好感度が100%超えた魔物を人間化&武器化する加護がチートすぎるので、魔物娘を集めてハーレムパーティーを作ろうと思う

花京院 光

文字の大きさ
10 / 71
第一章「冒険者編」

第十話「ツンデレブラックドラゴンが可愛すぎる件について」

しおりを挟む
「そろそろ宿を決めようか」
「人間とは宿の様な物がなければ眠る事も出来ないのか。全く軟弱な生物だ」
「そうだね……ゆっくり休みたい時は宿を使うよ。クエストの途中で野営をする事も多いけど、暫くは宿で体を休めよう」
「ラインハルトさん、宿でも一緒に居られますよね!? 離れたりしないですよね?」
「勿論。人間の生活を知らない二人と離れたりはしないよ」
「安心しました……私、ダンジョンの事以外は何も分からないので、ラインハルトさんと離れると悲しくなってしまいます。本当に何も分からないんですから……不安なんですよ……」
「大丈夫。これからゆっくり色々な事を知ればいいよ。時間ならあるんだからさ」
「そうですよね。これからの生活が本当に楽しみです!」

 それから俺達は適当な宿に入り、部屋を一つ借りた。
 部屋に入ると、久しぶりの安全な空間での滞在に思わず涙がこぼれた。

 ダンジョンでは心が休まる時は無かった。
 寝込みを襲われた事もあったし、魔物の群れに追い回された事もあった。

 暖色系の家具で統一された温かい雰囲気の部屋。
 ベッドは二つあり、部屋に浴室まである。
 早速湯船に湯を張る。

 フローラは楽しそうにベッドの上で飛び跳ねている。
 彼女が飛び跳ねる度に大きな胸が激しく揺れ、思わずフローラの胸に釘付けになる。
 眼福とはこういう事を言うのだろう。
 いつまでもこの光景を見ていたい。

「それじゃ俺は先に風呂に入るから」

 浴室で服を脱ぎ、汚れ切った体を丹念に洗う。
 胸にはエリカに切り裂かれた爪痕が残っている。
 回復魔法は怪我を治癒する事は出来ても傷跡までは消せない。
 痛々しい爪痕を見つめると、思わずため息が出た。

 生きて街に戻れただけでも幸運だと思わなければならない。
 それに、俺はソロモン王から加護まで授かったのだ。
 最高の仲間達も居る。
 これから二人を育てながら面白可笑しく暮らしていこう。
 湯船に浸かり、しばらく目を瞑っていると俺はいつの間にか眠りに落ちていた……。


 俺の手に何か柔らかい物が触れた。
 何だ……この感触は?
 すべすべした手に余る程の物体を揉みしだく。
 ゆっくりと目を開くと、そこには全裸のエリカが居た。

「え……? な、なななんでエリカがここに……!?」
「どうしたのだ? そんなに驚いて。ブラックドラゴンは家族で行水する。別に珍しい事でもないだろう? それとも、お前は私と一緒じゃ嫌だと言うのか?」
「いや……そういう訳じゃないけど……」
「フローラの事ばかり見てないで私の事も見るのだぞ。私の方が少し胸が小さいし、体も小さいが、魅力が無い訳じゃないだろう?」

 身長百四十センチ、黒髪姫カットのロリ巨乳が俺と共に風呂に入っているのだ。
 いや、この子はブラックドラゴンなのだ……。
 人間ではない。
 興奮してはいけないのだ。

「エリカは十分魅力的だよ。だけど、こういう事は恋人同士じゃなきゃだめなんだ……」
「恋人? 私は恋人以下だというのか?」
「そういう訳じゃないけど……」
「じゃあ、私と居るのが嫌なのか? 私の事が嫌いか?」
「そんな訳ないだろう? 俺はエリカの事もフローラの事も好きだよ」
「本当に本当か? 本当に私の事が好きなのか?」
「ああ、本当に本当だよ」

 どうやら彼女は本当とか、約束という言葉が好きなのだろう。
 エリカが頬を膨らませたので、俺は彼女を優しく抱きしめた。
 決して愛情を注いでいないという訳ではない。
 ダンジョン内でも常に一緒に居たし、召喚獣として愛を注いで育てているつもりだ。

