123 / 188
第三章「魔王討伐編」
第百二十三話「魔王城の闇」
しおりを挟む
私達は魔王城前で体力と魔力を完璧に回復させた。
「よし、そろそろ魔王城に入るか。だが、全滅を防ぐためにも、全員では入らない方がいいな。ワイバーンは体が大きすぎて入れないだろう。外で待ってもらうしかねぇ」
エドガーは装備の点検をしながら魔王城の方を向いた。
「そうですね。全滅の可能性を考えると、半数は城の前で待機してた方がいいでしょう……」
全滅。そんな事あり得るのかしら。私はただ待っているつもりはないわ。
「私は行くわよ」
「私も!」
私とルナは一刻でも早くサシャに会いたい。待っていられる訳がないでしょう……。
「そうだな。二人には来てもらおうか。俺と三人で行こう。アルベルトとシャルロッテはワイバーンと一緒に魔王城近辺の安全を確保してくれ、俺達が戻ってきた時、魔王城の前で敵に待ち伏せされたら面倒だからな」
私とルナ、それにエドガーがサシャ達と合流するために魔王城に入る事が決まった。合流する前に魔王と鉢合わせなければいいけど。
「わかりました。ルナもクーデルカも気をつけて」
私達はすぐに魔王に入城した。
〈魔王城内〉
魔王城は暗くて陰湿な雰囲気がする。こんな場所に私のサシャが転送されたのね……。腹が立つわ。エドガーとルナは魔王城に入った瞬間に武器を抜いた。私は右手で「アイスロッド」を構えている。杖には予め魔力を溜めておいた。狭い室内ではアイシクルレインは使えない。私の役割は、ヒールで仲間を回復させて、マジックドレインで敵の魔力を吸収して弱らせる事。
攻撃に関してはアイスフューリーが使い勝手は良いけれど、敵と仲間が乱戦している状況では使いづらい範囲魔法。勿論、単発でアイスフューリーを飛ばす事も出来るけれど、威力は下がってしまう。アイスフューリーは本来、複数の圧縮された円盤状の氷を飛ばして一度で莫大なダメージを叩き込むま魔法。この魔法が真価を発揮するのは、魔力を最大限までに込めて無数の氷の円盤を作り出した時。
「クーデルカ……気をつけるんだぞ。敵はどこから現れるかわからない」
「ええ、わかっているわ」
それにしても、城の中の不気味な魔力は、外に居た時とは比べ物にならない程強い。魔王の魔力が強すぎて城の中に居るサシャの魔力が伝わってこない。困ったわね……。
「城の中を隅々まで探すしかないだろう。だが、転送された場所はある程度見当が付く。この城の中で一番劣悪な場所に飛ばされたに違いない」
私達は手始めに城の一階部の探索を始めた。城に入ってすぐに大きな広間があって、広間には不気味な鎧が置かれている。魔王の装備かしら。広間の中には人間の死体が放置されている。魔王討伐に来た人間かしら。それとも魔王の手下かしら。死体からは魔力が流れ出ている。私は放置されている死体から流れ出る魔力をマジックドレインで回収した。
「それにしても、クーデルカのその魔法は便利だよな……羨ましいぜ!」
エドガーは一部始終を見て唸った。
「この魔法は魔族しか使えない技、サシャも使えるのよ」
「そうだな。サシャはデュラハンの力を授かった男だ。魔族のデュラハンが使える技なら全て使えるだろう。それから、二人とも、サシャの事は心配しなくても良いぞ。あいつは簡単にやられるような男ではない」
そうね。私のサシャが負ける訳ないわ。サシャが私を残して死ぬ訳がない……。私は早く魔王を倒してサシャとの生活を再開させたい。それが人生の目標。サシャさえ居れば私は幸せだわ。私のサシャ……。私達がしばらく城の一階部を探索していると、地下へ続く階段を見つけた。地下……。私が殺された砦を思い出すわ。
「クーデルカ、ルナ。俺の推理ではサシャは地下の中でも一番強力な魔物が守っている場所に転移されたに違いない。上の階を探索する前に地下に潜るぞ」
エドガーは先頭に立って地下へ続く階段を下りた。陣形はエドガーとルナが前列で私が後列。後ろからの奇襲に気をつける必要がありそうね。
階段を下りると、そこは大きく開けた空間になっていた。地下なのに随分立派に作られているみたい。石で造られた祭壇が置かれており、祭壇の周りにはミイラ化した人間が祭壇に両手を向けた状態で椅子に座っている。
この場所で魔王が召喚されたのかもしれない。祭壇の周りにはミイラ化した人間が十人以上座っている。複数人で魔力を注いで召喚したのね。死体からは魔力の欠片も感じられない。全ての魔力を魔王のために注げて死んだ様ね……。
「ここで魔王が召喚されたみたいだな」
