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第一章「冒険者編」
第十七話「ヴェロニカ様と執事」
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「それは……! まさか聖者のゴブレットか?」
「ご存知なのですか? ヴェロニカ様」
「以前書物で読んだ事がある。正しい心を持つ者がゴブレットを持ち、魔力を込めると葡萄酒を作り出す事が出来る伝説級のマジックアイテムだ。ゴブレットを右手で持つと葡萄酒を、左手で持った状態で魔力を込めると水を作り出す事が出来るのだとか」
「右手で持つと葡萄酒、左手で持つと水ですか」
「うむ……。まさかこれ程までに高価なアイテムが魔石ガチャから出てくるとは……」
「カーティス様。早速聖者のゴブレットを使用してみてはいかがですか?」
「そうですね」
俺は純金製の美しいゴブレットを右手で持って魔力を込めた。ゴブレットが優しく輝くと、ゴブレットには瞬く間に葡萄酒が満ちた。葡萄酒を際限なく作り出せるマジックアイテムか……。酒好きの人間ならたまらないだろうな。これを売れば俺はたちまち富豪になれるだろう。
「ギルベルト。僕はお金を稼ぐ道具ではなく、ギルベルトを支える神聖なマジックアイテムなんだ。お金儲けに使われては困るよ。特に価値のあるマジックアイテムは、ただ売ってお金を作るよりも、様々な使い道があると思うんだ」
「確かに。聖者のゴブレットを欲しがる者は多いだろうが、これ程価値のあるマジックアイテムを手放すのは非常に勿体無い。ギルベルト。強力なマジックアイテムは使命を持って生まれるというのが私の持論なのだが、どうか売らずに、使い道をじっくりと考えてくれないか。どこかの貴族に売りつければ大金を稼げるだろうが、きっと正しい使い道がある筈なんだ」
「分かりました。聖者のゴブレットは売らずに取っておく事にします。折角アンネさんが当ててくれたアイテムですしね」
「光栄です。カーティス様」
今度は俺が魔石を投入してレバーを回すと、金色に輝くカプセルが飛び出した。これは運が良い。レアカプセルよりも高価なアイテムが入っているスーパーレアカプセルを引き当てる事が出来たのだからな。
急いでカプセルと開けると、小さな鉄の玉が床に落ちた……。何の変哲も無いこぶし大の鉄の玉の様に見えるが、ヴェロニカ様は目を輝かせて玉を持ち上げた。レベル1の新米冒険者シリーズのスーパーレアカプセルはマジックバッグだったが、レベル2の新米鍛冶師シリーズのスーパーレアカプセルは只の鉄の玉なのか?
マジックバッグ以上に価値のあるマジックアイテムじゃなければ、俺は納得出来そうにない。より高価な魔石を投入すればより価値のあるマジックアイテムが出て来る仕組みなのではないのか?
