透明の「扉」を開けて

美黎

文字の大きさ
1,872 / 2,047
22の扉 生成の場

特異点

しおりを挟む

 静かに 
     より、一定のリズムを刻んで。

段々と沈んでゆく「余計なカケラ」と共に 
シンプルな鼓動に耳を澄ましながら
「視えてきた深層の景色」を かたどる準備を する。


 太陽の 踊り場を抜けると。

そこは 青灰の礼拝堂へ続くシンプルな通路で あり
 「私は何度も通ったそこ」を 新鮮な 眼で観て。

 壁のシミを映し 
 通路脇の埃も映してから
 剥離が浅く「青の残っている部分」を映し

それを、「在る景色」として採用することで「ここ」の価値をきちんと 刻んで。

 自然であること生々流転

その有り難みを自分に押印してから、礼拝堂へ 入る。


 そう、今 私の中にある景色は
 「いろんな地点の自分」 
 そう言い換えることができて、
それはこの場の時の経過と 同じ様に。

 「流れる変われるから 美しい」し
 「そのどれもは 同じ光だから」だ。


だから その「内面の景色スペース」を眺めながら。

 まだ薄い埃をニコニコしながら踏み締めて、円窓への階段を登る為 左方向へ進んでゆく。


   うん  やっぱり

      こっち だな


 あの時もずっと 左から登っていたけど。

今日は「変えてみようかな」と一瞬「右から」を想像して
 違和感を感じ、やはり左から登る。


 その どれもの理由は きっと意味はあるけれど。

いちいち、全部は追わなくて良くて 私が今視るものは既に
 きっと「真ん中」に用意されている。

だから
 またその直感の糸口を掴みながら コツコツと
 一歩一歩を丁寧に 昇ってゆくんだ。


  
       ふむ


 リュディアの結婚式からそう時間は経っていないので
 階段に積もる埃も 微々たるものである。


だがしかし 「足跡」は くっきりと付くから
 それも楽しくて。

  自分 以外が ここへ来ないこと

それもまた確認しながら 真ん中へ向かいゆっくりと進んで行く。


   てか

  結婚式 したんだから もうちょっと

    なんか  誰か

   遊びに来ても ?  よく  ない ?


レシフェが最初に敬遠していた様子を思い出しながらも、くるりと一度振り返って 礼拝堂全体を眺める。


「   綺麗。」

 以前とは異なる雰囲気の「場」は
結婚式が「ああいうかたち」で執り行われた事で、かなり浄められたのだろう。

今は心地良い空気が漂っているし 「旧い感覚」は あるけれど
とても素敵な場所である。


   まあ  でも 「感覚」は。

   それこそ、 人それぞれ だものね。


 そう終着した想像は くるりといろを 切り替えて。

 ここで「目的地のいろ」を据えたからして
  スペースはくるくると廻り出し
 に「その景色真ん中の視点」を 観せようとしている。

だからとりあえずは 一旦「自分」を 無にして。

 パチリと目を瞑ったまま、少しそこ鏡面へ立ってみることに した。








  "ぜんぶあるところ"から 観る景色


    "上下なし"
           "境界なし"


  "オールオッケーを民族DNA


  が「」を移したから
     「感じられる こと」

  "初めにいたところ"へ 戻ってきた こと 。



 眼を 瞑った ままで。

感じられる、それ感覚
 「私そのものが持つ性質」で「強く出ている側面」
そしてこの場でせかいが「よく観ろ」と推している点であり、要点を読み解く為の ポイントだ。

だから それを踏まえて。

 その 奥にあるいろへ向かって行く途中、「視えてくるいろ」も ついでに回収してゆく。


 「許していないと思っていた自分」
 「なんの許可?」
 「ああ、それはからだよ」
 「確かに」
 「嘘 書けないもんね」
 「嘘って言うか」
 「そう 」
 「視えないと 出せないし」
 「出ないしね」
 「そう」
 「ほんとうのいろ」
 「それじゃ意味ない」
 「うん それわかってたから まだだったんだよ」
 「だよね」
 「だから「許可」っていうより「待ち」」
 「確かに「待ち時間」」
 「それ」
 「そうね」
 「知らないと視えないとできないしね」
 「込もらないってのもあるけど 無責任できないもんね」
 「そうそう 性格」
 「だよね」
 「うん」
 「だから」
 「今ね」
 「そうね」
 「ドラマ茶番すっ飛ばして」
 「そう、次」
 「そうよ」
 「まだないものをかたちことばにするんだもん」
 「そりゃな」
 「これまでのかたちスタイルじゃないよね」
 「そうか」
 「そうよ」
 「「くくり」の変化」
 「な~る~ほ~ど~」
 「いいこと言うじゃん」
 「そうか そういうこと」
 「そうだね これまで以上になるということは」
 「「「そういうこと」」」
 「成る程」
 
 「で?」
 「ゴールこたえ なんだっけ」
 「うん?」
 「いや、それ回収して どこ行くの」
 「そっか」
 「うーんと」
 「「真ん中」」
 「あ そうだ」
 「ふぅん? 私達が指してる照らしてる場所が」
 「「上がる」」
 「ふむ」
 「まあ 「茶番」言っちゃったからな」
 「そうね」
 「新しい視え方」
 「吹っ切れたってことか」
 「ある意味」
 「言い方悪いけど」
 「でも そういうことでしょ」
 「そうね 気にしちゃいられないってか の世界だしな」
 「ひとりだし」
 「まぁね」
 「眼ぇ 開ければいるけど 在るけど」
 「まあ ホントはね 」
 「ぜんぶ自分だしね」
 