「そうみたいね」
エドガーはミイラ化した死体を調べている。だけど……これだけの人数で魔王を召喚したのかしら、いえ、そんな事は無いはず。どこかに召喚士が隠れているんじゃないかしら。私達が祭壇の付近を調べていると、大広間に繋がる扉が静かに開いた……。
「ルナ! クーデルカ! 構えろ!」
エドガーとルナは扉に向けて剣を構えてた。ついに敵のお出ましね。私は右手に持っている杖に魔力を溜めた。
「よし、そろそろ魔王城に入るか。だが、全滅を防ぐためにも、全員では入らない方がいいな。ワイバーンは体が大きすぎて入れないだろう。外で待ってもらうしかねぇ」
エドガーは装備の点検をしながら魔王城の方を向いた。
「そうですね。全滅の可能性を考えると、半数は城の前で待機してた方がいいでしょう……」
全滅。そんな事あり得るのかしら。私はただ待っているつもりはないわ。
「私は行くわよ」
「私も!」
私とルナは一刻でも早くサシャに会いたい。待っていられる訳がないでしょう……。
「そうだな。二人には来てもらおうか。俺と三人で行こう。アルベルトとシャルロッテはワイバーンと一緒に魔王城近辺の安全を確保してくれ、俺達が戻ってきた時、魔王城の前で敵に待ち伏せされたら面倒だからな」
私とルナ、それにエドガーがサシャ達と合流するために魔王城に入る事が決まった。合流する前に魔王と鉢合わせなければいいけど。
「わかりました。ルナもクーデルカも気をつけて」
私達はすぐに魔王に入城した。
〈魔王城内〉
魔王城は暗くて陰湿な雰囲気がする。こんな場所に私のサシャが転送されたのね……。腹が立つわ。エドガーとルナは魔王城に入った瞬間に武器を抜いた。私は右手で「アイスロッド」を構えている。杖には予め魔力を溜めておいた。狭い室内ではアイシクルレインは使えない。私の役割は、ヒールで仲間を回復させて、マジックドレインで敵の魔力を吸収して弱らせる事。
攻撃に関してはアイスフューリーが使い勝手は良いけれど、敵と仲間が乱戦している状況では使いづらい範囲魔法。勿論、単発でアイスフューリーを飛ばす事も出来るけれど、威力は下がってしまう。アイスフューリーは本来、複数の圧縮された円盤状の氷を飛ばして一度で莫大なダメージを叩き込むま魔法。この魔法が真価を発揮するのは、魔力を最大限までに込めて無数の氷の円盤を作り出した時。
「クーデルカ……気をつけるんだぞ。敵はどこから現れるかわからない」
「ええ、わかっているわ」
それにしても、城の中の不気味な魔力は、外に居た時とは比べ物にならない程強い。魔王の魔力が強すぎて城の中に居るサシャの魔力が伝わってこない。困ったわね……。
「城の中を隅々まで探すしかないだろう。だが、転送された場所はある程度見当が付く。この城の中で一番劣悪な場所に飛ばされたに違いない」
私達は手始めに城の一階部の探索を始めた。城に入ってすぐに大きな広間があって、広間には不気味な鎧が置かれている。魔王の装備かしら。広間の中には人間の死体が放置されている。魔王討伐に来た人間かしら。それとも魔王の手下かしら。死体からは魔力が流れ出ている。私は放置されている死体から流れ出る魔力をマジックドレインで回収した。
「それにしても、クーデルカのその魔法は便利だよな……羨ましいぜ!」
エドガーは一部始終を見て唸った。
「この魔法は魔族しか使えない技、サシャも使えるのよ」
「そうだな。サシャはデュラハンの力を授かった男だ。魔族のデュラハンが使える技なら全て使えるだろう。それから、二人とも、サシャの事は心配しなくても良いぞ。あいつは簡単にやられるような男ではない」
そうね。私のサシャが負ける訳ないわ。サシャが私を残して死ぬ訳がない……。私は早く魔王を倒してサシャとの生活を再開させたい。それが人生の目標。サシャさえ居れば私は幸せだわ。私のサシャ……。私達がしばらく城の一階部を探索していると、地下へ続く階段を見つけた。地下……。私が殺された砦を思い出すわ。
「クーデルカ、ルナ。俺の推理ではサシャは地下の中でも一番強力な魔物が守っている場所に転移されたに違いない。上の階を探索する前に地下に潜るぞ」
エドガーは先頭に立って地下へ続く階段を下りた。陣形はエドガーとルナが前列で私が後列。後ろからの奇襲に気をつける必要がありそうね。
階段を下りると、そこは大きく開けた空間になっていた。地下なのに随分立派に作られているみたい。石で造られた祭壇が置かれており、祭壇の周りにはミイラ化した人間が祭壇に両手を向けた状態で椅子に座っている。
