鍵盤上の踊り場の上で

紗由紀

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第1章 Encounter

それからの日々

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それから僕らは、音楽室でピアノの練習をしていた。
水瀬はといえば、僕の合唱曲の伴奏を静かに聴いているときもあれば、「レッスンをして欲しい」と言ってピアノの練習をするときもあった。
水瀬はどんどんピアノスキルが上達していき、最近では両手をつかって様々な曲に挑戦している。
最近になって、そんな水瀬の姿を誇らしく思っている自分に気がついた。
僕が水瀬に希望を与えるはずなのにな。そうは思っていても、水瀬の音楽を聞いてしまえば、不思議と心は水瀬の音色を欲しがっていた。
そんなことを考えて過ごして、1ヶ月はあっという間に過ぎていった。
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