね?なんか、それをそっくり、そのまま描くより。それっぽく、色を足すとか形をそう見せるとかすると、「そうなる」ってやつ。」
「ああ、言わんとしてる事は解るよ。そういうものなんだよね。私達の目は、自分が思っているよりは節穴なんだ。「感じている事」と「見えるもの」は、違うことがままあるね。」
「そうなんですよ ね 。」
だから 「自分の いろ」に なる
それもあると思うのだ。
私達は 皆「持っているもの」が 違って。
それが 面白く 楽しいのだし
それをやりに 来たのだから。
その「かたち」は沢山あっていいし、一つでもいいし
だが私は。
それを「なんでも」「沢山」 やりたいのだ。
「それが、いろんな創造に適用されて。色使いとかもあるし、筆使い?タッチの差とか 。ふむ、色々やりたい「こと」は多いけれど 。やはり一つの事だけやってると偏るからな。腕痛くなったりしますもんね? 外に色を収集しに出かけたり、他人の色を観察したりも面白いし。だからからだのぜんぶを使って、いろんな事を やる。そうして 拡がれる。 それもあって、色々やると良いのかも。」
「それは解るね。一つの事をじっとやっていると、身体が固まってくる。私なんてもう、君よりずっと肩が痛いよ。」
「分かります、分かります。集中しちゃうと、余計そう。」
「だよね。だから本当は色々な分野で、自分の才能を活かせれば一番いいんだろう。だが縛られていると、一つの物しか作れない。コーネルピンがいつだか溢していたな。「それが普通なのに、変人扱いされる」と。しかし彼は銀だからまだ良い方だと思うが。」
「 成る程。そうですよね 。」
一つのことを極める
それも立派なあり方だけれど、「そうでなくてはならない」事ではない筈だ。
「ふむ。 でも。これから、もっと自由になりますよね?」
「まぁ、そうだろうね。アリスが色々動いている様だから、ユークレース達の工房街にも何れ影響はあるだろう。すぐ、という訳にはいかないだろうが、これまでよりは自由になる筈だ。」
ふわりと。
あの、白い工房の並び
静かな気配の中 作業場の音と 響く少しの声
それがまた静かに拡大していく事が 想像できて。
「ふむふむ。良き事かな。」
「結局ね。「形にする事」に、縛りを設けてしまうと。創造性は発展しないし、窮屈だから反発も出る。それを力で押さえ込むなんて、現実的じゃないんだ。結果、殺されるのは体なのか、心なのか。………時折私もチラリと後悔する事は、あるけれど君を見ていると。やはり、あの子はラピスに残してきて、正解だったのだと、解るよ。」
「イストリアさん 。 」
ゴクリと唾を 飲み込んで。
私の中を 口に出さない返事がくるくると 回っている。
それは 勿論 そうだし
なんなら あの人。
もし
ここに いたとしても
勝手に出て行くんじゃないですかね ???
その、私の表情を読んで
そのまま返事が来る。
「まあ、そうだとも思うけれど…。フフ、子供の頃からの縛りは中々に、強いものだ。しかしなぁ、あの子は素直…とは少しまた違うからなぁ。」
少し遠い目をするイストリアが 珍しくて面白い。
「でも、ホントに。子育てに正解はない、って 私が言うなって感じですけど本当に思いますよ。子供達もみんな違ってみんな良くて、それぞれの「配合」が違うから勿論結果も違うのに、それを同じにしようとするのがそもそも論。 てか、実験じゃないけど「配合」とか なんか。」
もしや 私もとうとう?
本部長じみて きた ???
