透明の「扉」を開けて

美黎

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14の扉 星の領域

形を変える「世界」

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「  ねぇ、ルガはここ どうやってこうしてるの?」

「…ああ、それは向こうの量を見て、この程度流れるからこっちを利用してるんです。」

「 そういうのって。 イストリアさんに訊くの?」
「その時もあるし。シュレジエン……いや、今はデービスに訊く方が多いかな。でも、大概は自分で考えますけど。」

「   ふぅん。 やっぱり。」

  だよ ね ?


 その 答えを聞いて。

私は
 「ルガも大人になったなぁ」とか
 「敬語使ってる」とか
 「自分で考えること」とか
 「その やり方」
 「手つき」
 「工程の流れ」
 「全体感と 次の仕事との繋がり」
それを 観て。


「     ふぅむ。」

「ここ、抑えて貰えますか?」
「あ、うん。」

 そう唸りながら
 流れに合わせ 手伝っていた。


「ありがとうございます。もう、大丈夫です。」

「うん、わかった。    ねえ、因みに。 ルガから見て、「私って なに」?」

「…………?」

「   」

 その 「こたえ」を待つ間

 「あんまり考えずに答えて?」とか
 「何か言った方がいいかな」とか
色々私のなかみはカケラを回していたけれど
 その「知的な茶の瞳」を 観るに。

 きっと 「それ質問」は 不要であるし
 「彼はきっと私の聞きたい事の要点を話す筈」、それが わかる。

そして
 その「こたえ」が齎されると 共に。

 私は やはり「それが事実だった」と
 知ることになるんだ。


「……ヨルは。僕にとっては恩人だけど、イストリアの「世界版」みたいな感じです。」

「   ? 」

「シュレジエンとか、ここの大人は。やっぱり僕達には「ここのルール」を教えてて、今は変わってきてるけど…何だろう「それなりの生き方」?みたいなものだけだった。でも、イストリアが来て。イストリアは「いろんなルール」や「基準」、所謂「生き方の術」みたいなのを教えてくれて、僕らが有利に働ける様に教えてくれてるのが分かる。………でも、ヨルは。なんか「世界」、なんだ。「ルールはなくて、でも全部ある」。言葉にするのは難しいけど、そんな感じ、です、かね。」

 その 「微妙な敬語」と「話のなかみ」

その両方が魅力的で。

 私は うんうん、と 頷きながら。


「   てか。 「世界」とか。  ふむ?なるほど。ここで そう、くるか。」

 と 唸って いた。

「いや、前から思ってたんですけど。それってヨルの石の所為なんですよ。」

「       ん ?」

 おっと
   思わぬ 方向から 。

    なんか 出て きたぞ? ?


つらつらと回る、カケラを纏めようとしていたら
 なんだか興味深い話が 始まる。


「多分、僕の言いたい事。ヨルなら、分かると思うけど。みんなは、いつもよく分かんないって言うんだ。けど、大概の大人達の言う事は「決まった形」で、「一つの事にしか使えない」けど、イストリアのは「選択肢があって選べる」んだ。だから、イストリアが来てからみんなのまじないも上がったし、かなり変わった部分が多い。…でも、ヨルの言葉?話は、「何にでも応用できる」から、僕にとっては一番やりやすいし思ってもみなかった事が思い付くから、楽しいんだ。」

「    それだよ。 それ。」

 なんでか 「自然と」ポンポンと
 ルガの肩を叩きながら。

私より、少し背の高くなった彼の成長に喜びつつ その「話のなかみ」にも、嬉しく なる。


「………何か。「風穴の空く量が大きい」んだよな。通る率が、違う。」

「   偉いねえ、ルガは。 勉強も頑張ってるの?」
「いや、勉強はしてない。…なに、その神殿でやってるような、「勉強」は。でも自分の知りたい事だけ調べれば充分だから。」

「   だよね~。私も数字が全然 頭に入んなくてさぁ。」

「………まあ。ヨルはいいんじゃないですか。」

「      うん。」

 なんか その 「微妙な間」が 気になるけれど
とりあえず私は彼の仕事を邪魔してはいけない。

「じゃ、ありがとね。」
「はい、じゃあ。」

そう言って、フリフリと手を振って。

  今日の 本来の目的地

「物見台」へ 登ることにしたので ある。





「……………おい、お嬢は。何をしに来たんだ?俺を見にきた訳じゃないだろう。」

「    あっ。 ごめんなさい ?」

「なんで疑問系なんだ。…とりあえず下に行くからな?」
「 はぁい。」

 さっきの ルガの話から。

無意識に モジャモジャの姿を
 頭のてっぺんから
 足先まで
眺め回していた私に とうとうツッコミを入れたシュレジエンは階下へ見回りに行ってしまった。


 いや でも
 しかし。

今日 別に
 「彼に用事があった」ワケではないからして
私は「自分の目的」を遂行すべく とりあえず。

 ぐるりと 造船所を眺めて いたんだ。




  そう さて
 「今日」「何故」「ここに来て」
  「何が観たかった」からして

   「私はなにを 見つけ」「なにに気付くのか」。


 その「せかいからの提示」を観るべく
「自分の今 一番気になった景色」、造船所とこの島グロッシュラーへやって来たのだけど
その理由はやはり「変化の風」と「実際変わっている景色」だ。

そう、
 「今から?」「まだ?」「崩壊」
  「実際崩れてゆく」「覚悟と敬意」

そんな場面をぐるぐると廻し 同時に自分の中も浄めていた私であるが やはり。

 「せかい は きちんと仕事をしていて」

 「変化の風 は 各地に影響してある」からして

その「今一番目立つ地点」、それがこの島なのだ。


「  して、 その「何故」と「景色」を。  観に来た、つもり だったんだけど ?」

 そう それも。

「なんだか」「自然に」「私の口が」「そんな話になって」
「私の知りたかったこたえ繋がり」が。

 既に「ルガの口から 齎された」からして

「   それが? 聞きたかった、いや 聞いて、どう するのか、ってこと ?」

そうやって
 スピーディーに。


 自分の「脳内スペース」で

  「今日の」「行程」が 「そう展開する」からして
 「私が今 得るべきいろ」がチリチリと弾け

  「風」
     「影響」
          「現象」

    「波及」

  「沁み渡る もの」

           「ひかり」


     「ふるえ」

   「伝わっている もの」


  「それぞれの 存在」


      「関係」
            「深度」

   「進度」


 「創られている 世界」

  「新しい  世界かたち


  そして それは なんなのか
          どういう もの なのか。



「   しかし。 「それ」は 私が? 「観たいせかい」、だから して。」

 ふむ。


 そうして 物見台の上から。

首を 傾げたまま
 少し 身を乗り出して。

そのまんま 「ぐるぐる」と回り始めた私を
 「誰も 気に留めない景色」

 その「素敵さ」に気が付きながら。


 「この 景色から せかいが言いたいこと」

それを視る為に。

 充分、「みんなの色」を取り込んでから
  蹲み込み 天井の窓を見つめ始めたので ある。









 

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