「スーパーレアカプセルから出てきたという事は、この鉄の玉にも何か使い道があるのだろう。少し使い方を考えてみようか」
「そうですね」
「アンネはこの玉をどう思う?」
「私なら投げて使います。敵の背後から忍び寄って全力で投げれば、大きなダメージを与えられると思います」
「しかしだな、魔法が使える者ならわざわざ鉄の玉を投げずにも、遠距離から魔法攻撃を使用すれば良いのではないか? 投げて使うとは随分原始的じゃないかな」
「確かにそうかもしれませんね」
「一度試してみよう。付いて来るのだ」
俺達はヴェロニカ様に案内されて屋敷の中庭に来た。背の高い木が生えており、木には赤い果実が生っている。マナポーションの原料になるシュルスクの果実だ。ヴェロニカ様は幼少期からこの果実を食べて魔法の練習に励んでいるのだとか。
「シュルスクなら好きなだけ取っても良いぞ。市場で買えばお金が掛かるが、ギルベルトなら無料で差し上げよう」
「あら、ヴェロニカお嬢様が他人にシュルスクの果実を差し上げるとは」
「うるさいな! もう、アンネったら……」
「カーティス様。ヴェロニカ様はどんな宝石よりも、どんな可愛い物よりもこのシュルスクの木を愛しているんですよ。以前貴族が屋敷に訪れた際に、シュルスクの木に触れた事があったのですが、ヴェロニカお嬢様は貴族に魔法を掛けて氷漬けにしてしまったんです」
「まさか、氷漬けですか?」
「勿論魔法はすぐに解除しましたが……。この木に触れられるのは私と公爵様以外に居ないのです。自分の命よりも大切だといつも言っているんですよ」
「それはまたどうしてなんですか?」
「この木は五年前に亡くなったヴェロニカお嬢様の母君、キルステン様が生前に大切にしていたものなんです。キルステン様はレベル70を超える大魔術師でした。この場所でよくキルステン様がヴェロニカお嬢様に魔法を教えていたのですよ」
「そうだったんですね……」
「はい。マナポーションの原料になるシュルスクの木はとても希少で、キルステン様は死の際に、ヴェロニカお嬢様にシュルスクの木を守りながら生きるようにとおっしゃったのです。それ以来、自分が心を許した者以外はこの場所に入る事を禁じたのです」
アンネさんが小声でヴェロニカ様の過去を話してくれると、ローラはおもむろに赤い果実をもいで食べ始めた。シュルスクの果実はそのまま食べても魔力を回復する効果があるが、聖属性の魔力を込めて煮込み、マナポーションに作り変えた方が魔力の回復効果が高まる。俺の母も聖属性の魔術師だから、自宅でよくマナポーションを作っていたものだ。
「こらこら、そんなに食べると太ってしまうぞ」
「シュルスクって美味しいんだね! ありがとう、ヴェロニカ!」
「まぁ……。気に入ってくれたなら嬉しいぞ。好きなだけ食べるが良い!」
「うん! ヴェロニカ大好き!」
ローラは口の回りを汚しながら次々とシュルスクの果実を食べると、ヴェロニカ様は柔和な笑みを浮かべ、ハンカチをポケットから取り出してローラの口を拭いた。それからヴェロニカ様がローラの頭を撫でると、ローラはヴェロニカ様を抱きしめた。
「ヴェロニカお嬢様がローラ様を好きになる理由が分かる気がしました。ローラ様は元々モンスターだったからか、非常に純粋な心を持っているのでしょう。幼い頃からヴェロニカお嬢様に言い寄る貴族が多かったからか、彼女はなかなか他人を信用せず、心を開く事はないのですが……。カーティス様とローラ様には特別な縁を感じているのだと思います」
「どうして俺の様な駆け出しの冒険者に気をかけてくれるのでしょうか」
