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8の扉 デヴァイ 再々
静けさ
しおりを挟む深く 暗く響く
大地の おと
地底の 響き
大きな 大きな「いきもの」が 。
「生きて」ある おと
鼓動の 呼吸の おと 。
「五月蝿過ぎるんだよな 。」
高く 大きな煙突の天辺
橙の空 燻り流れる 煙
その大きな筒から伝わるは 川底の音か
それとも工場の働き か。
それはどちらもあるのだろうけど この純粋な「ものづくりの場」に あって。
なんだか「それ」は 必要な事だと思えたし
この世界においてのその循環は 成立している様に見える。
「 なら。 そうなんだろう。 」
しかし、以前よりも格段に空気が澄んだこの橙の世界は 「煙」という「排気」も「浄め」の意図を含み出した気がして
何故だろうと その行方を見守っていた。
以前は ただもくもくと吐き出されて いた 。
その煙が ゆらり くるりと立ち上り 空へ
美しく消えて行ったからだ。
「おと」
「煙」
「排出」
「燃焼」
「浄化」
「深部から 伝わる揺れ」
「奥底にあるもの」
「繋がって あるもの」
「せかい」
「流れ」
「見えないけれど ある 地面」
上の 表の 景色も美しいけれど。
私は下半身に伝わってくる この振動が好きで
音が好きで
地鳴りや地響きの様な この地の底からの「知らせ」が
何を意味しているのか
どうして自分がこちらへ 惹かれるのか
考えるでもなく
考えていて
しかしきっとそれがヒントなのも 知っているから
高所の風に吹かれながら 橙の煙が散る様を眺め
そのまま身体には震えを感じている、この「瞬間」を 純粋に楽しむ。
そうして 知る
「世界」には この静けさを味わえる場所が極端に少ないこと
みんなと集まり いるのは 楽しいけれど
「私の場所」は「こちら」なのだということ 。
「 ふむ。」
見える「景色」と共に。
自分の裏側に展開される、「織物の場」「自分だけの時間が流れる場所」
それは「表」で何が起こっていても、いつでも「静かに 私の中にある」その 空間である。
時折「 ?!?」と、そこから離れ 景色に釘付けになる事も あるけれど。
この頃はそれも大分減って、少しズレても「いやいや、しかし ほんとうはそうじゃない」 そうやって戻れる様になった。
「せかい」と 呼吸を合わせる
それが上手く なってきて。
その 時々の「におい」を感じ 「かぜ」を取り込み
「自然」と共に流れて ある
人の多い場所や 自分が集まりに「参加」している時は少し難しいけれど、それでもきちんと「意識すれば」。
それは何処にいても繋がれるものだし
そうであるし 「世界」は「せかい」の内にある。
だから 私がきちんと ズレなければ。
それは成る し そういうものなのだ。
「 ね。」
ひとところの 風に吹かれ過ぎて
飛ばされがちだった私は 少しは成長したのだろう。
この 誰もいない
燃える荒廃した様な 景色
その中にあると とても落ち着くのだ。
その ジワリ 自分の深部に沁み込む粒子を感じていると
「ああ こちらが私の「ほんとう」なのだな」と。
心底 落ち着いて在れる、この場所で
暫しその感覚を沁み込ませていた。
何処にいても 「ここを使える様に」、留めておけば
いつでも自分の中から取り出せるからだ。
「響き」 「おと」 「煙」
「微細な もの」
「その 奥にあるもの」。
その「深み」「重なり」「奥」「裏」にあるもの
「なにか」が私に「次はこれだよ」って。
言っているのはわかるのだけど、その「すがた」はまだ見えない。
見えない のか
わからない のか
それはどちらもそうなのだけど、きっと私は「それ」を。
この「目」で見るのではなく 「心の目」で見るか
「わかる」か「知れる」か
そのどれかで 「これまでとは違う」のは はっきりとわかるんだ。
だから その時が来るまでは。
「まあ。 遊ぶ、か。」
それが最善だと 知っているから
しっかりとチャージされたお尻を煙突から 離して。
ポンポンと羽衣を 叩き
また 大きく伸びをして
すべてを吐き出し 深呼吸して くるりと回って。
チラリと過ぎる あの色
私の場所 暖かいところ
この 橙に似た 焔
それがなかに 「ポン」と 浮かんできて。
なんだか触れたくなった自分を認め
いつもの 場所へ
帰ることにしたので ある。
うむ。
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