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22の扉 生成の場
特異点
しおりを挟む静かに
より、一定のリズムを刻んで。
段々と沈んでゆく「余計なカケラ」と共に
シンプルな鼓動に耳を澄ましながら
「視えてきた深層の景色」を 象る準備を する。
太陽の 踊り場を抜けると。
そこは 青灰の礼拝堂へ続くシンプルな通路で あり
「私は何度も通ったそこ」を 新鮮な 眼で観て。
壁のシミを映し
通路脇の埃も映してから
剥離が浅く「青の残っている部分」を映し
それを、「在る景色」として採用することで「ここ」の価値をきちんと 刻んで。
自然であること
その有り難みを自分に押印してから、礼拝堂へ 入る。
そう、今 私の中にある景色は
「いろんな地点の自分」
そう言い換えることができて、
それはこの場の時の経過と 同じ様に。
「流れるから 美しい」し
「そのどれもは 同じ光だから」だ。
だから その「内面の景色」を眺めながら。
まだ薄い埃をニコニコしながら踏み締めて、円窓への階段を登る為 左方向へ進んでゆく。
うん やっぱり
こっち だな
あの時もずっと 左から登っていたけど。
今日は「変えてみようかな」と一瞬「右から」を想像して
違和感を感じ、やはり左から登る。
その どれもの理由は きっと意味はあるけれど。
いちいち、全部は追わなくて良くて 私が今視るものは既に
きっと「真ん中」に用意されている。
だから
またその直感の糸口を掴みながら コツコツと
一歩一歩を丁寧に 昇ってゆくんだ。
ふむ
リュディアの結婚式からそう時間は経っていないので
階段に積もる埃も 微々たるものである。
だがしかし 「足跡」は くっきりと付くから
それも楽しくて。
自分 以外が ここへ来ないこと
それもまた確認しながら 真ん中へ向かいゆっくりと進んで行く。
てか
結婚式 したんだから もうちょっと
なんか 誰か
遊びに来ても ? よく ない ?
レシフェが最初に敬遠していた様子を思い出しながらも、くるりと一度振り返って 礼拝堂全体を眺める。
「 綺麗。」
以前とは異なる雰囲気の「場」は
結婚式が「ああいうかたち」で執り行われた事で、かなり浄められたのだろう。
今は心地良い空気が漂っているし 「旧い感覚」は あるけれど
とても素敵な場所である。
まあ でも 「感覚」は。
それこそ、 人それぞれ だものね。
そう終着した想像は くるりといろを 切り替えて。
ここで「目的地のいろ」を据えたからして
スペースはくるくると廻り出し
私に「その景色」を 観せようとしている。
だからとりあえずは 一旦「自分」を 無にして。
パチリと目を瞑ったまま、少しそこへ立ってみることに した。
"ぜんぶあるところ"から 観る景色
"上下なし"
"境界なし"
"オールオッケーを肌で知る民族"
私が「居」を移したから
「感じられる こと」
"初めにいたところ"へ 戻ってきた こと 。
眼を 瞑った ままで。
感じられる、それは
「私そのものが持つ性質」で「強く出ている側面」
そしてこの場でせかいが「よく観ろ」と推している点であり、要点を読み解く為の ポイントだ。
だから それを踏まえて。
その 奥にあるいろへ向かって行く途中、「視えてくるいろ」も ついでに回収してゆく。
「許していないと思っていた自分」
「なんの許可?」
「ああ、それはわかんないと書けないからだよ」
「確かに」
「嘘 書けないもんね」
「嘘って言うか」
「そう 」
「視えないと 出せないし」
「出ないしね」
「そう」
「ほんとうのいろ」
「それじゃ意味ない」
「うん それわかってたから まだだったんだよ」
「だよね」
「だから「許可」っていうより「待ち」」
「確かに「待ち時間」」
「それ」
「そうね」
「知らないとできないしね」
「込もらないってのもあるけど 無責任できないもんね」
「そうそう 性格」
「だよね」
「うん」
「その先へ行くことでしか解決しないところだから」
「今ね」
「そうね」
「ドラマすっ飛ばして」
「そう、次」
「そうよ」
「まだないものをかたちにするんだもん」
「そりゃな」
「これまでのかたちじゃないよね」
「そうか」
「そうよ」
「「くくり」の変化」
「な~る~ほ~ど~」
「いいこと言うじゃん」
「そうか そういうこと」
「そうだね これまで以上になるということは」
「「「そういうこと」」」
「成る程」
「で?」
「ゴール なんだっけ」
「うん?」
「いや、それ回収して どこ行くの」
「そっか」
「うーんと」
「「真ん中」」
「あ そうだ」
「ふぅん? 私達が指してる場所が」
「「上がる」」
「ふむ」
「まあ 「茶番」言っちゃったからな」
「そうね」
「新しい視え方」
「吹っ切れたってことか」
「ある意味」
「言い方悪いけど」
「でも そういうことでしょ」
「そうね 気にしちゃいられないってか 私の世界だしな」
「ひとりだし」
「まぁね」
「眼ぇ 開ければいるけど 在るけど」
「まあ ホントはね 」
「ぜんぶ自分だしね」
「それいいけどさ」
「あ そっか」
「そうよ」
「すぐ話逸れる」
「まぁね」
「そこが私達のいいとこじゃん」
「多角的」
「ものはいい様」
「それな」
「だからさぁ 「常識外でいい」ってことでしょ」
「とどのつまりは」
「まあ常識が常識じゃなかったからな」
「そう」
「疑い様のないところから、視るのよ」
「本質的」
「原初から視る」
「それしかないところ」
「それって いつも通りじゃん」
「だけどそれを普通にできてなかったでしょ?」
「 確かに」
「成る程」
「それが普通になってきたから、「茶番に観える」のよ」
「あー」
「確かにアテレコみたいだもんね」
「そうね」
「白けるじゃん」
「そうなのよ」
「だからそれをまたここで押印して」
「跳ぶ」
「楔ね」
「しるし」
「ふむ」
「成る程ねー」
「疑いのない」
「疑えない ところ」
「原初」
「本質」
「特異点」
「虚空」
「まあ ことばは なんでもいいけど」
「そうね」
「でも「点」かな」
「そうね 真ん中だから」
「じゃあ特異点で」
「うん」
「オッケー」
「よろしく」
うん 。
そうやって みんなの話が纏まって。
「道中」を回収した私は
同時に視えてきたゴールのいろも
おんなじことを 確認し
きちんと「視覚化して」、スペースに 舞わして ゆく。
「特異点に在る 必要」
「そこでしか 語れないこと」
「信仰の場に在ること」
「現実に惑わされない ところ」
「私の役割」
そして
「そう在ること」で 「世界を変えてゆくこと」。
「 成る程 ?」
そう それは「なにも何処も 珍しい色ではなくて」
「茶番」や「ずれている景色」が観えたのは
「正々堂々とそこに在れていること」の押印で
私はこの混迷の時代に"自然とそこに在ること"を誇っていいし
ある意味今は
「よくぞ その点へ至った」と 祝うべきところで
それは せかいからの報酬でもある。
「 うん」
それは
ドラマに嵌まり込んでいる間は 見えないけれど。
今 私が「観ている景色」は
「本音という副音声付きのドラマ」で あり
もし私がそこへ降りたならば 「きちんと反応できない」、演技が下手な役者である。
「 なるほど 。」
だから その報酬を 噛み締めながら。
また「それが観えること」で「連なってくる景色」をふわりと感じながら、
パチリと 眼を 開けたのである 。
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