「それはカーティス様が自分よりも遥かに高レベルの冒険者の決闘を受けたからだと思います。ヴェロニカお嬢様は、『ギルベルトは私が気にかけてやらないとすぐに死ぬだろう』と何度もおっしゃっていましたから。それに、単純にカーティス様の事が好きなんだと思いますよ」
「好き……? まさかそんな事は……」
「ちょっとアンネ! 何を言っておるのだ! 私には全て聞こえているのだぞ!」
ヴェロニカ様は顔を赤らめながらアンネさんを見上げ、鉄の玉を渡した。それからヴェロニカ様は中庭の中央に立ち、右手を地面に付けた。
『アイスウォール!』
ヴェロニカ様が魔法を唱えると、高さ四メートル程の巨大な氷の壁が出現した。防御魔法なのか、厚さは一メートル以上もある厚い氷の壁はどんな攻撃も防げそうだ。
「さぁ、アンネ! 玉を投げるのだ! 勿論全力でな!」
「かしこまりました。ヴェロニカお嬢様」
アンネさんは丁寧に一礼してから鉄の玉を握ると、目にも留まらぬ速さで鉄の玉を投げた。爆発的な衝突音が中庭に響くと、氷の壁の表面には大きなくぼみが出来ていた。一体どれ程の力を込めて玉を投げたのだろうか。玉が早すぎて目で追う事すら出来なかった。
すると、鉄の玉はまるで意思を持っているかの様に氷の壁から離れ、アンネさんに向かって飛んだ。アンネさんが咄嗟に右手を突き出すと、鉄の玉はゆっくりとアンネさんの手に戻った……。
「ご存知なのですか? ヴェロニカ様」
「以前書物で読んだ事がある。正しい心を持つ者がゴブレットを持ち、魔力を込めると葡萄酒を作り出す事が出来る伝説級のマジックアイテムだ。ゴブレットを右手で持つと葡萄酒を、左手で持った状態で魔力を込めると水を作り出す事が出来るのだとか」
「右手で持つと葡萄酒、左手で持つと水ですか」
「うむ……。まさかこれ程までに高価なアイテムが魔石ガチャから出てくるとは……」
「カーティス様。早速聖者のゴブレットを使用してみてはいかがですか?」
「そうですね」
俺は純金製の美しいゴブレットを右手で持って魔力を込めた。ゴブレットが優しく輝くと、ゴブレットには瞬く間に葡萄酒が満ちた。葡萄酒を際限なく作り出せるマジックアイテムか……。酒好きの人間ならたまらないだろうな。これを売れば俺はたちまち富豪になれるだろう。
「ギルベルト。僕はお金を稼ぐ道具ではなく、ギルベルトを支える神聖なマジックアイテムなんだ。お金儲けに使われては困るよ。特に価値のあるマジックアイテムは、ただ売ってお金を作るよりも、様々な使い道があると思うんだ」
「確かに。聖者のゴブレットを欲しがる者は多いだろうが、これ程価値のあるマジックアイテムを手放すのは非常に勿体無い。ギルベルト。強力なマジックアイテムは使命を持って生まれるというのが私の持論なのだが、どうか売らずに、使い道をじっくりと考えてくれないか。どこかの貴族に売りつければ大金を稼げるだろうが、きっと正しい使い道がある筈なんだ」
「分かりました。聖者のゴブレットは売らずに取っておく事にします。折角アンネさんが当ててくれたアイテムですしね」
「光栄です。カーティス様」
今度は俺が魔石を投入してレバーを回すと、金色に輝くカプセルが飛び出した。これは運が良い。レアカプセルよりも高価なアイテムが入っているスーパーレアカプセルを引き当てる事が出来たのだからな。
急いでカプセルと開けると、小さな鉄の玉が床に落ちた……。何の変哲も無いこぶし大の鉄の玉の様に見えるが、ヴェロニカ様は目を輝かせて玉を持ち上げた。レベル1の新米冒険者シリーズのスーパーレアカプセルはマジックバッグだったが、レベル2の新米鍛冶師シリーズのスーパーレアカプセルは只の鉄の玉なのか?
マジックバッグ以上に価値のあるマジックアイテムじゃなければ、俺は納得出来そうにない。より高価な魔石を投入すればより価値のあるマジックアイテムが出て来る仕組みなのではないのか?
