好感度が100%超えた魔物を人間化&武器化する加護がチートすぎるので、魔物娘を集めてハーレムパーティーを作ろうと思う

花京院 光

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第二章「王都編」

第六十二話「白猫と黒猫と九尾の狐。モフモフに囲まれて幸せすぎる件について」

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 白のローブを身に着けた小さな猫が俺の手に触れている。
 モフモフした白い手が可愛らしく、形の整った耳を愛らしい。

「私、十五歳になったら冒険者になるつもりだったんです。良かったら……良かったら私をラインハルトさんの仲間にしてくれませんか!?」
「え? 何言ってるの?」
「は……? 私では仲間になる事すら許されないという事ですか……そうですよね。私みたいな、不用意に村から飛び出して呪いに掛かる女では、ラインハルトさんの仲間にはなれませんよね……」
「いや、そうじゃなくて。俺達、もう仲間だろう?」

 少なくとも、俺はケットシー達の事を仲間だと思っている。
 仲間じゃなければお互いの命を守りながら戦う事なんて出来ない。
 そもそも、信頼出来ない相手に自分の背中は任せない。

「俺のパーティーに入ってみる? ガチで最強のパーティー目指すとかじゃなくて、結構ユルい感じだけど」
「はい! 私、精一杯頑張るので……ラインハルトさんのパーティーで魔術師として働きたいです!」
「働くというよりは、冒険者としての暮らしを楽しむって感じになると思うよ。俺達、ほとんど働いていないし……」

 ヘルガはエステルよりも小柄だが成人を迎えていたのか。
 全くケットシーとは見た目では実年齢が分からない種族だ。

 初めてのパーティー加入希望者が現れた。
 レベルは35。
 水と氷の魔法の使い手。

 使用出来る魔法の種類は五種類。
 エステルは氷属性魔法が得意だが、ヘルガは水属性魔法を好んで使うらしい。

「パーティーに歓迎するよ、ヘルガ」

 ヘルガの加入と共に拍手が上がり、宴の会場はますます盛り上がった。
 エステルはヘルガの加入を知ってすぐさま俺の隣に座った。

「ラインハルト君! 僕もパーティーに加入しても良いかな?」
「王都の着いてからの予定は何もないけど、こんなパーティーでも加入してくれるの?」「勿論、ギレーヌ師匠から戦い方を学んでもっと強くなりたいし、ヘルガ一人では心配だから……」

 仲間達はエステルの事を気に入っているのか、彼女のパーティー加入を歓迎した。
 仲間が増えるのは嬉しいが、そろそろ馬車に乗り切れなくなりそうだ。

 パーティーメンバーが増えすぎれば統制が取れなくなる。
 近い内にパーティーの本拠地を構えた方が良いだろうか。

 前々から王都に着いたら魔物娘達と暮らす家を買おうと思っていた。
 まずは王都に着いたら家を探さなければならないな。

「パーティーに歓迎するよ、エステル」
「ありがとう、ラインハルト君! 僕は君と出会えて本当に嬉しいよ。僕達ケットシー族の救世主の右腕になれる様に、ますます魔法の練習をしなければならないね」

 エステルと話していると男友達が出来た様で不思議な気分がする。
 一人称が僕だからだろうか。
 それとも話し方が女の子らしくないからだろうか。

 黒猫のエステルと白猫のヘルガが俺の頬に顔を擦り付けている。
 やはり彼女達は人間ではないので、時々魔物らしい行動を取る。

「出発は一週間後、王都に着いたら冒険者ギルド・レッドストーンでクエストを受けて仕事を始めよう」
「王都での生活か……ケットシーの僕が上手く人間の街で暮らせるだろうか」
「大丈夫だよ、俺達が付いてるから」
「ラインハルト君……」

 エステルが嬉しそうに俺の手を握った。
 柔らかい肉球の感触が癖になる。

 エリカは仲間が増える度に不機嫌そうに俺を睨み付けてくる。
 アナスタシアは珍しく嫉妬しているのか、なかなか俺と視線を合わせてくれない。
 普段は決して他人に嫉妬しないのだが。
 まだ知り合ったばかりだから、アナスタシアについて知らない部分も多いのだろう。

「ラインハルトさん、今日は私の家に泊まりませんか?」

 ヘルガが俺に尋ねると、エリカとアナスタシアが同時に立ち上がった。
 それから二人が俺の肩に手を置き、不機嫌そうに力を込めた。
 俺の肩から二人の強烈な魔力が体内に流れてくる。
 殺気が籠っているのか、思わず背筋が凍り付く。

