呪いを解くには【真実の愛】が必要です!

三川

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第2章 愛されました!

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呪われるまで何百回と逢崎が女を口説く様を見せつけられてきたので、一体どうなることやらと思っていたが普通だった。今までとなんら変わらない、特に仲の良い友人扱いである。
いや、セックスしたいと言われてから変わったこともある。
性的接触がぱったりと無くなったのだ。
あんなにも毎日手嶋のケツを弄くり回しておいて、放置である。

地道に口説くとか言ってたのはなんだったのか。






「はあ……誠一郎くん、ちょっと」
「……はい?」

洗った食器を拭いていると、カウンターの正面でパンケーキを食べていた平田がため息を吐いて手嶋を手招いた。
他の客はマスターが相手をしているので、遠慮なく顔を寄せる。

「なんですか平田さん」
「だめだよ、誠一郎くん」

責められるようなことに心当たりはない。

「雌の匂いがダダ漏れだ」
「……え、」
「俺じゃなくても気づくよ」

顔が火照る。
心当たりがあり過ぎた。

「欲求不満なの?」

平田の手指が、カウンターに置いた手嶋の手の甲をなぞる。そんな微かな接触すらもいやらしく感じた。

「あ、その……俺……」
「相手が欲しいなら、いつでも言って?」

ぐらついた自分に、手嶋は強くショックを受けた。






「くそ……、なんで……っ」

深夜、家族が寝静まった頃に、ベッドの上で自慰に耽る。
しかし、どんなにペニスを扱いても扱いても、なかなかイけない。先走りはだらだら出ているのに、射精には至らない。苦しかった。自分が何を欲しているのかはわかっていて、それを我慢するのがめちゃくちゃ辛かった。

「は……、く……っ、」

躊躇って躊躇って、先走りに塗れた指先で会陰をなぞる。
本当は、そのもっと奥が疼いている。
窄まりを撫でた。少し触っただけで、もう欲しがって口を開く。

「んぅうう~~~」

下唇を噛み締めて、唸った。
固く目を瞑る。
指を挿し込んで、ぐるりと回す。
抜き差しするたび、息があがった。

ペニスを扱きながら、自分の指で後孔を犯す。

その動きが逢崎のやり方を悉くなぞっていることに気づいた時、手嶋は息を呑んで手を止めた。
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