「スーパーレアカプセルから出てきたという事は、この鉄の玉にも何か使い道があるのだろう。少し使い方を考えてみようか」
「そうですね」
「アンネはこの玉をどう思う?」
「私なら投げて使います。敵の背後から忍び寄って全力で投げれば、大きなダメージを与えられると思います」
「しかしだな、魔法が使える者ならわざわざ鉄の玉を投げずにも、遠距離から魔法攻撃を使用すれば良いのではないか? 投げて使うとは随分原始的じゃないかな」
「確かにそうかもしれませんね」
「一度試してみよう。付いて来るのだ」
俺達はヴェロニカ様に案内されて屋敷の中庭に来た。背の高い木が生えており、木には赤い果実が生っている。マナポーションの原料になるシュルスクの果実だ。ヴェロニカ様は幼少期からこの果実を食べて魔法の練習に励んでいるのだとか。
「シュルスクなら好きなだけ取っても良いぞ。市場で買えばお金が掛かるが、ギルベルトなら無料で差し上げよう」
「あら、ヴェロニカお嬢様が他人にシュルスクの果実を差し上げるとは」
「うるさいな! もう、アンネったら……」
「カーティス様。ヴェロニカ様はどんな宝石よりも、どんな可愛い物よりもこのシュルスクの木を愛しているんですよ。以前貴族が屋敷に訪れた際に、シュルスクの木に触れた事があったのですが、ヴェロニカお嬢様は貴族に魔法を掛けて氷漬けにしてしまったんです」
「まさか、氷漬けですか?」
「勿論魔法はすぐに解除しましたが……。この木に触れられるのは私と公爵様以外に居ないのです。自分の命よりも大切だといつも言っているんですよ」
「それはまたどうしてなんですか?」
「この木は五年前に亡くなったヴェロニカお嬢様の母君、キルステン様が生前に大切にしていたものなんです。キルステン様はレベル70を超える大魔術師でした。この場所でよくキルステン様がヴェロニカお嬢様に魔法を教えていたのですよ」
「そうだったんですね……」
「はい。マナポーションの原料になるシュルスクの木はとても希少で、キルステン様は死の際に、ヴェロニカお嬢様にシュルスクの木を守りながら生きるようにとおっしゃったのです。それ以来、自分が心を許した者以外はこの場所に入る事を禁じたのです」
アンネさんが小声でヴェロニカ様の過去を話してくれると、ローラはおもむろに赤い果実をもいで食べ始めた。シュルスクの果実はそのまま食べても魔力を回復する効果があるが、聖属性の魔力を込めて煮込み、マナポーションに作り変えた方が魔力の回復効果が高まる。俺の母も聖属性の魔術師だから、自宅でよくマナポーションを作っていたものだ。
「こらこら、そんなに食べると太ってしまうぞ」
「シュルスクって美味しいんだね! ありがとう、ヴェロニカ!」
「まぁ……。気に入ってくれたなら嬉しいぞ。好きなだけ食べるが良い!」
「うん! ヴェロニカ大好き!」
ローラは口の回りを汚しながら次々とシュルスクの果実を食べると、ヴェロニカ様は柔和な笑みを浮かべ、ハンカチをポケットから取り出してローラの口を拭いた。それからヴェロニカ様がローラの頭を撫でると、ローラはヴェロニカ様を抱きしめた。
「ヴェロニカお嬢様がローラ様を好きになる理由が分かる気がしました。ローラ様は元々モンスターだったからか、非常に純粋な心を持っているのでしょう。幼い頃からヴェロニカお嬢様に言い寄る貴族が多かったからか、彼女はなかなか他人を信用せず、心を開く事はないのですが……。カーティス様とローラ様には特別な縁を感じているのだと思います」
「どうして俺の様な駆け出しの冒険者に気をかけてくれるのでしょうか」
「それはカーティス様が自分よりも遥かに高レベルの冒険者の決闘を受けたからだと思います。ヴェロニカお嬢様は、『ギルベルトは私が気にかけてやらないとすぐに死ぬだろう』と何度もおっしゃっていましたから。それに、単純にカーティス様の事が好きなんだと思いますよ」
「好き……? まさかそんな事は……」
「ちょっとアンネ! 何を言っておるのだ! 私には全て聞こえているのだぞ!」
ヴェロニカ様は顔を赤らめながらアンネさんを見上げ、鉄の玉を渡した。それからヴェロニカ様は中庭の中央に立ち、右手を地面に付けた。
『アイスウォール!』
ヴェロニカ様が魔法を唱えると、高さ四メートル程の巨大な氷の壁が出現した。防御魔法なのか、厚さは一メートル以上もある厚い氷の壁はどんな攻撃も防げそうだ。
「さぁ、アンネ! 玉を投げるのだ! 勿論全力でな!」
「かしこまりました。ヴェロニカお嬢様」
アンネさんは丁寧に一礼してから鉄の玉を握ると、目にも留まらぬ速さで鉄の玉を投げた。爆発的な衝突音が中庭に響くと、氷の壁の表面には大きなくぼみが出来ていた。一体どれ程の力を込めて玉を投げたのだろうか。玉が早すぎて目で追う事すら出来なかった。
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