 エリカは千年間もの時を壺の中で生きていたのだ。
 今は少し寂しいだけなのだろう……。

「それじゃ、俺は先に上がるからね……」
「うん……ありがとう。私も大好きよ」
「え?」
「い、いや……べべべ別になんでもないわ! 気にするな……さ、さぁ早く上がるのだ! べ、別にラインハルトの事が心から好きとか、そういう訳じゃないんだからなっ!」

 これ以上エリカと一緒に風呂に居るのは恥ずかしすぎる。
 彼女いない歴イコール年齢という残念な俺には刺激が強すぎるのだ。

 視線と落とせばエリカの豊かな胸が目に入る。
 なんと嬉しい光景だろうか。
 俺は大事なところをタオルで隠し、逃げる様に浴室を後にした。

 フローラは部屋でチーズを食べてた様だ。
 まさか俺がエリカと共に風呂に入る事になるとは思わなかった。
 二人の巨乳美少女が居る生活はなかなか刺激が強い。

 それから暫くするとエリカが浴室から出てきた。
 タオルを体に巻いているが、彼女の成熟した体つきがはっきりとわかる。

 胸の部分が大きく盛り上がっており、何とも言えない色っぽさを感じる。
 思わずエリカに見とれると、彼女は鋭い三白眼を細めて俺を見上げた。

「ラインハルト、もしかしてフローラよりも私の体の方が好きなのか?」
「な、何を言っているんだ! さぁフローラもお風呂に入りなよ。着替えたら買い物に行くよ」
「はい! 楽しみです!」

 フローラが無邪気に浴室に入ると、エリカがゆっくりと近付いてきた。
 視線を落とすとエリカの豊満な胸の谷間が見える。
 濡れた黒髪が妙に性的だ。
 すらりと伸びた細い足に白い肌。
 三白眼に輝くルビー色の瞳が美しい。

 どこからどう見ても完璧な美少女が俺の目の前に居るのだ。
 それもタオルを纏っただけの姿で。

「ラインハルト、髪を乾かしてくれるか?」
「ああ……わかったよ」

 彼女が椅子に座ると、俺は両手をエリカの頭部に向けた。
 熱風を放出して長い黒髪を乾かす。
 髪を乾かしている間もムチムチした腰回りや胸に目が行く。

 髪を乾かすと、エリカがおもむろにタオルを外した。
 いつも通り、俺に服を投げて寄越し、顎を突き上げて「着せて頂戴」と言う。

 まるで美しい人形の様な彼女に服を着せる。
 ノーブラなので、俺のお古のシャツを着ると胸の形がはっきりわかる。
 他の男には見せたくないので、適当なジャケットを着せる。

 それからフローラが浴室から出てくると、すぐに髪を乾かしてあげた。
 勿論彼女は一人で服を着られる。
 フローラはエリカと違って手間がかからない賢い子だ。

「まずはギルドでミノタウロスの討伐の報酬を受け取ってから買い物に行こうか」
「うむ、私に似合う服を選ぶのだぞ」
「人間の服ですか……どんな服があるんでしょう。楽しみです!」
「二人ならどんな服を着ても似合うと思うよ。さぁ出発だ」

 エリカとフローラを連れて宿を出た。
 やはり二人の美少女を連れて歩いているから、男達が嫉妬に満ちた視線を送ってくる。

 宿が立ち並ぶ通りからギルド区に入る。
 ここは迷宮都市アドリオン中のギルドが密集しているエリアだ。
 個性的な木造の建物が立ち並んでおり、ギルドの特徴をよく表している。

 俺が所属する冒険者ギルド・アルタイルはアドリオンで最も加入者数が多い。
 背の高い石造りの建物に入ると、仲間達が一斉に俺を見つめた。
 木製の椅子やテーブルが並ぶ広い室内が静まり返った。

 どうも俺を見る目が普段とは違う気がする。
 それは二人の美少女を連れているからという訳ではなさそうだ。

 勇者のパーティーは丁度ギルドには居ない様だ。
 袋に詰めたミノタウロスの素材を持ち、カウンターに進む。
 まずは素材を買い取って貰い、討伐報酬を頂こう。
しおりを挟む

