召喚物語 - 召喚魔法を極めた村人の成り上がり -

花京院 光

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第二章「王国を目指して」

第六十四話「騎士団の力」

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『ボリンガー騎士団』
 団長:『幻魔獣の召喚士 LV90 サシャ・ボリンガー』
 団員:『幻魔獣 LV41 キング』
 団員:『幻魔獣 LV37 ルナ』
 団員:『幻魔獣 LV30 ワイバーン』
 団員:『幻獣 LV5 ユニコーン』
 団員:『魔術師 LV44 クーデルカ・シンフィールド』
 団員:『育成士 LV41ゲルストナー・ブラック』
 団員:『鍛冶屋 LV33アイリーン・チェンバーズ』
 団員:『召喚士見習い LV8 クリスタル・ニコルズ』

 レベル40超えのメンバーが四人。騎士団も徐々に強くなってきたな。それから俺は自分のステータスを確認した。

 魔法:メテオストーム
 効果:ドラゴンライダー(ドラゴン騎乗時の魔力上昇)

 メテオストームがギルドカードに表示されている事は分かるが、効果の項目に「ドラゴンライダー」と表示されている。効果はドラゴン系の魔物に騎乗した時に魔力が上がるらしい。

「サシャ! 随分珍しい効果を習得したんだな。ドラゴンライダーか……書物でしか見たことは無かったが……きっとワイバーンの共に訓練を積んだお陰で習得出来たのだろう。それほどサシャとワイバーンの絆が強いという訳だ」
「レイリス町で毎日様にワイバーンのメテオの練習をしていたからね。ところで、ワイバーンは何処に行ったのだろう……」
「きっと上空から山脈を超えるんだろう。俺達を見送ってからすぐに飛び立ったぞ」
「そうか……皆、もう暫く休んだらダンジョンの攻略を始めよう」

 仲間に指示を与えてから、俺はクーデルカの膝の上で眠りに就いた……。


「どうだ? ブラックドラゴンの血は効くだろう?」
「うん、魔力はほとんど回復したよ。ダンジョンの攻略を始めようか」
「うむ。マナポーションを多めに作っておいたから使ってくれ」
「ありがとう、ゲルストナー」

 俺はゲルストナーからマナポーションを三つ受け取った。市販のマナポーションよりかもかなり魔力の回復量が多いようだ。大切に使うとしよう。

「さて……ダンジョン内では俺が先頭になろう。ゲルストナーは後衛として仲間を守ってくれるかな?」
「任せておけ」
「それからクーデルカとルナは俺のすぐ後ろに、ユニコーンは俺達の後方からゆっくり付いてくる事。キングとアイリーンはクーデルカとルナを守りながら中衛を頼むよ」

 仲間に陣形を伝え、俺は武器を抜いた。右手でグラディウスを持ち、左手にクリスを持つ。メンバーの中で最も防御力が高く、魔力が完全に回復している俺が前衛を務める事にした。敵の奇襲を喰らっても、俺のアースウォールなら大半の攻撃を防げるからな。

 俺は鞄から松明を取り出してクーデルカに渡した。人生初のダンジョンだ。ダンジョンはトンネル状になっており、冷たい風が吹いている。外は随分暖かかったが、ダンジョン内は冷えているんだな。薄暗い通路をゆっくりと進む。通路には冒険者の遺品が散乱していた。アルテミス王国を目指して旅をしていたのだろうか……こんな場所では死にたくないな。

 一時間ほど一本道の通路を進むと、俺達は大広間を見つけた。天井が高く、至る所に腐敗した家具が置かれている。かつてはダンジョン内の休憩所だったのだろう。大広間の中にはリビングデッドやグールがうごめいている。グールは人間や魔物を見境なしに襲う魔物。長身で黒い皮膚。人間と良く似た容姿をしているが、爪は刃物のように鋭利で、手には赤い魔力を纏わせている。リビングデッドは人間が死後、闇の魔力を吸収して蘇った魔物だ。武器を持つ者が多く、大広間には強烈な腐敗臭が漂っている。

 この空間に居るだけで気分が悪くなりそうだ。早めに抜けた方が良さそうだな……。
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