この場所で魔王が召喚されたのかもしれない。祭壇の周りにはミイラ化した人間が十人以上座っている。複数人で魔力を注いで召喚したのね。死体からは魔力の欠片も感じられない。全ての魔力を魔王のために注げて死んだ様ね……。
「ここで魔王が召喚されたみたいだな」
「そうみたいね」
エドガーはミイラ化した死体を調べている。だけど……これだけの人数で魔王を召喚したのかしら、いえ、そんな事は無いはず。どこかに召喚士が隠れているんじゃないかしら。私達が祭壇の付近を調べていると、大広間に繋がる扉が静かに開いた……。
「ルナ! クーデルカ! 構えろ!」
エドガーとルナは扉に向けて剣を構えてた。ついに敵のお出ましね。私は右手に持っている杖に魔力を溜めた。
1
あなたにおすすめの小説
裏切られ続けた負け犬。25年前に戻ったので人生をやり直す。当然、裏切られた礼はするけどね
竹井ゴールド
ファンタジー
冒険者ギルドの雑用として働く隻腕義足の中年、カーターは裏切られ続ける人生を送っていた。
元々は食堂の息子という人並みの平民だったが、
王族の継承争いに巻き込まれてアドの街の毒茸流布騒動でコックの父親が毒茸の味見で死に。
代わって雇った料理人が裏切って金を持ち逃げ。
父親の親友が融資を持ち掛けるも平然と裏切って借金の返済の為に母親と妹を娼館へと売り。
カーターが冒険者として金を稼ぐも、後輩がカーターの幼馴染に横恋慕してスタンピードの最中に裏切ってカーターは片腕と片足を損失。カーターを持ち上げていたギルマスも裏切り、幼馴染も去って後輩とくっつく。
その後は負け犬人生で冒険者ギルドの雑用として細々と暮らしていたのだが。
ある日、人ならざる存在が話しかけてきた。
「この世界は滅びに進んでいる。是正しなければならない。手を貸すように」
そして気付けは25年前の15歳にカーターは戻っており、二回目の人生をやり直すのだった。
もちろん、裏切ってくれた連中への返礼と共に。
最強の異世界やりすぎ旅行記
萩場ぬし
ファンタジー
主人公こと小鳥遊 綾人(たかなし あやと)はある理由から毎日のように体を鍛えていた。
そんなある日、突然知らない真っ白な場所で目を覚ます。そこで綾人が目撃したものは幼い少年の容姿をした何か。そこで彼は告げられる。
「なんと! 君に異世界へ行く権利を与えようと思います!」
バトルあり!笑いあり!ハーレムもあり!?
最強が無双する異世界ファンタジー開幕!
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
おっさん武闘家、幼女の教え子達と十年後に再会、実はそれぞれ炎・氷・雷の精霊の王女だった彼女達に言い寄られつつ世界を救い英雄になってしまう
お餅ミトコンドリア
ファンタジー
パーチ、三十五歳。五歳の時から三十年間修行してきた武闘家。
だが、全くの無名。
彼は、とある村で武闘家の道場を経営しており、〝拳を使った戦い方〟を弟子たちに教えている。
若い時には「冒険者になって、有名になるんだ!」などと大きな夢を持っていたものだが、自分の道場に来る若者たちが全員〝天才〟で、自分との才能の差を感じて、もう諦めてしまった。
弟子たちとの、のんびりとした穏やかな日々。
独身の彼は、そんな彼ら彼女らのことを〝家族〟のように感じており、「こんな毎日も悪くない」と思っていた。
が、ある日。
「お久しぶりです、師匠!」
絶世の美少女が家を訪れた。
彼女は、十年前に、他の二人の幼い少女と一緒に山の中で獣(とパーチは思い込んでいるが、実はモンスター)に襲われていたところをパーチが助けて、その場で数時間ほど稽古をつけて、自分たちだけで戦える力をつけさせた、という女の子だった。
「私は今、アイスブラット王国の〝守護精霊〟をやっていまして」
精霊を自称する彼女は、「ちょ、ちょっと待ってくれ」と混乱するパーチに構わず、ニッコリ笑いながら畳み掛ける。
「そこで師匠には、私たちと一緒に〝魔王〟を倒して欲しいんです!」
これは、〝弟子たちがあっと言う間に強くなるのは、師匠である自分の特殊な力ゆえ〟であることに気付かず、〝実は最強の実力を持っている〟ことにも全く気付いていない男が、〝実は精霊だった美少女たち〟と再会し、言い寄られ、弟子たちに愛され、弟子以外の者たちからも尊敬され、世界を救って英雄になってしまう物語。
(※第18回ファンタジー小説大賞に参加しています。
もし宜しければ【お気に入り登録】で応援して頂けましたら嬉しいです!
