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21の扉 原初
創世期
しおりを挟む「………「黄」が、一番数としては多いのだけどね。」
「「銀」からは、初、か。」
「話が届いただけでも凄いよな?」
「ああ、それは俺も思った。」
「………白は、ぼちぼち今の場所で稼働しているし、銀には「それなり」の者を 」
「いや、その区別は要らないんじゃないか?」
「そう思うんだが。…上手く行くかな。」
「まぁな。」
「でも、やってみてからじゃないか?」
「そうするか。」
「ヨルは?…何か希望はあるかい?私達に任せてくれているのは知っているけれど、今回呼んだのは、銀も増えるにあたって一度聞いておこうと思ってね。一旦の節目と言うか。…未だ君の区画に入りたい者は多いんだ。しかし、「使える場所」としても解放したい。君は、どう思う?」
「 むん?」
今日は「久しぶりの会議」、そこへ呼ばれて。
本部長
イストリア
ラガシュ、
そしてもうこの景色にすっかり馴染んでいるレシフェと
本棚の玉虫色
そして 私の背後の本棚前に陣取っている「金色」、含めて。
七人で 書斎のテーブルを囲み
「最近増えた 譲渡区画」
その整理をする為に みんなで話し合っている。
「 そう、ですね えっと。」
そして 案の定
「話し合っている」と言っても私と金色は主に「それを眺めている役」であり
みんなが「確認したいことに返事をする役」
そんな感じの会議である。
まあ 「いつも通り」と言えば そうなのだけど
"一旦の節目"
そう言っていたイストリアの薄茶の瞳を 観て。
「確かに」「そうだよね」
と 思い、それを受け入れた光達が早速「なかみ会議」を始めているのを 視る。
しかし
「話は聞いていたけれど」
「意外とすぐには こたえを見つけられないみんな」、そこに詰まって。
「ゴホン」と 言いながらも
「なにが」
「どこが」と 明晰君を派遣しながら
お茶を飲み、食べていたクッキーを流し込んで いた。
「君も聞いているだろうけど。今、白は主に「新しい作業場所」「交流場所」として若い子が集まっている。「癒し」は黄と青だ。赤は広い場所があるから必要に応じて使うし、今回初めて、銀で譲渡の話が出たんだ。だから、それを何に使うかなんだけど…。」
ふむふむ と 話を聞きながら。
「確認」の様に説明してくれる「デヴァイの景色」
それを自分のなかでも展開しつつ、
明晰君が光の網を走っている様子を 視る。
勿論、イストリアの言いたいことは わかる。
そして
「自分のやること」もわかるし
「みんなが大体どう思っているか」もわかるけれど
なにか。
私の中では意外にも
「これ以上の癒しスペースは要らない」
「全体のバランスを加味して動ける場所を作った方がいい」
その具体的な案が浮上していて「その理由」が何故なのか
説明する為にもくるくると走り廻る明晰君を 追っていく。
そして「みんなの意識」が 私に向く中。
「私の視点」は、「今どこ」
その「大きな現在地」を観る為にぐっと昇っていて
「自分が 限界を超え 拡大する為に」
「どこを」
「どう する」
「必要があるのか」、視ることを示唆している。
そう、「私が」「主が」
「限界を超え拡大する為」、そこが今回のポイントだ。
「みんなの為」「全員のため」
「すべてのために」、それは 勿論そうなのだけど
「主を」自分に置かなければ「それ」は成らないし
逆に言えば「私が成れば」、「それ」も 成る。
具体的に言えば
以前区画を譲渡された時と 今の私
それは「全く違う位置」だからして
だから私は今 立ち止まり「違う場所から」「違う選択」をしようとしているのだ。
「私 自身の いろ」
そして「世界の様子」
それを鑑みて。
すべてを盤上に観
「今 最高最善で拡大するには」
その光の地図を 「想像するので ある」。
「 なるほど?」
チラリと 部屋全体の空気を確かめて。
みんなが「私の時間」を確保してくれているのを感じて
そのまま素直に「スポン」とスペースへ 入ってゆく。
なるほど なるほど
確かに。 「それ」は「製作」で
「創造」は「捏ねて創り出す」だけれど
今 私がやることは
「あるものを 適切な場所に並べ直して」
「地図をつくる」、それで
「自分のなかみを材料として 工作をする」
そんな感じだ。
だから それをわかって終えば
「いつもそう」なのもわかるけれど
特に今は「既存をいじる」し
「スペースだけで 完結する」から。
その「色」が濃厚で
センサーは「創造」ではなく「製作」を 使いたがっているのだろう。
ふむ。
そんな 「自分の細部確認」をしながら。
縦横無尽に 「領域」を広げながら光の網を走り続ける、明晰君の「いろ」を 考えるでなく、感じる。
うん やっぱり ?
そう ね 。
私が 今「長考している」のは やはり「バランス」が気になるからだ。
「デヴァイのいろ」
「グロッシュラー」
「シャット」
「ラピス」
「白い森」
「それ以外の扉」
そして。
「1の扉」、含めた「すべての過去と未来」
そこへ明晰君が引っ張ってきた「数多の物語」
それまで光の網は含んでいて
「わたしというすべてのなかみ」を 観て。
"ここから どう 指すか"
それをせかいは 任せている。
「私という主人公が」
「なにを 描くか」
それは勿論すべて任されていて
私がそれを指せば せかいはその様に 創る。
そして実際、「これ」は大きな「点」で
「重要な決め事」だけれども
私が毎瞬している「小さな選択」、それも「これ」と同じである。
だから ゆっくりとみんなを
深呼吸して緩めて。
その 視るべき点へ
ぐっとレンズを絞って ゆく。
ふぅん ?
なるほど。
そして 「私が 今 最大値を取っているから」。
眩しくて見え辛い光の網は 「現在地」と「枠外」
そのシンプルな二点を暗示している。
「現在地」 砂漠
ゼロ
無に帰した、その後
「枠外」 これから向かう点
「これまでの光に ないいろ」
そして
明晰君が「その二点間」を往復して、
私に「その距離」を示しており
だから今回、珍しく「具体的なこと」が浮かんだのだと わかる。
そう、「一足飛びに真理」
それは私のやり方だけれどここに存在しているからには「そこへ辿り着くまで時間がかかり」
「これはその間の 話だ」。
確かに私は「自分の指針」は明確に打ち出していて
イストリアや本部長
みんなもそれはわかっている。
だけど「ここで設けられた 節目会議」
それは「私が軌道修正、確認をすることで 更に高く跳べる点」
そういうことで
「その点を現実に展開するとこうなる」、そういう「こと」なんだ。
「 ふぅむ。」
だから それを加味して。
一旦 「スッ」と目を閉じて
一等眩しい光を 追い始めたんだ。
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