あなたにおすすめの小説

最低のEランクと追放されたけど、実はEXランクの無限増殖で最強でした。

みこみこP
ファンタジー
高校2年の夏。 高木華音【男】は夏休みに入る前日のホームルーム中にクラスメイトと共に異世界にある帝国【ゼロムス】に魔王討伐の為に集団転移させれた。 地球人が異世界転移すると必ずDランクからAランクの固有スキルという世界に1人しか持てないレアスキルを授かるのだが、華音だけはEランク・【ムゲン】という存在しない最低ランクの固有スキルを授かったと、帝国により死の森へ捨てられる。 しかし、華音の授かった固有スキルはEXランクの無限増殖という最強のスキルだったが、本人は弱いと思い込み、死の森を生き抜く為に無双する。

【超速爆速レベルアップ】~俺だけ入れるダンジョンはゴールドメタルスライムの狩り場でした~

シオヤマ琴@『最強最速』発売中
ファンタジー
ダンジョンが出現し20年。 木崎賢吾、22歳は子どもの頃からダンジョンに憧れていた。 しかし、ダンジョンは最初に足を踏み入れた者の所有物となるため、もうこの世界にはどこを探しても未発見のダンジョンなどないと思われていた。 そんな矢先、バイト帰りに彼が目にしたものは――。 【自分だけのダンジョンを夢見ていた青年のレベリング冒険譚が今幕を開ける!】

スライムすら倒せない底辺冒険者の俺、レベルアップしてハーレムを築く(予定)〜ユニークスキル[レベルアップ]を手に入れた俺は最弱魔法で無双する

カツラノエース
ファンタジー
ろくでもない人生を送っていた俺、海乃 哲也は、 23歳にして交通事故で死に、異世界転生をする。 急に異世界に飛ばされた俺、もちろん金は無い。何とか超初級クエストで金を集め武器を買ったが、俺に戦いの才能は無かったらしく、スライムすら倒せずに返り討ちにあってしまう。 完全に戦うということを諦めた俺は危険の無い薬草集めで、何とか金を稼ぎ、ひもじい思いをしながらも生き繋いでいた。 そんな日々を過ごしていると、突然ユニークスキル[レベルアップ]とやらを獲得する。 最初はこの胡散臭過ぎるユニークスキルを疑ったが、薬草集めでレベルが2に上がった俺は、好奇心に負け、ダメ元で再びスライムと戦う。 すると、前までは歯が立たなかったスライムをすんなり倒せてしまう。 どうやら本当にレベルアップしている模様。 「ちょっと待てよ?これなら最強になれるんじゃね?」 最弱魔法しか使う事の出来ない底辺冒険者である俺が、レベルアップで高みを目指す物語。 他サイトにも掲載しています。

最遅で最強のレベルアップ~経験値1000分の1の大器晩成型探索者は勤続10年目10度目のレベルアップで覚醒しました!~

ある中管理職
ファンタジー
 勤続10年目10度目のレベルアップ。  人よりも貰える経験値が極端に少なく、年に1回程度しかレベルアップしない32歳の主人公宮下要は10年掛かりようやくレベル10に到達した。  すると、ハズレスキル【大器晩成】が覚醒。  なんと1回のレベルアップのステータス上昇が通常の1000倍に。  チートスキル【ステータス上昇1000】を得た宮下はこれをきっかけに、今まで出会う事すら想像してこなかったモンスターを討伐。  探索者としての知名度や地位を一気に上げ、勤めていた店は討伐したレアモンスターの肉と素材の販売で大繁盛。  万年Fランクの【永遠の新米おじさん】と言われた宮下の成り上がり劇が今幕を開ける。

【完結】幼馴染にフラれて異世界ハーレム風呂で優しく癒されてますが、好感度アップに未練タラタラなのが役立ってるとは気付かず、世界を救いました。

三矢さくら
ファンタジー
【本編完結】⭐︎気分どん底スタート、あとはアガるだけの異世界純情ハーレム&バトルファンタジー⭐︎ 長年思い続けた幼馴染にフラれたショックで目の前が全部真っ白になったと思ったら、これ異世界召喚ですか!? しかも、フラれたばかりのダダ凹みなのに、まさかのハーレム展開。まったくそんな気分じゃないのに、それが『シキタリ』と言われては断りにくい。毎日混浴ですか。そうですか。赤面しますよ。 ただ、召喚されたお城は、落城寸前の風前の灯火。伝説の『マレビト』として召喚された俺、百海勇吾(18)は、城主代行を任されて、城に襲い掛かる謎のバケモノたちに立ち向かうことに。 といっても、発現するらしいチートは使えないし、お城に唯一いた呪術師の第4王女様は召喚の呪術の影響で、眠りっ放し。 とにかく、俺を取り囲んでる女子たちと、お城の皆さんの気持ちをまとめて闘うしかない! フラれたばかりで、そんな気分じゃないんだけどなぁ!