 「それいいけどさ」
 「あ そっか」
 「そうよ」
 「すぐ話逸れる」
 「まぁね」
 「そこが私達のいいとこじゃん」 
 「多角的」
 「ものはいい様」
 「それな」
 「だからさぁ 「常識外でいい」ってことでしょ」
 「とどのつまりは」
 「まあ常識が常識じゃなかったからな」
 「そう」
 「から、視るのよ」
 「本質的」
 「原初から視る」
 「それしかないところ」
 「それって いつも通りじゃん」
 「だけどそれをでしょ?」

 「  確かに」
 「成る程」
 「それが普通になってきたから、「茶番に観える」のよ」
 「あー」
 「確かにアテレコみたいだもんね」
 「そうね」
 「白けるじゃん」
 「そうなのよ」
 「だからそれをまたここで押印して」
 「跳ぶ」
 「楔ね」
 「しるし」
 「ふむ」
 「成る程ねー」

 「疑いのない」
 「疑えない ところ」
 「原初」
 「本質」
 「特異点」
 「虚空」
 「まあ ことばは なんでもいいけど」
 「そうね」
 「でも「点」かな」
 「そうね 真ん中だから」
 「じゃあ特異点で」
 「うん」
 「オッケー」
 「よろしく」
 

    うん 。


そうやって みんな私達の話が纏まって。

 「道中」を回収した私は
同時に視えてきたゴールこたえのいろも
 おんなじことを 確認し
きちんと「視覚化言葉にして」、スペースに 舞わして ゆく。



   「特異点に在る 必要」

    「そこでしか 語れないこと」

  「信仰の場に在ること」

   「現実移ろうものに惑わされない ところ」


     「私の役割持ち場


  そして
   「そう在ること」で 「世界を変えて創ってゆくこと」。



「   成る程 ?」

 そう それは「なにも何処も 珍しい色ではなくて」

「茶番」や「ずれている景色」が観えたのは
 「正々堂々とそこ特異点」の押印で
私はこの混迷の時代に"自然とそこに在ること"を誇っていいし
ある意味今は 
 「よくぞ その点へ至った」と 祝うべきところで 
 それは せかいからの報酬でもある。


「   うん」

それは
 ドラマ現実に嵌まり込んでいる間は 見えないけれど。

今 が「観ている景色」は
 「本音いろという副音声付きのドラマ景色」で あり
もし私がそこへ降りたならば 「きちんと反応できない」、演技が下手な役者である。


「   なるほど 。」

 だから その報酬感覚を 噛み締めながら。

 また「それが観えること」で「連なってくる景色」をふわりと感じながら、
  パチリと 眼を 開けたのである 。


 


しおりを挟む
感想 3

あなたにおすすめの小説

わたしの下着 母の私をBBA~と呼ぶことのある息子がまさか...

MisakiNonagase
青春
39才の母・真知子は息子が私の下着を持ち出していることに気づいた。 ネットで同様の事象がないか調べると、案外多いようだ。 さて、真知子は息子を問い詰める? それとも気づかないふりを続けてあげるか?

どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~

さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」 あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。 弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。 弟とは凄く仲が良いの! それはそれはものすごく‥‥‥ 「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」 そんな関係のあたしたち。 でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥ 「うそっ! お腹が出て来てる!?」 お姉ちゃんの秘密の悩みです。

愛された側妃と、愛されなかった正妃

編端みどり
恋愛
隣国から嫁いだ正妃は、夫に全く相手にされない。 夫が愛しているのは、美人で妖艶な側妃だけ。 連れて来た使用人はいつの間にか入れ替えられ、味方がいなくなり、全てを諦めていた正妃は、ある日側妃に子が産まれたと知った。自分の子として育てろと無茶振りをした国王と違い、産まれたばかりの赤ん坊は可愛らしかった。 正妃は、子育てを通じて強く逞しくなり、夫を切り捨てると決めた。 ※カクヨムさんにも掲載中 ※ 『※』があるところは、血の流れるシーンがあります ※センシティブな表現があります。血縁を重視している世界観のためです。このような考え方を肯定するものではありません。不快な表現があればご指摘下さい。

妻の遺品を整理していたら

家紋武範
恋愛
妻の遺品整理。 片づけていくとそこには彼女の名前が記入済みの離婚届があった。

吊るされた少年は惨めな絶頂を繰り返す

五月雨時雨
BL
ブログに掲載した短編です。

百合ランジェリーカフェにようこそ!

楠富 つかさ
青春
 主人公、下条藍はバイトを探すちょっと胸が大きい普通の女子大生。ある日、同じサークルの先輩からバイト先を紹介してもらうのだが、そこは男子禁制のカフェ併設ランジェリーショップで!?  ちょっとハレンチなお仕事カフェライフ、始まります!! ※この物語はフィクションであり実在の人物・団体・法律とは一切関係ありません。 表紙画像はAIイラストです。下着が生成できないのでビキニで代用しています。

妻に不倫され間男にクビ宣告された俺、宝くじ10億円当たって防音タワマンでバ美肉VTuberデビューしたら人生爆逆転

小林一咲
ライト文芸
不倫妻に捨てられ、会社もクビ。 人生の底に落ちたアラフォー社畜・恩塚聖士は、偶然買った宝くじで“非課税10億円”を当ててしまう。 防音タワマン、最強機材、そしてバ美肉VTuber「姫宮みこと」として新たな人生が始まる。 どん底からの逆転劇は、やがて裏切った者たちの運命も巻き込んでいく――。

父親が再婚したことで地獄の日々が始まってしまいましたが……ある日その状況は一変しました。

四季
恋愛
父親が再婚したことで地獄の日々が始まってしまいましたが……ある日その状況は一変しました。

処理中です...