「ヘルガや、ラインハルトはわらわ達と共に馬車の家で眠るのじゃ」
「そうだ、私達にも家があるから心配するな」
「そ、そうですか……」

 それから俺は無理やり二人に手を引かれ、村長の家を後にした。
 宴はきっとまだまだ続くだろう。
 ギレーヌはそのまま村長達と過ごすらしい。
 レーネはすっかり疲れ果てて先に馬車の家で眠っている。
 フローラはもう少し働いてから家に戻ってくるのだとか。

 馬車の家に入ると、エリカとアナスタシアが同時に俺を見つめた。
 アナスタシアは獣人化し、九本の尻尾を激しく揺らしている。
 エリカは腕を組んでから細いあごを突き上げ、鋭い三白眼で俺を睨んでいる。
 きつい表情をしていても美しさを感じるのは、彼女が並外れた魅力の持ち主だからか。

「ラインハルト、お前は私が目を離せばすぐにイチャイチャイチャイチャ始めるのだな。一体どういうつもりなのだ? 女なら誰でもいいと思っているのか?」
「何の話? もしかして、ヘルガとエステルの事?」
「これこれ、ラインハルトや。とぼけるでないぞ」
「そうだ、お前はこの期に及んで何を言っているのだ? 嬉しそうにヘルガと話しながら彼女の体をモフモフしていたではないか!」

 確かに子猫を撫でる感覚でヘルガやエステルに触れたが……。
 それがそんなに気に入らない事なのだろうか。

 というか、恋人も居ない俺が誰と話しても怒られる筋合いはない。
 一体何が気に入らなかったのだろうか。

「ラインハルト、お前という男は本当に残念な男だな……私はお前がどれだけ弱くても構わないと思ってるし、私の様な高位の魔物よりも知能が劣っているのは仕方がないとも思っている。だがな……女心を理解出来ないお前は……本当に阿呆としか言い様がないな……」
「わらわも同感じゃ。モフモフしたいならいつでもわらわをモフモフ出来るじゃろう?」
「それはそうだけど……二人はヘルガとエステルがパーティーに入る事が気に入らないの?」
「そうではない! ただ、お前が新しい女とイチャイチャしていたらか気に入らないだけなのだ!」

 要するに「私だけを見て欲しい」という事なのだろうか。
 エリカはひょっとして俺の事が好きなのだろうか?
 まさか、そんな事はない筈だ。
 十七年間生きてきて、彼女すら出来た事ない俺を好きになる女なんて居ないだろう。

「これからは気を付けるよ……」
「そうじゃの、くれぐれも気を付けるのじゃぞ。流石に一日で二人も女が増えればわらわとて動揺もすれば嫉妬もするぞい」
「くれぐれも気を付ける……ぞい」

 アナスタシアを見つめて真顔で返事をする。
 彼女は不意に俺が語尾を変えたからか、思わず吹き出し、愉快そうに尻尾を振った。

「なんじゃ……お主がぞいとはの……これは愉快じゃ……! わらわ、久しぶりに大笑いさせて貰ったぞ。わらわはお主のそういうところが大好きじゃ。全く愉快な男じゃの」

 エリカもアナスタシアに釣られて笑い出すと、レーネが何事かと起き上がった。
 パジャマ姿のレーネが俺に抱き着くと、俺はレーネの頭を撫でた。

「おかえり……ラインハルト」
「ただいま、レーネ。寝ていたのに起こしちゃったね」
「うんん、いいの。レーネは少し眠れば元気になれるから」

 レーネはウィンドホースの時は殆ど睡眠を摂らない。
 大体二時間も眠れば体力が全回復するのだ。
 人間の姿をしていても極度のショートスリーパーで、毎日の睡眠時間は短い。

 アナスタシアが俺の体に抱き着き、何度も俺の頬に顔を擦り付けた。
 柔らかい銀色の体毛が心地良い。
 きっとヘルガとエステルの匂いを消そうとしているのだろう。

 全く、今日は驚かされる事ばかりだ。
 アナスタシアからは不意にキスをされ、仲間は二人も増えた。

 そしてベアトリクスとも仲良くなれたのだ。
 徐々にパーティーが拡大するこの感じが何とも幸福だ。

「ラインハルト……今日も一緒に風呂に入るぞ……」
「え? エリカと一緒に!?」
「何だ、お前は私と一緒では不満なのか?」
「別にそういう訳じゃないけど……」
「それならさっさと風呂の用意をするのだ。女狐や子猫達がマーキングするからお前の体が臭くて仕方がない。全く……お前は私だけのものだと言うのに」
「え? 何か言った?」
「べ、べべべ別に何でもないわ! ラインハルトの馬鹿!」
「やれやれ……」

 それから俺はシーク酒を一杯飲み、早速風呂の用意を始めた……。
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