間違い召喚! 追い出されたけど上位互換スキルでらくらく生活

カムイイムカ(神威異夢華)
ファンタジー
僕は20歳独身、名は小日向 連(こひなた れん)うだつの上がらないダメ男だ ひょんなことから異世界に召喚されてしまいました。 間違いで召喚された為にステータスは最初見えない状態だったけどネットのネタバレ防止のように背景をぼかせば見えるようになりました。 多分不具合だとおもう。 召喚した女と王様っぽいのは何も持っていないと言って僕をポイ捨て、なんて世界だ。それも元の世界には戻せないらしい、というか戻さないみたいだ。 そんな僕はこの世界で苦労すると思ったら大間違い、王シリーズのスキルでウハウハ、製作で人助け生活していきます ◇ 四巻が販売されました! 今日から四巻の範囲がレンタルとなります 書籍化に伴い一部ウェブ版と違う箇所がございます 追加場面もあります よろしくお願いします! 一応191話で終わりとなります 最後まで見ていただきありがとうございました コミカライズもスタートしています 毎月最初の金曜日に更新です お楽しみください!

クラス最底辺の俺、ステータス成長で資産も身長も筋力も伸びて逆転無双

四郎
ファンタジー
クラスで最底辺――。 「笑いもの」として過ごしてきた佐久間陽斗の人生は、ただの屈辱の連続だった。 教室では見下され、存在するだけで嘲笑の対象。 友達もなく、未来への希望もない。 そんな彼が、ある日を境にすべてを変えていく。 突如として芽生えた“成長システム”。 努力を積み重ねるたびに、陽斗のステータスは確実に伸びていく。 筋力、耐久、知力、魅力――そして、普通ならあり得ない「資産」までも。 昨日まで最底辺だったはずの少年が、今日には同級生を超え、やがて街でさえ無視できない存在へと変貌していく。 「なんであいつが……?」 「昨日まで笑いものだったはずだろ!」 周囲の態度は一変し、軽蔑から驚愕へ、やがて羨望と畏怖へ。 陽斗は努力と成長で、己の居場所を切り拓き、誰も予想できなかった逆転劇を現実にしていく。 だが、これはただのサクセスストーリーではない。 嫉妬、裏切り、友情、そして恋愛――。 陽斗の成長は、同級生や教師たちの思惑をも巻き込み、やがて学校という小さな舞台を飛び越え、社会そのものに波紋を広げていく。 「笑われ続けた俺が、全てを変える番だ。」 かつて底辺だった少年が掴むのは、力か、富か、それとも――。 最底辺から始まる、資産も未来も手にする逆転無双ストーリー。 物語は、まだ始まったばかりだ。

異世界だろうがソロキャンだろう!? one more camp!

ちゃりネコ
ファンタジー
ソロキャン命。そして異世界で手に入れた能力は…Awazonで買い物!? 夢の大学でキャンパスライフを送るはずだった主人公、四万十 葦拿。 しかし、運悪く世界的感染症によって殆ど大学に通えず、彼女にまでフラれて鬱屈とした日々を過ごす毎日。 うまくいかないプライベートによって押し潰されそうになっていた彼を救ったのはキャンプだった。 次第にキャンプ沼へのめり込んでいった彼は、全国のキャンプ場を制覇する程のヘビーユーザーとなり、着実に経験を積み重ねていく。 そして、知らん内に異世界にすっ飛ばされたが、どっぷりハマっていたアウトドア経験を駆使して、なんだかんだ未知のフィールドを楽しむようになっていく。 遭難をソロキャンと言い張る男、四万十 葦拿の異世界キャンプ物語。 別に要らんけど異世界なんでスマホからネットショッピングする能力をゲット。 Awazonの商品は3億5371万品目以上もあるんだって! すごいよね。 ――――――――― 以前公開していた小説のセルフリメイクです。 アルファポリス様で掲載していたのは同名のリメイク前の作品となります。 基本的には同じですが、リメイクするにあたって展開をかなり変えているので御注意を。 1話2000~3000文字で毎日更新してます。

処理中です...