スルスルと 自然に口からでできた、その「ことば」に。
自分の変化を感じて、思わず訴える様に優しい瞳を見つめる。
「いやいや、「もの」だと思ってる訳じゃないんだけどな ??」
「ハハッ、それは勿論解るよ。しかしね、君は。」
「 えっ?」
何故だか爆笑し始めた、揺れる水色髪を じっと見つめて続きを 待つ。
「なんだか、やはり。人、というものを超えて「せかい」?になったのだなぁ、と思うよ。なんだ、上手い言葉が見つからないけれど。だから、いいんだよ、「人扱い」しなくて。君のそれは、人を人と思わないこれまでとは真逆の視点で「全部が自分と同じと思っている」それだろう?だから、そうなんだ。でも結局、同じと思っているから時折、躓くのだろうけど。まだ
、みんなそこまで達してはいない。だから、君は君で己の道を、きちんと気の済むまで進む事から始めるんだ。」
「 なる ほど。」
私が 行ったり来たり している理由
それをズバリ、言い当てられて。
なんだか楽しそうな薄茶の瞳と笑い合う、自分が
フワリと温かいものに 包まれる。
ああ これが 。
「愛」とか 「思いやり」とか
「存在を 認めてくれる相手」が送ってくれる
チカラなんだ きっと。
くるくる くるくると回る
「自分」 「相手」
「違う色のカケラ」
「反応」と 「相手があるということ」
その有り難みと 「感じれる」、チカラの暖かさ。
「 ふむ?」
それは、「触れられるもの」では ないのだけれど
やはり「チカラ」「エネルギー」で あるからして
「お日さまの光」に似て 暖かいのだ。
「 ふむ? だから ? そうなの かも。」
「見えない」 「見える」
「感じる エネルギー」
「降り注ぐ 光」
「 ? でも ?しかし?」
「???」
しきりに首を傾げる私を、じっと見ている薄茶の瞳
しかしそれは楽しそうな色を浮かべているからして、私はこのまま自分のカケラを
追いかけてもいい筈だ。
そう そうなの
なんか。
今し方 自分の身体に感じた「温かさ」
そして 光で受け取った「暖かさ」
その 「違い」とは ?
なんなの か 。
「えっ、「言葉」が あったかい??いや、場所? 「思い」なのは間違いないんだろうけど ???」
「フフフ、まあゆっくり探求するのがいいさ。いずれ答えは解るだろうし。」
「 まあ。 確かに。 そうですね。」
はい。
そう きっとまた「その時」が来ないとわからない
そんなポイントな気がする それ
それはきっと 「光」が「具現化」して いるのか
私が感じ取っているだけ なのか。
そこもまた微妙な点ではあるけれど。
「ふむ。 しかし、私は「別人になって試す」事は できない訳で しかし、「みんな自分」でもあるけど あ。 」
そう か。
突然。
パツンと繋がった 点と点
「私」 「他人」
「みんな同じ」「みんな私」
「位置」 「場所」
「違い」
そう、それは。
「位置」と「場所」の 違いだけで
みんな ぜんぶ 自分だから。
「ああ、だからなるとか じゃ、なくて。 「今の私」は 「今の私」にしか、なくて 結局 高くとも低くとも「他の私」は「今現在」としては。 体験できない、それだけって ことなんだ。」
そう いろんな道で
迷ったり 遊んだり
転がったり 迷走したり 爆走したり
笑ったり 楽しんでいるみんなは。
「ぜんぶ 他の視点で経験してくれているわたし」なんだ。
再び やってきた 閃き
「知ってる」筈だったそれは
今 パチンと光が弾けた感覚と 共に。
ジワリと私の中に沁み込み始め 「新しい感覚」を創り出しているのが わかる。
「なるほど、ふむ。なにしろ「この私」で、せかいを経験出来るのは、自分だけだから して。目一杯、やりたいことを やるべし、なんだ。」
「で?どこが、繋がったんだい。今度は。?」
「はぁ、イストリアさん。 私。また、解ってたようで わかってなかった?新しい角度から見えた??そんな感じです。」
しかしとりあえず、「説明」できる気は しないけれど。
そう考えながらもくるくると動く、優しい瞳を
じっと正面に 見る。
だが やはり 物凄く気持ちがわかる
「好奇心色の瞳」には 勝てずに。
とりあえずいつもの様に、纏まりのない「自分語」を
話し始める事に したので ある。
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