何卒宜しくお願いいたします!)
間違い召喚! 追い出されたけど上位互換スキルでらくらく生活
カムイイムカ(神威異夢華)
ファンタジー
僕は20歳独身、名は小日向 連(こひなた れん)うだつの上がらないダメ男だ
ひょんなことから異世界に召喚されてしまいました。
間違いで召喚された為にステータスは最初見えない状態だったけどネットのネタバレ防止のように背景をぼかせば見えるようになりました。
多分不具合だとおもう。
召喚した女と王様っぽいのは何も持っていないと言って僕をポイ捨て、なんて世界だ。それも元の世界には戻せないらしい、というか戻さないみたいだ。
そんな僕はこの世界で苦労すると思ったら大間違い、王シリーズのスキルでウハウハ、製作で人助け生活していきます
◇
四巻が販売されました!
今日から四巻の範囲がレンタルとなります
書籍化に伴い一部ウェブ版と違う箇所がございます
追加場面もあります
よろしくお願いします!
一応191話で終わりとなります
最後まで見ていただきありがとうございました
コミカライズもスタートしています
毎月最初の金曜日に更新です
お楽しみください!
【本編45話にて完結】『追放された荷物持ちの俺を「必要だ」と言ってくれたのは、落ちこぼれヒーラーの彼女だけだった。』
ブヒ太郎
ファンタジー
「お前はもう用済みだ」――荷物持ちとして命懸けで尽くしてきた高ランクパーティから、ゼロスは無能の烙印を押され、なんの手切れ金もなく追放された。彼のスキルは【筋力強化(微)】。誰もが最弱と嘲笑う、あまりにも地味な能力。仲間たちは彼の本当の価値に気づくことなく、その存在をゴミのように切り捨てた。
全てを失い、絶望の淵をさまよう彼に手を差し伸べたのは、一人の不遇なヒーラー、アリシアだった。彼女もまた、治癒の力が弱いと誰からも相手にされず、教会からも冒険者仲間からも居場所を奪われ、孤独に耐えてきた。だからこそ、彼女だけはゼロスの瞳の奥に宿る、静かで、しかし折れない闘志の光を見抜いていたのだ。
「私と、パーティを組んでくれませんか?」
これは、社会の評価軸から外れた二人が出会い、互いの傷を癒しながらどん底から這い上がり、やがて世界を驚かせる伝説となるまでの物語。見捨てられた最強の荷物持ちによる、静かで、しかし痛快な逆襲劇が今、幕を開ける!
貧民街の元娼婦に育てられた孤児は前世の記憶が蘇り底辺から成り上がり世界の救世主になる。
黒ハット
ファンタジー
【完結しました】捨て子だった主人公は、元貴族の側室で騙せれて娼婦だった女性に拾われて最下層階級の貧民街で育てられるが、13歳の時に崖から川に突き落とされて意識が無くなり。気が付くと前世の日本で物理学の研究生だった記憶が蘇り、周りの人たちの善意で底辺から抜け出し成り上がって世界の救世主と呼ばれる様になる。
この作品は小説書き始めた初期の作品で内容と書き方をリメイクして再投稿を始めました。感想、応援よろしくお願いいたします。
【状態異常耐性】を手に入れたがパーティーを追い出されたEランク冒険者、危険度SSアルラウネ(美少女)と出会う。そして幸せになる。
シトラス=ライス
ファンタジー
万年Eランクで弓使いの冒険者【クルス】には目標があった。
十数年かけてため込んだ魔力を使って課題魔法を獲得し、冒険者ランクを上げたかったのだ。
そんな大事な魔力を、心優しいクルスは仲間の危機を救うべく"状態異常耐性"として使ってしまう。
おかげで辛くも勝利を収めたが、リーダーの魔法剣士はあろうことか、命の恩人である彼を、嫉妬が原因でパーティーから追放してしまう。
夢も、魔力も、そしてパーティーで唯一慕ってくれていた“魔法使いの後輩の少女”とも引き離され、何もかもをも失ったクルス。
彼は失意を酩酊でごまかし、死を覚悟して禁断の樹海へ足を踏み入れる。そしてそこで彼を待ち受けていたのは、
「獲物、来ましたね……?」
下半身はグロテスクな植物だが、上半身は女神のように美しい危険度SSの魔物:【アルラウネ】
アルラウネとの出会いと、手にした"状態異常耐性"の力が、Eランク冒険者クルスを新しい人生へ導いて行く。
*前作DSS(*パーティーを追い出されたDランク冒険者、声を失ったSSランク魔法使い(美少女)を拾う。そして癒される)と設定を共有する作品です。単体でも十分楽しめますが、前作をご覧いただくとより一層お楽しみいただけます。
また三章より、前作キャラクターが多数登場いたします!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる