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第二章「王国を目指して」
第六十二話「幻獣討伐の冒険者」
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ブラックドラゴンを倒し、俺達はダンジョン内に逃げ込んだ。メテオストームで魔力を使い果たして仕舞ったからだろう、意識は朦朧としており、体は鉛の様に重い。クーデルカの肩を借りながら、力なく地面に座り込んだ。
どうやらダンジョンの入り口周辺には魔物の姿は無い様だ。アイリーンはクリスタルを連れてダンジョン内の探索に向かった。ブラックドラゴンのとの戦闘で、仲間達も魔力と体力を消耗している。ダンジョンを進む前に暫く休憩した方が良さそうだな。
俺は仲間に休憩を告げると、ゲルストナーは鍋を取り出してポーションを作り始めた。ブラックドラゴンの血を注ぎ、粉末状の薬草を次々と投入した。魔力を回復させる効果があるポーションなのだとか。
俺は暫くクーデルカに膝枕をして貰い、ゆっくりと体を休めた。クーデルカの心地良い魔力が俺の体内に流れてくる。彼女は俺の頭を撫でながら、優しい笑みを浮かべている。やはりクーデルカは美しいな……こうしていると魔力が急速に回復をしている様だ。きっとクーデルカが魔力を分けてくれているのだろう。
ゲルストナーはポーション作りを終えたのか、小瓶に入ったポーションを俺に分けてくれた。ポーションを一気に飲み干すと、ドロドロとした液体が喉を通った。
「サシャ、ドラゴンの血液は強い魔力を持っている。一口飲めばたちまち気分が良くなるだろう」
「この味はなかなか強烈だね」
「まぁ、美味しい物ではないが、魔力が枯渇した状態ではダンジョンの攻略も出来ないだろう? 一気に飲んでしまうんだ」
「分かったよ……」
気味の悪い液体を飲み干すと、体が徐々に暖かくなり、活力がみなぎってきた。暫く横になって休んでいると、ゲルストナーのポーションのお陰か、失われた魔力が回復してきた。
「ゲルストナー、魔力が回復してきたよ!」
「そうだろう。ドラゴンの血は即効性がある。だから強力なマナポーションには必ずドラゴンの血が数滴入っているのだ。今回はかなり多めにドラゴンの血を入れたから、味は悪いだろうが、魔力の回復効果は抜群の筈だ」
「魔力が完全に回復するまで、もう暫く待ってからダンジョンを攻略しよう」
「うむ。クリスタルとアイリーンが戻ってきたみたいだな」
「師匠! ダンジョンの奥にはリビングデッドとグールが数匹いました」
「サシャ、このダンジョンは思った以上に敵が多いの。気をつけるの」
やはりアンデッド系の魔物が巣食っているのか。慎重に進まなければならないな。キングとルナはブラックドラゴンの肉で何かしようとしているのだろう。キングはフライパンを取り出して加熱すると、ルナが豪快に肉を投入した。まさか、ダンジョン内で焼肉でもするつもりなのだろうか……?
どうやらダンジョンの入り口周辺には魔物の姿は無い様だ。アイリーンはクリスタルを連れてダンジョン内の探索に向かった。ブラックドラゴンのとの戦闘で、仲間達も魔力と体力を消耗している。ダンジョンを進む前に暫く休憩した方が良さそうだな。
俺は仲間に休憩を告げると、ゲルストナーは鍋を取り出してポーションを作り始めた。ブラックドラゴンの血を注ぎ、粉末状の薬草を次々と投入した。魔力を回復させる効果があるポーションなのだとか。
俺は暫くクーデルカに膝枕をして貰い、ゆっくりと体を休めた。クーデルカの心地良い魔力が俺の体内に流れてくる。彼女は俺の頭を撫でながら、優しい笑みを浮かべている。やはりクーデルカは美しいな……こうしていると魔力が急速に回復をしている様だ。きっとクーデルカが魔力を分けてくれているのだろう。
ゲルストナーはポーション作りを終えたのか、小瓶に入ったポーションを俺に分けてくれた。ポーションを一気に飲み干すと、ドロドロとした液体が喉を通った。
「サシャ、ドラゴンの血液は強い魔力を持っている。一口飲めばたちまち気分が良くなるだろう」
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「まぁ、美味しい物ではないが、魔力が枯渇した状態ではダンジョンの攻略も出来ないだろう? 一気に飲んでしまうんだ」
「分かったよ……」
気味の悪い液体を飲み干すと、体が徐々に暖かくなり、活力がみなぎってきた。暫く横になって休んでいると、ゲルストナーのポーションのお陰か、失われた魔力が回復してきた。
「ゲルストナー、魔力が回復してきたよ!」
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「うむ。クリスタルとアイリーンが戻ってきたみたいだな」
「師匠! ダンジョンの奥にはリビングデッドとグールが数匹いました」
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